マリリン 7日間の恋のレビュー・感想・評価
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マリリンも良かったがエディ・レッドメインの好演が最大の見どころ
観終えて率直な感想、とにかくきれいな映画だった。イギリスの映画って本当に景色がきれいで同じシーンを何度もリピートして観てしまう。まして50年代の設定にて、歴史ある国ならではの圧倒的な美しさをさらに堪能できる。
そんな歴史ある美しい景色を背景に、マリリンとコリンが親密になっていくさまは、キラキラで本当にみとれてしまう。
ミシェル・ウィリアムズの堂々としたマリリン演技も当然色気ムンムンで印象的だったが、50年代のイギリスが舞台であれば何よりエディ・レッドメインの存在感が光る。エディ・レッドメインの演技は、マリリンの華やかさをもってしても明らかに上回っていたと思う。何しろエディ・レッドメインは何着ても似合うし、どんな表情どんな仕草をしてもとにかく画になる。本当に良い役者だと思う。
ちなみに名優ジュディ・デンチとケネス・ブラナーの演技は、貫禄充分安定感抜群ですでに言わずもがなの域。
マリリン・モンロー世代ではないが予備知識は持っていたので、本作をじゅうぶん満喫することができた。
ラスト「愛」で締めたのは、マリリン・モンローへのオマージュだろうか。そう思うだけでも、とても粋で胸が熱くなった。
もうすぐ、ノーマ・ジーンが誕生して、100年になる。
『私も400年今のままでいたいわ』
このセリフにつきる。
もうすぐ、ノーマ・ジーンが誕生して、100年になる。1926年6月1日が彼女の誕生日。
さて、
ガキの頃から親父の母親(祖母)に言われて来た事だが
『私の誕生日はマリリン・モンローと同じ6月1日。6月3日が貴方の従弟で、6月4日が貴方の妹』って。
『それが何なんだ』と思うが、何故かその言葉を、今になって思い出した。勿論、祖母の生誕年は違うし、美しい人ではなかった。と言うより、典型的なアジア系の顔。でも、乳房がやたらと大きかった。僕はそんな話を聞いて、マリリンと祖母を重ね合わせて、見ていたのかもしれない。マリリンを性的な対象と言うよりも、祖母とか母の乳房(母も大きかった)をマリリンの乳房と重ね合わせていたのだ。5歳位の時に母に言われた『お前はばあちゃんのおっぱいを去年まで吸っていたのよ。末恐ろしい!』
この感情をどう説明したら良い?
もう、3つのおっぱいはこの世には無い。
典型的マザコンだ。でも、まだ、9年この世にいられる。
因みに、1957年10月2日に『王子と踊り子』は日本公開されている。母の話では、この頃、父は一人で映画ばかり見に行っていたそうだ。身重の母を一人残して、一人で、マリリン・モンロー見に行っていたのだろう。
確かに『グルーシェンカ』が似合う女優だ。
爽やかな映画、そして90分という長さもちょうどいい‼︎
天尊爛漫さと孤独、苦悩を抱えたマリリンに、結局はフラれるという話なんだけども。
マリリンを演じたミシェル・ウィリアムスがセクシーというより、愛らしい。
女性目線で観ても、身勝手な女ではなく、魅力的に感じました。
結局、夫が離れて映画が無事終わるまでだけの恋だろうと、タイトルからも映画の最初からも感じられますが、それでも二人がデートする場面は素敵です。
大人の駆け引きみたいなものはなく、純粋。
手に負えないから「男はみんな自分から去っていく」とマリリンは言っていましたが、妊娠したということもありコリンの元を、自分が去っていきました。
そのまま終わっていくかなぁと思った最後、コリンが泊まっているみすぼらしい宿の飲み場にお別れの挨拶にやってきたときは、感動しました。
ただのわがままな女性ではないと。
単純に嬉しかったです。マリリンとコリンには恨みあったりして別れてほしくなかった。
90分の映画で、切実に願いました。
コリンは決して彼女に手を出しませんでした。
セクシーだとか名女優だとか言われるマリリンにとって、なによりの愛情だったのだと思います。
だからこその、彼女は最後に会いにきたのだと。
そんな彼女と、彼女を見送るコリンの笑顔に、悲しさはなく、爽やかな恋の別れを感じました。
マリリンと恋と映画スター
マリリンは私たちの親の世代の人、私が生まれた頃に亡くなってしまったとされる方です。随分前に亡くなった私の叔父さんにマリリンのホクロが良いんだよと聞かされたことを思い出します。この時代世界的に色んなことがあった時代です。やはりマリリンはこの時代にとても愛された大スターなんでしょうね。私も子ども頃から好きなスターでした、映画を好きにさせた方の一人です。
映画好きには堪らない作品。途中からはずっと涙が止まりません。マリリンが全てから離れてコリンと過ごす1日のシーンは正に至福。ご贔屓ミッシェル・ウィリアムズはやっぱり凄い!
①今までに観たマリリンの色んな映画のこと、本等で読んだマリリンの実人生・私生活のこと、ローレンス・オリヴィエの演劇・映画・私生活(ヴィヴィアン・リーとの結婚と離婚)のこと、映画界(ハリウッド)のこと、そして映画というもののこと、観ているうちにこれ等の事が次々に頭を巡り、楽しさ、嬉しさ、悲しさ、切なさ等々が押し寄せて来て涙が止まらなくなった。②背景となった映画『王子と踊子』はローレンス・オリヴィエ監督にしてはトロい作品だったが、これを観るとマリリンの有名な遅刻癖に悩まされて演出に集中できなくてあんな凡作しか出来なかったのが良くわかる。次の『お熱いのがお好き』を撮ったビリー・ワイルダーもマリリンの遅刻癖に大分悩まされたそうだが、それでもあのコメディの名作を撮った。ハワード・ホークスは2作品(ただし初期なのでまだ遅刻していなかったかも)、ジョン・ヒューストンは2作品(2作品目の『荒馬と女』はクラーク・ケーブルとの共演に怖じ気づいて楽屋から出てこれなかったとか)。しかし、監督がいくら四苦八苦して撮っても、撮影の間に色々なトラブルがあっても、結局出来た作品の中で一番輝いているのはマリリン。映画(カメラ)に愛された本当のスターであった。一方、、
マリリンの愛という黒魔術
個人評価:4.0
幸薄い役柄が多いミシェル・ウィリアムズ。
今回はマリリン・モンローの光と陰を見事に演じ、妖艶なオーラとキュートさを漂わせている。
マリリン・モンローの男を惑わし翻弄する様を、愛という黒魔術と称す脚本も素晴らしく、また一瞬で咲き散っていく若い燕の恋を、マリリンの生き方となぞらえ描く脚色は秀逸である。
物語もコンパクトにまとまっており無駄なシーンも無い。
非常によい作品と感じる。
【ミシェル・ウィリアムズの妖艶な美しさと、大女優に翻弄される当時未だブレイクする前の”初々しい”エディ・レッドメインに心惹かれた作品】
マリリン・モンローとミシェル・ウィリアムズは、写真で見ると外面は全く似ていないのだが、この映画ではその違和感は感じなかった。
そして、当時のパンフレットを読み返すとミシェル・ウィリアムズの役作りに込めた想いが強く伝わってくる。
又、当時ほぼ(日本では)無名だったエディ・レッドメインの困惑しながらも、大女優に惹かれていく姿も忘れ難い。
脇を”サー”・ケネスブラナー、ジュディ・デンチ、デレク・ジャコビ、エマ・ワトソンがしっかりと固めているのも宜しい。
良質な気品の漂う英国風作品である。
<2012年4月1日 劇場にて鑑賞>
エロい
マリリンモンローはエロい。
このエロさを現代の女優が演じるというので賛否両論あろうが
私はエロいと素直に感じた。
そしてマリリンモンローがいかにメンヘラであったかをしつこく
描写する。もちろん、彼女自身が孤独で癒しを求めていたことも。
相手役のエディレッドメインは新進気鋭でファンビで見て以来
様々な映画でチェックしている。あの独特のキモさと魅力は彼にしか出せな
い。
大スターの幸せのあり方
マリリンはひとりの女として愛されたい一方で、周囲の視線を感じることに何か背徳感を感じているよう。
プライドが高く、自己中だけれど、周りとは違う圧倒的オーラを放つ、彼女こと天性のスターなのだな。
全て自分が中心で、周りを困らせてばかりの横柄っぷりだけれど、実は繊細で演技することに対しても妥協を許さない。
そんなマリリンがある時、撮影中に信頼していたはずの旦那さんとの間に距離ができ、監督とも意見が合わず、完全に自信を喪失する。
そんな彼女の救いのなったのが、第3助監督のコリン・クラーク(エディ・レッドメイン)だった。
何も知らない素人の彼が彼女の心を開いていった。
女優マリリン・モンローではなくて、ひとりの女としてみてくれたのを感じたからなのかな。
でもいつまでもコリンと共に現実逃避してるわけにはいかなくて。
だってそれだけでは彼女の幸せは満たされないから。天性のスター気質の彼女はプロの自分に戻る時がきた。
自分の人気とあるべき姿をしたたかにもしっかり把握している彼女。
ふつうのひとりの女の人生には蓋をして、女優、大スターとしてもマリリン・モンローに戻っていく…
みんな得るものもあれば失うものもある。
コリンにもこの恋を糧に幸せになって欲しい。
そしてマリリンの作品をもっと観てみたいと思った。
ある意味 理想
ある意味、私はマリリンモンローを演じたい。
私は世界一有名な女優では無いが、ある種、マリリンの気持ちが少しわかる気がする。
本人のアウェイでの孤独さを理解してくれる人が唯々、欲しいだけなのである。
第三監督の顔と紳士的な態度がタイプ。
パーフェクトな映画でした。
マリリンってこんな人だったのか
マリリン役の女優は、観たことあると思ったらグレイテストショーマンの妻役してました。
歌とかダンスとか上手くて、そういう点では面白かったです。
が、マリリンモンローが、こんな奔放な人だったとは。驚き。
初めてのマリリン
マリリン・モンローの出演作、マリリン・モンローに纏わる話し、どれも観たことも読んだ事も無かったので、初マリリンでした。
この映画を観たことをキッカケに、マリリンのその半生について初めて調べて、どういう人か知りました。
その半生からすると、コリンとの短い時間が彼女の中でどのくらいの重みがあったのかはわからないけれど、コリンが本当に彼女に恋い焦がれて、彼の人生においてとても大切な思い出になった事がよくわかった。
コリン演じるエディの表情は切なさが良く出てて、GOOD!
マリリンに恋した7日間
映画に憧れ、業界に飛び込んだ23歳の青年Colinが、当時30歳で人気絶頂のMarilynに恋してしまうお話。
男に甘えて翻弄することも、注目を集めることも容易いのに、仕事となるとプレッシャーに加えて元来の精神的不安定さが災いしてしまうMarilyn。一人にしたら何をしでかすか分からないその振り回しっぷりは、新婚の夫すら匙を投げ出すほどの面倒臭さ。大スターに少しでも効率良く仕事をしてもらう為に、周囲は機嫌をとり、薬を与え…後はひたすら待つという我慢大会。一緒に仕事をするのは大変そう(*_*)。でも上手くいけば耐えただけの価値がある、類を見ない魅力と輝きを放ってくれる彼女。
男なら彼女に溺れて当然。何だかんだ言って男同士は妬み合う。女も彼女になら負けても仕方ないやと思えてしまう?可愛さと儚さ。Michelle Williamsの顔立ちは決して似ていないのですが、Marilynの線の柔らかさ、マシュマロっぽい雰囲気?は出ていたかなと。もっと垂れ目メイクにしたら良かったかも??
街を歩いていても”Marilyn Monroe”を求められる日々。現実でもスタジオでも、基本的に長時間の「演技」が苦手だったのかなと思いました。家庭の愛を知らずに育ち、見捨てられることを過剰に心配するタイプのACなんでしょうね…。素に戻れる長期休暇でも取れたら良かったのかな…。わずかこの5-6年後、彼女はこの世を去るのです。。。
“All people ever see is Marilyn Monroe. As soon as they realize I’m not her, they run.”
MarilynがダメだったからやはりLucyに戻りますなんて失態を見せてでも、Colinにとって大スターとのデートは一生の自慢ですな…。
“When it comes to women, you are never too old for humiliation.” ...当たり前だぁ!!
マリリンとは違う…
ミシェル・ウィリアムズは、天真爛漫なマリリンと、陰のあるマリリンを見事に演じ分けてたけど、マリリンの可愛らしさまで演技でカバーするのは無理だわなぁ~
結局最後まで違和感を感じたままでした…
でも、ミシェル・ウィリアムズも、マリリンを演じるプレッシャーは凄かったんだろうなぁ~
とりあえず、主要キャスト三人が演技派なので最後まで飽きずに見れたけど、ストーリーに面白味を感じることが出来なかった…
だけど、幸せも、ある。あった。
大スターであることの、悲劇。
行く先々で、あんなに取り囲まれたら・・・
生きづらいだろうなぁ。。。(/ _ ; )
なんか、放っといてあげて! …って言いたくなる感じ。
結婚も、3回目。
「皆、マリリン・モンローが好きなの。
だから、彼女じゃない私を知ると逃げて行く・・・」って。
・・・切ない。( ; _ ; )
だけど、幸せも、ある。あった。
それが、せめてもの救い。
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