「繊細な素顔」マリリン 7日間の恋 Arcoさんの映画レビュー(感想・評価)
繊細な素顔
ミシェル・ウィリアムズの演じるマリリン・モンロー。
セックスシンボルとして良く知られているあの“みんなのマリリン”ではなく、プライベートでのマリリンが上手く表現されていた。
世間でのマリリン像が大輪の薔薇なら、プライベートでのマリリンは小さな野花のよう。
本作品に描かれた、危ういほどの繊細なメンタル、少女のような可憐さ、それらはマリリンの素顔である。
そのままのマリリンには、真っ赤な口紅やセクシーなドレスなど到底似合わないのだ。
しかし、マリリンの女優としての才能が爆発すると、この上無い魅力がたちまち輝き出す。
それを撮るためなら、マリリンが立ち上がるまで撮影をストップしていくらでも待つ価値はあると、誰もが納得するだろう。
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