劇場公開日 2012年1月14日

「お正月映画の締めは、是非この映画で笑って、元気で楽しい新年を送ろう!」ロボジー Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0お正月映画の締めは、是非この映画で笑って、元気で楽しい新年を送ろう!

2012年1月7日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

日本の正月を飾る・門松
その門松の前を、獅子舞いが通り過ぎる!すると福が巡り入って来る!!!
今年は同じ被りものでも、こちらは獅子が転じて、ロボットのロボジーとなる!!!
その昔、日本の正月には福笑いといって、人を笑わせ、楽しませる習慣があったよね。特に初笑いと言う年頭に大笑いし、楽しむ事で、新しい年の縁起をかつぐ。笑う門に福来ると言う訳である。その今の季節にベストマッチする映画がこの『ロボジー』
寅さんが、今20代30代の女性の話題となり、映画館で、寅さんを観た事が無かった世代の人達の中で、静かなブームを呼んでいると言う。必ずお正月と言えば寅さんを観て、初笑いして、ちょっとだけ、ほろり泣けるような人情にふれ、新年のやる気、活力を得て来たのが、我が国の映画でのお正月の楽しみ方だった。
その一方で、洋画は派手目な大作がズラリと上映されていた。
2,012年のお正月映画は、洋画・邦画共に目玉作品が少ないので寂しい気がする。
昨年の日本は、311に始まり、ヨーロッパ経済の低迷から、我が国の経済の回復にも大きく暗い陰を落としていた。
でも、新年を迎えた今、やはり今日を楽しめる、笑いの空間作りは、精神衛生上不可欠の大問題!!!
『ミッション:インポッシブル・ゴーストプロトコル』を観て派手なアクションに手に汗をしながら楽しんだ映画ファンのお次のお楽しみは、この『ロボジー』で決まりです!!!
低予算、しかもロボット工学知識ゼロな町の電気屋さんの様な小さい下町工場のワンマン社長が、思いつきでロボット開発に着手!さあ大変!鶴の一声で、ロボット博に展示するロボットの開発をしなければならないと言う本当には有り得ない全くのバカ話なですが、濱田岳、川合正悟、川島潤哉扮する、その町工場の落ちこぼれ三人衆と、3人衆が繰り広げる数々の困難に笑いが止まらないのです!私は、横から失礼ですが、他人の不幸は蜜の味的に映画を面白がって観ているのですが、普通のホームドラマにありがちな、誰か人を傷つける事を決してこの3人はしません。
その3人組の受難の原因とは、ロボジーの中に入るおじいちゃんの尽きる事無き、我がまま放題勝手放題の振る舞いの数々。宿敵を好演するのがミッキー・カーチス=五十嵐信次郎
この4人衆の珍道中の成り行きを、横から笑って楽しもうと言うロードムービーなのだ。
しかしそれだけでは色気も何もない!落ちこぼれ+おじいちゃんだけでは、花もないどころか、枯れすすき!
そこで、紅1点、吉高由里子の笑顔がまたとても良く活かされて、巧く演じられているところもこの映画の見どころの一つだ!話しの中盤、彼女に変化が起こる辺りも、観ものですよ!
やはり、お正月には、思いきり笑って、ほろりと泣けて、スカッと気分一新して映画館を出られる映画が一番だとは思いませんか?
さすが矢口史靖監督だけあって、笑いのツボを良く知っていると言う感じが全編から溢れ出している様に思いました。私は個人的には『ウォーターボーイズ』で爆笑しまくりでした!
是非、気分が落ち込んだり、笑いのチャージの必要を感じた時や、希望や、夢に向かう時に、思いっ切り笑って元気をチャージしたい時こそ、この映画観てくださいね!!!

ryuu topiann