ドラゴン・タトゥーの女のレビュー・感想・評価
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ラストが辛い…辛過ぎる。
テーマとなっている
性差別の表現がすごかった。
原作だと
現実で虐げられてきた女たちの、虐げてきた男たちへの復讐の物語である。とのこと。
女として生まれてきただけで
男から暴力をうけたり
差別をうけたりする女性がいて
それに立ち向かう様を描いた作品なのだと知って
私の中で物語が完結した。
それを知る前までは
見終わってもこの物語をどう捉えていいのか分からなかった。
その知識を頭に入れてから見たかったな、と思ったので書きました(笑)
以下感想。
マルティンを殺しても良いか?
と確認するシーンで
ミカエルのために
仕返ししようとしてる
リズベットの愛情が伝わる。
だからこそ
ラストは辛すぎた…。
リズベットのあの気持ちに
共感できるからこそ
最後感情移入しちゃったな…。
甘めのハードボイルド
オリジナル版の「ミレニアム」は未見。
序盤はわりとスローな展開。
犬神家的な大金持ち一族のドロドロ? ドラゴン・タトゥーの女はいつ本領を発揮する?
もしかして現在進行形の事件は過去の事件の再現? いやん高偏差値な構成ー
などと多少のんびりした気分で見ていましたが、事件の正体が明らかになるにつれ、なぜフィンチャーにオファーが来たのか完全に理解。
聖書とシリアルキラー、それね!
そこから一気にハードルが下がってゲスな目つきで見はじめました。
ちょっと長いけど普通にエンタメとして楽しめます。
中盤以降のバディ展開にはなんか味つけ甘めだなあ、とかなんとかいいながら完全に顔がにやける。
「羊たちの沈黙」のクラリスとレクター博士の関係を想起させるシーンもあったり。
クレバーなのに不器用すぎてイマイチ気持ちが伝わらないのも案の定もどかしい。
古くて新しい暴力の告発、そして古典的なハードボイルドものの立場を男女逆転で描いていることがこの作品の狙いを雄弁に語っていることでしょう。
甘めの味つけも、この狙いを前提にすれば致し方ないのかな。
あのダニエル・クレイグがシャーロックのジョン的に情けなイケオジを演じてて新鮮。
見かけはシャープだけど強くない。
ハウスオブカードでおなじみのロビン・ライトもちゃんと人間味のある役でなんか安心する。
ルーニーマーラはたとえどんな格好でも完璧に美少女。かわいい。だけどあんなに脱ぐ必要あったのだろうか? ネタがネタだけに…
もう望み薄ですが…いちおうこのコンビでの続編はよ。
不思議な魅力を放つ
子供には見せられないようなエグいシーンも多くあるが、それを補って余りある、不思議な魅力を強く放つ作品。
既に映画化されていたのに、フィンチャーはよほど原作に魅力を感じたのか。明らかにこちらの方が輝いている。
失踪した大富豪の姪、複雑な家系という、古典ミステリー小説風の舞台設定と、スウェーデンの寥々とした異国情緒、パンクなヒロイン、デイビッド・フィンチャーの端正な美意識がミックスされ見どころが多い。
淡々と進行しているようで、じわじわ盛り上げ続ける脚本がお見事。キャストも豪華。事件解決後のリズベットの活躍は蛇足にならず、登場人物と物語に厚みをもたらしている。
同じスタッフ、キャストで続編が観たいと皆が思ったはず。これは叶わなかったが。
【”ヴァンゲル家の一族” ミレニアムシリーズ第一作を、デヴィッド・フィンチャーがダーク、ソリッド、スタイリッシュな映像で、第一級のサスペンスアクションに仕立て上げた作品。】
ー 内容は、人口に膾炙しているので割愛 ー
■感想
・ルーニー・マーラがダーク・ヒロインを身体を張って演じ、一躍トップ女優の地位を築いた記念すべき作品。
鑑賞当時は、ルーニー・マーラを「ソーシャル・ネットワーク」でチラッとしか見た記憶しかなく、凄い女優さんが出てきたなあ・・、と思っていたらその後の活躍は御承知の通りである。
・原作は、ミステリー要素の強い、推理小説の一級品であるが、デヴィッド・フィンチャー監督は、
それに、スリリングなアクション、戦慄的なビジュアル要素を強めに絡め、第一級のサスペンスアクションに仕立て上げた。
・クリストファー・プラマー、ステラン・スカルスガルド等名優も存分に魅力を発揮しており、ミカエルを演じたダニエル・クレイグは当然ながら良く、名だたる役者の抑制しながらも、印象的な演技に魅了された。
<前半は、天才ハッカー、リズベットのビジュアルに代表されるSMの雰囲気が漂い、後半は魔性の血を引く一族の、濃密な人間関係に魅入られた作品。>
<2012年3月 劇場にて鑑賞 鑑賞記録なし(何故? 涙・・)>
<2021年1月5日 別媒体にて再鑑賞>
■蛇足
・2019年1月 ミレニアムシリーズ第4作を原作にした作品「蜘蛛の巣を払う女」が、デヴィッド・フィンチャー製作総指揮により、クレア・フォイ、シルヴィア・フークスをメインキャストに据え、公開された。
面白かったが、今作のトラウマになるような、インパクトを超える事は出来なかった・・。(個人的意見です。)
静寂と暴力、冬の北欧が美しい
大好き!寒い冬にこそ観たくなる(笑)
もっと長くてもよかったくらいです、ミカエルの言った通り「もう誰が誰だか」とヴァンゲル家のみんなの名前で混乱しそうになりましたが、一族勢揃いもほとんどなく、意外と大丈夫でした(笑) リスベットと手を組んで調査していくのはすごく面白かったです! 「寒い冬」すらも登場人物かのような作品ですね(笑) 吹雪の中の列車とか乗ってみたいなあ・・そして、無事でよかったハリエット・・・
とにかく映像がかっこいい
ボンドさん、事件ですよ! 雪に閉ざされた街、令嬢の失踪、パンクな衣装に身を包んだハッカーの女と、 最高の素材は揃っているが…。
ジャーナリストのミカエルとハッカーのリスベットが事件の謎に迫るミステリー映画、ハリウッド版「ミレニアム」シリーズの第1作。
失意の底にいる「ミレニアム」誌の敏腕記者のミカエルの下に舞い込んだのは、40年前に起こった資産家令嬢失踪事件の真相を解明してほしいという依頼だった。彼は背中にドラゴンのタトゥーが入ったハッカーの女リスベットと共に、大財閥「ヴァンゲル・インダストリーズ」の一族に隠された秘密を解き明かしてゆく…。
監督は『セブン』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の、名匠デヴィッド・フィンチャー。
主人公、ミカエル・ブルムクヴィストを演じるのは『トゥームレイダー』や『007』シリーズのダニエル・クレイグ,CMG。
ドラゴン・タトゥーを背負ったハッカーの女、リスベット・サランデルを演じるのは『エルム街の悪夢』『ソーシャル・ネットワーク』の、名優ルーニー・マーラ。
「ミレニアム」のデザイナー、クリステル・マルムを演じるのはジョエル・キナマン。当時は母国スウェーデンで活動している新進気鋭の俳優だった。
「ヴァンゲル・インダストリーズ」のCEO、マルティン・ヴァンゲルを演じるのは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの、名優ステラン・ステルスガルド。
第84回 アカデミー賞において、編集賞を受賞!
シリーズ累計発行部数1億部突破という、驚異のミステリー小説「ミレニアム」。
本国スウェーデンの実写版に続き、ハリウッドでも実写化することになり、その白羽の矢が立ったのが映像作家の鬼才デヴィッド・フィンチャー。
サスペンスを得意とするフィンチャーが「ミレニアム」という世界的ミステリー小説の実写化を手掛けるのだから、これがつまらない筈がない!…と思っていたのだが😥
いかにもフィンチャーらしいグロテスクかつスタイリッシュなタイトルバックは最高!🤩
女性ボーカルでカバーされた「移民の歌」に合わせて展開される、悪夢の様な映像。
「氷と雪の大地」「血塗られた物語」とか、映画の展開を暗示する様な歌詞の楽曲をテーマソングに持ってくるあたり、流石MV畑出身の監督という感じ。
リスベットを演じるルーニー・マーラも素晴らしかった。
ガリガリの体型、奇抜なヘアスタイル、無数のピアスなど、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)で普通の女子大生を演じていた人と同じとは思えない程の変貌ぶりは見事!
とんでもなくハードなレイプシーンや、モザイクのがっつり入ったベッドシーン、乳首ピアスなヌードなど、体当たりすぎる演技には度肝を抜かれた。
金髪のウィッグで変装するシーンでは、「本当にこれがリスベットかよ!」といいたくなるほど、見た目と演技が変化しており、流石一流の女優はすげーなー😮とただただビックリ。
この映画の価値の8割はルーニー・マーラが担保していると言っても良いのでは?
アナルレイプやエンヤをBGMにしての拷問シーンなど、惨虐描写の緊張感が凄かった。やはりフィンチャーは人間の残忍性を描くのが上手い。
こういうシーンが容赦なく画面に映し出されると、映画に緩急がついて全体のワクワク感もアップしますね。その後のリベンジシーンも盛り上がるし。
キャラクターや要所要所のシーンのインパクトはGOOD👍
全体的な興味の持続力も強く、退屈はしない。
しかし、映画として面白いかというと…。
雪で閉ざされた静かな街、そこを支配する華麗なる一族、40年前に起きた令嬢失踪事件、背後に蠢くナチの影、次第に明らかになる陰惨な連続殺人事件…。
それに挑むのはジェームズ・ボンドとパンキッシュなハッカー女。
これだけ素晴らしい素材が揃っていながら、何故こんなにも中途半端な作品になってしまったのか…🤔
ミカエルとリスベットが合流してからがこの映画の本編だといっても良いだろう。実際彼らが合流してから話は大きく動くし物語も面白くなる。
ただ、そこに至るまでの助走が長ぇ。もっとテンポ良く描けなかったのか?
ミステリーの謎解きもわかりづらい。…というよりハナからミステリーの要素は重要視していないような気がする。そう思えるほど、謎解きや犯人発覚までの展開があっさりしてる。
華麗なる一族の異常性もあまり見えてこない。もっとヤバい奴らの集まりだというふうに強調して欲しかった。
レイプや拷問シーンはあんなにノリノリだったのに…。実は本編には興味無かったんじゃないの?フィンチャー監督😥
令嬢失踪事件を解決した後、ミカエルが追っていた大物実業家をリスベットがまるで007のように追い詰めるという展開になる。
…ここいる?連続ドラマならともかく、映画としてはただの蛇足にしか感じなかった。事件解決して一件落着で良いじゃん。
ただリスベットの活躍を描きたかっただけ、という感じがして映画としての必要性を感じなかった。
ミカエルとリスベットが仲良くなっていく過程とか、2人が同じ画面に収まっているシーンとかをもっと見せて欲しかった。
はっきり言ってバディ・ムービーとしては物足らない。ただのセフレに見えちゃって、クライマックスの切ないシーンでのリスベットに感情移入できなかった。
前半のそれぞれが単独で活動しているシーンを削って、2人がコンビを組んでわちゃわちゃするシーンをもっと増やして欲しかった。
数々の名作を生み出したフィンチャーの作品の中では、正直つまらない部類に入るかなぁ💦
素材は良いのだから、もっとミステリーの部分を重視して欲しかった。
あくまでもフィンチャーの作品群の中ではつまらない、というだけで悪い映画ではない。…が、でもなぁもう一歩だなぁ…という印象の一作です。
特にエピローグは少し欲張った印象です。
新聞記者と、その調査助手の女性ハッカーが、財閥長老に依頼された少女失踪事件の謎に迫る物語。
とても良く出来たサスペンス映画です。
少女失踪事件を丁寧に調査する新聞記者。派手さはありませんが、閉鎖的な一族の中での絶妙な緊迫感を描いています。そして、ちょっとした気づきからの、展開も秀逸。ラストの展開も無茶無理はなく、良い驚きを与えてくれました。
映画は、幾つかの物語を重層的に描いている事も、キャラクターをしっかりと描くうえで良かったと思えます。
記者の裁判沙汰と新興企業とのトラブル、ハッカーと保護観察官の関係、そして記者とハッカーの関係。物語を複数織り交ぜて描くと、ともすれば分かり難く、ともすれば冗長になり易いのですが、この映画はそれを感じませんでした。
ただ、当たり前ですが、かなり長くなってしまいましたね・・・決して間延びしたとは思いませんが、もう少し短くて良かったかもしれません。
出会ったことがなかった造形。
ダークサスペンスとリスベットの恋心
リスベットの才能にうっとり。
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