劇場公開日 2012年7月28日

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「監督の力量」ダークナイト ライジング xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5監督の力量

2012年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

こんにちは(いま、8月14日5:15頃です)

フジロックで封切りに行けず、オリンピックで見に行くのが遅れてしまった。2週間以上レビューが遅れるなんて、久しぶりです。
この映画、まず、コロラド中乱射事件に触れない訳にはいかない。
映画が持っているリアルさと同時に、映画とは作り物であることを確認したい。
でも、作り物であるからこそ、よりリアルな描写が必要で、
その意味で、前作のジョーカーは(ヒースの死も含めて)僕たちのとなりに存在するものとなった。だからといって犯人を肯定する物ではないが。

そんな意識にもさせた前作と比べてどうなんだろう?
というプレッシャーはノーラン監督にはあったと思われるのだが。
その課題は見事にクリアされたといっていいだろう。
登場する人物たちが全員、生かされているのだ。
特にベインは、プロレスのロードウォリアーズみたいで、底のしれない存在感を漂わせていたし、キャットウーマンのアンハサウェイも彼女のがらっパチにして、キッチュな個性をうまく引き出していた。

ストーリーも、地獄からの脱出劇
核融合炉心の恐怖から脱出劇
分・秒を争う脱出劇
古代・現代を問わず、ありったけのものを盛り込んだストーリー。
それをひとつに集約して見せつけて緩むことがなかった。

もちろん、その映像は一種のエクスタシーを感じさせるものだった。
見事だというしかないものだったと思う。
(僕は前作のほうが好きだけど)

xtc4241