モテキのレビュー・感想・評価
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イカからリア充へ
劇場開始から中盤にかけてイカ臭さが蔓延してて、男が女に惚れるのが異常に早い。というより、女の子も男を何かしら勘違いさせるような行動だったり言動といったアクションを仕掛けてくるから惚れちゃうのも頷ける。
多分、男ならこういうのに一度ならず二度以上悩んだはず。でもそれは半分以上思わせぶりというか、からかわれているだけというのが大半だから性質がわるい。
本作ではそういった悩みが現実に叶っちゃうのが羨ましい。
しかも、途中途中に心境にあう音楽を流してくるもんだから見ている側も感情移入しやすい。正直見てて飽きない。
男が常に何を考えているか、女の無神経な行動がどう男に移るのか。これは男女見ておいて損はないはず。
おもろ!
「4人のヒロイン」をきちんと描きましょう!
TVシリーズがあったことを今回初めて知りました、というレベルの私の感想です。
どうやらTVに続いている模様の本作。一度終了した「モテキ」が再び再来した主人公の面白い反応を楽しむコメディ映画でした。
主役の森山未來をきちんと見るのは本作が初めてですが、突発的なアクションが笑いを誘い、「もてない」オーラの出し方もなかなかで、なんといっても独白の面白さが秀逸で、他の出演も見てみたいと感じました。
笑わせよう、と狙ったシーンは確実に面白く、コメディ映画としての出来も満足できる仕上がり。ダンスシーンでのパフュームの出演は嬉しいボーナスですね。
さらに、長澤まさみと麻生久美子が実に魅力的に描かれており、二人の出演シーンは眺めているだけでも楽しめます。
と、前半はあっという間に過ぎていき、このノリをキープ出来ていればかなりの秀作になったのですが・・・・
残り40分くらいからのもっさりした作りが誠に残念!それまでの軽やかな作りからは信じられないくらい時計の針が進むのが遅く感じました。
あんなに間をもてあますくらいなら、残り二人の「ヒロイン」と製作側が強弁する仲里依紗や真木よう子をもっと描写すればよいのに。
二人とも主人公との恋愛っぽいシーンなどまったくないのに、これで「モテキ」とは片腹がキリキリと痛くなってしまいます。
コメディ映画の結末が感情に訴える系になるのは世界共通のパターンですのでどうこうは言いませんし、あの展開がありうるのかどうか男の私には判別できませんが、とりあえず尺が30分くらい長すぎたかな、というのが最終の評価です。
しかし、こうも誇張広告的な予告編が続くとなると、邦画の予告編への信頼度を低くしないとなりませんね。
長澤まさみ最強説の証明と覚醒
長澤まさみ&森山未來は、かの名作『世界の中心で、愛をさけぶ』以来8年振りのコンビ再結成となる。
故に、森山があの娘とあんなチョメチョメしたり、こんなチョメチョメしたりとフシダラな了見に明け暮れる、
謂わば、
『妄想の中心でヤリたい!と叫ぶ』
みたいな、どうせ茶番やろと、タカをくくっていた。
その反動か、意外と中味はドロドロ重い恋愛模様で驚いた。
かといって、茶番には変わりないのだが…。
面白いっちゃあ面白いけど、わざわざ映画化するほどじゃあないね。
胸中をカラオケビデオで表現したり、いちいちツッコミ入れたりする賑やかさは、好きな方のテイストやけど、銭払ってまで味わいたいか?は微妙な料理である。
ケンタッキーのフライドポテトみたいな感じやと例えれば、お解りいただけるだろうか?
そこまでヒドくないか。
COCO'Sのハンバーグぐらいかな。
そんな変わりゃしないか…(笑)
異性から次々とアプローチされては、調子に乗っていく森山未來に対し、嫉妬とか羨望etc.云々を抱く以前に男として、何故か無性に恥ずかしくなった。
8年前、セカチューで「助けてください!」と絶叫する場面より恥ずかしさを覚えたのだ。
ただ単に私がオッサンと化した証拠なのだろうか…。
むしろテキトーな上司役のリリー・フランキーの方に共感を得た。
せやから、やっぱり、オッサン化の症状なんやろね。
神輿は独りじゃ担げないし、乗れやしない。
そんな重さがクライマックスに向かうに連れて、ジワジワと支配していく。
罪な映画だ。
っていうか、麻生久美子をフった時点で、森山は即、死刑である。
勿体無い!!
etc.etc.彼の優柔不断な焦れったさに対する憤りが、そのまま恋愛下手の自分自身にダイレクトに跳ね返ってくる。
終始、無性に恥ずかしかったのは、そのためなのかもしれない。
それにしても、セカチューからもう8年かぁ…。
一番成長してないのは、己自身やな…と痛感したところで、最後に短歌を一首
『つぶやけば 疼くざわめき 乱れ抱き 去りてから知る 神輿の重さ』
by全竜
最後が雑に感じた…
モテキは『テレビドラマとして』素晴らしい構成とキャストでした。
短い時間でのテンポの良さ、選曲、カメラ割、画面構成…。いろいろな面においてテレビのエンターテイメント性をもろに発揮していたと思う。役者、配役もすべてはまり役で最高でした。
それを期待して行ってしまいました。
結果、とても残念だけど映画はやってほしくなかった、というのが感想です。
2時間の映画にするとあまりにも陳腐になってしまっている。ドラマの高揚感のままで終わって欲しかった。映画は構成が雑に感じました。カラオケ音楽に頼った時間の穴埋めと、最後の展開のあり得なさも納得できないです。無理やり映画化する必要はなかっただろうに、と思ってしまいました。
女性なので、みゆき(長澤まさみ)の気持ちはよく分かるんです(途中までは)。
あの状況での、寂しさと苦悩と愛情の渇望とやるせなさと。彼のそばに居たいから、彼には本当の自分の気持ちが正面から言えない、そして自分でもその状況がベストでないと思っているが、どうしていいかわからない。
そんな時、男として魅力は薄くて全然好きになる対象にならないけど、自分のことを好きになってくれる男がそばにいたとき、安心感や愛情の穴埋めを求めてあんな行動をしてしまう。そして、彼とは違ってストレートに愛情をぶつけてくる不器用なカッコ悪い男の真っ直ぐさに少し惹かれ動揺してしまう。
そこまではすごくよくわかるんです!
心の変化とか、行動とか、駆け引きとか、そういうのが。
でも、最後のあの展開では、「あなたじゃ成長できない」と言うような上昇志向の高い女が、そこまでの言葉をぶつけた相手(幸世)になびくことは絶対にないです。そんな言葉を言った時点でその彼のことはどうでもいいんです。そんな言葉を投げたら男として相当傷つくのは分かってるのに、そこまでのことを言ってしまうのは、相手がウザくて切羽詰まってて完全に終わらせる言葉を投げる時です。
だから、最後のあのシチュエーションで幸世が向かって来たら、やっぱり全力で逃げます。追いかけられたら相当キモイです。怖いです。そして、半ばストーカーの彼とのハッピーエンドなんてないです、ないです。
ストーカーと決別した後の現実は今の彼と関係を持ち続けるでしょう。でも彼はまだ奥さんと別れたわけではないのだから、女として正面から愛されたいという心理的欲求は満たされず、また幸世以外のどうでもよい男と同じようなパターンを繰り返してしまう。
それが素直で現実的な展開です。
時間が取れなかったからか分かりませんが、最後がえいやで終わっている感じで、急展開で雑すぎます。心境の変化がついていけません。音楽挿入(カラオケ)の時間を減らして最後をもう少し丁寧にしてほしかったです。
線路下で、吠える
テレビドラマ版「モテキ」の演出が高い評価を集めた大根仁監督が、「世界の中心で、愛を叫ぶ」の森山未來を主演に迎えて描く、恋愛コメディ映画。
金なし、夢なし、彼女なし・・。何やら残念な境遇の元にくすぶっている一人の男性、藤本。そんな彼の前に突如として現れた四人の美女。恋に恋する男の暴走、妄想を、猛スピードの独り言と物語展開で描き出す。
文字通り、四人の個性的な味わいと愛らしさを一本の映画で楽しめるというのが本作の大きな魅力。
長澤、麻生、仲に真木。それぞれに場数を重ね、自らの個性とセールスポイントを理解し尽くした女優陣が思う存分ハイテンションコメディの中で暴れ回るあっけらかんとした陽気さと、爽快感。これだけでも、身銭を切って映画館に足を向ける価値があるというものだ。
可愛さと弱さ、そして貪欲な女の欲望を一人で抱え込み、体当たりの新境地をみせる長澤の器用さにも感心させられる。しかし、それにも増して特筆すべきは、清純そのもののように見えて実は、実は・・・の女性を力強く演じ切る麻生の強烈なインパクトにあるだろう。
その衝撃を確認できる場面こそ、終盤、とある事情で口論となる森山扮する藤本との一幕。線路下の、暴走。
「ごめんなさい。私、頑張るから。勉強するから。あの動画、ユーチューブで見るから!」涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で髪を振り乱し、藤本にしがみ付く。「おお~、おお~」と低く吠える泥臭さ、必死さ、小ささ。その後の展開よりも、美人の形相をかなぐり捨てて泣きじゃくる麻生の汚さ。
思わず、胸が騒ぐ。汚い・・は違うか、むしろ憧れる。ここまでぶちまける愛情の形、素敵である。それを嘘くさくなく見せるのも、また格好良い。
出演女優それぞれが、自分に対して観客が抱くイメージを正しく形にしながらも、微妙に先入観を崩して魅せてくれる個性に満ちたファンタジー。今の時代において貴重な、「女優映画」の最先端の形がここにある。
裏切りはない
気持ちがいい!
最高
恋のバカ騒ぎ。
油断してたらヤラれた
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