「すごく考えさせられる映画。この映画を見ていると、現在の日本がこの当時とまったく変わってないことがわかる。現在の日本は大丈夫なのだろうかと思った。」聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5すごく考えさせられる映画。この映画を見ていると、現在の日本がこの当時とまったく変わってないことがわかる。現在の日本は大丈夫なのだろうかと思った。

2013年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

問題作で、あまり面白い映画ではないと思う。観客を泣かせるのを狙っているわけでもないようだし、負け戦をまともに描かれても、面白い訳がない。結果論で、最終的な結果(敗戦)は変わらないと思うけど、まず、真珠湾で、二次攻撃隊を出さないのが納得いかない。真珠湾攻撃にすべてかけるしかない。真珠湾で叩けないなら、もう叩かしてもらえない。消耗戦になれば、だんだんやられていくだけ。外務省の怠慢で、宣戦布告が遅れるのも納得いかない。ここは命をかけてでも間に合わせなければならないところ。それから、ミッドウェーで、魚雷を戦闘機につけておかなかったのはしょうがないとしても、そのまま陸上攻撃用の爆弾で出撃させず、魚雷に付け替えようとするところ、ここは一分一秒を争うところなのに・・・?もう見ていると悔しくてしょうがない。最終的には、なんでアメリカと戦争をしたのか納得いかなくなってくる。勝てるわけがないのに・・・・?

この映画見ていると、この当時と、現在の日本はまったく変わってないと改めて思いました。

責任者不在のまま、その時の雰囲気とか、集団の利益みたいなもので、動いていく。
正論を唱える人は、みんな個人的には正しいと思っているのに、いつのまにか排除され、おかしな方向へ、あぶない方へと向かっていく。誰も止められない。特に政府機関は競争とか生き残りがない(バブルの時は、民間企業もそうだった)から、特にそうなる。気付いた時にはとりかえしのつかないことになっていて、爆発、崩壊。そうなっても誰も責任をとらず、また同じこと繰り返す。

原発は特にそうだと思います。アクセルだけでブレーキがなく、廃棄物処理もできない危険なものなのに、バスに乗り遅れるなとか、戦ははじめてみなければわからん的なノリで、どんどん作って、とうとう爆発、とんでもないことになった。まだ、何も解決していないし、解決などするわけないのに、もう終わった的な大本営発表、すごく不安です。

あと日本の一千兆円を超える借金。学者も政治家もジャーナリストも、日本は大国だから大丈夫、今まで大丈夫だったからこれからも大丈夫、ただちに影響ない、と繰り返すけど、どう考えてもダメだと思う。アメリカと戦争するくらいダメだと思う。消費税などいくら上げても、お金がなくても借金して使うのだから、あればあるだけ使うのだろうし、返済などできる訳がない。これが爆発したらどうなるか、誰も予想がつかない。

もしかしたら、両方とも第三の原爆レベルの影響が出るかもしれないのに・・・・・?

Push6700