ロック・オブ・エイジズ
劇場公開日:2012年9月21日
解説
1980年代を代表するロックナンバーを中心に構成された人気ミュージカルを、「ヘアスプレー」のアダム・シャンクマン監督が映画化。ライブハウスで働きながら歌手を目指す青年ドリューと少女シェリーは、互いの夢を語り合ううちにひかれあうようになる。一方、あこがれのロックバンド「アーセナル」で活躍するステイシー・ジャックスは、富や女におぼれた生活を送っていたが……。映画初出演のディエゴ・ボネータ、「バーレスク」のジュリアン・ハフをはじめ、ラッセル・ブランド、ポール・ジアマッティ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズらが共演。トム・クルーズが“ロックの神様”ステイシー・ジャックスを熱演。「デフ・レパード」「ジャーニー」「ボン・ジョヴィ」「ポイズン」「ホワイトスネイク」などのヒットナンバーが多数登場。
2012年製作/123分/PG12/アメリカ
原題:Rock of Ages
配給:ワーナー・ブラザース映画
スタッフ・キャスト
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80年代から90年代にかけてのロサンゼルスのロックシーンを下敷きにしたミュージカルで、傑作ドキュメンタリー『デクライン』三部作の真ん中『ザ・メタルイヤーズ』ともシンクロする部分が多い。さすがにエンタメミュージカルということで、深刻さは薄いが、楽曲の高揚感に脊髄反射的に惹き込まれてしまう。
ロックシンガー志望だった主人公が、気がついたらボーイズグループとしてデビューさせられるくだりは、当時ロックがアイドルに席巻されていった様を知っているだけに笑ってしまうし、そのPVの監督を演じているのがイーライ・ロスなんてお遊びも楽しい。
そしてなによりもMVPを与えたいのがキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。ロックの神様っていうのは本当に選ばれた人にしか微笑まず、あの超人トム・クルーズがこれだけがんばってアクセル・ローズ的ロックスターを熱演しても、やはりがんばった俳優に見えてしまう。ところがロックを弾圧するおばさんという役どころのゼタ・ジョーンズが歌い出すと、ものすごくロックを感じてしまうのだ。歌の実力は『シカゴ』で証明済みだったけど、ロックもこれだけイケるとは!
そういう演技とロックのせめぎ合いという観点からも、とても興味深い見本市になっている。
2022年12月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
主役のジュリアンの可愛さと歌声も良かったけど、主役より目立つベテラン勢の存在感がスゴイ!キャサリンゼタジョーンズのキレッキレのダンスと振り切ってる感じのキャラ設定と演技も最高!でも一番はやっぱりトム!
こんなことまで出来るの?あなたはどこまで出来るの??と思ってしまうくらいの、今まで観たことがないトムがいた。セクシーな伝説のロックスター、ステイシー・ジャクソンを演じていたが、途中からその人物が存在しているとしか、思えないほど完璧に仕上がっていた。4オクターブもの音域を持っているというのも、奇跡だが、5ヶ月にもわたってボイトレをして仕上げ、ロックスターとしてのステージの作り上げ方も素晴らしく!想像出来ないほどの努力があるのだろうと思うと、あらためてスゴイ人だと思いました。
監督やアレックが言っているように、トムがいなければ実現できない作品だったのかもしれない。
2022年3月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ストーリーはこてこてだが、主役カップルのさわやかと、脇を固める大物役者のコメディータッチな演技力がいい具合にマッチしていて、全体を通して楽しく鑑賞できた。
映像も音響も派手でスカッとした。
80年代を題材にした映画の甘酸っぱさはクセになる!
2022年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
コメディミュージカルだったのね、これ(笑)。
トム様が… ゼタさんが…、ボールドウィン氏が…、あんな風になっちゃうなんて(笑)。否、笑わそうとしているわけではないんだよ。皆、ご自分の役柄をきちんと演じてくださっている。いつもと違うお姿を見せてくれる(笑)。だのに、だのに、ぶっ飛びすぎて…つい、笑っちゃうwww。
彼らに対して、主人公たち若人がグリークラブ。しかも笑えない。
主人公たちのパートを消して、トム様・ゼダさん・ボードウィン氏を主軸にして、もっと、もっと、もっと、ロックを炸裂させて欲しかった。
特報にもあるように、ロック命の人々と、排除運動を推進する人々のバトルは、見事に融合されてぐいぐい引き込まれていくのに、
若い二人と、トム様・ゼタさん・ボールドウィン氏達の化学反応は起きない。
だから、映画としては☆1つ。
でも、スターたちのパフォーマンスに☆3つ加点。
かつ、ハリウッドの文字裏から見た夜景に☆0.5加点。
ブロードウェイで人気のミュージカルの映画化だそうな。舞台もコメディ要素が強いそうな(Wikiより)。
舞台は未見。
映画のストーリーとしては今一つ。
ロックスターになることを夢に見ている若い二人。
そんなよくあるサクセスストーリーのサイドストーリーとして、
サクセスのシンボルとして、頂点に立ったロックの神様。だが、人気に陰りが見え始めて…。
そして、ロックのライブハウスとして知る人ぞ知る有名店も立ち退きを迫られ、起死回生の道を探っている。
と、”サクセス”を巡る二つの側面を並行して描き、
さらに、ロックは人々を堕落させるものと決めつける人々による排除運動を絡ませ、
なんだかんだで、これらのストーリーが縒り合されて、「ロック、最高!」と盛り上がって終わるのかと思っていた。
けれど映画は、
それぞれのストーリーはそれなりに描かれているのだが、不協和音。
ステイシーを使って強引に結びつけるので、かえって物語がスカスカに見えてくる。
それでも、スターたちのパフォーマンスは見ごたえある。
ロックの神様(トム様)の存在感は果てしない。
『トップガン』でも歌声披露されていて、歌のうまさは知る人ぞ知る。こういうロックスターもはまり役。見惚れてまう。その熱気に失神しそうだ(一挙手一動見逃したくないから意地でも失神しないけど(笑))。
役作り完璧。
とはいえ、トム様が歌っている様すら、いっちゃっているような演技の隙間からでも、崖っぷちの苦しさ・孤独感がにじみ出ているのに、それが映画に活かされていない。
その底なし沼の山場=雑誌記事のインタビューはコント。笑いをとる方向なのね。
たんたんとこなし、それでいて舞台はパワフル・圧巻。しびれまくってしまう。
そして、ゼタさんのコメディエンヌぶりに脱帽。
この映画では、やりすぎ?力技?というくらいにはじけ飛んでくれる。イタイ(>_<)女がこれほど似あうなんて(笑)。他のレビューでも書かれていたけれど、実はこの映画の中で一番過激なパフォーマンスを披露。
ふだん、クールビューティーの代名詞と思っていたから、のけぞった。
そんなコメディエンヌしていても、ダンスと歌は安定の迫力。さすが、ミュージカルスター。
ボールドウィン氏にもびっくり。こういう役もなさるんだ。
ロックを愛する中年親父のよれよれ感がたまらない。歌もうますぎないところが、かえってデニスのロック愛を感じてじ~んときた。と思っていたら…。あの場面ではびっくりしすぎて息が止まりそうだった(笑))。何度も言うけど、こういう役もなさるんだ。
と、スターたちは最高のパフォーマンスを披露してくれる。
場面場面は超絶おかしいし、うっとりする。何度もリピートしてしまう。
ロックは正直よくわからないけれど、
それでも、ごきげんな音楽とパフォーマンスに酔いしれてしまう。
こんなパフォーマンス堪能できる時代に生まれてよかった。
☆ ☆ ☆
ボールドウィン氏。
稀有な存在感のある役者。
映画製作上の、不幸な事件に巻き込まれているけれど。PTSD必須の出来事だけれど、できれば、演技することをやめないでほしい。この役みたいに、銃等を扱わない役はたくさんあるのだから。