ウルトラマンサーガのレビュー・感想・評価
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どんな時にも希望は必要だ。
ウルトラマン・シリーズ45周年記念作品第2弾。
TSUBURAYA IMAGINATIONで2回目の鑑賞。
一連のウルトラマンゼロ・シリーズの続編であり、「ウルトラマンダイナ」や「ウルトラマンコスモス」のその後も描くと云うてんこ盛りの作品でした。ダイナとコスモスはリアルタイムで観ていたので、かなり熱かったです。
斬新なのはゼロが一体化したタイガ・ノゾムがウルトラマンになることを拒否し続けると云う点。幼少期のトラウマが関係しており、ヒーローを若干否定する立場でした。
最終的にどんな時も希望は必要であると云う帰結へ向かいましたが、本作公開の前年に発生した東日本大震災を踏まえての作劇と思われ、非常に感動させられました。
希望の光、ウルトラマン
前提として
・多分5回目
・「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 決戦!ベリアル銀河帝国」は視聴済
・ウルトラマンゼロが主役の作品は大体視聴済
・「ウルトラマンダイナ」「ウルトラマンコスモス」は大体未視聴
3.11後の復興エールも兼ねた作品。
ストーリーが良い。
ただただ人類を助けようとするウルトラマンと
懸命に生きようとする人間たち。
ゼットンという絶望の象徴が地球を襲う時、どう抗うのか。
現実の災害も相まって、ウルトラマンという題材が素晴らしくマッチしている。
彼らの放つセリフがめちゃくちゃカッコいいしグッとくる。
あとタイガというキャラクター。DAIGOのトラウマの演技は良かった。
コメディもしっかり機能していて、ゼロのキャラの幅も広がったと思う。
サーガやハイパーゼットンの造形もカッコいい。
惜しむらくは、サーガvsハイパーゼットン……
人間の協力無しでは勝てなかった"互角の勝負"という
構図をもう少し観せて欲しかった。
だからこそ、人間とウルトラマンの素晴らしい協力が生まれるはず。
そしてコスモスが選ばれたこと。
コスモスという存在が、今回の作品には合わない気がする。だからなのか、コスモスの見せ場が序盤〜中盤でピークを迎えてしまう。
ウルトラマンを三人ともしっかりたてて欲しかった。
その他、一部の演技と編集が気になったが、それでもストーリーやセリフ、演出に持っていかれた。
本当に希望に溢れるような作品だったと思う。
サーガのデザインが素晴らしい。
ストーリーは大人も子供も楽しめるような工夫を感じました。なかなか複雑なストーリーなので真剣に観ないと正確な理解は難しいです。
サーガのデザインは合体系のウルトラマンでは一番好きです。
新ウルトラマン列伝にて 主役は誰だ? DAIGOは軽すぎ、杉浦太陽...
新ウルトラマン列伝にて
主役は誰だ?
DAIGOは軽すぎ、杉浦太陽とつるの剛士も中途半端。昭和ウルトラマンの面々はもうヨレヨレ、世代の私には痛過ぎて辛い。
そうこの物語で一番カッコ良かったのは秋元の姉さんであった。顔はキリリ、スタイル抜群、ラストの中途半端な活躍より、いっそ姉さんがサーガとなって欲しかった。姉さんが主役のウルトラマンシリーズがあったらヒットしてたんではないかと真面目に思った。
話はまずまずだったがラストの謎の大団円がどうにも…
怪獣たち、昭和に頼り過ぎでは?平成の名物怪獣はいないの?とさりげなく昭和自慢(笑)
新しい形のウルトラ映画
ダイナ、コスモスなど世代なら嬉しいキャラにニューヒーローのゼロを交えた映画。
ストーリーは完全に勧善懲悪モノで子供に向けたものになっていた。
しかし今回の映画でフィーチャーされたのが人間の目線から見たウルトラマンや怪獣たち。
もちろんカメラワークもそうだが今回の映画でこれまでと決定的に違うのがタイガの幼少期の描写。
怪獣が街を襲い、その中で必死に両親の名前をを叫ぶタイガがとても印象的だった。
タッチは軽いがかなりヘビーな描写。
そのあとに「ウルトラマン早く来て!」と助けを求めるタイガの姿に思わず涙がこみ上げてきた。
いつかの映画で初代ウルトラマンが言っていた「私達は神ではない、救える命もあるがそうでない命もある」という言葉の重みがクローズアップされたシーンに思われた。
DAIGOをミスキャストと言う人も多いが自分としては適役だったと思う。
ウルトラマンに頼りたくない、トラウマになっている青年をうまく演じていたと思う。
何だかんだで面白い
DAIGOの演技もAKBの演技もちゃんとできてるし、ちょうど平成ウルトラマン世代なのでコスモスの登場は本当に嬉しかった。
ただ、やっぱりウルトラマンがペチャクチャしゃべると違和感が半端無い。
ゼロがそういうキャラなのは知っているけど、やっぱり違和感が無くならない。
また、コスモスは以前にジャスティスと合体してレジェンドになっていて、さらに別のウルトラマンと合体してサーガになるのは少し「んん?」となった。
でも、CGを除いてもアクションはしっかりしているし、無理矢理感が思ってたよりなかったし、結構楽しめた。
DAIGOもAKBもよかった
AKBもよく知らないし、ダイナもコスモスもそんなに観てなかったからと思ってスルーしていたが映画館で観ればよかったと後悔した。
調子こいてるけど実は震災で親を亡くしたトラウマをかかえているDAIGOさんがいい。『ザブングル』のメカみたいなのに乗っているAKB軍団のリーダーの秋元さんもよかった。大人も弱さを持っているけれどそれでも子供を守るんだというテーマを感じた。
ダイナはあんまり観たことないから愛着ないと思っていたけどAKB女の人が「君だけを守りたい」の弾き語りをするところで泣きそうになってしまった。
ウルトラマンゼロがバット星人に「なぜ人間の味方をするんだ?」と訊かれて「理由なんかない」というところがいい。大人が子供を守るのに理由なんかないという意味だと感じた。
ミニチュアのセットががっつり作ってあって感動した。とくに最初にダイナがビルの谷間を歩いてくるところがかっこよかった。久しぶりに特撮映画を観た!という気になった。サーガはあんまりウルトラマンっぽくないデザインだった。
オヤジファンとしては
もともと、特撮にはドミノ倒しのような魅力があったと思います。
最近はメカや爆発もCG合成で、いくらでも修正が効くぶん、緊張感が画面から消えていっている気がします。
宿主とボケとツッコミを交わすウルトラマンにも違和感を禁じ得ませんし、そもそもウルトラマンにはあまり喋ってほしくはないのですが、もはや「ウルトラマン」の名を借りた別のヒーロー像を作らなければ、次の世代に繋げないというのもよくわかります。
懐古趣味でなく、親子で世代ごとに話し合える、いいシリーズを作っていってほしいです。
ウルトラマンが教えてくれる大切な事
お馴染みウルトラマンの新作。
ゼロ、コスモス、そしてダイナが時空を越えて結集、地球を支配するバット星人の野望を阻止する為戦う。
昔からゴジラやウルトラマンなど特撮が好き。
今のハリウッドの最新VFXは圧倒的に凄いが、ミニチュアや着ぐるみといった特撮技術にどうしても愛着がある。
何も恥じる事のない、日本の素晴らしきお家芸。
ストーリーは完全に子供向け。
分かり易い勧善懲悪。
でもその分、勇気や希望、守りたいもの、信じる心、諦めない力などをダイレクトに伝えてくれる。
またそれらはエンディング後のラストカットを含め、東日本大震災復興へのエールを感じた。
往年のファンへのサービスにもニヤリ。
初代マン、セブン、ジャック、エースらの特別出演。
アーストロン、グビラ、ゴメスといった馴染みのある怪獣の登場。
ラスボスはバット星人(東国原英夫が声とは気付かなかった!)とゼットン。
最初幼体で出現、“ハイパー”へと進化し、まるで完全体セルのようなパーフェクトな強さのゼットンは、ウルトラ怪獣最強の名に恥じない。
絶体絶命のピンチにゼロ、コスモス、ダイナが合体して“サーガ”に。
最強の怪獣に最強の戦士が立ち向かう。
何だかんだ言って、やっぱり童心に戻って楽しんだ。
そういえばAKBも出てたね。
まるで「マジすか学園」の続きのような演技はビミョ〜だったけど(DAIGOの演技もだけど)、秋元才加はなかなか美味しい役所。
こんにちわ。ウルトラマンディーバです。
やっちまった。。。
非常に微妙な出来でした。
前作が非常に良い出来で、大人でも涙することもあっただけに非常に残念。
救いは子供達が満足してくれたことぐらい。
下記は微妙な部分
・DAIGOさんの棒読みセリフにウルトラマン的な熱血(ハート)を一切感じない。
というか、わざととは言えない演技力の無さに萎える。。。
もう少し無名な人ならば、きちんと演技を指導出来たであろうと思う。
・っで一体主役は誰なのか・・・という疑問の答えとしてはつるのさん?
もう少しゼロを中心にした方がストーリー的にシンプルで良かったと思うが、
見えない政治力のせいなのか?DAIGOさんの演技力がはんぱないせいなのか?
映画制作当初に設定したコンセプトを一貫したのかさえ疑ってしまう。
おそらくは制作中に2転3転でつぎはぎだらけなのでは?
・シリーズ映画に多く出場しているダイナは良いとしても
今更コスモスが登場した意図が不明確。
コスモス独特の「慈愛」が全くストーリーの的をえていない。
単に「誰かの代りに」太陽くんにオファーしたらOKだったからなのか?
・CGの甘さ。
ロボットアクションがコマ落ちしたかのように思えた。
作りの甘さに萎えた。
もしかしてわざとと言い張るおつもりか?
・映画全体的に暗いので3Dでみるにたえない。見るなら2D。
・もう少し怪獣出せよ。
記憶にあるのは4体。。。
きょうび年一回の映画で、同じのん2回も3回も出されると非常に萎える。
特に慈愛攻撃で機嫌よう帰って行ったはずの怪獣が再び狂暴化して
出てきたところは正直ドン引きした。慈愛の意味が全くないし。
困ったらコニタン出せコニタン。
・AKBについてはノーコメント。ツンデレ好きor萌え好きな方はどうぞ。
誰かを守るということ
本作は、とにかく「誰かを守る」というテーマが全面に押し出されています。
大人が子供達を守り、そして、ウルトラマンが人間達を守る。ウルトラマンが人間を守るのは大人が子供を守るのと同じ、ということも伝わってきていて愛に溢れた感動作です。さて、映画の技術面の話に移りましょう。まず、この作品の主人公はDAIGO演じるタイガで、こいつが作品の本筋を通してヒーローに変化していく物語です。主人公に変化には、しっかり2つの葛藤が段階的に仕込まれています。ひとつめの成長葛藤は地球防衛隊チームU、本作のキーマンである少年、主人公タイガ、3つの過去が重なるとても重厚な物になっています。ここまで上手く描く映画はそう多くないでしょう。
しかし、ふたつめの破滅葛藤がちょっと弱いと感じます。3人のヒーローが敗れ、戦えるウルトラマンがいなくなるという絶望的な状況にはなるのですがそこからの立ち直りが早すぎます。もう少し主人公の感情の吐露があるとよかったです。
それから音楽。サントラには場面活かすため、敢えて捨てた音楽あると書いてありましたが今回はラストバトルが終わるまで人間ドラマが平行して動いているので終盤はガンガンBGMを付けて感情を焚き付けてほしかったです。作品中に付いている音楽は最高でした。
人によりポイントは違えど3回泣けるというのがこの映画だそうですが僕は後半終始感動しっぱなしでそのうち2回が涙になりました。
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