007 スカイフォールのレビュー・感想・評価
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ダニエル最高。
とても楽しめました。
毎回楽しみなオープニングですが、映像は今回のが一番美しいと思う。アデルの歌声とも合っているけど、歌詞にもっと深みが欲しかった。これまでの曲では「カジノロワイヤル」のクリス・コーネルが一番良かった。迫力があったし、歌詞がクールで渋くて好き。
列車上のアクションやイスタンブールのバザール上でのアクションは見応え抜群! 上海の夜景もきれい! 007シリーズの良さの一つは、世界各地を旅した気分になれるところ。
今回はロンドン市内での派手なアクションも見所ですが、女王陛下のお膝元でって初めてではないかな?
悪役のバルデムには不気味さを期待し過ぎでした。金髪じゃないほうが良かったのでは?
シルヴァのMに対する憎悪は、ボンドにも起こり得たことかと(今回近いものが合ったよね!?)思うと恐ろしかった。でもボンドは彼とは違うから無論大丈夫なのだけど。
しばらく登場なしだったQが、サイバーテロにも耐え得る天才オタク君としてリニューアルされいい味出してます。思ったより活躍しなかったので、(とはいえ、これまでのQと比べるとかなりの活躍か)次回もっと活躍してほしい。 ラストちょい前で位置付けされる名脇キャラもいい!これまでとは格段に違う存在感となりそうです。
今回は上海で登場のボンドガールが美しくて良かったのに、あっけない幕切れで残念だった。今回の真のボンドガールはM・・・?だからやむを得ないのかしら。
タイトルは敵のスケールを意味しているのかと思いきや意外な出所で、ボンドファンには嬉しい種明かしでした。
歴代のボンドの中で最もクールでモダンなダニエル・クレイグがとにかく良かった! 途中、体力の衰えが痛いほど表現されていて、「おいおい今回で引退のオチかよ」とハラハラさせられましたが、ノープロブレムです。
次回作を早く見たいです。
皆さんも是非見てみてください。
ここ20年で最高の出来
007シリーズはゴールデンアイ以降しか観たこと無いですが、その中では最高の出来ではないでしょうか。
今までの敵といえば、世界征服を企む輩、しかし今作の敵は全く個人的な理由でボンドやMI6を追い詰めていく。
ダニエル・クレイグになってからのシリアス路線が、他のレビュアーが述べている「ダークナイト」の様だと揶揄する表現につながっているのかもしれないが、この二つの作品は似て非なり。己の在り方を自答するバットマンに対して、今作のボンドは過去との対峙。バルデム演ずるシルヴァも、ジョーカーがあまりに悪役として強烈すぎて比較されやすいが、シルヴァの原動力ははっきりしていて、ジョーカーはとりとめもない。
まぁ、監督のサム・メンデスはダークナイトに影響を受けたとの発言をしている様だが。
IT時代にアナログなスパイは必要なのか、ペン型爆弾は時代遅れだと一蹴、わかりやすく単純な悪の描写が受け入れられなくなった9.11以降の世界に合わす様に、過去のシリーズとの訣別とも思える表現が、今作では過去の作品を引き合いに出すことで描かれています。
これまでのボンドを否定する事で、次の50年へバトンを渡す、そんな重要な意味合いを含ませつつ、カーチェイス、肉弾戦、女好き、銃撃戦、といった007に必要な描写も手を抜かず、作品そのもののバランスが絶妙。
これまでに見られた衛星からのレーザーやステルス艦と言った荒唐無稽とも思える表現は落ち着き、スパイの「重み」すら感じる仕上がり。
個人的にお気に入りのシーンは、上海の高層ビルのイルミネーションをバックにボンドと敵が戦う姿がシルエットで浮かび上がり、揉み合いながら時折放たれる銃のマズルフラッシュが互いの顔を浮かび上がらせるシーンです。
いずれにせよ、この作品が、この先の007の方向性を決める作品となるのは間違いないと思われます。
もやもやも含めて傑作
最初に見たときは、それらしいテーマがあるみたいだけどなんともモヤモヤしたままで、クライマックスは暗くて眠くなるし、なんだかとてもすっきりしなかった。
それで宇多丸さんのシネマハスラーを聴いたら映画の魅力を大変素晴らしく解説してくれていて、たまらない気分になってもう一度見に行ったらあまりに面白くて魂消た。
アクション一つ一つがたいへんハードでリアルかつダイナミズムに溢れていてよかった。かつてのアホっぽい007とは違っていた。
ただ初回でモヤモヤした感じがした理由も分かった。
ハビエル・バルデムがMへの執着や確執を非常に根深く抱いていてそれがこの映画全体のテーマでもあるのだが、顔の迫力で押す一方、Mとの関係がどうだったのかきちんと描かれてないし、説明もなんとなくだった。それが粋な表現なのかもしれないのだが、もう一言欲しい感じがした。要は非情な使い捨て的な関係だったということなのだろうが、ともすれば男女の関係すらあったのかな。
また、ハビエル・バルデムがあんな厳重な監禁状態からどうやって脱獄したのかもちょっと説明して欲しかった。
上海のくだりが非情にもやもやしていた。結局なんだったのか不明なままで、狙撃がどんな意図だったのかとか、カジノの元売春婦の女がなんで殺されなければならないのかとか、そもそもハビエル・バルデムが彼女に執着しているような感じもせず、説明がないままになんとなくご都合主義的に使われている感じがした。絵面が非情にいいし面白いから誤魔化されてしまいがちな分、モヤモヤした。
しかしモヤモヤが全部すっきりすれば完全に面白いかと言えばそうでもない場合が多々あるのでこれはこれで粋と言ってもいいのかもしれない。
あんな権威たっぷりな議会が銃撃戦の現場になって国会議員が右往左往する様などは大変痛快でたまらない。クライマックスの暗い銃撃戦も敵の人数が分かる感じや、DIYで武器を自作したり罠を仕掛けるのも大変盛り上がる。
新たなるスタートライン
最初に題名を知ったときはてっきり「宇宙(衛星)兵器」か「ミサイル」をネタにした話かと思っていたら、なんとボンドの生誕地にかかわる地名だった。
冒頭の導入部が非常に面白く、本編はどれほど凄いのかと思っていたら、正直少し期待外れだった。Qがそれほどの働きを見せなかったり、Mの死にあまり必然性がなかったりするのも一因だが、何より敵キャラが弱い(力ではなく存在感が)のが致命的。何か中途半端なオネエ系のような雰囲気だが、それが全然魅力になっていない。組織を裏切り、その後ろ盾を失ったスパイが、ここまで強大な力を得てMI6を翻弄することに全然得心がいかないのだ。
この作品の存在意義はシリーズの「破壊と再生」を担うことにあるのではないだろうか。MI6の本部が破壊され、MもQも世代交代となり、更に現代におけるMI6の存在に否定的な立場を代弁する女性議員も、その直前のMの発言と自身が襲撃されたことで「現代社会においてもスパイは必要だ」と考えを転換するだろう。またボンド自身も闘いの過程で自らの過去を(その象徴である家と共に)葬り去った。その意味するところはMI6及びボンドのリセットであり、シリーズがまた新たなスタートラインに立ったということではないだろうか。
次作からは過去のボンド像に囚われることなく、新たなダニエル・ボンドが活躍する姿が見られることを期待したい。
初めて007を見ました
※ラストシーンにも軽く触れています
あまり予習をしない状態で、初めて007を見ました。
だからか、この作品でかなりの重要人物であるMの人物像・ボンドとの絆などがいまいち自分の中で固まらないまま話がどんどん進んでしまい、あまり話に入り込めなかったです。
また私は007シリーズに、シブい「チャーリーズ・エンジェル」だったり「オーシャンズ11」のような雰囲気の作品かな?とイメージを持っていたので、思っていたのと違うなという感じも受けました。
でもこれらの点は、予習しなかったこちらが悪いと思います。
事前に「ダークナイト」のような話になっていると記事で読んでいたのですが、本当に似ている所が多いなと思いました(主人公と敵の対比、敵の作戦など)。でも悪役のカリスマ性が全然違うし、全体的にそこまで深い話でもなかったように思えました。ジョーカーと違って過去が分かるであろうキャラクターだったので、事件を起こすまでの精神状態の変化の過程や過去がもう少し描いてあったらよかったかも…。
どうしてもダークナイトと比べてしまいましたが、同じくらいの衝撃と興奮はなかったです。
あと比べてしまったのは、「ミレニアム」の時のダニエル・クレイグです。個人的にはミレニアムの時の方が格好よかったです。
キャラクターの年齢層が高い点も少し気になりました。それを補うであろうQもあまりぱっとした活躍が見られませんでしたし、途中若くて綺麗でミステリアスな雰囲気の女性が出てきたと思ったらあっさり話の流れから消えてしまうし(この美女にも、もう少し深みがあってもよかったような…)。特に最後の対決のシーンです。主人公も敵もヒロイン?も助手?も親や祖父母の年齢で…。
ただ、上海やマカオの映像は幻想的で美しかったです。アデルの歌もよかったです。
古くて新しい英国スパイ
007もついに50周年を迎えた。半世紀も続いた映画シリーズなんて無い(もしかしたらあるのかも)。さすがに当時のまま、とはいかないので007も時代と共に変わり続けた。華麗な英国紳士を演じたショーン・コネリー。万人に受けるアクション映画のロジャー・ムーア。冷酷なスパイに成り切ったティモシー・ダルトン。それぞれの“ボンド”のいいとこ取りをしたピアース・ブロスナン(ルックスも個人的には一番“ジェームズ・ボンド”)。そしてリアルなスパイ像を打ち出したダニエル・クレイグ。(一人忘れてる気もするが、気にしないでおこう。)
ダニエル・クレイグは本当に上手く、自分なりのボンドを演じてきたと思う。だが2作品も“リアルな007”だといい加減飽きてくる人もいるはず。誰だって自分が一番好きなボンドがいるはずだから。「スカイフォール」はその期待に見事に応えている。
前半部分は今までのシリーズを踏襲している。トルコでのバイクチェイス、上海のハイテク高層ビル、マカオのステレオタイプなアジア像。さらには悪党の島まで出てくる。ボンドガールはきちんと登場するし、名台詞"Bond, James Bond"も今回は飛び出る。マティーニだってちゃんとシェイクされている。一つ一つの粋な演出が本当に嬉しい。しかもこれ見よがしにアピールするのではなく、監督は「分かっている」演出をするものだからなおさらだ。その中でもQの登場は従来のファンは嬉しいのでは。それも今までとは違いオタクっぽい青年で、新しいファン層のことも忘れていない。彼とボンドの会話シーンも、少しひねてあってとても楽しい。
だが「古いもの」ばかりではないのが「スカイフォール」の素晴らしいところ。ダニエル・クレイグは今までと同じく硬派なスパイだが、今回はそこに少しのユーモアを添えることで、ただシリアスなのでは無くなっている。トム・フォードのスーツを着こなし、オメガの時計も決まっている。その彼がワルサーPPK(今回はPPK/S)を携えれば、あまりの格好良さにもう満足だ。
そして彼と敵対するシルヴァを演じるハビエル・バルデムの存在感。こんなに脳裏に焼き付くほど、気持ちの悪い敵も久々だ。趣味の悪い髪型、服装、ネットリとしたしゃべり方。限りなく不快なのに、ものすごく魅力的な悪役なのだ。しかも悪事を働く目的が「Mへの復讐」という極めて個人的なものである点も従来の敵とは違う。彼は世界征服などいとも簡単にできる、とボンドにのたまう。それなのにM一人のためにあそこまでのことをやってのけてしまうのが、心底恐ろしい。
クライマックスの手前でロンドンの地下を舞台にボンドとシルヴァは走り回る。ここで終わらしても十分なのに、「スカイフォール」はこれでは終わらない。本当のクライマックスはこの後なのだが、ここからは完全にこの映画ならではの展開が待っている。映画の中で何度も言及される「時代の波」。冷戦時代の産物である“時代遅れ”のスパイが、敵国でも秘密組織でもない、ある意味で究極の敵にどう立ち向かうのか。その決戦の舞台へと向かうのが“あの”アストン・マーチンであることもにくい演出だ。
一つ一つの事を述べていくと、とてもじゃないが書ききれない。007シリーズへの愛に満ちていながら、また新たな007が誕生した。少しでも007が好きなら絶対に見に行かなければならない。
(2012年12月25日鑑賞)
現代におけるスパイ映画のあり方を問いかけたところは良かったものの、007らしからぬ心理ドラマに後半陥ってしまったことに疑問。
どれもこれも、ボンドマニアをうならせる仕掛けのオンパレード。シリーズ誕生50周年を迎えて、ジェームズ・ボンドシリーズの往年のファンには嬉しい作り込みなされた作品となりました。
まず出で立ちからオールドファッション。主役を演じるダニエル・クレイグの髪が短く刈り込まれ、細身に仕立てられたトム・フォードのスーツがよく似合います。またオメガ・シーマスターやワルサーPPKも相変わらず、自分の一部のように決めています。冒頭の舞台は、シリーズにゆかりの深いイスタンブールだし、後半の山場では名車アストン・マーティンDB5が満を持して登場するのです。まさに新旧入り交じった趣向でした。
加えて撮影が素晴らしいのです!
例えば冒頭のボンドの落下シーンは、水中深く漂うところまで観客に体感させくれました。また美術セットも巧みで、孤島の廃墟のセットが長崎の軍艦島を借りていたことをテロップで知ってびっくり。軍艦島がよくぞあそこまで化けたものだと感心しました。
けれども後半は、アクションの大判振る舞いが後退し、Mのダークな心理的葛藤がメインになってくると話は冗長になっていきます。過去にアカデミー監督賞を受賞したことのある監督が007シリーズを監督するのは史上初で注目されました。サム・メンデス監督は
演技を重視してアカデミー賞を獲得するために脚本からアクションシーンを削るだろうとメディアから憶測されて、本人は否定したものの007らしからぬ心理ドラマに後半陥ってしまったのです。
007シリーズなら、やっぱりスカッとするアクション映画で、終始暴走するアクションが売りであって欲しいと思います。できれば時間も2時間以内でおさめて欲しかったですね。見終わった後、分厚い心理学の本で頭を一発殴られたようなめまいを覚えました(^^ゞ
物語は、1作目ではスパイデビューの経緯が描かれて、2作目では個人的復讐がメインだったためクレイグ版ボンドが“通常業務”に就く初めての作品となります。
盗まれた機密情報の奪還を命じられたジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は誤射され川に転落、行方不明になめという驚愕の展開。13分に及ぶ列車上の畳み掛けるアクションは、シリーズ中出色の見応えでした。
いきなり被弾したボンドが、幽霊のようによみがえったかと思えば、MI6本部とボンドの上司Mを襲う怪人が出現します。
今回のボンドの敵は、MI6の元情報部員、シルヴァ。任務中に存在を抹消されたのをうらみ、上司のMへの報復をもくろんだのです。その方法は、MI6の管理システムへのハッキングで、執拗にテロをしかけていたのでした。
(ハビエル・バルデム)
コンピューターに弄ばれるMは、上部組織の幹部に引退を勧告され、首相官邸に時代遅れの諜報活動の意義を問われてしまいます。もはや、伝統的なスパイ稼業は四面楚歌と思われたところに、救世主のように現れるのが、肉体を駆使したアクションをたっぷり見せてくれたボンドだったのです。
ここにメンデス監督の意図が濃厚に感じられました。シリーズ50周年記念という歴史を受けて、スパイ映画における「伝統と革新」というテーマを問いかけてきたのです。
これまでのシリーズ作品では、ボンドが任務遂行中にバカンスやロマンスを満喫しながら、奇天烈な悪党をスカッとやっつけるお決まりのストーリーで果たして、現代の観客は納得できるでしょうか?“現代のボンドはどうあるべきか?”を果敢に追求しようとした製作陣の気迫がひしひしと伝わってきます。
実際に情報戦の現場が次第に、サイバーテロとその防御に移行していくなかで、昔気質の殺し屋ボンドは必要なのかと自問するストーリーは、今までになったスパイ映画の視点と言うべきでしょう。
せっかく斬新さに着目しながら、賞狙いに拘って、人間ドラマっぽくラストを操作したのは疑問です。はっきり言って、シルヴァが倒されて、Mが引退するラストまで蛇足のように感じられました。長年シリーズに貢献してきたMだけに、その引き際は丁寧に描く必要もあったかもしれません。それはできれば「Mの物語」として派生ドラマとして描いて欲しかったですね。
とはいえシルヴァ役のバルデムは凄い収穫だったと思います。バルデムのファンなのに最初誰だか気がつかないほど、奇怪で不気味イメチェンして(本来そういう役柄が多いのだが、そんなイメージを上回る程という意味)登場してきたのです。その不気味さは、『ダーク・ナイト』のヒース・ジャレットに匹敵する怪演ではないかと感じました。今回限りが残念です。
また技術担当のQが復活したことも、シリーズファンにとっては嬉しい設定となりました。彼は発明だけでなく、IT情報でもボンドをサポートし、今風のQらしさを発揮したのです。
ドラマの後半、シルヴァの魔の手から逃れるためにボンドは、Mを連れてスコットランドの間旧家を訪れます。『スカイフォール』と書かれた家は、ボンドの生誕の家でした。 にわかにポンドの過去が明らかとなるような場所でシルヴァとの最終対決が行われることになるけど、肝心のポンドのルーツがあまりネタになっていないことに不満を感じました。『スカイフォール』とタイトルするからには、少年期の伏線があって、Mを連れて逃げてくる展開にが妥当だと思います。
アクション映画としては、同じイスタンブールを舞台とする『96時間/リベンジ』が面白かっただけに、007もいっぺんリュック・ベッソンにプロデュースを任せてみたらいいのではないかとお勧めしますよ。
007最新作、"最高"この一言に尽きる。
こないだ”007スカイフォール”を劇場にて鑑賞しました!!
もう序盤からのアクションに絶句し、大興奮状態。
大体の007作品って娯楽エンタテイメント系ハチャメチャアクションみたいだったのですが、今作はアクション要素も盛りだくさんながら、ストーリー、エンタメ、演技力、カメラワークと全てにおいて二重三重四重丸でした。
新しいQの登場やMI6のゴタゴタなどで、”ジェームスボンド、MI6は古い”なんて表現もされますが、なんてこたーない、現代でもボンドはやってくれます。
007ゴールデンアイ以来”M”を演じるジュディ・デンチ、今作が一番輝いている。
ショーンコネリーが一番好きだった私ですが、ダニエル・クレイグの3作(カジノ・・、慰め・・、スカイ・・)を見てきて、ダニエル・グレイグがかなり好きになってきました。
2014年にも新作を予定との噂もインターネット上には出てきていますが、ぜひ続けて欲しい、次回作、次次回作。
2012年の締めにふさわしい素晴らしい映画でした!!
もう一回見に行こうかな!!
御見逸れしました
前作の「007 慰めの報酬」を観て、このシリーズもそろそろ限界かなぁというのが正直な感想だった。
「ボーンシリーズ」が良かったということもあって、何となく時代遅れな感とオヤジ臭さを感じたのだ。
その後のスパイ映画では「ミッション・インボッシブル/ゴーストプロトコル」も良くなっていたし「裏切りのサーカス」なんて素晴らしい作品まで出てきた今日、さすがの007シリーズも寂しいとは言え本作あたりで"ご苦労様"なのかなと……。
そして本作……。
すみませんでした!!
終わってませんでした!!
それどころか見事に生まれ変わらせた感さえあるではないですか!!
これは面白い映画になっていた。
エンタメとしても充分楽しめたが、そこに巧く織り込まれた過去作品へのオマージュと未来作へのメタファー。
007と言えばセクシーでゴージャス
"いい女と酒とギャンブル"
そしてボンドカーや武器アイテム
このすべてが本作には巧く入っているんだけど、中でもボンドカーとボンドガールの扱いはこの映画を象徴しているのではないだろうか。
作り手の意思表現とも言うべきなのかもしれない。
そしてラスト。
実は本作においてはボンドガールはこの人なんじゃないかと思ってしまう"ある女性"
007でこんなに泣けるのかとビックリしながらも嬉しく感じてしまった。
「アルゴ」を本年ベスト級にあげていたが本作に訂正したいと思います。
最高でした。
「カジノ・ロワイヤル」はただの奇跡だったのか?(かなりネタバレ)
007シリーズ50周年記念作品。
ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドとしては3作目となる今作品ですが、前回、前々回では微かに匂わされていたボンドのMに対するマザコンっぷりが今回は全開になっています。
元々ダニエルボンドは「ボーンシリーズ」にかなり影響を受け、超人ではあるが無敵ではない、肉体的にも精神的にも弱さがあるボンド像が描かれています。
今回はさらに「ダークナイトシリーズ」の影響も受けているようで、過去にトラウマを抱え、肉体的にも衰えを見せるボンドvsMを付け狙う得体の知れない不気味な悪役シルヴァといった構図で、中盤までは、進みます。
途中、シルヴァがわざとボンドに捕まり、それを逆手に取って利用する場面や、ボンドが「Storm is coming」なんて言っている所なんかもろに「ダークナイトシリーズ」を意識しています。
でも中盤以降は、得体の知れない悪役が只のマザコン野郎だったり、デキるオタクっぽいQがあんまデキ無かったり、わざわざ人気も無く武器も無い廃屋に隠れてピンチになったり、アストンマーチンDB5が爆破されて、え?怒るとこそこなの!?だったり、最終的にこれミッション失敗してるよね?だったりします。
全体的に言える事は、MI6役に立たな過ぎだろ、どんだけ人材不足だよ!って感じです。
シルヴァとボンドの裏表の関係性。
シルヴァ=過去の007シリーズの暗喩。
Qの登場などで昔の要素を取り入れながらも、DB5を爆破することで暗示した新しい007像を作り上げるという気概。
などなど言いたい事は何となく伝わってきますが、全体的にどこに焦点が合ってるのかが解りづらい作品です。
オープニングは格好良いですし、前半の上海のビルのアクションシーンも面白い。でも「カジノ・ロワイヤル」ほどのデキを期待して観ると肩透かしを喰らいますよ。
おもしろい!プロットの勝利!!
いや~、面白かったです!私はすごく楽しめましたよ♪
007ったって、半世紀も経って、冷戦も終わり国際情勢も様変わりして、何を仮想敵にしても「なんだかねえ。。。」感がぬぐえないところへ、誰もが薄々感じていた疑問(スパイってそんなに使い捨て?)、そして最強の敵を作りだしたプロットの勝利だと思う。二度と使えない手だけど。
寅さん映画よろしく、イスタンブールから上海、マカオ、そしてスコットランドと風光明媚な名所めぐり要素も満載。でもってMやQや世代交代、いろんな試みや工夫が盛り込まれて、これぞ50周年記念、素晴らしく豪華な作品になっていると思いますよ~。
ま、難を言うなら、そこまで周到なシナリオで追い詰めたのに、最後があんまりにもアナログ(笑)、しかもツメが甘すぎるんじゃないの。。。的な、なぜかちょっと敵側に肩入れしちゃったりして。
でも、結構長いこの作品を、全く飽きさせないで見せるのは流石としか言いようがない。
伝統やしがらみ、強い思い入れを持つ人が多いだろうに、時代に応じて方向性を変えていけるところに、このシリーズの本当の凄さを感じる。100周年をめざしてますます頑張っていただきたいです♪
M
なんといっても50年の歴史のあるシリーズものだから、沢山の人たちが
それぞれの思い入れとともに見て、あーでもない、こーでもないが巻き起こるのは致し方ないです、はい。
トムフォードのスーツに身を包むダニエルボンド、最高です。
007シリーズ往年の小ネタを挟みつつ、展開する本編を満喫できました。
いいじゃないですか、これが007でも。
だってあんな高いところから狙撃されて落ちても、シラッと生きてて
女性とベットにいるんだもん。もうさすがです。
墓標といい、実家に居たじいさんがMのことを(「エマ」でしたっけ?)
呼んだりしててあれっ?
Mってボンドの実の母親なの?って思ったのは自分だけでしょうか?
なにはともあれ、面白いですよ。この映画。
「古風なものは捨てがたい」「古風のものはいいわね」
映画「007 スカイフォール」(サム・メンデス監督)から。
暗闇の中だったので、誰の台詞か、メモし忘れた。(笑)
しかし「新旧比較」「世代交代」等のフレーズが、
作品のあちらこちらに散りばめられていた。
ボスのMには「引退プランの提案」がされ、
「ピッタリだわ、古株の再スタート」を始めとした
「スパイを追う? 時代遅れだ」「君の趣味は?」「復活だ」
「スパイか?」「人出を使って情報収集は、古いものてす」等、
スパイを否定するようなシーン、会話が目立ったが、
やはり最後に役立つのは「昔ながらのやり方」だったり、
「昔の道具」だったりするから面白い。
「古風なものは捨てがたい」「古風のものはいいわね」は
そんな「007」の存在感を示している気がした。
まだまだ、若い人たちの知識や、新兵器には負けない、
経験からつかんだ知恵こそ、これからの時代にとって
役に立つに違いない。
北朝鮮のミサイル打上げ情報を事前に察知したスパイは
いなかったってことなんだろうな、きっと。
情報だけで、判断するには限界があるものなぁ。
P.S.
ボンドが生まれ育ったの家の執事が
「M」のことを「エマ」と呼んだシーンがある。
これは何を意味するのか・・ちょっと気になる。
各国で興収1位だけど、作品的にはいまいち・・・
原点回帰
良かった点
シルヴァの緻密な作戦がサスペンス的な感じでいストーリーだった
上海のビルの中、ネオンが上手く絡んで幻想的なシーン
Mの交代、マネーペニーとQの復活→次回作からのからみに期待
悪かった点
緻密な作戦とは裏腹に、シルヴァって生身でボンドと戦ったらどうなったのかが気になる。
殺されたボンドガールの存在感が薄いというか、クレイグの相手には若すぎる気がしました。
謎
見間違いかもしれないけど、マカオのカジノシーンにちらっと『カジノロワイヤル』に出てた髪を束ねたギャンブラーが出てた気がするんだけど
やはりAマーチン♪
従来のボンドのイメージからかけ離れいる今のボンド(ダニエル)に
めっぽう足りないのは、「女たらしの性分」だとずっと思ってきた。
十分な演技力と鍛え上げられた肉体には文句のつけようがないが、
どうもJ・ボーン的なイメージが強く、キャラに遊びの要素が全くない。
いつも必死で可哀想なボンド、ダンディズムもなければ余裕もない。
もちろんそれなりにカッコいいのだが、あのしかめっ面をギャグに
したところで、匂い立つようないやらしさはおそらく出せないよなぁ^^;
(いや、これから磨かれるのは分かりますけどね、人間が違いすぎ)
そんな意味で今作は、監督があのヒトだけあって(S・メンデス)
気持ち悪いいやらしさは出せていたかな。Mに抱く複雑な感情とか。
もちろんsean時代のボンドに一番ハマってきた中年世代の私には、
原作者が最も推すP・ブロスナン同様、ああいうイメージが強いのだ。
スマートで女たらしで苦境に立たされてもドヤ顔のダンディなボンド。
物語は単純、新春かくし芸大会みたいな(もうないか)お家芸のように
繰り返されるシリーズ展開。そんな体裁で楽しんでこられた気がする。
なので昨今のスパイ映画のように、あまり緻密なスケジュール展開を
期待してはいないんだけど、まぁ~今回のボンドは暗かったですねぇ^^;
話も暗いが画面も暗い。表情も暗いが展開も暗い。Sフォールは曇天。
ボンドガールとのお色気絡みや(やっと出たわね、シャワーシーン)
Aマーチン復活や新生Qの発明などの遊び心も多彩に配置、日本人に
とっては、あの!?ロケ地も披露されて(気付きましたか、あそこねぇ)
精一杯楽しめる方向へ持っていった感は一応アリ(トカゲもいいぞ!)
まぁアクションのピークがほとんど冒頭寄りなので、
もっともっと後半へと期待をかけていたファンは大いに裏切られるけど。
今回の主役はMかな。
そろそろお疲れモードのデンチ皇后には退いて頂き、次代はあの人が…
っていうところまでのお話。
うーん、、面白いかと言われれば、普通かなぁという感じは残るものの、
古来の007っぽい演出が張り巡らされていた気がする。
オープニングタイトルもいいので、あ~懐かしい♪と浸っていられる。
しかしこれだけの俳優達が歴代ボンドを演じてきて、
それが未だに続いているなんてことは映画的にはお宝ですからね。
ダニエルがボンドを演るなら今のイメージを続投するほかないけれど、
他の映画と変わらぬ演出じゃ007らしさが埋没しちゃうから気をつけて。
(強烈な悪役キャラにも期待したいところ。ハビエルは使われ過ぎだよ)
なんでこれが大ヒットするのか意味不明
だいたい007シリーズをあまり観ていない私がどうこう言うのが間違っているのかもしれないが、50周年記念で作られたというこの作品について、米国でロングランでヒットが続いている意味がまったくわからない。
確かに前半はかなり面白い。
悪役の知的ぶり、演じるハビエル・バルデムの怪演ぶりはかなり期待を持たせる。一気に物語に入り込めること間違いなしだ。
しかし後半に入ると突然互いに銃で撃ち合うエクスペンダブルズ状態になってしまう。車からマシンガンが出てくるのが007の真骨頂なんだろうが、バリバリと撃てば撃つほどこの映画そのものをぶっ壊している気がしてならなかった。
007という人のドライな人格にも共感が持てない。
だいたいあの終わり方じゃ任務大失敗なんじゃないの?ボンドさん?
あ、そういえばボンドさんって本名だったんだね。MI6ってみんな本名で工作員やってるのかしら?
観ていて目が点になり、終わったらなんだかものすごく時間を損した気分がした。
どうしても観たければDVDレンタルで十分。
劇場に行く必要なし。
無敵ではなく悲哀あるヒーロー
ヒーローがカッコイイのは当たり前。
でもダニエル・クレイグの007は、無敵と言えるほど強くない。そして歴代にはない悲哀がある。
あのおネエちゃん達と戯れつつ小道具使って追っ手を振り切る、かつてのシリーズを優しくオマージュしつつ、
血を流す人間らしいボンドのアクションに、観ている方は共感していく。
カジノロワイヤルに始まる「結局守れないじゃん」は、今回も。
それがダニエル・クレイグの青い瞳に新たな哀しみと深みを添える。
これは、ただの色男では出せない魅力。
ただ、悪適役が物足りなかった。
あまりに無警戒なテロリスト。
二匹の鼠の話は良かったものの
見捨てられた事をじくじく怨んでようやく復讐出来るという瞬間に、一緒に死のうという女々しいボス。
同じく影のあるヒーローと言えばバットマン。
ダークナイトでヒース・レジャーが演じたジョーカーのような、(このシリーズもヒース亡き後の穴をライジングでは埋められなかったが)
圧倒的な思わず傾倒したくなるような悪役が現れて、
青い瞳に更なる陰が宿る事を次回に期待する。
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