テルマエ・ロマエのレビュー・感想・評価
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後半、やや眠い・・・
肉体美っ
劇場じゃない方が。
コミック原作対決は、テルマエに軍配!
ほぼ同時期に公開された、コミック原作の実写版映画として、自分の中で、「テルマエ・ロマエ」vs「宇宙兄弟」を勝手に評価したいと思います。
私的には、「テルマエ」の圧勝でした。
原作がコミックという点で、私は両方の原作コミックファンです。そして、両実写版とも、原作をベースにする部分があるという意味では、やはり原作の楽しさをどうしても、考えざるを得ません。確かに、そういう意味で言えば、原作への忠実度という意味では、実は両作品とも、60~70%の再現率と言えるでしょう。
そうなると、脚本家が如何に、原作のイメージを膨らませるかということに映画としての完成度が左右されると思います。
そういう意味では、「テルマエ」のストーリーの膨らませ方は、原作を読んでいない派にも配慮されていて、映画として観ても、しっかり練られていたと思います。
それと、主演の阿部さんはもちろんぴったりとはまって良かったのですが、原作では殆ど数ページの出演でしかなかった役の上戸彩が絡み、胸キュンのほのかなラブストーリーとしても成立しており、原作には無い、路線で成功しているといえます。
私自身、上戸彩を再評価することが出来ました。初登場シーンでは、本当にどっきりしました!
笑って、ホロりとさせられて、これは是非、メイキングをDVD・ブルーレイ化の折、観てみたくなりました。
濃い顔、そして薄いのは…
原作は未読で鑑賞。
まずオープニングのスケール感には「うぉぉ!!」となった。そして面白かったのが、古代ローマ側のメンツの顔が濃いぃこと。逆に平たい顔族には老人や若干貧相に見える役者を配して薄さを強調することで、よりローマ人側の濃さを際立たせている。これは良いキャスティングだなぁと感じた。ルシウス役の阿部寛が古代ローマ人に見えてくるから不思議だ。また原作にはないキャラだという上戸彩の役もハマっていたと思う。阿部寛のコメディセンスと上戸彩の少しオーバー気味の演技の相性が合っていた。
ただストーリー的には起伏が無く、現代日本にタイムスリップして、風呂トイレの技術をパクり戻って古代ローマのテルマエ(風呂)に活かすというくだりを4回繰り返していて、かなり薄味だ。細かい理屈はぬきにして観ればコメディとしては充分楽しめる。タイムスリップ中の大音量オペラは、まるで作り手側が“考えないで!理屈抜きでヨロシク”というメッセージを発しているかのようだ。確かにそうして観れば、笑えるし楽しいし、風呂上がりのような気分で映画館をあとにする事ができる。
笑ってリラックス!そしてまた、ひとがんばり
タイムトラベル好きとしては・・・
期待を裏切らず、面白く楽しい映画だ。
ローマ帝国を再現したセットとVFX、エキストラの多さといい邦画としては破格のスケールだ。
キャスティングも、彫りの深い役者と、典型的な日本顔の役者をうまく誂えた。
全年齢層にお薦めできる映画だ。
ただ、話に隙間が多い。
そう感じてしまうのはなぜか?
決して話を飛ばし過ぎというのではない。
タイムスリップものとしてエキサイティングな時間的整合、辻褄合わせの妙が満足できるレベルでない。次期皇帝が歴史と符合しなくなるというだけでは面白みがない。現代日本の銭湯がとんでもないことになっているぐらいの大袈裟な仕掛けがほしいところだ。
現代日本の人や文化に対する、ルシウスの古い知識による解釈や想像はとても楽しい。対して、現代日本の文化を古代に持ち込んだ時の描写は意外性に欠ける。台詞で「これは、すごい!!」を連発するだけだ。もっともっと遊んでよかったと思う。映画ならではの遊び心が足りない。それこそVFXを使ったら何でもありだろう。
もうひとつ足りないのが色気だ。
ちょっとでいいのだ。色気を感じるカットを入れたら映画として完成度が上がっただろう。これもまた遊びだ。
けっきょく、話に隙間を感じてしまうのは、古代ローマと現代日本の風呂場が繋がるという、せっかく斬新なアイデアを持ちながら、ドタバタに偏りすぎてしまったバランスの悪さではなかろうか。
役者の個性に頼りすぎて、演出面での柔軟な機動性を感じない。
つい、同じく阿部寛主演のタイムスリップもの「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」と比べてしまうのだが、映画的な完成度の高さでは「バブルへGO!!~」の方が上だ。
日本の銭湯は昭和時代のもの
日本の風呂と、ローマ帝国時代の風呂が交差するおはなし。
とくに、日本の風呂は昭和時代のもので、タイムスリップしたルシウスがお笑いの見ものに・・・。
古代ローマのセットは圧巻です。これ以上なセットはない!ぜひ劇場で見てほしい。
阿部ちゃんはローマ人
うーん、いい素材なんだけど・・・
あと20分短縮して、テンポ良く出来たらいいのに。残念です。
なんとなくダレた感じが否めません。
公開4日目の1000円の日のレイトショーでしたが、一番大きな映画館がほぼ満席! なかなか出足は快調のようですね。
全編クスクス笑いはありましたが、爆笑はありませんでした。
それはシナリオの持って行き方が、下手くそだからにほかありません。
しょせん漫画原作コメディの映像化の限界とも言えます。
キャスティングは絶品です。特にエキストラの現地イタリア人!
彼らと絡んでも違和感を感じさせない、阿部寛・市村正親・北村一輝・宍戸開。これは衝撃的な体験でした。
やはり原作の良さに頼った作品です。原作にはない上戸彩は儲けものの役。ショートストーリの原作を繋げて、長尺にした点は評価出来ますが、作劇能力の不足は否めません。やはり残念。
チネチッタスタジオを使ったのは大正解。
「ベン・ハー」のオマージュのような主題曲も思わずニヤリ。です。
良い原作とそれを無にする追加要素
純粋に上戸彩がいらない。気持ち悪い追加ストーリーもいらない。
原作者が捻じ込んだのかフジが捻じ込んだのか電通が捻じ込んだのか定かではないが、原作通りに作るだけでB級娯楽大作として成立するであろう作品を迷作に仕立て上げる才能は感服するばかりである。
使いたい人ありきで話を作るからこういうことになる。
阿部寛はハマり役。原作ファンも満足させることができると思う。だが、それをゼロにしてしまう程の恋愛三文芝居に席を立とうか一瞬迷ったほど。
ファンの人には申し訳ないが、上戸彩が出ている部分を全部カットした方が作品として面白いと思える。
制服女優・上戸彩
マンガ「テルマエ・ロマエ」を原作とする映画。ローマが舞台の物語なので、濃い顔の役者を揃えています(笑)。原作は読んだことがありませんが、映画は見に行って見ました。
先にも記しましたが、出てくる日本人俳優陣が濃い。主演の阿部寛を始め、市村正親、北村一輝、宍戸開・・・。それら主要配役以外は、外国人を使っているんですが、その中にいても、存在感ばっちり。ちなみに、公開初日の舞台挨拶では、会場の投票で北村一輝が濃い顔一番に選ばれています(笑)。
基本的に“マンガ”なので、ものすごく含蓄があるとか、人生を考えさせられるとか言う事は特にありません。むしろ、“マンガ”であることを逆手に取って、演出や映像がいい意味で“マンガ”的。真実が、ルシウスと一緒にタイムスリップした後の最初のシーンでは、右上に小さく『BILINGUAL』と言う、二ヶ国語放送を意味する文字が。いや、実際にはそういう事ではないんですが、ルシウスが“平たい顔族”の属州にいる時は言葉が通じないことを示す意味でラテン語、ローマに戻った時は周囲と言葉が通じるので“日本語に吹き替えられた(笑)”ラテン語でセリフを話している演出になっています。で、本当は“ラテン語”で話をしている筈のルシウスと真実の言葉が“日本語に吹き替えられた(笑)”と言う設定なので、『BILINGUAL』と言う表記を画面にしたんでしょうね。
上戸彩ですが、某携帯電話会社のCMで制服姿を見せている訳ですが、この映画でもアルバイト先の制服姿を見せています。彼女、ある意味、制服女優と化していますね(笑)。
先にも記しましたが、“マンガ”が原作なので、ギャグの要素がかなりちりばめられています。場内クスクス笑う声が、時折響いていました。そういう意味でも面白かったです。
疲れが取れるかも。
映画としては微妙
クスクス。うふふ~。
ヤマザキマリさん原作の漫画は未読。
顔の≪恋≫じゃなかった、顔の≪濃い≫役者さんを集めて古代ローマ人にしました~というのに興味津々で見に行きました。
うふふ~。
おもしろい!!
最初から、クスクス、ウフウフ、あはは~、と笑いっぱなし。
阿部寛さんはじめ、暴君ハドリアヌス帝の市村正親さん、ケイオニウス役の北村一輝さん、アントニヌス役の宍戸開さん、皆さん≪濃い≫よね~。
でも、本物のイタリア人の中に入ったら、やっぱり日本人やん。
な~んてツッコミを入れながら、楽しんだ。
阿部寛さん演じるルシウスの生真面目さが、それに文化のギャップに翻弄される様子が、なんともおかしい。
作品を支えるのは、こんな可笑し味だろう。
大正(のお爺さんもいたかも)・昭和のお爺さんズの温かさや智恵、また日本人の勤勉さなどを、織り交ぜてくれて、ありがとうという感じ。
そんな、こんなを難しく考えないで、そこかしこにツッコミを入れながら、楽しんだ者勝ち。
中盤、この物語は、どうやって終わるんだろう??と思った。
なかなか、良いエンディングだと思う。
それにしても、イタリアの「チネチッタ」にある撮影所のセットは、見ごたえあり。
突然、朗々と歌い上げるオペラも楽しい。
それにしても、いつもお湯や水に浸かりっ放しだった阿部寛さん、大変な撮影だったでしょうね。
一つだけ難点を言えば、原作はどうか知らないけれど、ケイオニウスがもう一癖ある悪いヤツだと良かったな。
女好きだけじゃなくて、腹黒いとか、お金の亡者だとか。
映画もお風呂も温いぐらいが丁度いいのかもしれない
元々、原作のファンなので、荒唐無稽な世界観をすんなり受容でき、楽しめたが、一般の映画好きに勧めるには躊躇する代物かもしれない。
何せ、『スパルタカス』に『時間ですよ』を足して、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を掛けたようなワン&オンリー全開の爆裂物語を真剣に評価しろってぇ了見自体バカバカしい事である。
『鷹の爪』でお馴染み蛙男商会がフザケ過ぎて創ったノリに嫌悪した深夜アニメに対し、今回の実写版は、逆に真面目に創り過ぎた印象を受けた。
原作は4巻の温泉宿奮闘編までは、ほぼ一話完結なので、ヒロインの上戸彩がバスルームのディスプレイや銭湯etc.全ての水回りを一挙に引き受けるキャラは、可愛らしいけど、やや都合が良過ぎな感有り。
カルチャーギャップギャグの畳み掛けを活かしつつ、ローマ史に忠実であったり、核である互いの時代のワープに対する謎にも映画独自の結論付けがされており、説得力を添えて、丁寧にまと上げる手法は高く評価すべきと思う。
一方、ワガママな原作ファンとしては、素材のイリュージョンをもっと引き出して遊んで欲しかった趣も否めない。
故に、力作にも関わらず、妙に味わいに、ぬるさを感じてしまう。
阿部寛のリアクションの上手さや、市村正親を筆頭にやたら顔の濃い日本俳優陣で固めたキャスティング力にかなり助けられたと云える。
まあ、温泉は、ぬる目が快適やから、気楽に今作に浸かるのが一番なのかもしれませんな。
要は原作にはかなわないってぇ事である。
では最後に短歌を一首
『時の路(みち) もがき湯当たり 熱きタネ イイ湯は1日 にして成らず也』
by全竜
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