蛍火の杜へ

ブロッケン山で行われるヴァルプルギスの祭り
その際に起きた悲劇って事？

人間に祀られているのに、その人間の真似をして祭りをやるって、ヴァルプルギスの魔女達は考えないだろうなぁ。
さて
でも、冷静に考えると実に自己本位な話だと思うが。
この少女の青春は一体どうなってしまうのだろう。
実存主義的に６歳から彼女の人生は止まってしまったことになる。
可哀想な人生。
男目線な薄気味悪いアニメーションだね。

懸命な少女諸君！人間は内面だってよく言うでしょ。

緑川 ゆき先生の漫画が昔から好きなのですが、この映画はその独特の寂しさや人恋しさが表現されていて良かったです。
胸が苦しくなるような切なさでいっぱいになりました。

やはり登場人物が妖怪といえど人間の形をしていることも良かった。感情移入しやすい。
これがピクサー作で、ギンが緑の毛むくじゃらのモンスターの姿で描かれていたら、こんなに甘酸っぱい感想にはならなかったでしょう。やはりキャラデザは大事だと思った。

夏目の世界観そのまま。アナザーストーリーと言っても過言では無いかも。
久しぶりに夏目見返したいなぁと思ってもシーズンが多過ぎてちょっと選びきれないよぉって時に最適。１話分よりちょっと長いけど長すぎず、プチスペシャル感を感じながら楽しめる。

嫌な人が一人も出てこなくて、ゆったりしたペースが心地よい。
ラストがとても良かった。

日本の田舎の風景描写もきれい。

切なくて美しいお話でした。