メタルヘッド

劇場公開日:

メタルヘッド

解説

自動車事故で母を失った13歳の少年TJと、TJの父で妻の死から立ち直れないポール、人生に意味を見出せずにいる女性ニコールらの前に、長髪に半裸のナゾの男ヘッシャーが現れる。大音量でヘビーメタルを流し、粗野な言動でさまざまなトラブルを起こすヘッシャーだったが……。心に傷を負った人々を、ヘビーメタルの音楽とワイルドな行動で再生させていくナゾの男ヘッシャーの姿を描く。CMやMTVの分野で活躍するスペンサー・サッサーの初監督作。ジョセフ・ゴードン=レビット、ナタリー・ポートマンらが出演。

2010年製作/106分/R15+/アメリカ
原題または英題:Hesher
配給:フェイス・トゥ・フェイス、ポニーキャニオン
劇場公開日:2011年6月25日

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(C)2010 Hesher Productions, LLC.

映画レビュー

3.0沁みる。意外に豪華キャスト。子役上手い

2024年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

時代観というのか、映画にただよう閉塞感は私のような年代にはぴったりする。
セレブな画面に、スタイリッシュな映像を見慣れているせいか、リアルな生活を通して描かれる社会の底辺に衝撃を受ける。
キャラクターの宝庫のような映画で、出演している役者がことごとくいい。
なかでも、ナタリーの汚れ役は「よく引き受けたな」という感想を持った。
子役の男の子は抜群に上手い。
そして、体当たりの演技で、ケガが絶えなかったろう。

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うそつきかもめ

3.5得体の知れないヘッシャー!?

2023年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

幸せ

父親を演じたレイン・ウィルソンは『ROCKER 40歳のロック☆デビュー』の印象が強くて本作とのギャップがあり過ぎ、同じくジョセフ・ゴードン=レヴィットは華奢なのにワイルドな長髪で髭のメタル野郎を、現在の彼からは想像出来ない役柄に思えるが様になっている。

自分がナタリー・ポートマンだったら何が何やら部屋をメチャクチャにされて呆気に取られるが、気持ちを察して優しい対応が大人の女性として御立派、お婆ちゃんと散歩をしてあげたかったなぁ、感動する場面がオチにあるかと思えばラストはどうしても取り戻したかった思い出の品があんな形で、最後までブレない物語展開に好感が持てる。

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万年 東一

4.0【人生に、哀しみと閉塞感を抱えて居た少年及び、その父&スーパーで働く冴えない人生を送っていた女性の前に現れた、生命力溢れた破天荒なヘビメタ男が齎した事を描いた作品。】

2022年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

幸せ

■事故で母を失い、心に傷を負った少年・TJ(、デヴィン・ブロシュー)。
 妻の死から立ち直れないその父・ポール(レイン・ウィルソン)。
 そしてスーパーで働く人生を見失った女性・ニコール(ナタリー・ポートマン:ちょっと見ただけではナカナカ気付きません・・。私だけかな?)。
 彼らの前に突然現れた男で、パワフルなヘビーメタルサウンドを愛するヘッシャー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、TJの祖母の家に勝手に住みつき、さまざまなトラブルに彼らを巻き込んでいくが、徐々に彼のストレートな生き方が、閉塞感、諦観を持って生きている人たちに、不思議なパワーを与えて行く物語である。

◆感想

・個人的に今作は、好きな作風の映画である。
 所謂、世間の柵の中で生きるが故に、閉塞感を抱きながら生きる人たちの前に、”スーパー・ヒーロー”の如く、世間の常識を打ち破りつつ、善性の欠片があるが、無茶苦茶な男ヘッシャー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が、彼らに意図せず、喝を入れていく様が、観ていて気持ち良い。

・ヘッシャーの行いは、法的には許されざる部分はあるのだが、彼のTJの祖母に対してのストレートなTJに対しての発言。
 ”学校に行くよりも、祖母の散歩に付き合え!、早起きすれば良いだろう!”

・スーパーで働く人生を見失った女性・ニコールが、事故った時にも、今までのジョセフ・ゴードン=レヴィットのイメージを完全に覆すヘッシャーが、相手に言い放った言葉。
ー 無茶苦茶であるのだが、何故かスカッとするのである。-

・勿論、ヘッシャーは完全なる善人ではなく、本能の元に生きる男である事が、助けたニコールとベッドを共にするシーンで描かれるのであるが、それが観ていて嫌な感じを感じさせないのである。
ー この辺りは、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの清廉な風合が効いていると思う。-

<彼が、TJの祖母の葬儀に、突然現れるシーンでも、誰も彼を咎めない。世間の常識を超えつつも、結果的に正しき行ないをして来たヘッシャーを、皆が受け入れているのである。
 今作は、ヘッシャーを演じた、ジョセフ・ゴードン=レヴィットのパワフルなヘビーメタルサウンドに身を纏いつつも、ブラックなユーモアに不思議と癒やされる作品なのである。>

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NOBU

2.5評価が分かれそう。

2021年12月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

主人公を少年と捉えるか、同居人と捉えるか、その違いによって
評価が分かれそうな気がします。あと、見る人の年齢によっても。

若い人だと、同居人視点で見るのかな。このストーリにも
共感する部分があるんでしょうね。

私のような思春期初期の子を持つ親から言わせれば、
迷惑なクズ男が突然家に侵入して同居をはじめる、という
とんでもない話。どういう事情でこんな人間になったのかは
知らないけれど、腹が立って腹が立ってw

役者さんは、いいですね。
ニコール・キッドマン、美しい。
あと、カメラワークも好きです。

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tochi06