フランケンウィニーのレビュー・感想・評価
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複雑な気持ちになるなぁ…。
キモ可愛いのキター!!ってなわけで少し遅めの鑑賞。この作品、スパーキーの色々なパーツがもげ、とにかく痛々しく辛い…。
それでも、たまらなく可愛い不思議!!
痛々しく感じるのは私が愛犬が大好きだらか…帰宅する度、振り切れんばかりに尻尾を振る愛犬が重なる…。しばらくの間尻尾を押さえそうだ。
そして自分の本来眠る場所であるお墓でクタッzzZとするシーンは涙を誘う。これは果たして良いのか悪いのか…考えさせられてしまう。
この状況をどうやって丸っとスッキリ終わらしてくれるのかなって鑑賞中ずっと気になってましたが多少不自然でもこの終わり方にならモヤっとせずにすみました(笑)
ココより個人的余談→
死者を生き返らせる禁忌…最近のニュースで死を軽く見る子供が多く、この作品で子供が見るには…と少し複雑な思いを持った。
これはフィクションであり人・動物にしても…人生1度きり。子供問わずあなたを愛する人の気持ちを考えて欲しい。
ゲームみたく再プレイはできない。どこでもいい。きっと、、、もっといい…違う解決策はでるはずだよ…。と悲しくなった。
ぶっちゃけスパーキーが死んだのは飼い主の責任だ(#`皿´)!!リードは絶対つけよう。。。
割と好きかも
ブルーレイで見ました。
日本語吹き替え版で見たのでキャスティングはスキップ。
<ストーリー ☆>
大切にしていた友を失った悲しみ。そして友を取り戻そうと純粋な気持ちで倫理的に反する行動に出てしまう。
子供心に芽生えそうな発想ですよね。
でも最近、完全に大人目線になってしまったのか、どうもディズニー映画の終わり方にツッコミを入れたくなってしまうので星1つ。
<キャラクター ☆☆>
主人公のヴィクターも犬のスパーキーも好きになったので星2つ。他の登場人物も作品の雰囲気にマッチしていてよかったと思います。職人さんの手仕事には舌を巻きますね。
自分にも子供時代にあんな仲のいい犬を飼っていたら楽しかっただろうな、なんて空想にふけさせてくれる映画です。犬を実際に飼っている人はもっと感情移入してしまうのでは?
以上を平均して2.5点です。
犬好きが見るとホントリアルな犬
スパーキーがホント可愛いったらありゃしない。
チョットお馬鹿な感じとか、犬好きとしてはたまらないですし、歩いたり尻尾の動き、寝るときにため息つくような仕草などなど、まさに犬そのもの。
また、愛犬家であり、愛犬との別れを経験しているとスパーキーの死というものを受け入れたくないという気持ちが激しく理解できる。
オチ自体は「え?これで終わり?!」って思うところもあったりしますが、でもある意味これでいいんだなと、ビックロコラボのグッズ売り場を吟味しながら思った次第です。
ある意味ディズニー。夢です、夢。
この映画。
見るときに色んな映画の知識があると小ネタ探りがかなり楽しいです。
是非これはDVD欲しいと思います。
あーほんと、スパーキーが可愛い。その一言につきます。
スパーキーがリアル過ぎるΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ
ティム・バートンはほんと犬が好きなんだな~(・∀・)
この映画に出てくるスパーキーはブルテリアっていう犬種だけど、俺は犬好きではあるいけど正直あんまり可愛いとは思えかった(;´Д`)
だって顔は不細工だし(あくまでも個人的感想)歩き方がぎこちない感じがしてどうしてもねえ(;・∀・)
でもこの映画観てからブルテリアが好きになりましたよワチョ――ヽ(・∀・)ノ――イ♪
とにかくあのよちよち歩きがリアルだし、顔もデフォルメしてるけどかなり表情豊か。
人間以上に喜怒哀楽がはっきり分かる(・∀・)イイ!!
むしろ人間の方が表情が感じられない人が多くて恐い(゚∀゚ ;)タラー
この映画はティム・バートンがディズニーのアニメーター時代に作った30分足らずの映画のリメイクで、いわばバートンのデビュー作と言ってもいい映画(゚Д゚)
だからあえて白黒にしてるし、映画が始まった直後にスパーキーのストップモーションアニメをヴィクターが撮影してるというシーンから始まる。
内気で科学マニアのヴィクターは、愛犬スパーキーだけが心の拠り所だったけど、そのスパーキーが交通事故で死んでしまう。
それから心にぽっかり穴が開いた状態が続いてたけど、ある時科学の授業でジルクスキー先生が死んだカエルに電流を流すと筋肉が動くのを見せて、これでスパーキーを生き返らせることが出来るかも知れないと思い立って、墓場に行ってスパーキーの死体を掘り起こして、雷の日にスパーキーの死体を凧を使って上空に上げて落雷を浴びせる。
その時の屋根裏部屋にある機械の造形のすさまじさ(・∀・)イイ!!
確かオリジナルもこんなような装置だったんじゃないかと(・∀・)ウン!!
小学生の子供がどうやってあんな機械を作れるんだ?ってくらいの、マッドサイエンティストっぽい大仰さと不穏さがΣd(゚∀゚d)イカス!
スパーキーは見事復活したものの、周囲にばれたら大変だから屋根裏に隠すことにしてはいたが、そこはやはり犬の性、じっとなんかしてられない(;・∀・)
たちまち周囲にばれるし、科学展に出展するため俺も死んだ動物を生き返らせたいとクラスメートのエドガーが言い寄ってくる。
死んだ金魚は透明になって生き返るけど、結局長生きしないで死んでしまう。
ジルクスキー先生になぜうまくいかないのかを聞いてみると、「1度目の実験には愛があったが、2度目の実験には愛がなかった」という回答。
しかしこの金魚はすぐに死んでしまったから、もしかしてスパーキーも長生きできないのでは・・・と不安に。
結局ジルクスキー先生は、生徒に不適切な実験を見せたと糾弾されて学校を去ることに。
その後口を滑らせたエドガーによって噂がクラス中に広まって、クラスメートがとにかく色んな動物を生き返らせる。
ところがそれが大騒動の始まりで、生き返った動物は怪物になって次々と人に襲い掛かる∑(゚ω゚ノ)ノ
亀の死骸に落雷を落としたら、ガメラを彷彿とさせる巨大な怪獣に変身して町を襲い出す。
この映し方も『クローバーフィールド』よろしく人間目線で怪獣の巨大な足を映すことで恐怖感を効果的に表現できてると思う(゚д゚)イーヨイイヨー
つうかあの撮り方完全に『ガメラ3』じゃないのΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ
亀を生き返らせるのは日本人の「トシアキ」で、このあたりも日本映画へのオマージュが感じられてイイネ♪d('∀'o)
そしてプールにシーモンキーを流して落雷を落としたら、そのシーモンキーはグレムリンを彷彿とさせる怪物になって襲い掛かって来る。
町に来て電話ボックスの中に逃げ込んだ人に襲い掛かるときに、ガラス越しにべたべたくっ付くシーンはかなり迫力あるし恐いガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
そしてコウモリに落雷を落とした途端猫と融合して、ゲゲゲの鬼太郎のこうもり猫みたいな化け物に工工工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工工
そしてこの猫は元に戻ることなく死んでしまう(ノ∀`)アチャー
猫の糞の不吉な予言と言い、あの無機質なたたずまいと言い、そしてこの回収・・・
バートンはとにかく猫が嫌いなんだな~~~~(;´∀`)
そしてペット墓地にあるでかい陵墓に埋葬されてるミイラが生き返った時のあのしょぼさ!!!アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!
スパーキーが生き返ったことを知った町の人たちは、化け物犬として排除しようと山の上の風車小屋まで追い詰めていくが、誤って市長が持ってる松明が小屋に燃え移って、さらにその小屋にはこうもり猫にさらわれた市長の娘がいるという危機的状況o( ゚Д゚)oブンブン
そこでスパーキーが救い出すが、力尽きてまた死んでしまう。
そこで町の人が車を持ってきてそのバッテリーを使って再度生き返らせようとするが、ヴィクターは「もういいよ、戻って来なくても」と声をかける。
さすがに二度目は無理か・・・
と思いきや
ふっかーーーーーーっつイェ──ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ──ィ
そして終わり。
オリジナルでも同じエンディングだし、これはこれでいいと思う(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚ )スペシャルウン
スパーキーはまた生き返って台無し(´Д`)ハァ…っという意見もあるだろうけど、バートンは傲慢な大人の改心をメインのテーマに持って行こうとしてるわけだから、これでいいんですo(`・д・´)o ウン!!
ヴィクターも命の大切さをお父さんに怒られて気付いたわけだし、「もういいよ、戻って来なくても」って声をかけてるわけだから、成長もできてるからいいんです(*´・д・)*´。_。)ゥミュ
とにかくスパーキーの可愛さとリアルさには脱帽しますわ( ・∀・)アヒャ
しかし30分足らずの短編映画とはいえ、バートン良く最初にこんな映画作ったな~(´・ω・`)
とにかくバートン映画おなじみの人間の造形と犬に対する愛情、そして猫に対する憎悪(笑)がこれでもかと感じられますな(^_^)
もうちょっと猫に対しても愛情を持ってもいいんじゃないかとは思うけどねえ~(´-∀-`;)
でも気軽に見られて、色んな過去のホラー映画や特撮映画、アクション映画を思い出す懐かしい感じの映画でいいと思う。
そしてこの映画はディズニー映画という、一度バートンが作った映画をボツにしておきながら今度またリメイクさせるという、正にこの映画と同じく「死んだものを生き返らせた」訳ですな(∩´∀`)∩ワーイ
この映画結構長く語り継がれる映画になると思う(・∀・)
ウィニーてだれ
バートンは監督てかアーティストと思ってるから、映画自体の出来はイマイチでもいいんだけど、美術も内容も文句なしなのは久しぶり。
チャリンコの発電機とか、水槽のバッテリーとか細かいところまで作り込んであってたまらん。
カーズとかロボッツとかでも思ったけど、こりまくってて、大人のが楽しめるような映画をアニメだからってほぼ吹き替えのみで上映すんのやめてほしい
マーティン・ランドーの声を差し替えるなんて正気かね。
内容はシザーハンズと大筋一緒でぐっと来ます
犬は飼った事ないけど、ペット色々飼ったから、主人公がスライドで死んだスパーキーの思い出を見るとこなんか泣きそーでした。
自分も生き返らしはしないけど、あんまり悲しくて墓掘りかえしたことあったなーと・・笑
科学に善悪はない どっちにも使えるよ
愛をもって科学を正しく使うならば、死者が生き返ったっていいじゃない?
てバートンは言ってるんだと思うけど。 最高。 バートンの映画で蘇生が悪なんてことは絶対訴えてこないと思うけど。笑
ウィニーじゃなくてスパーキーじゃんと思ったら、ウィニーておたくとかそんな意味だそーです
ママには内緒のベッドタイム・ストーリー、面白かったです
ティム・バートン小父さんの、ママには内緒のベッドタイム・ストーリーって感じでしょうか。大作ではないですが、面白かったです。
ウチの子犬も隣のあの娘も出てきて、ちょっとドキドキ。
ヴィクターと愛犬の純な絆にぐっときて、ゾクっと怖くてハチャメチャで。ノッてくると小父さんの大好きな、あれもこれも…みたいな。
昔から影がスッと動くようなヤツが一番恐いもんで、モノクロ映像は不気味さ二割増しでした。
犬のスパーキーはなんとも可愛らしかった、人気キャラとして残っていくんじゃないでしょうか。
印象深かったのは科学の先生、科学者の卵ヴィクターにいいこと言ってます、顔はコワいけど。声を担当したのはマーティン・ランドー、吹替えだったのがちょっと残念でした。
「いい夢みろよ」と去っていった小父さん。またお話してよ、と思いました。
ん~~ん。
ん~~~ん。どうなんですかね?この映画。違和感満載で号泣できませんでした。
電気を通せば死んだものが生き返るは安直すぎて、ひねりがほしかったですね。
途中怪獣映画になっちゃってめちゃくちゃです。
献身的なスパ-キーをもっとすごく出して欲しかったし、ヴィクターももっとスパーキーが生き返ったら嬉しがればいいのに・・・・。表現が中途半端なんじゃないかな。
最後 スパーキーが生き返っちゃってハッピーエンドは、子どもたちに何の戒めにもならんしがっかりしちゃいました。
死体生き返らせちゃダメですよって言わないとダメだよね。
理科の先生が実験の成功についてお話していましたが、それだけが耳に残ってます。いいこと言った!
残念な出来
全編白黒映像で、ストップモーション手法。その辺古風な雰囲気は多少あるけど、凝ったわりに普通のCGアニメとそれほど変わらない印象。ぶっちゃけちょっと見づらいだけ。
映画は前半が『ペット・セメタリー』、後半が『グレムリン』みたいな感じ。ファンタジー色あふれる内容にホラーのふりかけをかけた構成。個性は薄い。
ストーリーも行き当たりばったり。死んでしまった飼い犬に雷が落ちたらいきなり蘇生する展開だけど、生き物が都合良く簡単に死んだり生き返ったりは、見ててあまり気持ちのいいものではないね。子供にも悪影響を与えそう。
古典的表現を前面に出したモノクロ作品、けどなぜか最新鋭の3D加工。しかしどちらにも映像的な意図は見えなかった。これ普通にカラー2D公開でよかったんじゃない?
ラストの爽やかさとエンディングテーマの良さで後味は悪くないだけに、あれこれ目立ついくつかの欠点が残念すぎる。
ブルテリア万歳。
T・バートン'84年の同名短編フィルムを、
ストップモーション・アニメで長編リメイク化した作品。
この元ネタとなった実写版も、かなりよく出来ている。
彼がいかに犬好きの妄想(映画)少年であったかが伺える。
私はこのモデルとなった「ブルテリア」という犬の顔について
正直可愛いと思ったことは一度もなかったのだが(ゴメンね)、
少し前にお散歩している彼(彼女?爆)を見かけたことがある。
お兄さんに連れられてひょこひょこ歩いていた彼は、沿道の
手すりに繋がれると、ちょこんと座って飼い主を待ち始めた。
その振る舞い姿に、あらイイわ!この子!と目が釘付けに。
表情は確かに少ないが(変わらないのよね)微妙にコミカルで、
ハイセンスな個性犬(チワワ系とは違う方向の)だと思った。
病気には弱いらしいが、愛犬となれば手厚くお世話するもんね。
今作で描かれたスパーキー、お目目がでっかく垂れ下がっても、
愛くるしい表情と動きは変わらない。
犬好きには堪らない、そんな気持ちを消化させてくれる作品。
まぁしかし、あれだ。バートン・ワールドがことごとく展開する!
スパーキーより人間達の顔なんか、すべて怖かったぞ!(爆)
ああいう特化した顔の作りも彼ならでは^^;で、慣れてくると、
あのくらいでないとつまらなくなってくるのがご愛嬌。
しかし描かれる世界は実に狭く(爆)、いたいけなオタク度全開。
友達もいない科学少年のヴィクター(Fシュタインだわぁ~)が、
死んでしまった愛犬を禁断の科学実験で甦らせてしまうお話。
周囲にバレないようにと彼を屋根裏に隠すヴィクターだったが、
まさか自分が死んだとは思わないスパーキーは、思いのままに
外へと繰り出しては、クラスメイトや住人達に見つかってしまう。
犬の本性やその習性を熟知しているバートンだけあって、
ことのほか犬の動きが素晴らしくリアル。しかもあの顔で可愛いv
隣家のプードルに抱く恋心や、ボールを見ると追いかけてしまう
あのしぐさ、もう可愛くてたまらん!甦ってくれてありがとう!と
言いたくなる愛らしさ。私だってあんな技術を持てたならば、
まず失ったペット達を生き返らせるだろうとまで思ってしまうよ。
…だけど。
禁断の実験で生物を甦らせた代償は、クラスメイトが繰り返した
実験によって肥大化し、街を混乱へと陥れる。ヴィクターの想いとは
裏腹に、スパーキーはバケモノ犬のレッテルを貼られ追われる。
その後、火災に巻き込まれたヴィクター達を助けるため奔走した
スパーキーは力尽きて瀕死状態となり、そして…。
ヴィクターに科学実験を教えたジクルスキ先生の言葉が印象的。
…君は、その実験を楽しんでやれたのかね?
スパーキーを取り戻すべく願いを込めて挑んだ最初の実験と、
クラスメイトに嫌々方法を伝授した二度目の実験の成果は明らか。
この根本心理が、ラストのあの展開へと結びつくのだろうが…。
かなり賛否両論なんじゃないか、とは思う^^;
父母がヴィクターに語る生死論は真っ当至極なものである。
だけど、科学では割り切れない想いを大切にして欲しい部分もある。
悪意で叶えようとすれば失敗し、愛で叶えようとすれば成功する。
ディズニーがバートンに促したあの結末の本意がどうであったか、
彼がどんな想いであのラストを作りあげたのかは分からないが、
図らずも子供時代に抱いた、もし願いが叶うのなら…という祈りが
通じたファンタジーである…と、そう思いたい。
ともあれ、愛らしいスパーキーの姿は深く胸に焼きついてしまった。
(珍しく字幕版が上映されている。頼むから正月までかけてくれー!)
スパーキーが可愛い
原点回帰したティム・バートン
主人公のヴィクターは悲しみのあまり、愛犬を復活させてしまう。スパーキーが死ぬ前までがじっくりと描かれているから、観客はヴィクターに感情移入できる。なかなか寝付けないヴィクターが、生前のスパーキーを撮ったフィルムを見るシーンは涙を誘う。
その後の展開はティム・バートンらしい。「子供向けなのに明らかに大人向け」なのだ。スパーキーを蘇らせるのに雷を使うことを思いついたヴィクターは早速行動に移す。自宅の屋根裏部屋に装置を作り、墓からスパーキーの亡骸を掘り起こす。そしてスパーキーの欠損部分を縫合し、雷に打たせる。「犬を愛する少年の健気な行動」といった風に描かれているが、こんなこと間違いなく狂気の沙汰だ。夜のペット墓地でのそのそとヴィクターが土を掘り返すときは、純粋だからこそゾッとする。
ここからの展開が重要なので言わないでおくが、個々のキャラクターがどれも魅力的だ。まともなのは「狂気に走る」ヴィクターとその両親ぐらい。後の登場人物はどいつもこいつも陰気臭い奴かキ○ガイばかり。彩り豊かな人物たちの正確が白黒の映像とのコントラストで一層映える。
’50〜60年代のアメリカのようなノスタルジー溢れる町並みも良く作り込まれている。ただ全体的に「シザーハンズ」の路線を踏襲しすぎているきらいがある。町並みはもちろん、ストーリーの展開も大枠は同じだ。しかし決定的に違うのは「死んだものを生き返らせる」点。自分が心から愛していたものと死別したとき、どうするべきなのか。誰でももう一度会いたいとは思う。だがここから先は人間の領域を超えた話だ。ティム・バートンはこの究極の問題をシニカルなアニメーションに仕立て上げた。
ここ最近、期待はずれの映画ばかりだったから、従来のティム・バートンに戻って嬉しい・・・はずが。実はこの映画最後の最後でご都合主義に走る。その直前は感動のあまり本当に泣きそうになったのだが、その後がいただけない。それまで主張してきたことがここで全て台無しになっているからだ。この点さえなければ完璧だったのに。
とはいえ、ほとんどは皆が期待したとおりの世界だ。ティム・バートンらしく日本のサブカルへのオマージュに溢れているのも楽しい(ガメラ、ハローキティなど)。白黒なのに3Dが存分に生きているのも評価できる。それにスパーキーがあまりにもかわいいので、彼を見に行くだけでも十分価値はある。
(2012年12月23日鑑賞)
ティムバートンワールド
久々に面白いティム・バートン
なめらかな動きのCGアニメに慣れた目に、ストップモーションアニメのギクシャクした動きが逆に新鮮だ。科学のジクルスキ先生の口の動きなどは最近のアニメにはない動きで楽しい。また、そのレトロ感が現実と空想の境目を曖昧にし、不思議な世界を醸しだす。モノクロ画面で怪しく動く影や光り轟く稲妻は、マッドサイエンス的な狂気とおどろおどろしさを演出する。だが、あくまでもテイストはコミカルだ。
登場する人物も動物も皆、怪しげで個性的なキャラクターばかり。ここで詳しく話すのは、これから映画を観る人の楽しみを奪ってしまうのでやめておくが、この作品はストーリーよりも登場人物の個性を楽しむ映画だ。
それでもきっちり3つの教訓を残す。
秘密が秘密にはならない
自然の摂理に逆らう行為は愚かで危険をはらむ
科学も心を込めることが大事
コミカルな映像の裏で、人間が持つ哀しさと慈愛を漂わすあたり、ティム・バートンらしい。
スパーキーは、めちゃくちゃ可愛い!!
白黒・3Dのストップモーション・アニメ。
「コープス・ブライド」のヴィクター君が10歳の時の事。
科学と映画作りが大好きで、友達は愛犬のスパーキーだけという。
学校の同級生や登場人物は、変わった人達が多い。
奇妙で、ちょっと変で、ちょっと不気味で・・・
でも、可愛い。
そんなキモカワな登場人物を描くのは、バートン監督の得意とするところだろう。
交通事故で突然亡くなったスパーキーを、悲しみのあまり、ヴィクター君は蘇らせてしまった。
犬って本当に可愛い。
我が家のワンコもそうだけど、無条件で尻尾を振って寄ってくる。
ただ喋れないだけで、すべてわかっているんじゃないの?!と思うことは、多々ある。
スパーキーを見ながら、我が家のワンコのことを思った。
「することは、一緒だね~」
「りりー(ワンコの名前)には無理。ビビリ―犬だしね」
「う~~。りりーはしなくて良い。」
「抱っこ!抱っこ!と言って、抱かれていなさい」
など、スパーキーのすること、なすことに、一々反応してしまった。
犬好きには、たまらない作品だ。
クライマックスのシーンは、「フランケンシュタイン」と同じ、また、スパーキーの彼女犬の髪型も「フランケンシュタインの花嫁」と同じだそうだ。
ヴィクター君の名字は、「フランケンシュタイン」だものね。
バートン監督の思いが込められている。
ラストは、賛否両論あることでしょう。
私は、「あっち」の方かなと思った。
でも、「こっち」の方だった。
どちらにも良い所があるので、これはもう、好みでしょうか。
ぽろぽろ涙がこぼれ落ちてきて、悲しくも楽しくて、愛しい気持ちがいっぱい溢れる不思議な作品だ。
ヴィクター君って、バートン監督自身のことなのかな。
可愛いっ。
実験の成功例が盛り沢山。w
コミカルでちょっと不気味、悲哀と異形の者への愛情溢れる、これぞバートン映画!
ここ最近の「ダーク・シャドウ」「アリス・イン・ワンダーランド」はティム・バートン好きの僕にとって大いに不満が残る作品だった。
「ダーク・シャドウ」「アリス・イン・ワンダーランド」「チャーリーとチョコレート工場」のような“風変わりなキャラクターが登場する奇想天外ワールド”を、これぞバートン!として日本の観客(特にジョニー・デップのファン)は歓迎しているようだが、声を大にして反論したい。
バートンの作品はいつだって、“コミカルながらダークで、悲哀と異形の者への愛情滲む”作品なのだ。
それが即ち、「シザーハンズ」や「バットマン・リターンズ」や「スウィーニー・トッド」だった。同じストップモーション・アニメの「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「コープスブライド」もそう。
本作はその流れを汲んでいる。
往年のホラー映画へのオマージュを散りばめ、騒動はコミカルだけど不気味さたっぷり、スパーキーを失ったヴィクターの悲しみ、蘇ったが周囲に理解されない哀しみ、そして何よりヴィクターとスパーキーの絆、スパーキーへの愛情に満ち溢れている。
冒頭のスパーキーを主役にした自主怪獣映画には目頭が熱くなり、ガ○ラのそっくりさんの登場にはニンマリ。
心行くまで堪能出来るバートン映画!
ストップモーションアニメですごく楽しめた!
ティムバートンのダークな世界と白黒の世界観が見事の調和していました。
好きです、こういうの。
愛犬のスパーキーしか気の許せる友達がいない主人公のヴィクターはじめ、子供の気持ちを最優先に優しく見守るパパとママ、意地悪な友達やちょっと変わった女友達、それにスパーキーの友達の犬猫仲間、いろいろ出てくるモンスターたちどれもこれも見ていて魅力的。
フランケンシュタインは当然ながら、ドラキュラやせむし男などなど…ユニバーサルホラー主人公をモチーフにしたモンスタ達ーも魅力的。
フランケンシュタインと話に、ベースも結末も似ているけど、ラストだけはチョット同感できなかったなぁ〜。
自分的には真逆のラストにしたほうが命の大切さがクッキリ出てよかったと思うんだけど‥。
けど、全編通して傷だらけにも関わらずスパーキーがムチャクチャ可愛くてよかったです。
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