「一途なモテキ。」モテキ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
一途なモテキ。
原作は知らなかったし、深夜ドラマも見ていなかった私は、
劇場でこのチラシを手にした時、これ何?主人公の名前?なんて
おバカな勘違いまでした始末^^;…モテキってモテ期のことなのね。
じゃあ公開前にドラマを見とこう!なんて傑作選を録画して鑑賞。。
まぁこれが、、面白いの下らないのエロいのって^^;もうバカみたいに
直球的に脳内踏破、コレ絶対観るぞ!と気合まで入ってしまった。
森山未來、このセカンド童貞のくだけ具合に見事にハマっている!
いちいち独りごとをほざくアホさ加減と、そのバックでアホ~アホ~♪
(って私には聞こえてた^^;)と流れる音楽が見事にマッチして面白さ
倍増、さぁ映画はどんだけ下らないんだと楽しみにしてたんだけど…
う~ん、面白い部分ではまずまず重なるんだけど、ドラマと比べたら
かなり大人しい展開で、フジモト(森山)の真面目な恋愛ぶりが全編に。
もっとアホに描いて欲しかったし、どちらかといえばあのダンスとか
(500日のサマー、だよねぇ?^^;)私的に不要な感じ(ゴメンね、森山君)
フジモトの意気地のなさや情けなさっぷりに(それをいちいち嘆く辺り)
ドラマファンは心情を寄せて観ることができた気がするんだよなぁー。
カッコいい彼でなく(ゴメン)、すぐにセカンド童貞捨てちゃう彼でなく
(ホントにゴメン)、みゆきに一直線なのは分かるんだけどもっと他の女
と絡めっ!(あ~ホントにすいません)、とツッコミばかり入れてる私。
そりゃあ一年後の設定だから(ドラマから)ある程度の成長はしている、
のは分かるんだけど…もっかい同じように観せるのであれば、フジモト
をモテキの中で右往左往させて欲しい。もっと!もっと!なのである。
その中で本当の愛に気付く…不器用で情けないところが憎めない彼の、
ボロボロに泣き崩れながらも真摯さを失わない彼の、いいところは全部
周りの女たちにはお見通しなんだからさ…v
久保ミツロウ…ってペンネームは男性だけど、実は女性が描いてる原作。
なので随所に女性らしさがみなぎる^^;
その、フジモトの一途な側面や女に対する臆病な態度など、草食系男子
(ったって中身は肉食系よねぇ)というよりは母性本能をくすぐろうという
女性側が期待するフジモト像になっている気がする。
実際の草食系男子って、こんな甘いもんじゃないと思うよ^^;
そればっかり?考えているオトコの浮わついた目線や、仕草、に対して、
やや支配的に見降ろしつつ(怖いよね~)心の中ではこっちもドキドキ~★
なんていうのを、ドラマでは女性側も心のつぶやき台詞で示していたので、
けっこうそのへんが面白かったんだけどなー。映画の方はないんだよねぇ。
さて森山君はドラマと同じくフジモトキャラを無難に演じていて、
面白かったのは墨田(リリー)がモテまくりのオヤジになっていたこと^^;
あの顔で美味しいとこ取り…このヒトこういう役似合うわぁ(火野正平か)
女性陣は豪華絢爛(爆)
セカチュー以来の長澤まさみはサバサバキャラを演じ、麻生久美子は
その逆で重重キャラ^^;、仲里依紗はエロ部門担当で面白かったんだけど、
すごく出番が少ない、真木よう子なんてもっと絡みが少なくてケリばかり、
いやなんか勿体ないなぁ…という感じ。短いから仕方ないんだけどねぇ。
皆して思いきりエロくしてやろうと(女優もそんな話し合いするんだね~)
画策したらしいが、それがどのくらい活きているかは…?どうぞ劇場で。
しっかし、最後まで分かんないのが長澤が演じたみゆきと、その彼氏。
この二人、一体何なんですかね。有りがちな設定なのは分かるんだけど、
その展開でその結末なの!?意味不明なうえ共感もできない、そもそも
みゆきが「成長できない…」って、はっ?ナニそれ?男は成長分子かよ?
オバサンもフジモトみたいに呟いてしまったわよ、つい。
(格好悪いふられ方~♪つい歌ってしまった。大江千里どうしてるかな)