ロック・オブ・エイジズのレビュー・感想・評価
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Welcome to the Hollywood. 80年代って楽しそう。
トム・クルーズの出演作を観まくる「トム・クルーズ強化月間」の第三回は「ロック・オブ・エイジズ」です。本作トムさんが主演ではないけどトムさんのパフォーマンスばかりが話題になってました。実際観てみると・・・うん、確かに主演食ってる。
しかし、流れる楽曲がいかにも80年代って感じで、きっと作ってる人の趣味か年代がモロに「ここ」だったんだろうなぁってのが伝わってきます。観てると80年代って楽しそうですよね。良い時代だったんだろうなぁ。
トム・クルーズは脇役だと吹っ切れてて良いですよね。大半が主演ばかりのトムさんですが、脇の方が良い味だしてる気がします。トム・クルーズとアレック・ボールドウィンは「ミッション・インポッシブル」シリーズでも共演してますがキャラが違い過ぎてて何だか笑えます。
あのストリップバーの支配人の黒人の女性、やたら出てくるなっと思ってたらメアリー・j・ブライジだったんですね。出番多いのも納得です。キャサリン・ゼタ・ジョーンズもインパクト有りすぎでした。意外とこういう役も似合うんですね。
ストーリーは順当ですが、トムさんのロック・パフォーマンスは一見の価値アリです。全編を通してロック愛に溢れています。やっぱりロックンロールは永遠だ!
keep rolling on and on
80年代に全盛期を迎えたHard Rock。
90年代に入り、いわゆるAlternativeの勢いに押されてしまいます。今でもRockは坂を転がり続けて衰退気味?
MetalやGrunge、Punkが好きな自分としては、この作品の選曲にそう思い入れはないのですが、ヒット曲(のアレンジ)が盛り沢山で良かったです。
ここでその歌使うか〜、みたいなのはありましたが(^^;)。
作品そのものがRock'n'rollersへの応援歌だと期待して観ていたのですが…、何となく愚弄しているような、自虐的?ブラックコメディを観ているような気分になってしまいました。Sex, drugs, boozeに溺れて背徳の大家として描かれるのは良しとして、もうちょっと憧れるような要素があったらなぁ〜(^^;)と。
Tom Cruise歌上手かったです。
見た目はBret MichaelsかAxl Rose辺りですかね。
C. Zeta-JonesによるAnti-Rockの歌もrockでした。Alec Baldwinのダイブ、重そうだったなぁ(^^;)。
Kasabianの髪型みたいな英国訛りの人、Katy Perryの元夫だ!
"Sometimes things that are lost... can be found again."
"ノリ"を楽しむ作品
観る前は単純にロック系の音楽映画だろうと思っていた。
特別に観たいな〜と思っていた訳でも無く。「暇だから…」ってのが正直なところ。
だから映画が始まっていきなりの“ノリ“には、「おいおい、そうゆう事か!」と嬉しくなった。
こちとら数多くのミュージカル映画を観て来た関係で、ミュージカルに対する《耐性》がきっちりと出来上がっているのだ。
カリスマロックミュージシャン役のトム・クルーズは、実は単なる狂言廻しの役でしか無く。主演は若い男女。
この2人の単純な”ボーイ・ミーツ・ガール”物語。
それにしてもこの映画。ミュージカルコメディーって言うよりも…。はっきり言って、ある意味【お馬鹿】映画では?
何しろ、ロックの力によって何組もが《覚醒》してしまうのですが、主演の2人は勿論。アレック・ボールドウィンとその相棒や、トム・クルーズと女性記者。
もうゲラゲラ笑わせて貰いましたわ。
一応オリジナルの舞台版が有るとは言え、こうゆう映画をサラっと製作してしまうのがハリウッドの凄いところですね。娯楽映画に対するアプローチが半端ない位に、意識が高いのが解ります。
例えるならサッカーの強豪国が、試合終盤ロスタイム(古!)に立て続けて得点を挙げ。同点ないし逆転で勝ち点を得る。そんな底力に近い。
だって、単純なボーイ・ミーツ・ガールですよ。
これまでに何千!何万と製作されて来たんですから。それを臆面も無く使い、ここまで楽しませてくれるんですから。
予想通りに2人が出会い。予想通り話が進み。予想通りに別れ。予想通りのラストが待っている。
本当それだけですよ。それだけ!
作品自体はその薄っぺらさ故に、賞レースとは全く無縁でしようね。
でも、こうゆう映画を月に1本でも観られたら、映画フアンとしてもう幸せを感じてしまうんですよ。少なくとも私なんぞは。もう終始楽しかったなあ〜。
あ?でも、ミュージカル嫌いを自覚されている方ならば、映画を観て憤慨される確率が非常に高いのでどうかご注意を。
賞レースとは無縁と書いたけれども。キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ポール・ジアマッテイ、アレック・ボールドウインの3人がスクリーンに映るだけでもうニヤニヤしてしまう。
この3人を観ているだけでも入場料分の価値は有ると思いますね。別に助演でアカデミー賞にノミネートされたとしても驚きませんわ。
(2012年9月27日 TOHOシネマズ錦糸町No.3スクリーン)
面白さ炸裂のアクション映画では見られないトムの魅力が最高だ!
昨年の公開時に見逃してしまった事をこれ程後悔させられる作品も他に類をみない!
やはり、観終わって一番に思う事は、絶対に映画館の大スクリーンで、そして音響の良い環境でこそ、この作品は観るべきだったと、時間の調整が出来ない事を理由に、映画館で観るのを諦めてしまっていた事は大失敗だったと、只々悔やまれてならない。
私は個人的には、80年代に学生だったので、殆んど総ての曲を良く記憶していて、その楽曲を聞いただけで、あの当時の懐かしさが蘇り、胸がはち切れそうになった。
とは言え、学生時代の当時から、大の映画フリークだった私は、あまり洋楽関係にまでは造詣が深く無かったと言うより、より興味の中心が常に映画だったと言うのが正しいので、単なるBGMでしかない洋楽であったけれども、それでも友人達みんなが、TVでは小林克也がMCを務める「BEST・HIT・USA」をみんなが見聞きしていたので、自然にボン・ジョビや、フォーリナーズや、ジャニー、エアロ・スミス等々みんなで聴きまくっていたあの頃の感じがスッとタイムスリップしたように、心に広がったのだ。本当にあの時代の空気をこの映画は再現してくれていて、最高にご機嫌に楽しめる映画だった。
これ程までに、観終わった直後に満足出来る作品も、そう滅多に有るものでは無い。
最近では、「レミゼラブル」の記録的な大ヒットのお陰さまで、最近は滅多に観る機会が激減してしまっていたミュージカル映画が、また復活を遂げる事が出来た事は非常に、嬉しいのだが、この作品「ロック・オブ・エイジズ」が、昨年の秋に公開された事は、その後クリスマスに公開された「レミゼラブル」の大ヒットの為の映画良い意味で呼び水的な存在で有ったのではないか?と私は考えるのだが、あなたはどう考えるのだろうか?
しかし、全体の雰囲気が、あの名作ミュージカル映画の「ウエストサイド・ストーリー」に映画としての、風貌的にもピッタリとハマってそっくりの良さを反映している作品だと感じたのだ。
そしてトムさまが演じるステイシー・ジャックのあの王者としての風格と、その狂気性を表現出来る俳優は正にトムさまを置いて、他に出来る俳優など先ず存在しないだろうと改めて、彼のプロ魂の素晴らしさを痛感した!ハマリ役であったと思う。
ロックスターの王様を演じて、トムさまは俳優の王様へと登り詰めた様な演技で言う事無しだった。彼の歌と踊りを魅せてくれる時の迫力と言ったら、もうそれは本当のロックスターのオーラを放っているようだ!
私はこの映画は、トム・クルーズ無くしては成立不可能な作品であったと思うのだ!
しかし、今の時代に何故80年代の復活が起きているのやら、さっぱり訳が解らないでいたのだが、昨日「テッド」を観たらなるほど、今のアメリカが、80年代の古き良き時代としての80年代のスターを求めて止まないからなのだろう事が理解出来た。それは単に、60年代、70年代生れの業界トップ人達が、今では総ての発言権や、デカイ権限を持つ世代になったので、彼らの若い頃へのノスタルジーな気分で、この時代が注目され直しているのでは無い事が納得のいく素晴らしい作品だった。
一人でも多くの人達に観て頂きたい作品だった!
ブラボー!ブラボー!ブラボー! 私は決してこの作品を忘れない!
キャサリン
2013年1月21日鑑賞
DVDも発売されているのですが、同時上映の「ディクテイター」観たさに、劇場で観てきました。
観終わった最初の感想は、The movie to Catherine Zeta-Jones by Catherine Zeta-Jones for Catherine Zeta-Jones!でした。
悪役なのに、なぜか憎めない。しかもセクシー。言ってることとやってることはめちゃくちゃ!(出番は少ないんですけどね。)
旦那が浮気してても気にしてないし、というか、昔好きだった男を変な形で追いかけてるし(笑)
もちろん、曲や歌、最高ぉ~~~♪
5日経ったいまでも、頭の中はREOスピードワゴンの曲が鳴り響いてます。1970年以前に生まれた人は、必ず聴いたことがあるような曲ばかりです。また、二つの曲を交互に演奏する(歌う)ことで、新たな感覚というか、楽しい感じが出てました。(昔、こまつというコメディアン(本業はミュージシャン?)が宇宙戦艦ヤマトとなんかの曲を掛け合わせて演奏していた感じ?、ってか、この説明分かり難いわっ!)
終盤の、We built this city (by Starship)とWe are'nt gonna take it (by Twisted Sister)の掛け合いは最高ぅ~~~
アレック・ボールドウィンのゲイ・カミングアウトシーンも必見!(最初からあの二人はそれっぽさがプンプンしてましたが。)
笑いを望むロック好きな40代の人にはお勧めの映画です!
あっ、トム・クルーズをいじるの忘れてた・・・。
洋楽全盛期。
'80年代ロック、と銘打っていたので(トニー賞で観たことあったけど)
大嵌りじゃん!と観に行ったが、そっか、'87年だともう成人してたし
(あ、歳がバレる)もう少し前の方が盛り沢山だったと思える選曲群。
とはいえ、ほぼ知ってる曲ばかりだったし(好き嫌いは置いといても~)
ノレた、歌えた、楽しめた、あー満足!という感じ。
物語の陳腐さなどハナから分かっていたので、どうでもいい(オイオイ)
とりあえずガンガン流してくれぃ!と思ってたんだけど、オリジナル曲も
けっこう流れるので、まぁ~ご愛嬌?という部分も多かった。
主役の二人、いい声してるね~。歌も上手い。うん、上手いんだけど…
なんかロックを聴いてる気がしないんだよなぁ~(ゴメンね)
元ネタがミュージカル、監督が「ヘアスプレー」の人だから仕方ないけど、
すごくポップなのね、全体的に^^; 言い方変えると軽々しい感じ?(爆)
とっても楽しい音楽映画にはなってるんだけど、重いのは歌じゃなくて、
下ネタや舌ベロベロばっかりで、それを歌で表現しろ!っていうところ。
(A・ローズに指導を受けたという)おトム様や、ゼタ姐は堂に入ってる。
あ~やだやだ、ドキュメンタリー映画じゃないのにケチつけちゃったわ^^;
自分がファンだったアーティストの曲が使われるとキャー!!なんだけど、
そうなると必然的に「何でその曲なんだよ?」とか「エェっ!こっちだろが」
みたいなまたも自己中心的な脳内ヒットメドレーが甦ってしまって困った。
(実は今、ジャーニーのアルバムを引っ張り出して聴いている)
あぁ懐かしい…(T_T)
それぞれの世代の、いちばんゾッコンだった頃の名曲はいつ聴いてもいい。
最近じゃもう、'80年代は懐メロなんだそうだが(まぁそうだよね^^;)
でも、こと洋楽に関しては(邦楽はどうだか分からん)いい時代だったぞ~。
名曲が盛り沢山!!(高嶋兄も小林克也も皆そう言ってる)
今作でもいわゆるアイドルグループ(NKOTBだよね、あれ)が台頭し始め、
ラッパーが幅を効かせるようになった'90年代は(もちろん名曲もあるけど)
もうゼンゼン違っちゃったなと思った。そのうちラップも懐メロになるよ(爆)
しかしおトム様、私生活の波乱にも負けず、今作でも大波乱のお役柄^^;
この人がエロい演技をしてもぜんぜんピンとこない自分なんだけど、
あのダブ~っとした筋骨隆々の腹だの背中だのを出しまくり、為りきりで
熱唱してるのが、さすがだと思った。歌も上手かったしね~。
無難に歌いこなすのがロッカーじゃなくて、元々が不良の音楽要素を持つ
反骨精神バリバリのパフォーマンスが、聴くものを痺れさせるんだもんね。
ゴア夫人^^;を連想させるゼタ姐のキレっぷりもバカバカしくて笑えた~。
ある意味「フットルース」がこれに該当しますね。
一応ロックなので、単なる明るいミュージカルに終始してなくて良かった。
これでもかなり明るかった方だけどねぇ。
(ボールドウィンも良かった、笑えた、やるねぇ。D・ギブソンは群衆の中?)
ミュージカル
ミュージカルを映画にしたので、
ミュージカルらしく、上映中は歌で溢れてる。
ミュージカルが苦手な人や、普通の映画が観たい人は
期待はずれになると思う。
映画に出てくる人は皆歌が上手い。
昔なつかしの音楽に囲まれるので、
ミュージカルが好きな人や、当時の音楽が好きな人は
観終わった後はテンションが上がると思う。
まあ、映画ではない。
トムのトムによるトムのためのミュージカル
1987年、アメリカ。
歌手になることを夢みてオクラホマの田舎からハリウッドにやってきた女の子シェリーと、ライブハウスで働く青年、ドリューとのラブロマンスミュージカル。ブロードウェイで成功したミュージカルの映画版。 ロック オブ エイジズは、ロックの歴史と言うような意味。ロック オブ エイジドで、最後が、SでなくてDだったら、年寄りのロックという意味になってしまうから、注意が必要。ははは。
監督:アダム シャンクマン
キャスト
ステイシー ジャック :トム クルーズ
ヘイ マン(チンパンジー):ミッキー
ドリュー ボレイ :デイゴ ボネタ
シェリー クリスチャン :ジュリアン ハー
ロスアンデルス市長夫人 :キャサリン ゼタ ジョーンズ
ロス市長 :ブライアン クラストン
ライブハウス主デニス :アレック ボールドウィン
デニスの恋人 :ラッセル ブランド
ステイシーのマネージャー :ポール ジアマテイ
ストーリーは
オクラホマの田舎からロスに、歌手になることを夢みてやってきたシェリーは ロックで有名なライブハウス「バーボン」の店に前で 大切なレコードを入れたスーツケースを盗まれてしまう。そこで シェリーを助けようとしたライブハウスで働く青年ドリューに出会う。スーツケースを失って 途方にくれるシェリーを放っておけなくて、ドリューは「バーボン」の経営者デニスにシェリーを紹介する。運良く、シェリーはウェイトレスとして職を得ることが出来、ドリューとシェリーはすぐに愛し合い 一緒に暮らすことになる。ドリューも、ライブハウスで下働きをしているが、いつか舞台の上で自分の作った歌を歌って成功する日を 夢みていた。二人は共に励ましあいながら 自分達で詩を書き曲を作って練習を重ねていた。
ライブハウスに、ロックのスーパースターのステイシー ジャックが歌いにくることになった。彼はロックのカリスマ。約束の時間は守らない、酒を浴びるほど飲み、女達を従えて、屈強の用心棒達をかかえ、凶暴なチンパンジーを唯一の親友として常に連れ歩いている。強力なオーラを放ち、過度に露出と、セックスを連想させるパフォーマンスで女性ファン達のセックスシンボルになっている。彼の背中には天使の羽、左胸にはハート、乳輪に蛇、両腹に二丁のピストル 肩にナイフの刺青を彫り、全身レザーの服に身を包む。ステイシー ジャックの行くところ、見つめられた女はみな失神する。
現に シェリーもライブ前にドリューの前で失神。シェリーはウィスキーを持ってくるように言われて、ステイシージャックの舞台裏の小部屋に入る。そこでウィスキーのビンを割ってしまい、謝りながら部屋から飛び出してきたシェリーと、部屋の外で、皮ズボンを直すジャックの姿を見て、ドリューは二人が関係を持ったと誤解してしまう。ドリューに責められて シェリーは意味が分からないまま、怒って店を辞めて出て行ってしまう。
後を追うように、ドリューも、ステイシー ジャックのマネージャーの甘言に乗って、歌手の道が開けることを期待して、ライブハウスをやめてプロの所属歌手になる契約をする。
店を飛び出したシェリーに仕事は簡単には見つからない。行き倒れていたところを 拾われてストリップダンサーとして生きていくしかないことを悟らされる。ドリューもマネージャーの意向で ボーイズバンドのヒップホップを歌うことになって、自分の歌が歌えないことに希望を失っていた。
ある夜、ドリューが思い出の場所、ハリウッドの丘の上で、夜景を眺めていると、そこにシェリーがやってくる。短い会話の中で、ドリューが ジャックとシェリーか関係を持ったのは自分勝手な思い違いだったことを知って、深く後悔する。そして、ストリッパーとして生活の糧を得ていたシェリーのもとに、シェリーがむかし失った彼女の宝物だったレコードを探し出して送り、謝罪する。
再び ステイシー ジャックがライブハウス「バーボン」にやってきた。彼の前座を勤めるのは、ドリューの属する、ボーイズバンドのヒップホップだ。店の観客は一斉に、子供だましのボーイズバンドにブーイングを送る。ここに駆けつけてきたシェリーが、舞台に上がってドリューと二人で作った歌を歌いだし、ドッリューにロックにもどるように促す。ドリューは、シェリーを見て燃える。ロックバンドに戻った彼の歌に、観客は大喜び 熱狂する。これを機会に やがて二人はステイシー ジャックが出演する大きな舞台で、彼と共演できるまでに人気が出て、、、。
というハッピーエンデイング。
出てくる歌は
ボン ジョビの「ウォンテッド デッド オア アライブ」
デフ レパードの「POUR SOME SUGAR ON ME」
スコロピオンズの「ロック ユー ライク ア ハリケーン」
フォーリナーズの「I WANNA KNOW WHAT LOVE IS」
ジャーニーの「DON"T STOP BELIEVEN」
誰のか知らない「I WILL BE WITH YOU」
ボン ジョビの「I AM A COW BOY」などなど
デイゴ ボネタと ジュリアン ハーが演じる、ドリューとシェリーのカップルが、可愛い。デイゴ ボネタはまだ21歳のメキシコ人。あまいフェイスでパワフルに歌う。
ライブハウスの主、デニスとゲイの恋人関係も、可愛い。デニスを演じたアレック ボールドウィンは、54歳、ふだんは、弁護士とか刑務署長とか、シリアスな役ばかりに出ていたいたナイスな中年だったが、ヨレヨレのジーンズでロックを歌って踊るのには驚いた。恋人役のラッセル ブランドはイギリス人のコメデイアンだが、彼もまたパワフルに歌っていた。
キャサリン ゼタ ジョーンズがせっかく出ていたのに、彼女に充分踊らせなくて残念。最後にみごとな黒タイツ姿をちらっと見せてくれたけど。「シカゴ」で見せてくれたダイナミックなダンスが忘れられない。もう子育ては充分しただろうから、ミュージカル映画に復帰して欲しい。出演者みな 歌も踊りもうまい。良く聴く曲ばかり出てきて、歌唱力のある人たちが ストーリーにそって、歌って踊ってくれて とても楽しい。
しかしこのミュージカル映画、完全にステイシー ジャックこと、トム クルーズが食っている。「トムの、トムによる、トムのための映画」と言ってよい。徹底した奇人 奇行ぶり。羽目の外し方が 並みでない。チンパンジーと手をつないで、二人(?)で、人を食った予想外のことばかりする。アルコール中毒で、目が完全に宙を彷徨っている。そんなロックのカリスマが、いったんマイクを持って 歌いだすと 激しいリズムに 裸の体をのせて歌いまくる。パワーがすごい。49歳のトム、エネルギーパワー全開だ。3万人のアリーナに集まった観衆が 熱狂して絶叫する。
ガンズ アンド ローゼスのボーカル、アクセルローズの教授を受けたそうだが 先生がいても誰にもできることではない。パワーに圧倒された。やはり、トム クルーズは役者として天才的なひらめきと、実力を持っている。
ロックは永遠だ。カントリーミュジックや、ブルースや、フォークや、ヒップホップや、電子音などを取り入れながら時代と共に どんどん変化していく。しかし、ロックはいつも、歌う人と聴く人とのへだたりを最小限に縮めて 一体となって楽しむこのとできる場だ。ロック オブ エイジズは君が、そして君が、継承して、つないで行くものだ。だからやっぱりロックって最高。
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