北のカナリアたちのレビュー・感想・評価
全60件中、21~40件目を表示
宮﨑あおいさん綺麗やった〜
さすがの絶景
結末に痺れました
終盤までは物凄く陰鬱な映画でしたけど、最後の最後にやられました。
吉永小百合主演映画ですから、ある程度想像は付いていましたが、それでも泣けたなぁ~。
ある意味吉永小百合のパワープレイ的結末ですが、森山未來の怪演も相まって、グッと心掴まされてしまいました。
まあハッピーエンドではないですが、希望の持てるラストに感動させられましたよ。
正直途中までは名優紹介も兼ねたような会話劇的旅路に、やや中だるみ感を感じていたのですが、回想シーン等からこの旅の目的が少しづつ明るみになるに連れて惹き付けられ、最後は涙腺が緩んでしまいました。
また回想シーンの子供達の演技、歌声が素晴らしかったから、余計に感情移入させられるんですよね。
あの子供達の演技があってこそ、ラストの感動に繋がったのでしょう。
ただ少々気になったのは、やはり違和感の残る不倫劇でしょうか。
伝えたいことはまあ最終的には伝わりましたが、どうも見せ方がねぇ・・・。
仲村トオルが演じた警官のキャラも、いまいち掴み難く・・・。
この2人の顛末も、見せ方次第ではもっとグッとくる話だったと思うので、ここは勿体無いなと思ってしまいました。
しかし森山未來の演技は本当に素晴らしかったですね。
彼の熱演によって胸が苦しくなった、けど感動も半端じゃなかった!
まあちょっと綺麗過ぎる友情物語、贖罪の旅ではありましたが、なかなか見応えのある作品だったと思いましたよ。
さすがに回想シーンの吉永小百合先生の年齢設定には無理を感じましたが(笑)
そうかー
目を見張る映像美
映像の美しさが素晴らしい。木村さんもどこかで書かれていたとおり、最初に学校と湖越しに利尻富士をみたときは、目を見張った。ストーリーも引き込まれるものがある。特に満島ひかりさんの演技は素晴らしい。淡々と、満島さんが話すところは、最初にはる先生が出会うべきひとだとおもわせた。川島行夫(柴田恭兵)が亡くなるという衝撃的なシーンを、川井郁子が奏でるバイオリンが印象的なテーマ曲をバックに、観客へつきつけられる。しかし、先生、あの日、どこに行ってたんですかという満島さんの言葉は、核心を突くようで、次に繋がっていく。この流れを作る満島さんの演技に脱帽。信人(森山未來)の感情を爆発させる演技もすばらしい。あと皆さん、ほんとに歌が上手。 主題歌がすこし悲しげか。
小百合
贖罪ミステリー
湊かなえ原作の贖罪ミステリー。
作者のパターンだが、小さな悪気の暴走。
一つ一つだけだとそこまで大きな事が起こらない問題が、運悪く積み重なり大暴走する。 人生の最も幸せだったときがほんの些細なことの積み重ねで永遠に失われる。そこにいた人々はそのことを境に二度と元に戻れなくなっていた。
悲しいながらも暖かさと希望のある最後に感動する。
無くしたと思っていたものは、まだ何も変わらずにそこにあり続けた。還る場所はなんにも変わっていなかった。そこには希望と暖かさが帰ってくる人を待つように満ち満ちていた。
単なるミステリーに非ず
文学的な脚本+美しい景色+バラエティに富んだ役者陣=こってりすぎ?
皆さんは「藪の中」という芥川龍之介の短編小説をご存知だろうか?私も大学の授業で少し扱った程度だが、ある事件に関する色々な人の証言が書かれていて、最終的にはイタコに乗り移った被害者の声まであるという中々趣向の凝らした作品である。
この映画のストーリーはまさしく現代版「藪の中」であり、分校の先生であった川島はる(吉永小百合)はかつての生徒であった鈴木信人(森山未來)に殺人の容疑がかかっていることを知り、かつての生徒に聞き込みをしていく内に、分校時代のある事件の真相が見えてくる。
脚本が文学的であり、舞台である北海道の美しい風景を撮影・木村大作が最高のスケールで撮影している。さらに、吉永小百合から森山未來までバラエティに富んだ実力派が名を揃えており、見所たっぷりである。しかし、それゆえに本編の時間だけでは処理しきれないため、何回も見るかどこかに焦点を当てて見ることをおすすめする。とは言ってもスタッフも大御所が多く、損はしない作品であろう。
今日、あなたはリンゴの木を植える。
映画「北のカナリアたち」(阪本順治監督)から。
吉永小百合さんは好きな女優だけれど、
ちょっと20年の年月を遡るには無理があった気がする。(涙)
日本最北の島で教師として教えた子どもたちも、
当然のように配役が違うのだから、吉永小百合さん似の
若手俳優を起用してもよかったのに・・とちょっと残念だった。
しかし、そんなことでこの映画を思い出すのも辛いので、
どこかの映画でも引用されているかもしれないが、
「今日、あなたはリンゴの木を植える」を残そうと思う。
このフレーズ、本来はもう少し長い。
「ある人がこう言ったんだ。もし明日、世界が滅びるとしても、
今日、あなたはリンゴの木を植える。
今できることを、今やりなさい、後悔しないために。」
この最後のフレーズを引き出すための例えだろうが、
何故、それが「リンゴ」なのかは不明のまま、
しかし文字にすると、禅問答のようで意外と面白かった。
それを受けてか、生島役の勝地涼さんと、
結花役の宮崎あおいさんが再会するシーンにも使われる。
「これリンゴの木じゃないか?」「じゃない」
う〜ん、よくわからない、この使われ方。(笑)
だからこそ、インパクトが残ったのかなぁ、このフレーズ。
自然と人を活写する確かな映像
カナリアたちの贖罪の日
吃音の青年が元の上司を殺した。
なんて在りがちな、つまらない事件だろう。
マスコミや傍観者たちはそう思ったかもしれない。
吃音の青年から、動転した電話を受けた元教師は
北海道のあの学校で待っていてと伝えた。
20年間止まっていた、あの痛い記憶が疼いた。
先生を母親のように慕っていた、あの孤独な少年がなぜ?
誰よりも甘えん坊で、誰より弱虫のあの子が・・・
元教師は、その疑問に追い立てられるように故郷に戻った。
彼を探す中で、分校の教え子たちと再会していく。
それぞれが、あの事件への贖罪に告白したいと願っていた。
・湊かなえの原作の真骨頂は危うい世界観だと思うのです・・・
・配役、演出などピュアな傾向にあり、全体的にぼやけた印象に落ち着いてしまったかなと。
・ストーリーはとても好きなので少し残念かも。
設定や環境は良いんだが。
全60件中、21~40件目を表示