ダークナイト ライジングのレビュー・感想・評価
全65件中、41~60件目を表示
ノーラン節。
伝説が、壮絶に終わったワケか…。
なるほど…。待ちに待たされて(友人に)ずいぶん遅くなった
レイト鑑賞、まぁ期待通りというか^^;ビックリ感はなかった。
前作のジョーカーの印象が強すぎるのもあるけど、
この監督はそれほどアクションには拘っていないようだ…。
独自のスタイルで見事な映像世界を披露しているけれど、
ドキドキワクワクするような(あるワケないけど)躍動感はない。
暗い・重い・やるせない雰囲気がズドーン!と心まで浸食し、
スッキリ消化させる展開には程遠い。これは好き好きだけど、
そんなわけでいつも私はこの監督作品を、なが~く感じるのだ。
出来が悪いとか飽きがくるとかではなくて、ただただ長い(爆)
決してつまらなくはないんだけどねぇ、何でだろう^^;
今回もバットマンことブルースは、徹底的に傷めつけられて、
苦しみ、耐え忍んで、更に高みへと成長していくんだけど、
もう~カッコいいとかいえないほど痛々しい!(涙)
執事でなくたって、泣きそうになりますわな。
あそこまで自己犠牲を払おうとする暗黒街の精鋭の本分を、
何で街の人は分からないの!分かれよ!いい加減気付けよ!
お前ら、誰のおかげで暮らせていると思ってんだ!(うるさい?)
アメコミ版・宮沢賢治ともいえる、雨・風・そして爆弾にもマケズ。
これだけ壮絶な主人公の世界観を用意したのだから、
そりゃ敵役も壮絶でないと!というわけで、今回のベインも
やりたい放題。あのT・ハーディ?と思うほど、誰だか分からない。
彼の中盤までの勢いが段々減速する後半で、エ?と思うような
オチが用意されているんだけど、これ…よく観ると途中で何か
気付いちゃうんだよねぇ…。あの、岩登り(子供編)のシーンで。
細かいことを言ってもナンですが^^;
やっぱり回想シーンで使われる子供キャストって、一応は(ねぇ)
おそらく似た子を探すと思うんですよねぇ。
あの子、ベイン君に見えました??(爆)いや~私にはとても…。
(T・ハーディの素顔はカッコいいですよ。念のため)
前回の重々しい(誰も盾つけないほどの)場面展開に比べると、
今回は画面は暗くても、けっこうアメコミテイスト。勧善懲悪な
分かり易い展開になっているし、新たなメンバー(可愛いね~)が
参入して色も添えられている。お色気方面にも疎い監督(ワザとか)
と思われるが、なかなか面白味が出ていて良かった。
C・ウーマンって、いわゆる峰不二子系なところが本当に魅力的。
A・ハサウェイがどれくらい?と心配するも、シャープでなかなか。
ロビンに至っては…ファンとしてはとても嬉しいキャスティング。
この監督はキャストを大切にしている?(囲うとはいいませんが)
と思えるような常連組も多い。
双方の信頼関係が映画の完成度を高めるのは言う間でもないけど、
いつも同じメンバーで同じ展開(シリーズものは別として)には
ならないように、とはいえ独自の世界観を大切に頑張ってください。
…なんか続きが観たくなるなぁ~(だってロビンが^^;)
(ヤーレン、ノーラン、ノーラン、ノーラン、ノーラン…バイバイ♪、と)
伝説の終わりに立ち会えたことに感謝!
素晴らしいの一言に尽きます。
まさに三部作のラストを飾るにふさわしい最終章だったと思います。
すでに劇場で7回見てきました。笑
1回目はラストで号泣し、エンドロール中放心。笑 2回目以降から、ようやく落ち着いて見られて、何度か見ているうちに自分なりの解釈がまとまってきました。
とにかく前二作を見てからの観賞をお奨めします。
特にビギンズは今作のストーリーに大いに絡んでくるので、是非。
伏線が回収されていく心地良さと、シリーズで見ている人にはわかる小ネタがたくさんあるので、是非そこを楽しんでもらいたいです。
Beginsで長い夜が始まり、デントが「夜明け前が最も暗い」と言っていたように前作が夜明け前であるならば、今作はまさに原題の通り、“Rises”でした。
前作と何かと比較されがちですが、ここで強調しておきたいのは、あくまでバットマン=ブルース・ウェインのストーリーなのだということ。
前作では、ゴッサムの正義の象徴であったハービー・デントがダークサイドに堕ちたことで、誰の心にも悪が潜んでいるのだということが証明された一方、バットマンがデントの罪を被ることで表面的にはジョーカーに勝ったのだという所で終わりました。
でもそれはあくまで勝ったかのように見せかけているだけであって、本質的には負けている。つまり、ジョーカーの一人勝ちであった訳ですよね。
今回はその“嘘”によって作られた勝利の下で、街は平和を取り戻したかのように見える、という所から始まります。
ジョーカーとの戦いの末、心身共に傷ついたブルースが、8年間の引きこもり生活を経て、再びバットマンとして立ち上がる…というのが今回のメインストーリーです。
悪役に関して言うならば、ジョーカーとベインってそもそも立ち位置が全然違うと思うんです。
ジョーカーはアナーキストで、ベインはテロリストなんですよね。
前者が純粋悪だとしたら、後者はベイン自身が言っているように必要悪な訳で。
ラグビーの試合会場が爆撃されて、ベイン率いるテロ組織に街が占拠されるシーンなんかは、実社会の武装勢力をそのまま描き出したようで、ジョーカーとは違った恐怖を感じました。
ベインはゴッサムの平和が嘘によって作られたものだということを明かし、街を権力者ではなく、民衆の手に取り戻そうと喚起する訳ですが、あながちベインの言っていることって間違っていないよなーとも思ってしまいました。
日頃、私たちの多くは社会に対して傍観者であると思うんです。街が無政府状態になった時に初めて、私たち自身も社会の構成員の一人であり、当事者であるのだと気付かされる。ベインの存在はそんな私たちへの警鐘であるかのようにも感じました。
そして、ベインにはブルースとある共通点があります。殺しや暴力はそれ自体は悪だけれども、ベインはある信念に基づいて行動しているんですよね。
そもそも正義とは、悪とは何か。バットマン自身もまた警察に追われる無法者であり、彼の行動や倫理観が100%正義であるとは言い切れないけれど、己の信念に従って行動している。目的や方向性は異なるけれど、二人の戦いは、いわば信念対信念の戦いなのだと思いました。だから今回、ベインとの直接対決でハイテク武器を一切使わず、殴り合いの肉弾戦なのも個人的には納得です。
バットマン復活に関しては、まずブルース登場のシーンから杖はついているし、引きこもりだから髭も伸び放題で、だいぶくたびれたなという印象から始まります。全身傷だらけで痛々しいし、肉体的な限界を感じさせます。
でも忍び寄る悪の気配に、立ち上がらずにはいられなかった。
今作では、もう一つの“嘘”、アルフレッドがレイチェルの手紙をブルースに渡さず燃やしていたということが明るみになります。バットマンとしてではなく、ブルース・ウェインとして生き、幸せを見つけてほしいと願うアルフレッドの願いもむなしく、ブルースはもう一度バットマンとして生きることを選んでしまう。二人の信頼関係は絶対に壊れないと思っていたのに、結果的にケンカ別れになってしまったのがすごく悲しかったです。正確には、自分がブルースの元を離れることで、気付いてほしかったというアルフレッドの愛情だったと思うんですけどね。大切な人を守るための嘘、というのもぐっと来ました。
キャットウーマンも劇中で言っていましたが、なぜバットマンとしてそこまでゴッサムのために戦う必要があるのかと疑問を持つ人もいると思うんですけど、レイチェルが言うように、きっと彼はもうバットマンこそが本当の顔になってしまったんだと思うんですよね。悲しい過去のトラウマから生涯逃げることはできず、どうしても悪を許せないと気付いた時から、ブルースはバットマンとして死ぬことを覚悟していたんじゃないかと。
それをベインも分かっていたから、ブルースを“奈落”に突き落とし、何もできないままゴッサムが破壊されていくのを眺めろという仕打ちを与えるのは本当に酷だなと思いました。
そこからブルースが這い上がり、ゴッサムへ戻るという展開はベタだけど、やっぱり感動。“人はなぜ落ちるのか?―這い上がるためだ”このフレーズが、結局このシリーズに一貫した根本的なテーマなんですよね。幼少期に穴に落ちたトラウマ、そこでコウモリに襲われた恐怖、両親の死への罪悪感、恐怖の克服と悪に対する憎悪。そこから全てが始まり、再び這い上がる、まさしく“Rises”なのだと思うと感動もひとしお。
バットマンが街に戻り、バットマークが浮かび上がるシーンは本当に感動して、鳥肌立ちまくりでした。
ラストの展開は、やはりノーラン監督らしく一筋縄で終わらない所が素敵。…なんですが、いくつか腑に落ちない点も。。黒幕に関しては、展開は良いんだけど動機がちょっと弱いかな?と思ってしまったので、もう少し強い理由付けや説明が欲しかったかなー、というのが正直な所。ベインも散々引っ張ってきたのに、あっさりキャットウーマンに倒されちゃうし!せめてバットマンに倒してもらいたかったなー…。あと核爆弾っていう設定も日本人的には配慮が欲しかったかな、と思ってしまいました。
とはいえ、今回から新たに登場した人物だけでも4人いて、これだけのストーリーを完結させるのに、説明不足になってしまうのは仕方ないかなとも思いました。ただでさえ160分超とかなり長い上映時間だし、全てを語り切るのは無理でしょう。
ということで、きっと私たちが見ていない所で、一悶着あったんだなと勝手に都合良く解釈することにしました。笑
だって、本当に大好きなシリーズだから、本当はなるべく作品の粗とか言いたくないんですよ!笑
でも前2作に劣らず大好きなシーンが今作にはたくさんありました。
印象に残ったのは、ラストの方でミランダが言った「この街に罪のない人なんている?」という台詞。
善と悪について、このシリーズでは散々問題提起されてきたけど、ジョーカーではないけど、結局の所、善と悪は不可分で誰もが両者を持ちあわせているんじゃないかと思うんですよね。
警察本部長として犯罪を取り締まるゴードン。彼自身も部下にヒーローだ、なんて言われるけど、市民に嘘を付いてデントをヒーローに仕立て上げてきた訳ですよね。その嘘が明るみに出て、ゴードンも責められるけど、彼のやってきたことが正しいと言えるのかどうかはわからない。でも、彼は自分のやるべきことを見据えていて、占拠されたゴッサムでテロリストに怯まず、爆弾の解除に奔走する。ゴードン、ベインに撃たれて入院していたのに、本当に頑張っていました。爆発が近いのに、家にこもる副本部長に職務を全うしろと喝を入れに行くシーンで、ゴードンの警察官としての信念が垣間見えて良かったです。
その副本部長もまた、ビルに浮かび上がるバットマークに希望を見出し、警察服に身を包んで警官の陣頭指揮を取って戦い、最後には殉死してしまう所なんかもすごく好きです。
そしてキャットウーマンも、女怪盗で過去に散々罪を犯してきて、「一度悪に染まったら抜け出せないの」なんて言っているけど、本当は過去の自分から抜け出したくて、犯罪歴を消すソフトを手に入れるのに必死になっていたりする。心根は悪くなくて、バットマンに協力を求められても、「終わったら逃げるわよ」とか言っておきながら、戻ってきちゃうんですよね。
ゴッサム市民も、今までデント殺しだとか言ってバットマンを責めてきたのに、いざ街がピンチの時にバットマンが戻ってきたらいきなり歓迎ムードになっていて、どんだけ身勝手やねん、とか思ってしまったり。笑
そんな風に、誰もが大なり小なり罪を犯しているけれど、信念に従って生きるべきだというのがこの作品のメッセージなのかなと思いました。
ラスト、バットマンの自己犠牲は、己の信念に従って生きた一人の人間の姿として、ただただ素直に格好良かったです。
でもブルース・ウェインとしての人生を思うと悲しくもなり、涙しました。
ゴードンに「ヒーローはどこにでもいる。少年の肩にコートをかけ、世界の終わりじゃないと慰めるような男だ」と言って、「…ブルース・ウェイン?」とゴードンが正体に気付くシーン、大好きです。ブルースにとっては、ゴードンがヒーローだったんだなーとか、二人の関係性がすごく好きで、最後の最後に正体がわかって、少し報われた気がしました。
だってその後にブレイクが「街を救ったヒーローの名前を誰も知らないなんて理不尽すぎる」なんて言っていたけど、まさにその通りだよー!と思って。笑でも信頼していた人だけにでも正体がわかって良かった、なんて思って泣きました。
それから、ブルースのお葬式の参列者が4人しかいなかったのと、(あれだけの大富豪で有名人だったのに)墓石が3つ並んでいて、アルフレッドが「お守りできず申し訳ありません」と言って泣くシーン、号泣です。マイケル・ケインの演技の素晴らしさ!涙を誘います…。
最後、ジョセフ・ゴードン・レヴィット演じるブレイク刑事の本名が実は「ロビン」で、後を継ぐという演出がニクイですね!ブルースと同じく孤児だという点も、共通点があり良いです。そして最後の最後に、ブルースは生きていた!?と希望がある形で終わるのも良かった。この結末は監督からファンへのプレゼントだと思っています。
総じて言うと、“ブルース・ウェインの物語”として、非常に納得行く内容で、このシリーズの大ファンとしてもたいへん満足でした。
大好きなクリスチャン・ベールやゲイリー・オールドマンはさることながら、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンら大御所の演技も相変わらず素晴らしいし、ベイン役のトム・ハーディも体作りが凄まじく、インセプションとは全く違う印象で驚きました。ベインの喋り方、なんか好きです。笑
アン・ハサウェイ演じるキャットウーマンは、不二子ちゃん的なポジションで、セクシーでかわいくてとっても素敵でした。バットマンと並んだ時の画や、二人のツンデレな関係性も好きです。笑
ジョセフ・ゴードン・レヴィットのブレイク刑事も若くて正義感が強くて、がんばれー!と応援したくなる役どころでしたね。良い役もらえたね!と言いたくなった^^
マリオン・コティヤールは死に方下手すぎませんか…?笑 でもあの美貌はさすが!ブルースも騙されちゃいますよね。笑
更にはCGを極力使わないアクションシーンの迫力や映像美に、ハンス・ジマーの音楽が更にムードを高めていて、それだけでも劇場まで足を運ぶ価値があると思います。あの非常事態感(笑)もワクワクするし!
好きな所を挙げ出したらキリがないけど、何よりも一流のキャスト、スタッフが集結して、妥協せずに本気の作品を作ろうとしているのが、画面から感じ取れるから、大好きなんです。上映終了後に、客席から拍手が起こったのも感動的でした。
賛否両論あるけれど、私はこの時代に生まれて、こんなに大好きな作品に出会えたことにとにかく感謝です。このシリーズに携わった全ての方に拍手。たくさんの興奮と感動をありがとう!!これからもずっとずっと大好きです。
良かった
かっこよかった!まさかの主犯はあの女だった!というびっくりが凄かったです。なんか全体的にヒーローについて考えさせられたし、悲しい内容でした。こういう系の作品が好きな私は大満足でした
まだまだ続くぞイイネ♪d('∀'o)
ベインのルックスの恐さと異常さが半端ない(((;゚д゚)))
トム・ハーディだと一見分かんない位に体を作り上げて、さらに目のみの演技で観客を持ってってしまうオォォー!!w(゚ロ゚)w
ただラストで真の黒幕が出てきてからはちょっとだらしない感じに映ってしまうのはどうかな~(;^ω^)
相変わらずクリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマンはΣd(゚∀゚d)イカス!
長年無理をして悪党と戦ってきて、体にがたが来てしばらく引退してたのがベイン登場で無理を押してバットマンに復帰するも、キャットウーマンという相棒がいるためカバーできるとう流れは上手いな~( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
今回のキャットウーマンも前作と違って「ミャ~オ」とか言わないところも(・∀・)イイ!!
前回の『ダークナイト』が重厚過ぎ、哲学的過ぎて俺はちょっと食傷気味だったけど、今回は最初の『バットマンビギンズ』に似た軽めの雰囲気で、ヒーローものの原点に戻ったような悪を倒すストーリーになってるのも俺は良かったヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
何しろヒース・レジャーのジョーカーが完全に他のキャラを食ってたからな~(;^ω^)
映画冒頭で飛行機を墜落させて、血液を抜き取って入れ替えるだけで偽装できるのか?とか
幽閉されたところでロープがぶら下がってるんだからそれを上れば簡単に出られるんじゃねえの?とか
背骨を折られたのに整体して簡単に治るのか?とか
中性子爆弾って海に落とせば大丈夫なのか?とか
色々と突っ込みどころはあるが・・・
2時間半もある長い映画だけど、時間の長さを感じさせない面白い映画に仕上がってると思うワチョ――ヽ(・∀・)ノ――イ♪
何より俺が一番良かったのがジョセフ・ゴードン・レヴィットヽ( ´ー`)ノ
バットマンに「だったらお前もマスクを被って・・・」と言われるシーンで「もしかしてこのキャラは・・・」と思って
クライマックスで警察手帳を川に投げ捨てるシーンで「絶対そうだ!!!」と確信して
大落ちでブルースの荷物を受け取りに行って名前を呼ばれて・・・
キタ━━━━(*゚∀゚*)━━━━!!
ってなりました。
まだまだ続くぜ(´ー+`)キラッ
というノーラン監督の顔が目に浮かぶよう(・∀・)イイ!!
でもそこまで複線を張るなら、変身した格好も見たかったな~プリ(*`З´*)プリ
次の主役はレヴィットだ(`・д・´)9m ビシッ!!
もし次回もやるなら、ポイズンアイビーとかペンギンとかミスターフリーズとかリドラーとかクレイフェイスとかも登場させて( ゚д゚)ホスィ...
そして当然キャットウーマンも(・∀・)
確かにこの流れなら「ダークナイトライジング」ですな(∩´∀`)∩
締めくくりとしては一番いい形なんじゃあないですかね(≧▽≦)
タンブラーが・・・
IMAXによる画力はやはりすばらしい
オープニングは前作同様、空いた口が塞がらない程惹きつけられた
前作の話題はやはりジョーカーだが、タンブラーの存在感にも圧倒された
おそらくそれは、実写からもたらされるリアリティであろう
だからこそ、実写にこだわったのだ
これを超える事は出来るのであろうか・・・
結果は「不可能」だった
タンブラー以上の物は実写では不可能だからだろう
確かに能力的に凌駕し、ラストのために必要なのは「飛行」である
しかし、そのためには、ほぼCGで描く必要があった
難しい決断だったと思われるが、残念である
そして、タンブラーの量産にもショックを受けた
唯一無二のタンブラーが何台も敵の手に
しかも、たいした活躍もせずに、ポッドの一撃のもとに
次々と破壊されていく様を見て、涙すら流しそうになった
そこまで落とすか
確かにキャットウーマンとポッドの組み合わせはたまらないものがありますけど
結局これが作りたかったんでしょ。
正直、前作はジョーカーは評価したけど
トゥーフェイスやシナリオがToo Muchで
食傷気味だったんですが、今回は違います。
ティム・バートンのゴッサムシティとは違うリアルな
街にただマスクをかぶっただけの悪役ベインが
絶妙にマッチ。
マスクのベインはかなり怖く
バットマンを肉体的に破壊します。
この辺はヒーロー物であっても関係なし。
ベインは特殊能力があるわけではなく
ひたすら殴るだけです。
これが余計に怖い。
単純ですが観ている人を絶望に陥れる
リアルな戦闘です。
悪役としては十分です。
キャットウーマンも控えめでよかったです。
見た目が重そうな(失礼)アン・ハサウェイは
やめて欲しかったんですが、結構シェイプアップして
動きにもキレがありました。
「ミャーオ」とかも言わないし、セーフです。
シナリオはベインによって恐怖支配された市民が
暴徒になって権力者側の人間を裁判にかけるあたりも
今のアメリカ(世界)の富の集中に対する
不満を反映してそれなりに納得できる展開です。
ラストの中性子爆弾を海に持っていけばセーフなのは
本当かよ、って感じはしましたが、そこは目をつぶりましょう。
絶望と救い。簡単な内容ながら徹底的にリアルに
決してリアルじゃないんだけどリアルに。
3時間は結構あっという間です。
1作目とのつながりも、3作目のほうが感じましたし
ノーラン監督のリアル路線の集大成として十分満足です。
ただ、ロビンは着替えたところを観たかったな・・・。
楽しめはしたけど・・・・
傑作ダークナイトの続編ということで、期待値MAXでIMAXシアターに行ってきたのですが、総評すると期待はずれ。脚本が杜撰でどうにも話しに入り込めませんでした。
深刻ぶってるだけで、実際はぜんぜんリアルじゃない荒唐無稽な話だよねーってのは前作でも言えることではあるのですが、前作は説得力のあるはったりが抜群にきいていました。
脚本だって完璧!なんて言えるものではなかったですが、ヴィランがジョーカー(何をやってもおかしくない脚本的に反則キャラ)でしたし、細かい演出が秀逸だったこともあり、上手いこと誤魔化されて心地よい「リアルっぽいヒーロー映画」を楽しむことができました。
一方今作。
まずはヴィラン。ジョーカーの後釜ということで大いに不安だったんですが、ベインはいい意味で期待を裏切ってくれました。
頭脳+筋肉で、バットマンは直接対決でも間接的にも徹底的に痛めつけられます。ゴッサムの支配が完了したあたりの絶望感は凄いものがありました。真っ向勝負でバットマンをねじ伏せてくるその姿はラスボスに相応なものだったのですが・・。
その分最後の唐突などんでん返しは本当に最悪でした。このおかげで脚本の整合性もめちゃめちゃ。
複線を積み重ねて積み重ねて最後にやられた!ってなるものじゃないと駄目とは言いませんが、どんでん返し前の描写どころか、後の描写ですらひたすら薄い。
脚本として最後に思いたから何となく付け加えてみました以上のものが感じられませんでした。
このおかげでベインは小物化しちゃいましたし、一気に白けてしまいました。ただ、自分は「ビギンズ」未見なので見たら大きく感じ方が変わるのかも知れません。
他にも粗さが目立ちました。一番気になったのがベインの「この平和は嘘の上のものだったんだぜ!」演説のあたり。仮にもベインはテロリストの極悪人です。いくら民衆が流されやすいって言ったって、下層階級の人間の鬱憤がたまっていたって、あんなに全力でヒャッハーしないでしょうよ。
そして、最大のクライマックスといっていいバットマン&警官隊 VS ベイン軍団の大激突。
ショットガンだの拳銃だのでフル武装しているプロ集団同士の戦闘は!・・・・・・・正面から全員で突撃してステゴロ。
いやー爆笑しました。でもここのバットマンリベンジマッチは素直に燃えたので良しとしておきます。
ここまで不満ばっかりタラタラ言ってきましたが、楽しめなかったわけではありません。正直バットポッドの横回転を大画面で見ただけで元取った!って思いましたし、予算かかってるだけあって映像はド迫力でした。包囲したとおもったらザ・バットで空飛んで逃げられて警察ポカーンなシーンとかもう最高です。
アクションシーンがとにかく多く、エンタメ分だけで十分おなかいっぱいになれました。脚本さえ気にしなければ、ポップコーンムービーとして秀逸な出来だったと思います。あと、最高なセリーヌカイルは最高にセクシーでキュートで最高です。本当にありがとうございます。
しかし、ノーランバットマンの集大成としては、エンタメだけでは大いに不満なのです。個人的にはあの「リアルっぽいヒーロー映画」が見たかった。ノーランに騙されて世界観に没入したかった。
この長時間を苦も無く見ることはできましたし、満足度は4点つけてもいいくらいなのですが、心情的に-2して2点ってことで。
監督の悪いところが出てた
そんなにややこしくする必要が果たしてあるのかと思わずにいられない。そのややこしさでドラマを盛り上げようとしているんだけど、そもそもそれが必要かどうか検討するとそうでもなさそうなので、結局自分でややこしくして面倒くさくするマッチポンプじゃないかと、見ていてバカにされている気分になる。『インセプション』の夢の攻防の話とか自分で勝手に困難な状況を設定して、たいへんドラマチックですなんて言われてもつきあっていられない。今回もそんな感じがとても出ていた。
また、地味でリアルな方に寄せている分、登場人物のキャラの薄さがつまらなさに傾いていると思った。見ていて面白かったのは執事のアルフレッドで、本当に面白くなかったのは大ボスのマスク男で、キャットウーマンも悪くないんだけど、ミッシェルファイファーと比べるとどうにも薄い。
特撮や撮影など現在進行形で最新の技術の集積による表現、センスのいいところもたくさんあって大変素晴らしかっただけに、そもそもの部分でつまらないのが大変残念だった。
それはねーだろ
最終章ダークナイト ライジング素晴らしい出来だと思います。
もの凄い迫力で予想外の展開、観ている人を興奮と驚きにさせ、
さすがハリウッド映画と思わさせられ度肝を抜かれます。
ですがバットマンファンからして観たら、ちょっとなぁ…って感じになります。
前作ダークナイトの敵ジョーカーを遥かに超え、圧倒的な強さを持ちバットマンの身体から心までボロボロにしてしまう強敵ベイン。
そのベインのやられ方があっけなさすぎ。
バットマンを殺そうとしている所をキャットウーマンがバットポッドでいきなり横から不意打ちして吹っ飛んでお終い。
その後ベインは一切出ません。
せめて倒れて死んでいく所ぐらい映せよw
さすがに、え?それはないやろって思いましたね(笑)
今回のメインキャラクターとでも言えるあの最強のベインがあんなあっけないやられ方で終わるとはさすがに僕は納得いきませんでした。
しかもバットマンではなく、キャットウーマンにやられるってゆー(笑)
意味がわかりません。
後、誰も出ることができない奈落の底からかつて這い出た者がいた。
それは一人の傭兵(ラーズアルグール)と王の娘?の間で産まれた幼い子供だった。
地獄で産まれ強く育った子供。
その子供がベインではなく、まさかのミランダってゆー女(笑)
ブルースからウェイン産業を任されてかなり信頼されてた彼女がまさかのラーズアルグールの娘で奈落から這い出たただ一人の子供。
そんな凄い奴が女でさらに強いんだろって思ったらトラック運転して事故って死亡(笑)
これもあっけなかった。
ほんと最後のクライマックスはなんなんだ!
テキトーすぎる。
しかも原爆使うってゆー。
もっと悪魔的なやり方でゴッサムを滅ぼそうとしろ。
ビギンズは水道毒ガスを流し人々を苦しめる。ダークナイトはジョーカーが恐ろしい殺戮を繰り返し人々を苦しめる。ライジングはちょっとよくわかりませんでした。
原爆って実世界でもテロであるし。
あとスタジアムでの爆発が起きた後ベインが観客の前で原爆を使いゴッサムを滅ぼすとかなんとか言ってるシーン!
フツーあんな爆発で選手全員殺されてんのに逃げないで何のん気に真顔でベインの話聞いとんねんと。
フツー逃げるだろε=┌( ・_・)┘
まぁそのよーなリアリティが減った部分もありました。
まぁ面白かったのは面白かった!
迫力も凄かったし。
バットマン好きやし!
まぁこんだけゆっといてもっかい観に行くが(笑)
長くなってすみません。
共感できる方がいれば嬉しいです。(笑)
がっかりした人に読んでほしい
本作をみてがっかりした人に読んでほしいです
少し長いですが、共感できる人もいるとおもいます
1,悪役について
ベインの声は意外にも間抜けでなんだか親しみやすく、口を隠した状態で目線の変化だけで内面を表現するハーディの演技はすごいのですが
バットマンと並べるためにわざわざ影の同盟をがまた出てきたのはよくないです、強さの理由はあのマスクからすっているドーピングだけで十分です、でもなんでドーピングマッチョがフットボールスタジアムで選挙運動みたいな演説をするのでしょう、それとハーヴィーデントのことをばらすシーンのせいで「ダークナイト」でのテーマが決定的にこわされました、極めつけにひどいのは奥の手として原爆を持ってきたことです
「ダークナイト」の続編で原爆かよ、「ハートロッカー」の続編で主人公に巨大ダイナマイトを解除させるぐらいあり得ない
世界で唯一の原爆被爆国でありながら原発のことでいろいろともめている日本人が一番敏感にならなければいけないだろ
自分の不注意で原爆をテロリストに渡してしまったやつをヒーローにするような話を簡単に評価するなよ
前作はジョーカーの演技がすごい以前に話がよく練られていた
ジョーカーは40年にでてきた名悪役だがそれに焦点が当てられるなかでもう一人の悪役を作り出す、そう、トゥーフェイスです、彼も42年からいるバットマンを代表する悪役です
ハーヴィーと聞いてピンとくるマニアもいるが本当に見事なシナリオだった
それに対して今回は黒幕が「実は私がラーズの娘よ」と説明するだけで見事とはいえないと思う
2,ださいよバットマン
なんでヒマラヤの奥地で心身ともに訓練された忍者が2回も女にだまされるのでしょうか
キャットウーマンはいりません、バットマンが死んだのはキャットウーマンのせいなのに最後はいいやつになってしまって、バットマンにおける善悪の道徳的テーマをぐちゃぐちゃにしています
どんでん返しでてきたタリアも全くゴッサムっぽくない、まるで脚本の締め切りまじかに「ユージュアルサスペクツ」をみて、思いついたかのように慌ててつけた程度のシナリオです
バットマンの死に方は「鉄腕アトム」や「アイアンジャイアント」と同じでありきたりだし、墓穴を掘ってただけです
前作はバットマンが人間のヒーローとして戦ったからかっこ良かったのであって、今回はすごいのはルーシャルフォックス(科学者)だけだということになってくる
3,最後に
決してつまらない映画だったとはいいません、確かに面白いところもあります、最初の映像なんかは度肝を抜かれました
大好きなバットマンが終わるというのにこんなに批判されるシナリオのできなのが残念なのです、決して前作のようにネガティブな終わりを求めている訳ではありません、今回は細かいところがいろいろとよくできていないのです
それと悪役は工夫できたはずです
例えばペンギン(ダニーデヴィートなどに演じてもらう)リドラー、ブラックマスク
少しマニアックですがベントリロクエスト(腹話術師なのでアンソニーホプキンスに演じてもらう、ハンニバルレクターよりすごい悪役になってしまうかもしれない)
この一癖も二癖もある悪役たちをジョーカーやトゥーフェイスのように見事に再現できていたら「ダークナイト」の終わりにふさわしい作品だったはずです
これは、1人の伝説と言う苦悩な人生を壮絶に描いた作品だ!
まず初めに注意!
ダークナイトを観てこの作品を観る方。ダークナイトの様な狂気や心理戦を期待すると、肩透かしにあいます。
ビギンズの延長上にある様な、純粋なアクション作品だと思えば、その迫力やアクションは最高だと思い満足します。 あえて、ダークナイトを切り離し、伝説の始まり(ビギンズ)と伝説の終わり(ライジング)に焦点を当てたと思って下さい。
それと、悪役登場人物の詳しい生い立ち等は描かれていません。 それは、他のアメコミ同様にコミックを見れば済む話しなので、それを望まない事が前提です。
(そこまで描くと、時間が3時間を超えます。)
又、客観的にしか映画を観られない方には、面白いアクション映画程度にしか思えません。 前作2作品を観なくても楽しめると言う人も居ますが、観ないと面白さが半減します。 そこには、単なるアクション映画でなく、3部作通しての主人公ブルース・ウェインの、苦悩と葛藤が描かれており、彼が何故伝説となりそして、伝説が終わる迄を壮絶に人間ドラマとして描かれているからです。
前作迄の話しの一部、何気ないセリフや問いかけの答えが今作のあちこちで、その答えとして出て来ます。 これは、前作迄を何度と見直す程のマニアじゃないと分からないでしょうが、そのシーンが来ると「あぁ~」と思います。
1作目でレイチェルが言った「大富豪と言う仮面」(本来のブルース・ウェインは去ってしまった。)、父親のセリフ「人は何故堕ちるのか? 這い上がる為」、2作目でのハービーが語った「悪として生きるか、ヒーローとして死ぬか」等。
全てを失い大富豪から一般人となる事で、ブルース・ウェインその仮面は無くなり、再び奈落へと落ちそこから這い上がる。 そして、悪として生きるかヒーローとして死ぬかの決断をする。
今作が凄いと言うのは、まさに前作迄のセリフを絶妙に絡め緻密に作られたストーリー。
それと、現社会での市民が思う不平や不満、テロリズムと言った事をそこに盛り込み、一つの作品として結末した事にある。
ライジングの意味する物。 それは、それぞれの視点から描いた昇ると言う事だと思います。
人それぞれ、感じ方や解釈は違うと思いますが、この映画で共感してもらえるとありがたいです。
多分、新3部作のマニア(自分を含め)の人には、最高傑作に相応しいと思います。
それ以外の人には、面白いアクション映画程度としか思えないでしょう。
以上を踏まえた上で、是非IMAXシアターで楽しんで下さい。 映像や音声の迫力が、普通の劇場とは違います。
1時間程度IMAXで撮影された今作を120%楽しむ事が出来ます。
何度でも観たくなる作品
今回でノーラン版バットマンは完結ですが、全体としてすばらしい出来だと思います。ただ、 影の同盟でのベインの修行シーンをカットしてしまったのが少々残念。 あと、タリア黒幕後のベインの威勢のよさが無くなりあっさり退場はあまりにも不憫。もう少し粘ってほしかった。
でもまぁ、終盤のバットマンがゴードンに正体明かす流れからは何申し分ない素晴らしく、それまで感じたつまらない不満も吹っ飛びました。特にバットシグナルが修復されてるのに気づいたゴードンの笑顔とアルフレッドとブルースの会釈、そしてブレイクの足場が上昇してエンドロールって流れもタイトルのRisesと合わさっていてより深い味が出てて感服しました。
ここからは余談ですが、邦題は不用意に変えるべきでないと改めて思いました。あと、よく前作と比較される人いますけど三部作まとめて一つの話なのだから比べるのは野暮だと思います。
まとめでした。
DVDは持ってるけどあえて見たくない三部作が、エクソシスト、
シックスセンスそしてダークナイトです。
それほど前作ダークナイトは怖かった。
ジョーカーの顔も怖いけど、その人間の内に潜む感情の闇をみごとに描いたストーリーに恐怖を覚えた。
どうあがいても抜け出せない金縛り的な恐怖。
「悪はとことん悪いほど面白い」持論です。
そして等身大のヒーロー、バットマンの登場です。
ダークナイトライジングでまず忘れていたのは、シリーズだと言うこと。
前作があまりにもショッキングな傑作だったので、単体で見てしまって、見事に暗示にかけられていました。
そう今作は三部作のラストなのですね。
楽しかったけど、ちょっとまとめにするためにはしょった感はありますね。
バットマンの復活は二カ所、8年後の復活と奈落からの復活。
ちょっと弱いかな。
ベイン、強いけど弱い。本当の立場が明かされてからは、急に弱くなってキャットウーマンに一瞬にして・・・。
ただしバットマンを取り巻く人たちがすばらしい。
(以前からだけど)
結局影の同盟に戻って、まとめ。
そしてジョーカーの勝ちのシリーズとなりました。
キャットウーマンのお陰で一番気楽に楽しめました。
ベイン
結構なインパクトでした。
だって自分の軍隊を用いて、都市に潜入、破壊、占拠して法を押し付ける。
そして、あのスタジアムでのスピーチ。
寒気がしましたよ。まるでアラブにおける米軍じゃないですか。
それだけに展開に胸躍らせたのですが
まぁ正直、黒幕発覚以降はパンチに欠けるかな?
ビギンズを観ていないので、それを観てもう一度劇場へ行こうという気持ちが
現時点での感想です。ただ、間違いなく前作と同じような内包する闇がこの映画にはあります。
未見の方はビギンズをレンタルしてから劇場へ
結局はアメコミヒーロー
色々期待値が高かっただけに私には普通だった…
監督はラストが初めから決まっていたと言っているが… このラストはある意味お決まりではなかろうか…?
やはりダークナイトを超える作品には及ばない。
見終わった私個人の感想は
『ビギンズ並』でしかない。
せっかく前作でお決まりの『アメコミ映画』から脱したと思っていたのに…今作で見事に「あ、そういえばバットマンはアメコミだったな」と思い返ざるえなかった。
冒頭〜中盤にかけてのキャットウーマンとの絡みはとてもよかった… キャットウーマンはある意味今作での唯一の救いだな
日本で言う「藤子ちゃん」的な位置の彼女。
深追いせず我が道を行く悪女のままなのがとても良かった。
そうだ、とにかく原点にある
彼らの役目を果たせばよかったんだ…
バットマンは復活ですら登場は良かったものの…
ベインに向かって何も堂々と自らアジトに一人で向かっていくのが気にくわない。
あんなに当初は闇夜で待ち伏せしてそうな彼が
キャットウーマンを使ってまでも歩いて向かう意味がわからない。
彼は闇に潜んでこそ彼なのだ。
闇を見方にせず、白昼堂々と警察と一緒に戦う姿がどうもバットマンらしくなく…
正義にも悪にも属さない そんな彼が私たちは観たいんだ!
なのに今回はただの敵との戦いになっていたな
ベインも薄い。
ただの筋肉バカではないか。 ジョーカーとは真逆のキャラと言うが…あまりにも力任せだ。
なのにいざバットマンに与えた拷問と言うのが甘い甘い。
もっといたぶりだして観るのも辛いくらいを期待していただけに…あの中盤の這い上がるまでの件が正直、つまらなかった。
どん底から這い上がるなら
ある意味Vフォーみたいに究極まで落として欲しかったよ…(ナタリーを見習え!) あの這い上がるシーンはある意味ヒーローものの王道な気がする。
あの中盤さえなければ 私はもっと評価出来た。
後半の皆が団結して頑張っていたのはわかるが、 真の悪役はミランダだったわけだ。
それはインセプションを観ていた人間からすれば大体わかってしまうだろう…
あの女優さんしばらくトラウマだよねυ
にしてもまぁ 最後の役目を果たしたバットマン。
それからロビン誕生を残してのラスト。
これはまさに新シリーズの匂いがするのは…私だけだろうか? もしあるなら次回こそ私は期待したい
脱アメコミを。
あっという間の3時間でした…
バットマンはいつも暗くて重くて見ていて大変でした。
今回もどっしりでした…が、3時間弱があっという間。正義は正しいと信じながらも全てが信念通りにいかない世の中の不条理さ…。ヒーローなのに悩みを克服しながら立ち直っていく術が見ていて感動しました。熱血警官とキャットウーマンのからみも最高。ラストのまとめ方も最高によかったです。三部作と言わず、また次が見たくなりました。
英雄譚の完結
クリストファー・ノーラン監督の3部作の完結編
今回は前作から8年経っているという設定です。
噂では相棒のロビンが登場するのではと言う話も有ったようですが、あくまでも噂です。
その代わり、今回はキャットウーマンがバットガール的なポジションで登場します。
その彼女のアクションが凄かったです。
今回の悪役のベインは原作でもバットマンを再起不能に追い込む位強かったのですが映画でもその強さは健在です。
今回の黒幕はちょっとビックリします。
ノーラン監督の腕は確か
コミック原作という部分を立てるか、またはダークでシリアスな内容に陥った本作品を『インセプション(2010)』ばりに創り上げるのか。監督の迷いを感じました。
前半は伝説の悪役・ジョーカーに打ちのめされて8年も引きこもったブルースと今回の敵・べインをつなぐところまで綿密に計算してダークに描いています。が、バットマン再登場と共にコミックの軽快さとユーモアもちらつかせないといけない。執事のアルフレッドや身近な人々(レギュラーキャラクター)をないがしろにしてまでも立てないといけない豪華キャスト。さっきまでの喪失感はどうやってぬぐえたのか・何が決め手だったのかイマイチ見えてこないブルースの立ち直り。軽いノリの作品ならこんなにこだわることもないけれど、ヒース・レジャーが残した痕跡はあまりにも大きすぎてストーリーが追い付いていない気がしました。
公開前から大注目だったアンちゃん(アン・ハサウェイ)はシリアスもコメディもイケる演技派なので、居てくれてありがとう。だけどストーリーが飛び過ぎてエンディングに“なぜそこに納まったのか”訝しい。
こちらも注目を集めていたトム・ハーディ。演技もマスクで覆われて、悪の部分もヒースの面影に隠れて損な役どころ。後半のファイティングシーンは『Warrior(2011)』(レビュー書いてます)を思い出させてちょっと笑えました。
大どんでん返しを披露したマリオン・コティヤール。死に方がヘタクソ(場内では笑い声も…)。実は収容所の子役ちゃんの目がトムではなくマリオンに似ていたので、私は気づいていました。その子役のジョーイ・キングちゃん。『ラブ・アゲイン(2011)』(レビュー書いてます)でスティーブ・カレルの娘役をしていました。
第二のキー・パーソンを演じたジョセフ・ゴードン=レビットは一番良い役をもらって、生き生きしてました。で、引き継ぐんでしょうか?
その他、レギュラー陣(ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマンなど)に加えて神様(リーアム・ニーソン)も再び出演。
最後にクリスチャン・ベール、お疲れ様。
いろいろ言ってみても、165分もの長時間を飽きさせずに見せてくれる、やっぱりノーラン監督の腕は確かだと思います。
自分の映画を観る目がないのか。
1・2作目ともにとても面白かったので今回も期待して鑑賞しました。
シリーズ最終ということもあってこれまでの伏線やキャットウーマンやロビンにつながる話の作り方はさすがでした。また映像の点でも最近では普通CGを使うような場面でもスタントや実物を使った場面が多く期待を裏切られない映像でワクワクしました。
しかし伏線の回収やこの先につながる話作りのすばらしさの反面今回の敵と事件に関する話の内容が薄いとも感じました。
中性子爆弾でゴッサムを破壊することや、奈落から這い出た子供が実は女性のほうだったこと、など事件の内容に関する描写が(特に判明してから)薄すぎてこの事件の解決がメインではなくこれまでとこれからの話の片手間で事件を解決したように感じられました。
バッドマンが敗れて奈落から這い上がってくる場面も感動的ではあるが簡単すぎるというか…。
シリーズ最終としては機能しているけど1つの物語としてまとまっていないというか。そんな印象です。
特に分からないのが実は敵の娘だった女性がなぜそんなにも父親の役目を代わりに達成したかったのかということ。
娘は破門されてなかったんだったらビギンズのときなんでいっしょにたたかってやらなかったの?とかそんなこと考えてしまいました。
私の読解力の問題でしょうか?
こういうことだよお前分かってねーな!!
というかた是非教えてください。
その他もろもろ腑に落ちないことがたくさんあるのです。
人への信頼をやめないバットマンの強さと弱さ
ストーリーは
ゴッサムシテイー市長、ハービー デントが死んで8年が経った。彼の捨て身のギャング団、壊滅作戦の功績によって、街に平和が戻った。と、市民は信じている。実際にはハービー デントは、刑事局長ジム ゴードンの家族を人質にとって、レイチェルを失った仕返しに、ゴードンを襲って殺そうとしたところを、バットマンとゴードンの力によって葬り去られたのだった。事実を知っているのは、ゴードン刑事局長とバットマンだけだ。このために、バットマンはハービー デント殺しの容疑者として警察に追われている。
このジョーカーとの闘いで、全身に傷を負ったバットマンこと ブルース ウェインは、この8年間 治療に努めてきたが、杖をついて歩く身となっていて、人前に出ることを避け、隠遁生活をしていた。
にも関わらず、謎の女、セリーナ カイル(キャットウーマン)が介入してくる。折りしも、ロシアの核物質物理学者のカーボ博士が誘拐され、凶悪犯テロリスト、べインが現れて、ゴッサムシテイーを破壊しようと企てていた。
ゴードン刑事局長が、誘拐され瀕死の重傷を負って助け出された。彼は、部下の新人刑事ジョン ブレイクに、この窮状を救えるのはバットマンだけだ、と漏らす。ブレイク刑事は ブルース ウェインを訪ねる。
彼は8年前、バットマンがゴードン刑事局長の家族を助けるために戦っている時に殉死した警官の子供だった。孤児となった彼は ウェイン財団の経営する孤児院に保護されて育った。孤児たちにとってバットマンは英雄だったが、ウェイン財団のブルース ウェインも 自分達と同じ孤児だったという意味で英雄だった。みなは、孤児だったウェインが仮面を被り、悪人をやっつけてくれるバットマン、その人ではないかと、いつも語り合っていたのだ。彼は、バットマンに帰ってきて欲しいと、ブルース ウェインに懇願する。
体中に傷を負い 心の支えだった恋人レイチェルを失ったブルース ウェインは、もう引退するつもりで居た。しかし、この新人刑事ブレイクの言葉に励まされ、今がバッドマンの再稼動の時期だ、と思い定める。それを観ていたアルフレッド執事は、怒る。両親を失ったブルースを親代わりになって世話してきて いつか彼が妻と子供をもち、静かな生活をする姿を夢見て生きてきたが、傷だらけになりながら 命を惜しもうとしないバットマンを、もう世話することに耐えられない。何世代も前から家族のためにつくしてきた執事は去っていった。しかしブルース ウェインは執事の忠告など聞いていない。ゴッサムシテイーに 凶悪テロリストのべインがやってきたのだ。
極悪者べインは株式市場を占拠する。市場操作で、一夜のうちにウェイン財閥は破産させられた。経営権は クリーンエネルジーの会社を経営するミランダの手に渡った。市のフットボール会場で爆弾が破裂して何千人もの被害者が出る。ゴッサム市に渡るための橋は すべて破壊され、たったひとつ残った橋は封鎖され、全米本土と隔離される。警察官たちは そろって地下に封じ込められた。べインの暴力は街中でほしいまま荒れ狂う。
8年間姿を消していたバットマンが登場する。しかし罠にはまってべインに攻撃され瀕死の重傷を負って 砂漠のなかの地下深く、二度と外に出ることが出来ない牢獄に監禁される。二度と立つことが出来ないと思われるブルースに 食べ物を与え、傷に治療を施してくれたのは 生まれたときからその地下牢にる老人達だった。辛うじて立つことができるようになったブルースは、自己訓練を重ね、遂に深い井戸から脱出する。
バットマンが ゴッサムシテイーに戻ってきた。
ウェイン財閥が開発してきた新エネルギーの核が、べインたちによって盗み出され、カーボ博士によって核兵器に作りかえられてしまった。取り戻してリアクターの中に戻さないと 爆発してゴッサムシテイーが吹き飛んでしまう。原子爆弾の奪い合いのなかで、バットマンはウェイン財閥を買収したクリーンエネルギーのミランダが、実は世界の破壊を目論む本当の敵であったことがわかる。べインはミランダの番犬でしかなかったのだ。ミランダの父親ヘンリー デュカードは、バットマンの宿敵で世界の破滅だけを望んでいる男だった。
バットマンは敵の手に渡り、安全スウィッチを解除され、爆発まであと数分という段階の原子爆弾を、自分の空飛ぶ自家用車にくくりつけ、できるだけゴッサムシテイーから離れた海上に飛んで行き、、、。
というお話。
これでバットマンが 完結して終わった。
第一作「バットマン ビギンズ」2005年と、第二作「ダークナイト」2008年に続いて、これが第3作目で完結した。監督クリストファー ノーランの作品のなかで最もヒットした作品だろう。
主演のクリスチャン ベールを、執事役のマイケル ケインと、ウェイン財閥のモーガン フリーマンが しっかり支えるという芸達者3者3様のコンビネーションが絶妙だ。単純なアメリカンコミックを、ノーラン監督が バットマンという理不尽にも両親を暴漢に殺された青年が、正義とは何か、警察や社会のルールに正義はあるのか、思い悩むひとりの青年の姿を描くことによって、命を吹き込むことに成功した。悪と戦う暴力シーンが多いが、それ以上に、最新式メカニックマシンや 多機能の車や、飛行する車の登場に目を奪われる。そして、どんな苦境に陥っても、人を信頼することを止めないバットマンの強さと弱さが描かれている。
とてもよくできた映画で、3時間近く画面から目が離せない。場面展開が速く、ストーリー展開も速いので、ひとつひとつのデテイルを追うのが大変だが、笑えるシーンもたくさんある。
隠遁していたブルース ウェインが母親の大切にしていた真珠の首飾りをキャッツウーマンに盗まれて、取り返しにパーテイー会場にいく。何年ぶりかに初めて外出したブルースが、車から杖と不自由な足を出したとたんに、マスコミの記者達が、一斉にカメラを向けてフラッシュを焚く。でもブルースがカチリと足につけたスイッチを押したとたんに フラッシュが消えカメラが作動しなくなって記者達があわてふためくシーンなど、映画の中では一瞬だが、 バットマン第一作でおなじみのテクを知っていて見逃さずに居ると、とても笑える。
娯楽映画だから、楽しい。しかし、公開されたばかりの7月20日に、コロラド州デンバー郊外の映画館で上映中に銃の乱射事件が起こり、6歳の女児をふくむ12人が亡くなり、58人の怪我人が出た。容疑者は自分がジョーカーだと名乗っており、自宅にバットマンマスクも持っていたと報道されている。銃がネットで買える国、アメリカで起きた悲しい事件だ。
好きな映画に好きな監督、好きな役者が演じた映画なので もんくは言いたくない。しかし、クリーンエネルギー研究をウェイン財閥がやっており、研究用の核が容易に原子爆弾になって、ゴッサムシテイーの海上に投棄されるというラストシーンは 変更されるべきだった。漫画なのだから、原子爆弾ししなくても 新種の液体爆弾とか、月からもってきた新種の黴菌爆弾とか、考えられるだろうに、、、。 4メガトンの原爆を、爆発数分前のところをバットマンが抱えて海上に持ち去る。4メガトンといえば 広島に投下された原爆の数千倍。新幹線並みの速さで、それを捨てに行っても 12ミリオンの市民の住む街から それほど遠くまで運べない。バットマンのおかげで市民は救われたことになったが、街から数キロ先の海上で爆発した原爆は 何千度もの熱さで煮えたぎり(広島では土壌の温度が6000度)、大津波が起きて、街を波で洗いさらうことだろう。ラストシーンで 海から湧き上がるキノコ雲を見ながら バットマンによって助かったと思い込んだ市民は みなことごとく被爆したのであって、助かったのではない。
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