ダークナイト ライジングのレビュー・感想・評価
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アメリカの悲痛な内戦
「フロアの床には奈落が映し出されていた。そこに落ちたら無限に落下していきそうな闇だ。若者たちはその上空の虚無で踊っている」(p.172,伊藤計劃『虐殺器官』)
現代の的確な描写としてとても好きなのだが、本作にも奈落がある。それはブルースが敗北し、死に正しく恐怖することを学び、這い上がるための舞台装置として。何か感心した。ちゃんと奈落があると思って。けれどスクリーンに穴が空いているわけではない。引用と同じ「映し出されていた」だけだ。それならやっぱり私たちはイメージとしての虚無の上で踊るしかできない…?
内戦だ。アメリカ内部で起こりうる戦争を描いている。金融システムの単なる数字が崩壊し、ギャングと軍需産業が結託し、警察や司法制度が機能しない果てに起こりうるこの戦いを。
バットマンは奈落にいるからこの内戦の埒外にいる。それなら私たちはヒーローなき世界で、私企業がつくった核爆弾に怯えて、来るべき内戦に恐怖することしかできない…?
そうはいってもバットマンは戻ってこないといけないし、アン・ハサウェイ演じるキャットウーマンと協力して、破滅から救わないといけない。味方の裏切りとかまたかよ…と思ってしまったし、ラストもアメリカ国民の総体ではなく、バットマンに解決を求めるあたり、だから内戦は起こりうるんだと思ってしまった。だが、まあいいんです。私は続編みたいです。
けれどそうも言っていられないとも思う。戦争の足音が近づいているし、現に起こっている。そんな不穏さが私の胸中にはある。
ゴッサムシティ、善と悪のカオス
2012年。クリストファー・ノーラン監督作品。
「バットマンビギンズ」「ダークナイト」に続く
「ダークナイト・トリロジー」の3作目にして最終章です。
空前絶後のスケールで描かれる超大作。
バットマンは前作で身体と心にダメージを受けて隠遁している。
手負いのバットマン。
目を見張るのは、今作品のヴィラン。
トム・ハーディ演じるベインの異様なマスク。
(今作品でもまた、トム・ハーディは顔が殆ど見えない)
怪我の痛みを軽減するために毒ガスマスク
(この形態が、蛸を連想させるが、痛み止めを随時注入・・・
(・・・ダースベーダーに似てるではないか?)
この異形の男ベイン。
ヴィランとしても悪の凄みは超ド級。
また対するバットマンは恋人レイチェルの死や怪我で満身創痍なのだ。
女性が活躍するのも特徴的で、アン・ハサウェイのセリーナ。
彼女はキャット・ウーマン。
そしてマリオン・コディヤール演じるミランダはベインとも訳ありの
中で、この映画の隠し玉。
そして平凡な刑事ブレイク(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
彼は実はアメコミヒーローのロビン・・・なのだ。
スケールはどデカい。
ベインが狙うのはゴッサムシティの全て。
人も家も橋も、全てを核弾道で吹き飛ばし廃墟にする計画なのだ。
ゴッサムシティの2000万人が滅亡する核爆弾が投下される直前、
バットマンは覚醒するのか?
そして真の黒幕は誰なのか?
トリロジーは完結したと言っても、終わりではない何かを感じる。
クリストファー・ノーラン監督の力技は余力を感じさせる。
監督はアメコミヒーローを超える巨人だ。
中盤以降、見ていてつらいほど、 ボロボロになるブルース・ウェイン/バットマン。 終盤で意外な人が黒幕で悪だと判る。
動画配信で映画「ダークナイト ライジング」を見た。
2012年製作/165分/G/アメリカ
原題:The Dark Knight Rises
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2012年7月28日
クリスチャン・ベイル
ゲイリー・オールドマン
トム・ハーディ
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
アン・ハサウェイ
マリオン・コティヤール
モーガン・フリーマン
マイケル・ケイン
マシュー・モディーン
クリストファー・ノーラン監督
地方検事ハービー・デントの死から8年。
デントの犯した罪を被った
ブルース・ウェイン/バットマンは隠遁生活を続けている。
ブルースは母の形見である真珠のネックレスをメイドに盗まれる。
メイドはセリーナ・カイル(キャットウーマン)である。
セリーナが盗んだ指紋が悪用され、
投資資金が溶けてブルースは破産。
億万長者から一文無しになった。
ブルースは核融合施設が悪用されないように
ウェイン産業をミランダに譲渡した。
バットマンに復帰したブルースだが強敵ベインにギタギタにされ、
奈落へと連れて行かれ幽閉された。
ベイン一味は核融合施設を奪い、
物理学者を使いそれを核爆弾化する。
ベインは橋を封鎖し、
数週間後にゴッサムシティを消滅させると宣言する。
バットマンはベインを止めることができるのか?
中盤以降、見ていてつらいほど、
ボロボロになるブルース・ウェイン/バットマン。
終盤で意外な人が黒幕で悪だと判る。
ラストシーンで若手警察官ジョン・ブレイクは
本名がロビンであることが判明する。
この物語は4作目の「The Dark Knight Returns」(2025年公開)に引き継がれる。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
「ダークナイト」トリロジー完結‼️
「ダークナイト」トリロジーの完結編の第三作‼️欺瞞に満ちた社会の破壊と、混沌とした世界でのヒーローの復活がテーマらしいんですけど、とにかくこの作品のバットマンは痛々しい‼️映画が始まってからほぼ引退状態の一見病弱そうにブルース・ウェインが登場するし、中盤には今作のヴィラン、ベインにフルボッコにされる‼️それでもクライマックスにはベインにリベンジするバットマン‼️ボロボロの肉体を酷使し続けるバットマンに涙‼️そして一般ピープルが蜂起して、正義のための暴動を起こすエキサイティングな展開も胸アツ‼️核爆発の扱いはチョット気に入らないけど‼️バットマンの新兵器ザ・バットもイカすし、相棒ロビンの誕生を匂わせるラスト、スケアクロウやブルース・ウェインの父親、ラーズ・アル・グールまで再登場させるお祭り感‼️でもやっぱりキャットウーマン‼️アン・ハサウェイが体現したセクシーでスタイリッシュで魅力的なセリーナ・カイル‼️ミシェル・ファイファーに並ぶでしょう‼️そんな彼女がバットポッドを駆るお姿は、ホント美しく、カッコいい‼️
素晴らしかった
本作でノーラン監督のバットマンシリーズが完結終了した。
面白すぎてびっくりした。公開当時に何故劇場で観なかったのか後悔
現実の世界が、権力者による理不尽な現状変更、罪のない人々や美しい街並みが傷つけられているのを
ニュースなどで見ているので、リアルな暴力描写は痛々しくて、苦しかった。
物語や出演者の演技は言う事なし、一流の大人が本気で作るとこんなに面白いものが出来ることを証明してくれる作品
ノーラン監督にはいつも映画の素晴らしさを思い知らされる。
まだ観ていない方は是非3部作の頭『バットマンビギンズ』から順に見て下さい。
アンハサウェイはお気に入りの女優さんなので、キャットウーマンがどうなるのかハラハラドキドキした。(笑)
スタイリッシュな映像と音楽!
Zimmerの音楽、どのシーンでもぴったりで素晴らしかった。難解な映画が多くてもこれだけノーランの映画見てると、映像の感じだけでノーラン!とわかった気になる。IMAXで見てくれ❗️圧がすごかった。
ダークナイト・トリロジーをやっと全部見ることができ、三部作の最後に相応しい内容で大満足でした。常にゴージャスなキャスティング、その中で自分にとっていつも未知の俳優との出会いがあった。『バットマン・ビギンズ』ではキリアン・マーフィー。見たときは名前も知らなかったが自分のレビューにこうあった:「眼鏡が素敵なスケアクロウ役の人、目が離せない不思議な雰囲気を纏っていた」『ダークナイト』は文句なくヒース・レジャー。彼のことも公開時はまだ知らない俳優だった。そして今回の『ダークナイト ライジング』では、ジョン・ブレイク刑事役のジョセフ・ゴードン=レヴィット。ブルース同様孤児で、ウェイン財団の孤児院で育った本名ロビン。知的で勘がよく信念ある役を説得力もって演じていた。この俳優も知らなかった。調べたら『スノーデン』の主役なのか!まだ見てない。
ミランダ/タリア役のマリオン・コティヤール、とてもいい役回りで三部作の円環を美しく閉じました。マイケル・ケイン=アルフレッド、良かったね、フィレンツェで幸せなお坊っちゃまを確認できて。ストーリーの最後は海上に落とされた原爆のキノコ雲。レオニード・パヴェル博士という物理学者、核融合、中性子爆弾といった言葉が出てくる。この頃には既にノーラン監督が物理学、特に量子力学の分野に関心を持っていたことがわかる。あと「自分の手が汚れている」といった台詞もあった。新約聖書のポンテオ・ピラトはイエスを磔刑にするのは私じゃないからねと手を洗ったから、罪や悪事の責任を負っている者の手は汚れる(とか血塗られている)というイメージは欧米ないしキリスト教圏ではお馴染みなのかもしれない。
アンハサウェイがカッコいい
今回が最終章
核を取り扱ったstory
二章で怪我を負って引退した
パットマンだったが…
また悪と闘う
とにかくこのアンハサウェイが
…カッコいい。美しくて格好よすぎる
盗みを糧として
キャッツアイの様なキャッツウーマン
バットマンの相方として華を添える
闇の中で生きてきた悪は
街を破壊しながら
ゴッサムを滅ぼす計画
次々と街を爆破して
最終的に核を使う
核爆弾は市民に託される
街を悪から取り戻した
市民の為に闘ってきたバットマン
奈落で苦しみながらも精神を
鍛えて復活を果たす
そして
地下から這い上がったのはベイン
だと思っていたが…以外な人物だった
バットマン
復活をとげ核爆弾を海へ…
街を守った…でも
バットマンの行方知らず
もしかしたしら
誰かと幸せに暮らしているかもと。
ブールスウェインには幸せになってほしい
“だれでもバットマンになれる“
と言い残して
バットマン役の
クリスチャンベール
何処かで見たことのあるお顔
🎬アムステルダムに出演してました
アムステルダムではコミカルな演技が
今作とは違った魅力がありました
ありがとうBATMAN
私達は、ほとんど真実を知らない。
私達は騙されている。
今作を最後まで視聴すると、今まで騙してくれたことに感謝したくなる。
作品への感謝が枠を飛び出して、世界に感謝。
隠されていることで明かされない秘密はない。
ありがとう監督。
ありがとう映画。
トリにふさわしい出来
個人的には、3部作では断トツ本作が一番良かったと思う。
バットマンやゴッサム・シティの最大の危機があったり、ジョーカー程のインパクトはないにしても最強の敵が現れたり、大どんでん返しがあったり等々、ストーリーとしても盛り上がる場面が多かった。
そして何より、女優陣アン・ハサウェイとマリオン・コティヤールが、暗い映像が多い中、華やかに作品全体を大いに盛り上げたと思う。
あらためてキャストを見ると、相当豪華。紛れもない力作だ。
ちょい間伸び…
きちんとダークシリーズを結び、
危機の規模としても、1部から順々に大きくなり
真っ当なのですが、
ダークナイトがよかった分、
少し残念感もありました。
・キャットウーマン、要るかなぁ
・最後のどんでん返し(ヤツの子供は実は…)要るかなぁ
・ちょっと長すぎで、途中疲れた
でも作品としては、1部、2部に引き続き、ストーリーもアクションもしっかりあり、楽しめました。
予告編で見せ過ぎ
トレイラーの段階で、これでもかとばかりにド迫力のテロシーンなどありますが、ほぼ見せ場を全部見せてしまっています。
観念的な自問自答を見せられているような気分になりました。
アン・ハサウェイのキャットウーマンはいただけない。
拾いものはジョセフ・ゴードン・レヴィットの演技。
2013.2.28
他の監督が作ったのかしら?
1本の映画として見ごたえがあり、面白かったです。
しかし、3部作の完結編として全然ダメでした。
前作「ダークナイト」が面白すぎたというのも、
もちろん考慮しなくてはならないですが。
それでもダメでした。
いろんな要素詰め込みすぎで、ごちゃごちゃしたまま
無理やり終わらせた感が強すぎます。
6部作の3本目くらいの感じで作った方が
より面白かったのではないかというくらい詰め込みすぎ。
いろんな要素や前提部分を知ってる人は、
まぁそれでも面白かったでしょう。
に、しても無理やり詰め込んだがために、
ツッコミどころ満載で。
ツッコミを入れてはいけない!と思いつつ見ていたら
終わってしまってました。
ゴッサムシティ=善と悪のカオス
2012年。クリストファー・ノーラン監督。
「バットマンビギンズ」「ダークナイト」に続く「ダークナイト・トリロジー」の3作品目にして最終章。
空前絶後のスケールで描かれる超大作。
バットマンは、前作で身体と心にダメージを受けて、隠遁している。
手負いのバットマン。
目を見張るのは、この映画のヴィランのトム・ハーディ演じるベインの異様なマスク。
(今作品でもまたトム・ハーディは顔が殆ど見えない。)
怪我の痛みを軽減するために毒ガスマスク(この形態が、蛸とかを連想させる異様なモノ)
・・・このマスクからは痛み止め液が随時注入されているとか?
(なんかダースベーダーに似てないか?)
この異形の男ベイン。ヴィランとしても悪の凄みは超ド級。
また、バットマンはやや前半影が薄い。
代わって女性が活躍するのもこの「ダークナイトライジング」の特徴だ。
アン・ハサウェイのセリーナ。
実はキャット・ウーマンなのだ。
そしてミランダ・テイト(マリオン・コティヤール)
彼女は立派な隠し玉だ。
そしてもうひとりの平凡な男・ジョン・ブレイク(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
彼が実は!??○○○なのだ。
スケールは大きい。
ゴッサムシティの数千万人が滅亡する核爆弾が投下されようとする直前。
バットマンは覚醒するのか?
真の黒幕は誰か?
ゴッサムシティは???
大作は完結したと言っても、どこかに続編を匂わす伏線が張られている。
クリストファー・ノーラン監督の力技は余力さえ感じさせるのだ。
監督はアメコミヒーロー以上の、途轍もない巨人だ。
前作も良かったけど、「ビギンズ」からの流れの今作の方が好みだったり...
前作も良かったけど、「ビギンズ」からの流れの今作の方が好みだったり。流れの作り方がよく、きれいにラストはまとまっていたという印象。
ゴードンがバットマンの正体に気づくシーン、良かったなぁ。
最後までカッコよかったです。
今回はジョーカーはいないのね。それが最大に寂しいところ。どんでん返...
今回はジョーカーはいないのね。それが最大に寂しいところ。どんでん返しもあったりと話はまあ面白かったが、これもうアン・ハサウェイの独り勝ちですよね。主人公よりよっぽど目立ってましたぜ。謎の青年が後継者となって続いていくわけですね。現在公開中なのはそういう話?
前作も今作も長い!
BS12字幕版鑑賞
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