「低予算宇宙人侵略物としてはなかなかの」ダーケストアワー 消滅 シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)
低予算宇宙人侵略物としてはなかなかの
大作系の宇宙人侵略物と比べてしまえば、当然ながら物足りないと言わざるを得ないでしょう。
しかしながら、低予算B級系宇宙人侵略物として考えたならば、予想していたよりは全然悪くなかったと思いましたよ!
映像のショボさやスケールの小ささはアイデアでカバー。
何と言っても姿の見えない侵略者が相手でしたから、予算は掛からないし、恐怖感も感じれるしで、まさしく一石二鳥だったなと思いましたね。
侵略者の正体が少しづつ明らかになって行く過程もなかなかのアイデア。
侵略者に触れた人間が粉砕・消滅する描写も、気持ちいいぐらい秀逸だったと思いましたよ。
舞台がロシアだったのも妙に新鮮で良かったです。
何故かアメリカに攻めてくるエイリアンには飽き飽きしていましたから・・・。
この手の映画のお約束とも言える死亡フラグが立ったキャラの退場っぷりにも、思わずニヤリでした。
仲間が加わったと思ったら別の仲間が死亡、そんな息をもつかせぬ展開のおかげで、まあスケールこそ相当小さかったですが、私的にはまずまずそれなりには楽しむことが出来た作品だったかなと。
エミール・ハーシュ(ショーン)・・・マニアックな役どころが多いエミールが、珍しくSFパニック物の主人公を演じたことにまずビックリ。
正直格好良いとは言い難い主人公で、果たして一体どうなるのかと思いましたが、終わってみればめちゃめちゃ格好良く見えてる辺りはさすがエミール・ハーシュでしたね。
でも、やっぱりオタク系の方がしっくり来るな~(笑)
オリビア・サールビー(ナタリー)・・・どちらかと言ったら今までは2番手キャラが多かった印象でしたが、今回は堂々とヒロインを好演していましたね。
主役のエミールがイケメンじゃなかっただけに、尚更美貌が引き立ちました。
行動としては、地味~に物語を掻き回していましたね・・・やっぱり美人は得ですな。
マックス・ミンゲラ(ベン)・・・普通はイケメンの方が主人公であるのがこの手の映画の常道ですが、この映画ではイケメンの方が主人公の親友役でした。
と言うことは・・・ある意味納得の・・・。
レイチェル・テイラー(アン)・・・典型的なヒロインの友人キャラだったでしょうか。
オリビア・サールビーの美貌を引き立たせるにはちょうどいい感じの普通美でした。
ジョエル・キナマン(スカイラー)・・・見事なクズ野郎っぷりを見せてくれました。
フラグ立ちまくりで、一体どんな末路が待っているのかある意味期待大でしたが・・・不覚にも泣きそうに・・・。
ヴェロニカ・ヴェルナドスカヤ(ヴィカ)・・・やけに行動力のある、これぞロシアンビューティーな美少女でした。
もう少しキャラ付けしてあげれば尚良かったのですが・・・ビジュアルだけは印象に残りましたが、キャラとしての印象は思いのほか薄かったような。
ロシア自警団の方々・・・ロシア愛溢れる素晴らしい自警団の方々でした!
特に屈強なスキンヘッドの団長さんの格好良さがたまらなくツボでしたね。
ただ、よくよく考えれば主人公達にいいように使われただけのような気も(笑)
映像のショボさやあっさりとしたオチからどうしても地味さは否めない作品でしたが、まあ家で見る分にはちょうどいいサイズの作品だったのではないでしょうか・・・。