ドラゴン・タトゥーの女のレビュー・感想・評価
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体のうすいヒロイン
スウェーデンの財界汚職事件から40年前の少女失踪事件へ。そこから、猟奇殺人へ。また、殺人を好む血の連鎖。画面は基本黒に雪の白が映える。物語は淡々と進むがナゾからナゾで飽きさせない。ラストはそれまでの冗長と思える長さとは真逆で、大金搾取をアップテンポで描き出す。リスベットは大金を手に入れるが、愛を手にすることはできない。オープニングは「移民の歌」のPVとして完結している。エンディングは静かに美しい曲でオープニングと対となる。頭に入りにくいスウェーデン人の名前がいっぱい出てくるが、時間はたっぷりあるから無理に憶えようとしないで、映画の世界観に身を委ねるといいと思う。
すごく良かった
すごくリスベットが良かったです!
スウェーデン版よりとても女の子ぽかったです。
絶対続編みたいです(^-^)
R18版是非全国でみれるようにしてほしいです。
本当何度も観たいぐらい良かったです(^^)
この2人のその後どうなるのかいい情報が聞けるのを楽しみにしています!
可愛いリスベット。
原版はスウェーデン映画で三部作。
名画座で一気観したのを今でも覚えている。
なんといっても作品の一番の目玉はリスベット。
ミカエルは脇役でもいいぐらい^^;なので、
何をまた007なんて使ってんの!?と思ったりした。
やはりハリウッド作品ともなれば、
主役も若く端正に美しく(爆)というわけか~。
ミカエルなんてあのドバイに出てきたオジサン
(けっこういい演技するんだけど)だもんねぇ。
ハイ、というわけで見映えは今作の勝利?か。
でもやっぱり、リスベットのインパクトはあっち、
ノオミ・ラパスかなぁ(化粧を落とすと狩野英孝の^^;)
ルーニー・マーラ、かなりのイメチェンで頑張ってたけど
やっぱり若さというか女の子らしさというか…
そこかしこに出てくるもんだから、可っ愛いの~!!
身体も女らしかったしね(ゴメンね、ノオミ)
つまりその分、粗雑さや荒々しさが萎えて、こう…
守ってあげたい!(by007)みたいな共感すら覚える。。
変態後見人をぶちかますところなんか(爆)
もっとやっちまえぃっ!的な猟奇心まで芽生える始末。
だから女は怒らせると怖い、っていったでしょう^^;
さて。。。
原版が面白いワケなのでこのリメイクもほとんど同じ。
よくいえば細部までホントに同じ作り込み~でさすが。
D・フィンチャーのこだわりぶりが随所にv
推理…はまぁそこそこだし、猟奇殺人…もまぁ在り来り
の今作は、とにかくこの凸凹コンビ(相棒?)の活躍こそ
面白い。なんでドラゴン・タトゥーなんだ^^;と思うほど、
あの風貌の意味(武装なのかしら)が掴めない一作目。
彼女の過去が詳しく語られるのは二作目なので、これが
成功したらまた作るのかしら…?じゃないと完結しない?
と思うけれど、ハッキリいって一番面白いのは一作目。
三作目になるとほとんど法廷劇になってしまうので…^^;
まぁ~長いこと長いこと、この上映時間(158分)なのだが、
スッキリ観やすく纏めてあるので、かなりスラ~っと観れる。
流れとしてはこちらの方が観やすいかな?撮影は現地で
行ったそうだが、寒々しい雰囲気がよく出ている。ラストの
カーチェイスのシーンは零下-20℃もあったそうで、道路が
凍結、溶かしながら走らせたんだそうだ。(スゲ~こだわり)
やはりスウェーデンの寒さは半端じゃないのね。。
全体的に綺麗に観やすく纏まったフィンチャー版。
原作の面白さを活かしながら、かなり巧くリメイクした作品。
(作品に語らせるのが巧い監督。リスベットにも拘ったわね)
なんだかスゴイ
あまり映画について、原作について詳しい方じゃないですが、
ミステリー、サスペンス系のドキドキ映画は好き。
今回の映画はただ単純なミステリーとも違ったし、
いつもサスペンスとかに感じるドキドキとも違ったけど、
見終わったあとに見応えが残った映画でした。
それにしてもドラゴンタトゥーの女の人の肝のすわった
演技は凄かった…感動。
また見てみたい。
久々のヒット
フィンチャー監督がお気に入りで、「ソーシャル・ネットワーク」がイマイチだったので、期待してなかったけど、いい意味で当たりだったかな。
D・クレイグも良かったけど、やっぱりルーニーでしょう。
細い体で体当たりの演技。おじさんとしてもこの先期待の女優ですね。
続編が有るのかわからないけど、あるならまた見てみたい。
ミステリー乙
主人公二人は、依頼とは関係なく、勝手に事件にめぐりあい、勝手に命を狙われる。
犯人?はご丁寧に殺したネコは玄関にわざわざ置いてたり、わざわざ調査をするな、といわんばかりにミカエルを猟銃で脅す。
そして犯人(というか、間接的に犯人みたいなもの)がミカエルに言う言葉が今回の映画のキー。
「人はなぜ本能に逆らう。危険と思っていても、寄ってしまう。相手に不快な思いをさせたくないからだ。」
変態のことばなので、若干気分が悪いが、まずいと思っていても、嫌われたくないからつい直感に逆らい行動することはままある。
それはダメだと変態に教えられる。
はっはっは。ミステリー全否定だな、おい。さすがである。
リスベットについて
思いっきり80年代パンクなオリジナル・リスベットよりも本作のゴスロリヤンデレなリスベットのほうが好きという人も多かろう。
オレもそうだよ。
トレント・レズナー
好きだったアーティストが映画音楽をするととんでもないことなることが多かったが、思いっきり予想外で素晴らしい。
余談だが、「ロサンゼルス」(ブロンソン主演)のジミー・ペイジの音楽も結構イケる。(映画が思いっきりウツになるから注意)
デヴィッド・フィンチャー
オリジナルを見た人は分かるけど、今回フィンチャーはオリジナルのコピペをかなり行っている。正直オリジナルを見てフィンチャーぽい部分のかなりの割合がオリジナルとかぶっていたことに若干リメイクの法則を本作にも感じたというのが、オリジナルを見た後の率直な感想で、本編見た直後よりも評価はだだ下がりではある。
しかしそれでも、ミステリーをブン投げたこのスピード感はフィンチャーの映画だ。それはそれで全然OKだ。
ただし、フィンチャーの映画では、暴力とセックスの世界はちょっと食傷気味ではある。そんなのに頼る監督ではもう無かろう。
ほか
余計なお世話だが、続編では、リスベットはどうもジョン・ランボーみたいになるのでは、というよく分からない悪寒がするので勘弁。
(オリジナルのリスベットも近からず遠からずだったしね)
バイオレンス度が強い
スエーデン映画の3部作を見ているので、興味がありました。ダニエル・グレーブも主人公の彼女も良かったけれど、スエーデン映画に比べてバイオレンス度が強い気がした。セブンの監督ならありえるかな?確かに引き込まれていく映画でした。最後のシーンは何か彼女がいとおしく思えた。
リスベット物語
オリジナル好き、そしてフィンチャー監督ってことで期待が大きかった分、評価は辛いです。
書いてるうちに長くなってしまったので
簡単にピックアップしました。
・そもそもこの映画の性質上、あんなド派手なオープニングは必要ない。
(エンディングだったらよかったかも)
・事件の一つ一つも取り上げ方があっさりし過ぎだし
・何よりもリスベットが可愛すぎるのだ。
・あんなに簡単にミカエルを受け入れるものだろうか。
(だからこそ彼女が異常なのだとしても)
・そしてあのお下劣極まりないモザイクである。
・時折訪れるグロテスクなシーンもエロティックなシーンも
狙っている感がありすぎ
全体を通して言えるのは、ミカエルは巨大な陰謀と、リスベットは受け入れ難い現実と壮絶に戦っている筈なのに、監督がハリウッド寄りになりすぎて、まったく戦っていないのである。
2時間40分もかかってリスベットの成長物語を見せられるのは
ちょっと辛いです。
私はオリジナルの先入観が強すぎるのかもしれませんね。
単純に映画としては面白い部類かと思います。
映画史に残る新たなヒロインの誕生
エイリアンのエレン・リプリー、バイオハザードのアリスなど…様々なヒロインが映画を彩ってきたが、この映画のヒロイン、リスベットは明らかに違う。
ピアスにタトゥーなどの派手な出で立ち。感情表現が乏しく社交性もない。だが、誰よりも人間臭く、純粋であり、繊細な心を持っている。
一見、感情移入しにくいキャラクターに思えるが、どんどん引き込まれていく。
シナリオ自体に真新しいものは無いが、テンポの早さ、役者陣のうまさ、そこに重なる音楽…様々なものが十分に補っているのがすごい。
久しぶりに続編が楽しみだと思えた映画。
原作を裏切らない面白さ!
原作ファンとしては、期待半分不安半分で行ったのですが、まったくイメージが壊れることはなかったです。逆に頭の中で想像していたミカエルやリスベット、そして極寒のスウェーデンの風景が美しく完璧に映像化されていて、たまらないほどうれしくワクワクしっぱなしでした。
中盤の謎解きパートは、さすがに情報量が多く、リスベットの目の覚めるような天才っぷりは描き切れているとはいえないかもしれませんが、大丈夫です。それ以外で十分、萌えます。というか、むしろ原作より萌えます。制限された時間の中で、よくもここまでリスベットの魅力を凝縮してくれたことに感謝します。
気が付くとラストには、しっかりリスベットに心掴まれてしまっているのは、原作にも負けません。
知らず知らずのうちに…
『ドラゴンタトゥーの女』
劇場での予告映像の時点で
これは、観るべき作品…
という気持ちが芽生えて
そして 運良く試写会へ…
試写会での
オープニングアクトも
さることながら
映画もgood!
オリジナルの
スウェーデン版…
観たい気もするが、
でも ルーニーマーラの
熱演に脱帽して
このまま 続編を
待つことにしました。
過去に
「NIKITA」って映画、
あれは やっぱり
オリジナルが 最高だった。
ハリウッド版は
どうしたの…?
って感じだったから
比較してしまうと
その作品に対して
フレッシュな気分が
消えてしまうので…。
これからでも
皆さん ぜひ
ご覧になってくださいな
リスベットの映画
冒頭は007チックに始まり、期待度高まりました。
ダニエル・クレイグ大活躍かと思いきや、(ダニエル・クレイグのファンだから見に行ったわけですが)リスベット役のルーニ・マーラの存在感は大きかった。
壮絶なヒストリーを抱えながらも、逞しく有能に生き抜く姿がいい。
悲惨な環境から、あのファッションになったのかもというのも頷ける。
タトゥーやピアスの意味がストーリーが進むにつれ明確になる。
まるで自傷癖がある人間がリストカットのラインを増やすみたいだ。
彼女のパンク・ファッションはフェイクや格好つけじゃなくて必然だろうと思う。
何故、タイトルがドラゴンタトゥーの女なのか、ラストシーンを見て納得。
巷で言われる八つ墓村系の事件がメインじゃなくて、結局はリスベットのストーリーなんですよね。
最後、もうちょっと盛り上がっても良かったかなと思うけど、マトモな世間に慣れてない彼女の寂しいLove Storyの結末としてリアリティあるかなと思う。
かなりの女性がリスベットのファンになったんじゃないだろうか。New ヒロイン誕生かも。
ダニエル・クレイグに関して。彼は、どの作品でもエロくない。
007でも、あまり女性と絡まないし、他の作品でもベッド・シーンの印象が薄い役者だと思う。
冒頭の、北欧の寒さが極めて似合うような、ある種ストイックな雰囲気を持つ俳優だ。
その意味では、今回のキャスティングは良かった。妥当だと思う。
リズベットが心を開く相手は、そんな雰囲気の俳優が良かったのではないか。
ルーニ・マーラの陰に隠れたけど、ダニエル・クレイグ無しではあの雰囲気は出なかったと思う。
面白い!
フィンチャー監督の本格サスペンス映画は久しぶりで大いに期待してみたら見事期待に応える大変な充実作だった。
リズベット、あんな顔にピアスやモヒカン、揚句にタトゥーなんて超苦手なタイプなのに情強なところや根性の座っているところが大変かっこよく、最後はなんだか好きになった。
それに比べると、ダニエルクレイヴがいつもよりとてもかっこよくなくて残念だったけど、そもそもかっこよくない役なので、キャスティングがよくないと思った。
ミステリーでよくあるんだけど、登場人物が多すぎて把握できなかった。でも気にしなければ問題ないようなつくりになっていて、映画として最終的に腑に落ちる構成だった。
(追記)
スウェーデン版の三部作を見て見返す。ダニエル・クレイヴが野暮ったいのだけど、スウェーデン版のミカエルの方がずっと野暮ったい。犯人の家を探っていると犯人が帰宅して外に逃げるのを見つかって家に招かれて気まずいことこの上ない。
リズベットはスウェーデン版よりかわいい。ドラゴンタトゥーが小さい。
怒りに満ちた魂、一人挑んできた少女の物語
スウェーデン版は鑑賞し堪能したので、どんな表現なのか興味津々でした。観て良かったです。
苛酷な過去に、怒りに満ちた魂で一人挑んできた「竜の刺青の少女」の物語でした。ルーニー・マーラ演じるリスベットは、女というよりは原題の通り少女の部分が濃く、期待以上に魅力的でした。
人間としてだけでなく、男としても慕わしいミカエル。ダニエル・クレイグは納得でした。
ミステリーは天才ハッカー・リスベットの豊富な情報と、ミカエルの記者魂の両面からテンポ良く解き明かされていきます。凄惨な描写もありますが、煙草の一服、何気ない食事にも丁寧に重みをもって描かれているのが凄いと思いました。
そして切ない幕切れ、だってあなた、最初から知ってたのに。堅く閉ざした心の扉は少し開いたけれど。
エンディングテーマも、二人の少女への余韻を深めてくれ良かったです。
とても印象的だった事、リスベットのインスタント麺の調理はクール!イマドキ普通なんでしょうか。
ストーリーはよかったけど
原作は読まずに、予告だけ見て、
サスペンスと思って劇場へ行ってまいりました。
最後まで飽きずにストーリーを追うことはできました。
ルーニ・マーラの熱演もすばらしかったです。
オープニングもとてもかっこよかったです。
……でも、バイオレンスに次ぐバイオレンス。
正視できないシーンが多かったです。
R15指定ということは、高校生は見られるんですよね。
最近の子は、あれくらい何ともないんでしょうか……
おばさまの私にはかなり衝撃的で、見終わって、
何となく具合悪くなりました。
リスベットは美しかった
CMがもの凄く好みだったので、ずっと見に行きたいと思っていました。
あおり文句から勝手に羊たちの沈黙のような映画かと思っていて、R15なのもそのせいかな…と思っていましたが。
人名や土地名多く混乱してしまって、いちいち考えるのが大変でした。
リスベットが協力する理由やミカエルに惹かれる理由がいまいちよくわからなかったのですが、よくよく考えてみれば理由は描写されているんですよね。
ただ情報としてはわかっても、すんなり納得できるというよりは「そういう設定だから」と説明されているような印象を受けました。
リスベットが何であんなに色々出来るのかという理由も、よくわかりませんでした。精神病だから?
そしてドラゴンタトゥーには何の意味が?
また、謎解きの部分が視覚的に地味というか、淡々と進んでいくので「そうだったのか!」というスッキリ感がなく、頭で情報を整理して追いついていくのがやっとでした。
私には難しすぎたのかもしれません。
事件自体が40年も前のことなので、リアルタイムで起こっていく恐怖が味わえなかったのも、う〜ん…と思ってしまった理由かもしれないです。
すべての殺人の動機が「そういう性癖だから」で済まされてしまうような感じもあり、もっとその辺りを深く掘り起こして欲しかったなーと思いました。
レイプシーンやセックスシーンは、彼氏と見に行ったので正直微妙でした(笑)
ゾッとするようなサスペンスを期待して見に行ったら、淡々と進む悲しい話だったので、ちょっと期待を裏切られたような気分になるのかもしれません。
元々こういう映画だと知っていたら、もっと楽しめたと思います。
リスベットの美しさと猫ちゃんの可愛さには文句はありませんでした。
猫ちゃんには生きていてもらいたかったですが…。
ドラゴン・タトゥーの女
う~ん。。。
家で一人で観る映画かな~
15Rにしてる意味合いからしても・・・
けどわたしくし的には
すきな映画です。
レオン・・リーキーター・・・
女の子がステキでした。
女子ひとりで観るべし!
漆黒の欲望を焼き尽くす憤怒の炎
スウェーデン版は未見のまま本作を鑑賞。
2時間38分の長尺にも関わらず、中弛みを一切感じず観られた事に驚いた。
あれだけの量の人物や物語の要素が登場するにも関わらず、
それら全てを綺麗な線ですぅっと繋いだかのような滑らかな語り口。
セリフや場面転換の見事なテンポに関してはもはや“音楽的”と呼べるほどだ。
サスペンスを多く観ている向きには終盤のドンデン返しは読めてしまうかもだが、
そんなことは大して不満とも思わなかった。
流れるような語り口と、魅力的な登場人物に釘付けにされていたから。
まずはリスベット役のルーニー・マーラが素晴らしい!
タフなのにナイーブ。
歪んでいるのに純真。
全身から放たれる孤独のオーラ。
見た目も行動も反社会的だが、実は倫理観は誰よりしっかりしている。
あとダニエル・クレイグ演じるミカエルに「綺麗だ」
と言われた時のあの表情……はい、ノックアウトです。
そのミカエルも忘れちゃいけない。
熱いジャーナリスト魂と人間的な優しさ、弱さ。
「嫌なら皿を洗って消えるよ」
だなんて、脅迫にしては優し過ぎる(笑)。
事件を追う理由も、実業家への復讐心だけでなく、
自分の娘とハリエットの姿を重ねていると思わせる所が素敵だった。
にしても、
暴力描写がここまでどぎついとは正直思わなんだ。
だがリスベットが暴行されるシーンや猫の死骸等は
観客に不快感を与えるべくして造られた事が感じ取れ、
いわゆるエログロとは真逆と考えた。
前者はリスベットが事件解決に協力的だった理由や、ミカエルに惹かれた理由にも繋がる訳だし。
映画が浮き彫りにするのは人間の、特に女性に対する歪み切った欲望。
そして、それによって存在を歪まされた女性達の哀しみ
……いや、憎しみに近いほどの激しい怒り。
リスベットはその“怒り”そのものだ。
彼女はいわゆる強い女ではなかった。
生き残る為に強くならざるを得なかった女だった。
ハリエットは死を装ってなどいなかった。
ハリエットは確かに、その存在をこの世から抹殺されたのだ。
どちらの女性も、本来の自分を殺さなければ生きられなかった。
“誰がハリエットを殺した?”
本作のこのキャッチコピーは、一義的なものではないのかも知れない。
以上!
いやあ、続編がムチャクチャ楽しみな映画です。
スウェーデン版の三部作を観ないで続編を待てるかどうかは自信が無いけど……。
<2012/2/11鑑賞>
ルーニ・ーマーラーいい!!
レビューも評価高だし、大好きなデビット・フィンチャー楽しみに鑑賞。
ルーニー・マーラーの好演に魅せられたおかげで
あまりタイプではないダニエル・クレイグが霞んで気にならない存在に・・
長尺ながらオープニングでわくわくさせて
あっと言う間に観せるところさすがです。
ただ、フィンチャーだから良く出来たのかなと思いつつ
話は登場人物を見ただけで、少々結末が読めてしまうので
フィンチャーに更なる↑↑を期待で辛めに評価。
暗闇のリスベット・第一章
事前にDVDのスウェーデン版で予習。北欧の映画は淡々と描かれているイメージが付きまとっていましたが、これは例外でとてもダイナミック。ハリウッドにしたらどう化けるのか。
ハリウッド版では、オープニングから驚きました。『♪移民の歌』でグイグイ狂気の世界へ引きずり込まれ、とても良い滑り出し。この魅せ方は素晴らしいです。
映画館で観る映画では、今までで最長の上映時間で緊張していました。
しかし、ストーリーとしては、テンポが早く2時間38分の長さを感じさせず、振り返れば沢山あったが、もうクライマックスまで来たかと思った程です。
それだけに、ミステリー要素は不十分だったかもしれません。一族のメンバーもぞろぞろ出てきて、各人のキャラを丁寧に引き出せていれば観やすかったと思います。
でも、原作者も監督も主眼に描きたかったのは、ミステリー如何よりも、きっとヒロインの天才ハッカー・リスベットでは?
体中に刺青を彫り、顔中にピアスを施してイカつい容姿をしても(※リスベットを演じたルーニー・マーラは、顔のピアスの一部は役作りで本当に空けました)、内面は硝子のように繊細で脆く、弱さを隠すための虚勢なのです。
更には新しい法定後見人から凄惨な性的虐待を受けています。
原作者自身、生前は女性差別を激しく嫌っており、リスベットの“痛み”と男性の卑劣さが実に残酷に描かれています。
リスベットにとって男性のほとんどは憎悪の対象なはずです。それでも何故、雑誌記者のミカエルに危険を冒してまで調査に協力し、心も体も委ねたのか。
きっと、リスベットはミカエルとの関わりを通して、暗闇からの突破口を見出そうともがいているのかもしれません。ミカエルもまた、リスベットに憐れみを抱き、必ず救い出そうと、彼女の心の闇に入り込もうとしているのかもしれません。
彼女の心境の変化が、3部作に繋がる重要なカギになるでしょう。
2人の今後にどんなミステリーが待ち受け、どう乗り越えるか、期待が持てます。
スウェーデンが舞台でセリフが全編英語というのは違和感ありましたが、ハリウッド版の方が迫力や緊張が良く伝わっています。
ダニエル・クレイグが役不足だったかも、と感じる程にルーニー・マーラが体当たりの演技で、強烈な印象を与えてくれました。モザイクが入った映画は初めて見ました。
アカデミー候補というのも納得できます。
全212件中、161~180件目を表示