マリリン 7日間の恋のレビュー・感想・評価
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繊細な素顔
ミシェル・ウィリアムズの演じるマリリン・モンロー。
セックスシンボルとして良く知られているあの“みんなのマリリン”ではなく、プライベートでのマリリンが上手く表現されていた。
世間でのマリリン像が大輪の薔薇なら、プライベートでのマリリンは小さな野花のよう。
本作品に描かれた、危ういほどの繊細なメンタル、少女のような可憐さ、それらはマリリンの素顔である。
そのままのマリリンには、真っ赤な口紅やセクシーなドレスなど到底似合わないのだ。
しかし、マリリンの女優としての才能が爆発すると、この上無い魅力がたちまち輝き出す。
それを撮るためなら、マリリンが立ち上がるまで撮影をストップしていくらでも待つ価値はあると、誰もが納得するだろう。
素敵な映画。
前にDVD借りて見たけれど改めて鑑賞。何度見ても好き。
エディーが演じるコリンのキャラクターが何か親しみやすく可愛いキャラクター。その時代に生きていなかったけれど、写真や映像を一瞬見ただけでマリリンはどんな人からも一度は好かれる人だったということが分かる。そしてミシェル演じるマリリンに私は満足。実在していた有名人を演じるとモノマネになってしまうことが多いけど、これは良かった。可愛らしいし愛着がわく。マリリンモンローは誰もが知っているけど、舞台裏での顔を知る機会はなかなかない。
マリリンとコリンの関係はかなり不安定で終わりが見えている。でもそれがなんか切なくていい。そういう関係がちょうど良かったんだと思う。
エマワトソンは結構ちょい役だけれど、デートのシーンとか可愛かったし衣装が似合ってた。
でもやっぱりこの映画の見所はエディーだと思う。
久々に見入った
ここ最近、久々にのめり込んだ作品でした。
様々な意見が有りますが、私はとても素敵な作品だと思います。
サード(第三助監督)であるコリンとマリリンの、束の間の親密な関係は、とても濃密で、マリリンを優しく包むコリンと、コリンと戯れている時のマリリンの幸せそうな姿は、今も心に焼き付いています。
もしかしてこれが、本来のマリリンの姿だったのでは、と思うほど-。
例え束の間でも、双方の心の中に、甘い記憶の一ページとして、焼き付いてる事と思います。
そして、コリンを演じた、エディ・レッドメインにの魅力に、一目で吸い込まれていったのも、私がこの作品にのめり込んだ要因の一つです。
DVDをレンタルして、もう一度じっくり見たいです。
マリリンを演じられる女優はいない。どんなに似せてもオーラが違う。マ...
マリリンを演じられる女優はいない。どんなに似せてもオーラが違う。マリリンの内面が伝わってこない底の浅い映画でがっかりした。そしてどうしても口元が気にいらない。
スタッフの自慢(暴露)話は勘弁してください。
不幸などんくさい奥さんを演じるのに定評がある?ミッシェル・ウイリアムズがマリリンを演じるってことで、えー!?と思って観てなかった。
うーん。
どうなんだろう?ミラ・ソルビーノ演じるマリリンよりもいいかも(byマリリンとノーマ・ジーン)?
頑張ってたかも?
でもマリリンは恋したんじゃなくて、恋されてたように思う。
俺、マリリンと7日間だけど付き合ったんだぜ!的な、元スタッフの自慢話ですが、ジュディ・ディンチとか、ケネス・ブラナーとか出てたからか、それなりのムードのあるお話になってました。
寂しいひと‥
最初は男を翻弄するひとだったんだと思って見ていたけどモンローの生い立ちが寂しさがそーさせていたのかなと感じました
私の中でのイメージもモンローは美貌で男を翻弄し3回も結婚をするが幸せだったのか?と思っていました
この映画はコリンの大スターであるモンローとの短い恋
モンローの精神的な事から撮影が進まずだんだん離れつつある映画スタッフや共演者の中コリンだけがずっと味方でい続ける
コリンとモンローの恋始まり‥
その中モンローもそれに答え撮影を乗り越えお互いの恋も終わる
私の中でのモンローが少し変わったように思えた映画でした
でも女としては衣装係の女の子が可哀想でコリン最低だと正直感じました
こーゆー美人って結構いるよね~
よく考えたら私ってモンローの映画キチンと観た事ないみたい(;゜∀゜)
地下鉄の通風口の上でスカートを吹き上げられてるシーンやその他の映画のワンシーンを見齧って彼女の事を知ってる気になってるだけで……(^-^ゞ
でもまさにそれがマリリン・モンロー!
セックスシンボルという『イメージの女優』。
みんな、それ以外に彼女の事を知らない!と言うのは言い過ぎだけど案外、私みたいな人は多いはず!(^o^;)
マリリン自身は、その事で悩んで、
演技の勉強とか色々してたらしいけど、実は周りの人間は彼女に才能がある事をちゃーんと知ってた。
その部分がキチンと描かれていて、ちょっとホッとする(´ー`)
よく考えたらマリリンはコメディエンヌなんだよね~
一番、難しいところやないですか?!
それなのに自分に自信が無くてメンへラ・かまってちゃんになってしまう。
あんなに『綺麗どころ』なのに……
私、この映画のマリリンと大竹しのぶさんの姿が
かぶってかぶって……
(ま、大竹さんは病んでないけど)
さんまさん大変だっただろ~なと気になって恋愛エピソードには感情移入しきれなかった映画でした。
て、ゆ~か、これ恋愛要素いる?!
壮大な男の夢。
マリリン・モンローの事は多分熱狂的なファンからすれば1/100も知らないと思うけど、モンローは好きだ。
マリリンを演じる女優は顔は似てないけど(いくら似せても実在の人物を知ってるとそう思う。)雰囲気は充分に出していると思う。
上手いなって感じた。
女性には向かない映画かもしれない。
これは壮大な男の夢だから…(とはいえ、実際あった話との事…)
マリリン・モンローの偉大さをあらためて実感させる映画。
楽しい時間を過ごせた。
「マリリン」と呼んで
映画「マリリン 7日間の恋」(サイモン・カーティス監督)から。
う~ん、ちょっとイメージが違う、特に目かな、唇かな・・
これが私の観終わった直後の印象である。
私の感じている「マリリン・モンロー」ってのは、
もう少し、艶っぽいけれど、こんなに整っていない。(笑)
上手く表現できていないかもしれないが、やはり違うなぁ。
気になる一言は、主人公の第3助監督コリン・クラークと
マリリン・モンローの会話。
「コリン、あなたは誰の味方?」
「あなたです、ミス・モンロー」(既婚者なのに(汗))
「『マリリン』と呼んで」(本田美奈子。さん?)
こうして、親密になっていく様子はわからなくもないが、
もっと他の表現はなかったのかなぁ、とメモをした。
わざわざ「マリリン・モンロー」が主人公でなくても、
物語は成立する気がしたから。
ただし、この映画を観たおかげで、
本当の「マリリン・モンロー作品」が観たくなったのは事実。
私の感じている、ほんのちょっとの違い、確かめなくちゃ。
マリリンに恋をする
この映画が登場するまで、マリリン・モンローの実像に迫った作品は無かったように思う。これは「王子と踊子」撮影期間中のみを描いた物だが、とりあえずはこれが「マリリン・モンロー」の伝記映画の決定版となるだろう。
原作が助監督のコリン・クラークによる物なので、ストーリーはコリンの視点で進んでいく。だから初めのうち、マリリン・モンローは彼にとって雲の上の存在だ。それはスクリーンの中の「マリリン・モンロー」そのものだ。しかし撮影が進むにつれて徐々に彼女を覆っていたベールがはがされていく。実際のマリリン・モンローは不安で不安で仕方なく、付き人のポーラにいつも頼ってばかり。調子が優れなかったり、気分が乗らなかったら撮影現場に大幅に遅れていく。酷いときには無断で休む。限りなくわがままなのに、コリン同様観客は彼女にどんどん惹かれていく。マリリンが持つ天性の魅力をミシェル・ウィリアムズは完璧に自分の物にしている。
彼女と対立していくローレンス・オリヴィエ役のケネス・ブラナーも素晴らしい。自分には無い若さと魅力を持つマリリンに嫉妬し、そのマリリンは全く言うことを聞かない。名優としての貫禄はたっぷりなのにどこか悲しさが漂う。「女優」になりたかったマリリン、「スター」になりたかったオリヴィエを対比させることで銀幕の中で光り輝く人々の実像を浮かび上がらせている。
この時期はマリリンの人生において一番重要な時期、とは言えないだろう。しかし彼女が一体どんな人物だったのか、どんな影響を及ぼしたのかを知るには十分だ。この映画を見た後だとたまらなく「マリリン・モンロー」が見たくなる。
(2012年4月8日鑑賞)
マリリンの内面を知って、また彼女に恋をする
何と言っても話題はマリリン・モンローを演じたミシェル・ウィリアムズ。
マリリン・モンローを演じるなんて相当なプレッシャー。コケれば大ブーイング。そんなプレッシャーをはねのけ、見事に演じ切ったと思う。
決してミシェル・ウィリアムズ自身、マリリン・モンローに似ている訳ではない。
しかし、仕事や人気者ゆえのストレスや悩み、コリンとの束の間の恋で見せるあどけない笑顔…時に繊細に、時に無邪気に演じ分け、マリリン・モンロー本人同様、見る者を魅了する。
歌や踊りも披露し、オスカー候補も納得の名演。
ミシェル・ウィリアムズばかり注目されるが、ローレンス・オリヴィエを演じたケネス・ブラナーだって特筆もの。
ケネス・ブラナーも、ローレンス・オリヴィエを演じるプレッシャーは相当なものであり特別なもの。
シェイクスピア劇を多く手掛けるケネス・ブラナーにとって、ローレンス・オリヴィエはその大先輩。
そんなプレッシャーを感じさせない、大スターとしての貫禄、マリリンに振り回されイライラする姿などをユーモアを滲ませ、絶品。
新人助監督コリン役のエディ・レッドメインもウブな青年の姿がハマっており、エマ・ワトソンもハーマイオニーの時より可愛らしい。
マリリン・モンローの秘話を描いた映画だが、終始コリンの視点で話は進められる。
映画界に憧れ、映画界入りし、束の間ながら世界の大スターと恋をする。
フィクションならまだしもノンフィクションなのだから驚き。
ある意味、映画ファンの夢を叶えてくれる映画。
マリリン・モンローを映画界が作り上げた虚像として見てきた事が多い。
本作ではそんな彼女の無垢な真の姿や複雑な内面を知り、また彼女に恋をするだろう。
最後に疑問なのだが…
本作はゴールデン・グローブ賞でコメディ・ミュージカル部門にノミネートされ、ミシェル・ウィリアムズは同賞同部門主演女優賞を受賞した。
でも、どこがコメディなのだろう?ミュージカルなのだろう?
マリリンの内面を描いた人間ドラマのハズ。
本作品だけでなく、時々ゴールデン・グローブ賞の選別に疑問を感じる。
マリリンを見つめて生きた7日間のお話
マリリンの恋、ですもの、だいぶお熱いのを想像しちゃってましたが。
芸術家同士のしのぎ合いと、いたわるような優しい恋物語という印象、興味深く素敵な作品でした。
邦題よりは原題の「My Week with Marilyn」が相応しいように思いました。新米の第3助監督コリン・クラークが、大スターのマリリンを見つめて生きた7日間のお話でした。
コリンに目配せして、楽しそうに"彼女"になった笑顔が心に残りました。マリリンでいることが、いつも楽しければ良かったのに。
ローレンス・オリビエも時代との隔たりに焦り、危うい心を抱えてマリリンと向かい合ったのでしょう。ちょっときもち悪い顔でグタグタ言ってる所、気の毒だけど滑稽でした。演じたケネス・ブラナー、さすがでした。
エディ・レッドメインも、人懐こくて感性豊かなコリンを好演でした。力のある俳優が適材適所で、沈み込みなく安心して観られました。
ちぐはぐさが面白そうなので、「王子と踊子」ぜひ観ようと思いました。
いい意味で消化不良
まず役者さん達が美しい!おしゃれ!
それだけで観る価値があると思います。
ストーリーは至って大人。
恋はせつない。せつない恋を知っている人には感じることが多いと思います。
ただ若い方々には物足りない作品かも。
埋まらない孤独
女性として、スクリーン女優として、全てを持っていたマリリン。
彼女に関わる人全て、彼女を愛す。
それなのに究極の寂しがり。
どんなに愛されても満たされない。
その究極の孤独に胸が痛かったです。
マリリンの映画は一本も通しで観た事がないので、彼女の作品を観たくなりました。
まるで『ローマの休日』のような一瞬の煌めきのなかで、マリリンの知られざる一面と出会うことでしょう
全く期待していなかったのですが、なかなかいい作品でした。
今年で没後65周年を迎えるマリリン・モンローですが、生前はセックスシンボルの面ばかりもてはやされたイメージが強いと思います。加えてケネディとの不倫や36歳での謎の死など、常にスキャンダルを追うマスコミの餌食となり、「魔性の女」に見られがち。そんなイメージで彼女の全てが明かされてきたと思っていた方が殆どではないでしょうか。
しかし若き日のマリリンと7日間の恋を当時助監督だったコリン・クラークが回顧録で告白。長い間封印されてきたロマンスが明かされました。
マリリンが初めて愛した年下の青年との恋を映画化したのが、本作です。撮影中に妊娠が発覚。それを聞きつけた夫が戻ってくることで終わったこの恋は、わずか7日間という短さを感じさせない瑞々しい純愛に満ちていました。時代のアイドルと恋に落ちるというのは、男の願望をくすぐるストーリーとして定番のメニューでしょう。いわば『ローマの休日』のような煌めきを感じさせる刹那に満ちあふれていたのです。
しかも主人公の男目線で語られるこの物語は、マリリンの本心が最後までどうだったのか定かではありません。そんなミステリアスなベールに包まれていることも映画の余韻に浸るには充分すぎて魅力的な謎といえるでしょう。
ストーリーは、ずばり不倫の一種ではあります。そんな不倫につきまとう淫らさを打ち消すくらいに、マリリンが負っていた心の機微に、思わず共感してしまうことでしょう。 主演のミッシェルが作り出したマリリンは、苦悩に満ちたか弱き女性としての存在でした。そんな弱き存在が、無理をしてメディアが作り上げたマリリン像を演じていたのです。 実際の彼女は、幼い時に精神病にかかった母親に捨てられたトラウマから、こころから愛される実感をもてずにいたのです。
本作での彼女は新婚ほやほやでした。けれども夫を始め彼女を愛する男性とは、彼女が作り上げた「マリリン」というセクシーアイドルに恋したのではないでしょうか。彼女の心の不安を理解する男は皆無だったのです。
加えて、30歳を迎えてセックスシンボルとしてでなく、演技派女優として脱皮を図るマリリンにとって、今回の撮影は大きなプレッシャーとなっていました。
本作では触れられませんが、自らプロダクションを設立。演劇界からオリビエを監督兼共演者に迎えて、背水の陣で本作の劇中劇『王子と踊り子』に取り組んでいたのです。
一方、マリリンと出会うになるコリンは、マリリンよりも7歳年下で貴族出身の映画青年。親のコネを使わず、無給の雑用係として撮影隊に参加したのでした。
恋のきっかけもスリリングです。たまたま部屋に向かったコリンは、風呂上がりのマリリンの裸体を目撃してしまうのですね。
ミシェルの役作りは、マリリンのものまねでなく、雰囲気で似ていないのにマリリンに見えてしまうことを目指したのだとか。バスタブでマリリン目線となってこちらを誘惑するように見つめられたら、コリンならずともくらくら、萌え~ときちゃいますよ。
そんな純情さが、マリリンのお気に入りとなり、彼女担当の臨時マネージャーみたいになっていきます。マリリンと親しくなるなかで、コリンは実像の彼女をそのまま受け入れて、パニックになっている彼女の心に安らぎをもたらしたのでした。マリリンもまた夫が帰国したあと孤独や不安を癒やれるたびに徐々に彼に心を開いていくのでした。
単なるメロドラマというよりも、撮影中にパニックに陥ったマリリンの心の機微をコリンの目線から、描き出すしている手法がいいと思います。
そして、コリンのサポートで彼女が立ち直っていく過程に、きっと共感を感じることができるでしょう。あくまでプライトニックなふたりの関係は、お忍びのデートも凄くロマンチック。ふたりが全裸になって泳ぐ水辺のシーンは、思わず胸キュンとなるでしょう。
こんな病める大物女優に付き合うことになった監督のオリビエの苦労も描かれて、映画製作の舞台裏も垣間見れる展開になっています。オリビエの伝統的な演技と、常にコーチが寄り添うマリリンの斬新な演技。火花を散らす2人の対立が実にスリリングで、本当に映画化完成するのか、先が読めない展開にドキドキ。このスリル感こそ映画製作の醍醐味であり、1本の映画作品が成立するまでの過程がしっかり描かれていく点で、本作もまた 『アーティスト』同様に映画愛に溢れた作品であると感じました。
遅刻や撮り直しを繰り返す傷心のマリリンの所業も、本作を見ていくと、彼女の苦しみが手に取るように分かり、それも仕方がなかったことなのだと許せるようになりました。
それにしても、体系も違うのに、マリリンを演じるミッシェルの役作りは凄すぎます。まるで魔法にかかったかのように、当時の本物のマリリンを見ているかのような錯覚に陥りました。サッチャーのコピーとなったメリル・ストリープと甲乙付けがたい演技だと思います。
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