ロボジーのレビュー・感想・評価
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安定の矢口クオリティ
前作「ハッピーフライト」は航空業界のリアルな裏側が見られたのが面白かったんですが、今回はロボット業界の裏側…とはいかず。 なにしろ設定が荒唐無稽ですから。普通に考えたらありえない(笑 すぐばれるに決まってる。 でも、そこが楽しい。それだから楽しい。 驚きや興奮は思ったほどなかったけれど、それでも満足できる、そこはさすがの矢口クオリティという一作でした。 それにしても、吉高由里子はこういうちょっとヘンな女の子を演じさせると生き生き(?)して可愛いですね。彼女の持ち味も出ていた一作だと思います。
にくみきれないジジィ
「ハイボールイェイ」のイメージでちと敬遠してた吉高さん、ごめんなさい。 キュートでした! 私には何言ってるのかさっぱり分からない理系の皆さんのお話、ちょー萌ました!! 潮風=カーチスさんの憎たらしくも愛すべきじじぃっぷりは見事。 忘れちゃならない木村電器の三人組の個性もそれぞれ絶妙!! いぢわるなとこもあるチャンさん…の磁石、ヨカッタなぁ。 オチとラスト、とても好きです。 日本の工学の未来まで明るく思えてしまいます!!
発想はGoodでも、センスは・・・
面白い映画なんだけど、何かが足りない。そう思ってしまう映画だった。 デビュー以来、ずっとオリジナル脚本で作品を作って来ているだけあって、今回も粗筋は面白いし、一つ一つの逸話は笑わせたり、泣かせたりするのだけれど、作品全体としては、カタルシスに欠けたものだった。 それぞれの皿に盛られた料理は美味しいのだけれど、それらをひとつの皿に盛りつけたとき、言い換えれば映画的な盛り付けかた、構成の仕方があまりよくないように感じた。話を主人公の重光じーちゃんひとりを中心におけばよかったものを、そのじーちゃんの家族とか、木村電器の三馬鹿大将たちのエピソード(特にロボットヲタの女子大生とのやりとり)をちょっと欲張って盛り込みすぎた。どこかバランスが悪いように思える。 主人公の鈴木重光73歳を演じた、五十嵐信次郎ことミッキー・カーチスさんは、まさにこの人しかいない、という適役を飄々とこなしている。ミッキーさんがいなかったら、この映画は映画として成り立っていたかどうかわからない。それほどに、この映画はミッキーさんが、登場人物としても役者としても、重要な役割を果たしている。 そしてエンドロールで流れる「ミスターロボット」は、懐かしい曲。もちろんスティックスの1983年全米第3位まで入った曲。ここでは「五十嵐信次郎とシルバー人材センター」。ボーカルはもちろんミッキーさんで、バックは映画の音楽を担当した、こちらもミッキー吉野さんと浅野孝已さん中心の「ほぼゴダイゴ」バンドです。 あと個人的には、「落語物語」から一年ぶりに、田畑智子タン(矢口作品で必ず登場するキャラ「伊丹弥生」役)がスクリーンで観られたのが嬉しかったな(^^ゞ。
あ~くだらないけど面白い!
「ロボジー面白い」って声を私の周りで聞くので 気になって時間もあったので 近所の映画館に仕事帰りにぶらりと一人で観に行きました。 平日の仕事帰りの空いた時間を埋めるのに 最高のくだらなさが心地良かった! ミッキーカーチスさん、今まで何してたの! 自然すぎるよその演技! 吉高さん、あなたのその崩れ具合がイイ! 後ろのカップルが終始クスクス笑ってた。 何も考えずに単純にクスッと笑える映画は観に来て良かったと思える。 エンドロールで流れる曲も最高に渋くてカッコいい!
軽快に楽しめました
エンドロールまで軽快に楽しめました。 ロボット業界の話と思ってたら、ロボットとして活躍(?)する鈴木のジイさんの話。安心して皆で楽しめる感じの作品でした。 鈴木さん、モテモテのジイさんの横をしょぼっと帰って行く可愛いジイさんです、頑固なとこもあるけど。 地域コミュニティーにデビューしたものの馴染みきれないぼんやりした孤独感。引越しが多いのでじわっと共感でした。すぐに馴染める人が羨ましいですよ、いつも。 ロボジーとファンのお嬢ちゃんや家族との、変に人間臭〜いやり取りは面白かったです。演じる五十嵐信次郎の飄々とした風情がハマってました。 白物家電メーカーがあんな塗装の製品を公開するかなあ。技術者三人が最後まで頑張ってくれてたから、細かい事は、まあいいか。
気分転換
仕事絡みではありません、観たかったんです。主題歌のボーカルが素晴らしいのでエンドロールは最後まで観ましょう。キャスティングも良かったですね。吉高さん惚れ直しました。ヒミズと公開日が同じなのも何かの縁でしょうか笑。
ミッキーカーチスが好き or 嫌い!?
表題のとおりミッキーカーチス演じる老人が 好きになれるかどうかによってこの作品の評価は180°変わると思います。 良く見れば、他人にかまって欲しい寂しん坊、 悪く見れば、ただのわがままジジイ。 プロットからして古典的な“オチはどうなるのか”という事への 興味だけで観客を引っ張る。 この勢いは「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」では顕著に出ていたけど、 どうも「ハッピーフライト」から監督が“大人”になったのか、 中盤、話がキャラクターの肉付けに向かうため 一気にトーンが落ちてしまう気がします。 前述の老人に対する好き嫌いについても 老人の心情をリアルに表そうとするせいかどっちつかず。 中途半端感は否めないです。 どうも「スウィングガールズ」の時のように “こんな女子高生いないよ”と思わず笑ってしまうような もっと“アクのつよ~い老人ならば”もっと面白くなっていたかも。 しかし、色々注文を付けましたが、 面白かったと思います。 少なくとも同じく邦画コメディの「ステキ金縛り」より間違いなく好きかな。 しかし吉高由里子のクマ演技は凄かったなぁ。ハッとした(笑)
老後の人生と生きがい
コメディです。 ですんで、リアリティを追求してはいけません。 老人問題とか、特に生きがい、という面では多少考えさせられる部分があります。 自分みたいな会社&仕事どっぷり人間は、そろそろ考えるべきだろうかー まぁこんなふーに、前向きで元気な爺さんになりたいもんです。
ミッキー大暴れ
素人3人が三ヶ月で一応動くロボットを完成させたという設定なのですが、 実はみんなかなり賢い人だから可能なんです。 学生から学んで本当に設計できちゃうんだから。 ロボットの暴れぶりがとても面白い。 踊るし、助けるし、屁をこくし ここまでは予告編で曝してますが、 本編ではもっと烈しく暴れます。 しっかり、機械音もでてるんです。 オタク女子大生の壊れ具合もこのお話ならちょうど良いです。 最初も最後も落ちがよろしいようで できれば、エンドロールの演奏をスタジオでもよいので、 ミッキー・カーチスさんの実写で入れて欲しかったな~
ロボ型爺さん
ロボットコメディ物。 前半の爆発力は凄い。中盤は中だるみのきらいもあるが、シリアス路線に乗り換えていく過程だから仕方ないところもあるかな❓ ただ、コメディとシリアスの融合は、ウォーターボーイズやスイングガール程しっくりしてない気はする。
予想した展開通りだけれど。
とにかく明るい映画が観たかったので、スイングガールやウォーターボーイが好きなので観ることにした。 ストーリーはよい意味で想像通り。 でもテンポがよく、配役も的確。 吉高がとてもキュートでよかった。 映画館は、1週目のレディスデイなのにガラガラだったけれど、 そこそこ評価されてもいい作品だと思う
良くも悪くもまぁまぁ。
うーん・・・・・・。結論から言えば非常に「普通」の作品。大学の試験で例えれば「Aは取れるけど、Sはとれない答案」のような、及第点の作品だった。矢口監督作品はいつも面白いので安心して見ることができるけれど、今回の作品に関して言えば新しい発見がなかった。大学の友達に勧めることはできても、生粋の映画好きには進められない。吉高由里子は可愛いどころの役かと思いきや、変態並みのロボットオタクの役で恐いくらいだった。可愛い女の子が一人もでてこなかったのがちょっと残念。☆3つ。
突っ込みどころ満載!......楽しい映画でした!
最初、ちっちゃな会社での話かな?と思っていたら、意外と大会社っぽい...。この規模の会社で、社長の思いつきでやっては駄目でしょうという突っ込みは、さておき.....昨日まで営業やら梱包担当だった社員に3ヶ月で自立式ロボットを開発させるという....笑える設定。 当然、出来るわけがないが残り一週間にして、なんとなく出来ているから凄い!.....さらには、人が入れるように改造.....なんて優秀な社員なのでしょう!......ならば、一年くらい掛ければ、ちゃんと出来たかも......と、また突っ込んでしましました.....このように、突っ込みどころが満載なのが売りなのかも.....実に楽しい映画でした! 主演に五十嵐信次郎ことミッキー・カーチスが良いですね! 普段、あんなにダンディーな彼が、よぼよぼ頑固爺さんという役柄のギャップが面白い.....。 本当に入っているのだろうか?.....。 ロボットオタク学生役の吉高由里子も良い味を出してます..... 裏切られた時の目の下のクマと逝っちゃった感じ......笑えました.....。 最後、どうやって事態を収集させるのか.....ほんわか、心安らぐ感じで良かった....。 しかも、強い見方を得たはずのロボット開発チーム.....最後の落ちにも笑えました.....。 エンドロールに流れるテーマ曲.....ミッキー・カーチスやっぱ、カッコいい!
バレたらどうなる? ラストは正に最高の“オチ”
矢口史靖監督といえば、テーマの着眼点の面白さと、笑いを取りながらも事実を曲げない、ある意味、本物主義なオタッキーな作風で、今や矢口ブランドを確立。その新作は映画ファンとして楽しみのひとつだ。 今回は、工業技術の最先端、二足歩行ロボットが素材だ。ロボット作り未経験の素人チームが、ワンマン社長の号令で開発に臨むというのだから大変だ。まず、この無謀さが笑いを誘う。困った挙句に、展示会に出品するロボットに人間を入れようってんだから、これ以上の可笑しさはない。 と同時に、バレないのか? バレたらどうなる? というスリリングさを孕む。 要するにこの映画は、大筋を先にバラしたうえで話を進めるわけで、見どころは次の2つということになる。 1つ目は、中に入る人間が身体能力に勝る若者ではなく、明日にもボケようかという老人だということ。これは笑いだけでなく、ロボットの古ぼけた外観とともにペーソスを醸し出す。しかも人生経験豊かな爺さまは、やっと再就職口を見つけた恩もどこ吹く風、制御不能のロボットと化す。 今や日本中で話題のロボットとなった73歳の鈴木さん、心が離れぎみの家族や高齢者を取り巻く社会に対して自己アピールすることで、せめてもの老人の意地を見せる。その人間臭さが時に哀れであり、また、おちゃめで可愛くもある。 これはもうミーキー・カーチスこと五十嵐信次郎のワンマンショーといっていい。 若手の中でも独特な色を持ち、好きな役者でもある濱田岳と田畑智子だが、今回ばかりは影が薄いのも仕方あるまい。 もう1つの見どころは、いつバレるのかも含め、どこに落としどころを持っていくのか、この一点に尽きるだろう。話の大筋は分かって観に行くのだから、興味の殆どがラストの展開であり、矢口監督の手腕が最も活かされるのもここだ。 もちろんラストの顛末は伏せておくが、マジ?なロボット談議による誘い水といい、いくつかの伏線といい、これ以上の“オチ”はない。
五十嵐信次郎?
ロボットとボクシングの組み合わせもよかったけど、ロボットとジジィの組み合わせもイケテル。 木村電器のチビ・デブ・ヤセ。社長から無理難題。二足歩行ロボットの製作を命じられ悪戦苦闘。やっと形ができたロボットはキーボ-ドに液体で暴走。窓から落下。接続したPCもひきつれて落下。最後の命綱のケーブルもコンセントからはずれてPCがロボットに命中。一巻の終わり。 3バカトリオが考えた窮余の一策。当たっちゃいました。ロボットに入るジジィは立川流ミッキー亭カーチス。立川流では踊りも昇進基準にあるから、ロボットの踊りくらいは朝飯前、モーニング前、おちゃのこさいさい、へのかっぱ。ロボット博覧会で大活躍。女子学生を助けるシーンは笑いのドツボにはまってしまった。これは言語では表現できない本能なのです。 そんなこんなでしばしロボットの活躍。それをストーカーする女子学生。でも、蜜月は長く続かない。真実を知った女子学生。吉高は目の下にクマなんか作っちゃってキレ役バッチシ。 ロボットに人間が入っていることをわからせずに、ロボットを破壊して事を終息するというのは鈴木じいさんが考えた作戦だろう。「大誘拐」でも、なんとか刀自というばあちゃんが誘拐犯を手玉に取る。お年寄りあなどるべからず。 エンドのミッキー・カーチスの歌。まだまだいけるんちゃう。
バレそうでバレない滑稽な展開のなかに、主人公の老人が抱えた孤独な状況もうまく表現されていて、考えさせられました。
矢口監督は、こういう企業の裏ネタモノを描かせたらピカイチでしょうね。同じ「ジー」つながりで、最先端のロボット開発に関わるエピソードと老人問題をドッキングしてしまうストーリーを思いつくなんて天才的です。 誰が壊れたロボットの代わりに、ジジイが入ったかぶり物のロボットで、業界やマスコミの目やさらに、理大の学生までごまかしてしまうという途方も無い物語を思いつくことができるでしょうか。 チープに破綻しやすい設定は、当然ニセモノであることがバレそうになることを織り込み済みでした。けれども決定的なピンチで何度もバレそうになるそうになるところを、思いもつかないアイディアでかわしてしまうところは圧巻です。ユーモアセンスも抜群。紙一重でバレそうでバレない滑稽な展開のなかに、主人公の老人が抱えた孤独な状況もうまく表現されていて、考えさせられるテーマもきちんと描かれているところはさすがです。最後のピンチを切りぬけるドンデン返しも秀逸。2時間の劇中、隙間なく楽しめる傑作でした。 ロボット開発のスキルもない窓際社員の3人が、いきなり開発を命じられたのは、ひとえにワンマン社長の思いつきに過ぎなかったのです。初めは、何でも動くものをこしらえて、ロボット博で動かせば、広告宣伝費がない木村電器にとってただで宣伝できるぞという社長の寅算用だったのです。しかしなんとか作り上げたロボットは、お披露目を間近に大破させてしまいます。クビをおそれた3人が思いついたのは、ロボットの中に人を入れてごまかすことでした。 社長と1回キリの約束だったから、こんな無謀な賭に開発者の3人は打って出ることになったのです。 一方ロボットに入ることになる鈴木は、全くこの世界とは無縁の老人でした。妻に先立たれ、娘夫婦には偏屈さを疎まれて、一人暮しの退屈さから、たまたま気晴らしで応募したのが、開発チームが仕掛けた架空のかぶり物のオーディションだったのです。 すんなりと鈴木に決まらず、アクシデントによる辞退が出て、仕方なく体のサイズがたまたま合っていた鈴木に白羽の矢が立つというお膳立てには、納得しました。 開発チームにとっての不幸は、鈴木の老人としての動きが、ロボットの動きにはまり過ぎたということです。ロボット博での余りの好評ぶりに気をよくした木村社長は、勝手に“ニュー潮風”を使った企業PRキャンペーンを決めてしまいます。 しかし彼らにとって、もう一つの不幸は、鈴木が頑固で偏屈で、人の言うことを全く聞かない老人だったということ。社長命令を渋々飲み込まされた3人は、再度ロボットになって貰えるよう鈴木の元に交渉に行きますが、インチキの片棒などできないと言下に断られてしまいます。「誰があなたがロボットだったなんて信じるものですか」の罵られた鈴木は、腹いせに老人会のメンバーに、新聞記事に載っているロボットはオレなんだよとネタバレを囁くものの、みんな鈴木が惚けてしまったものと相手にされないところが可笑しかったです。 もう一度自分の存在を社会に認めさせたくなった鈴木は、ロボット役に復帰。でも大変なのが鈴木の度がはずれたわがままぶりでした。全国のキャンペーンに駆り出される“ニュー潮風”に随行することになる鈴木は、高級ホテルの宿泊に、贅沢三昧の食事を要求。 会社の経理からも経費の使い道を怪しまれたことで、開発チームは財政面でピンチを迎えます。そんなピンチを救ったのがロボットオタクの女子学生・葉子でした。彼女は以前“ニュー潮風”に助けてもらったことがきっかけで、“ニュー潮風”のおっかけとなっていたのです。開発チームは、彼女の大学に特別講師として招かれることで、講師料として経費を賄うことに。しかし、並みいる理大の学生を前にして、技術的なことを全く答えられない開発チーム。意外な「助っ人」が、このピンチをチャンスに変えてしまうのです。 開発チームにとって最大のピンチは、鈴木が家族サービスのため独断で娘夫婦の自宅まで“ニュー潮風”のまま訪問してしまうこと。タクシーの運転手に顔出ししたところを目撃されているのに、バレずに済んでしまう絶妙な訳は、ぜひ劇場でご納得を! また、就活に来た葉子を開発チームが無碍なく追い返してしまうことで、葉子は反発し地元のケーブルテレビ局に、“ニュー潮風”がインチキであることをリークしようとします。なぜ葉子が“ニュー潮風”ニセモノロボットと気付くのかというきっかけのシーンも可笑しかったです。 加えて局のキャスターの対応が傑作でした。ロボットの中に人が入っているなんて、そんな馬鹿げたことが本当なら、既に話題になっているはず。余りに馬鹿馬鹿しくて、誰も信じないのではというのです。どうもこのキャスターのいうとおり、誰もがあり得ないと勝手に思い込んてしまったことが、“ニュー潮風”の延命に繋がっていたのですね。 しかし、葉子の執念の証拠固めもあって、“ニュー潮風”がインチキではないかという風評が拡がります。木村電器は疑惑を晴らすために釈明会見を開催することに。会見ではキャスターの鋭い追及に答えられない開発チームは、今度こそ絶体絶命のピンチに陥ります。会場に駆けつける葉子の機転も手伝い、この危機から鈴木はどうバレずに切りぬけたのか、矢口監督の演出が冴えるラストシーンは必見です。 それにしても懲りないのは開発チームの面々。葉子がチームに参加することで、正真正銘の“ニュー潮風”の開発に成功するものの、またしても不注意でロボット博の直前に開発した新型ロボットを壊してしまいます。 となると…、次のシーンでは当然の如く、葉子も加わった開発チームの面々は、鈴木の自宅のベルを鳴らすのでした。どうやら話は、次回作に続きそうですね。 200人のリアル老人からオーディションで選ばれたのは、五十嵐信次郎ことミッキー・カーチス。彼はこの作品を機に新たな芸名を付けたそうです。五十嵐が演じる鈴木は、時間を持て余し、怒りっぽく身勝手で、娘や孫からも疎まれている点で、ある種の「じいさん」の典型といえる存在といえるでしょう。頑固さを湛える風貌は鈴木役にドンピシャリでしたね。 そんな鈴木が最後には鮮やかな活躍を見せ、自身も生きがいを取り戻すことが、本作のキモに当たります。高齢者の観客には、拍手喝采ものとなることでしょう。どっちかというと「ロボ」よりも、「ジー」がテーマだったのです。 日常の鈴木の所作も、どことなく“ニュー潮風”に似させる演じ方が上手かったです。主題歌も担当していて、なかなか味わいのある曲を聴かせてくれました。また葉子役の吉高由里子は、物語を小気味よくかき回して、コメディーとしての濃い味をよく出してくれました。加えて脇は、田畑智子や田辺誠一など矢口組の演技達者な常連俳優陣がしっかりサポート。息の合った芝居を見せてくれました。 最先端の現役ロボットも多数登場するロボット業界ネタ映画としても楽しめる本作。ロボットの敷居がグッと低くなるこの作品を見て、将来は自分も開発者になろうと考えるちびっ子が沢山出てくれば、日本の将来ももっと明るく変えられることでしょう。
のんびり鑑賞できます
『ウォーターボーイズ』、『スウィングガールズ』、『ハッピーフライト』の矢口史靖監督最新作です。 期待しすぎて初日に行ってきました(^^)v 今回は老人&ロボットが主人公です。 ヒロインに吉高由里子とパッとしないロボット開発の3人組+社長。 地味な展開が待っているような・・・・・ ロボットものといえば『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』のような派手で変形したりしますが、これはいたってシンプルな人型ロボットです。動きもそのまんま人です。 名前も「ニュー潮風」と洗濯機?扇風機?エアコン?を連想出来る地味な感じです。 スピード感もありません。 老人が主人公ですから仕方がありません。許してあげてください。 ありえない展開ですが笑えます。 独特の間と動きで何度も笑わせてもらいました。 のんびりしたストーリーも落ち着いて観ていられます。 子供から大人まで楽しめるお勧めの映画です。 ぜひご覧になって下さい。
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