ドラゴン・タトゥーの女のレビュー・感想・評価
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疲れた…
見終わった後に
とても疲れます。笑
見るなら元気な時がお勧めです!
最初、ハリエットの写真を見てリスベットにそっくり
と、勝手にリスベットはハリエットじゃないかなと
考えながら見ていましたw
普通に推理物かと思って見てたので
性行為のシーンが多すぎてちょっと嫌でした。
家族と一緒に見に行かなくて良かったです。
特にリスベットがレイプされるシーンは
見ていてとても気分が悪くなりました。
監督がデビットフィンチャーだからとか
主演がダニエルクレイグだとか関係なく見ると
ストーリーの印象はワクワク感はなく暗いマニアックな推理物って感じでした
40年の謎が娘の言った一言で解かれるのもおかしいと思いましたw
でももし続編があってこの2人がタッグを組むなら…
って感がえると楽しみです。続編が見たいと思いました。
最終的に2人がくっつけばいいのになと思わせるような
ラストシーンでした。
特にリスベットの動き一つ一つが
とても美しくて目が離せません。
ルーニーマーラーの演技がもっと見たいな
と思えた作品でした。今後の活躍に期待大です。
超高速刺激物
こんにちは(いま2月13日pm5:10頃です)
「アアアー、アー」とシャウトする、
そう、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」
(神々の怒りのハンマーで我らを大陸へと向かわせる・・・)
そんな歌詞とサウンドではじまるこの映画が退屈のわけがない。
いろんな異物が混じり合い、混迷・混沌・混乱の世界へ向かわせる。
主人公のリスペット自体が普通を拒否した存在であり、
事件そのものが猟奇的であり、登場人物も人間の隠れた業みたいな
ものを感じさせる。もうひとりの主人公であるミカエルが実にノーマル
なひとに見える。そのミカエル役が007のダニエル・グレイグである
のはフィンチャーが意図したことだろうと思える。
デビッド・フィンチャーはテクノロジーを駆使して、
刺激性の強い映像を作り出すのに長けている。
「エイリアン3」にしても「「セブン」にしても
「ベンジャミン・バトル」異形なるもの映像化するか。
ミュージック・ビデオの製作からスタートした監督は、
とにかく観客を飽きさせない刺激を求めている。
この「ドラゴン・タトゥーの女」はそんな監督の格好の
素材だったといえるだろう。
ただ、役者たちがいまいち僕好みではなかったのが残念。
不要な性交場面と殺された猫。
主役二人の男女の二度に及ぶ性交場面では場内から失笑が漏れていました(久々にボカシの入った映画を見ました)。監督のデヴィッド・フィンチャ―は、どうしても主役の男女(ダニエル・クレイグ、ルー二・マーラ)をくっつけたかったのかもしれませんが、そうした意図がこの作品をきわめて、通俗的なものにしているように思えました。途中、猫の惨殺死体がでてきます。私は精巧な作りものであろうと高をくくっていたのですが、エンドロールを最後まで見ても、「この映画では如何なる動物も傷つけていませんし、殺してもいません」といった趣旨の文言がありませんでした。あの名演技をこなしていた猫は殺されてしまったのでしょうか。もし、映画のために動物を殺していたとしたら、それは許し難い行為です。ストーリーは極めて平凡なものです。古文書と現代の殺人事件を結び付けるサスペンス物なのです。私は「ダヴィンチ・コード」を思い出していました。かつては「セブン」や「ゾディアック」といった傑作を撮っていた監督だけに、今回の映画には不満だらけです。一言で云って、脚本が退屈なのです。仕掛けが安っぽいのです。しかし、脚本自体が殆ど、払底している現在にあっては到仕方ないのかもしれません。日本映画など、酷いものだらけなのですから・・・。
久々に当たりの映画!!
いや~久々に面白い映画でした!
ケチケチな私。いつも映画を観終わった後、今日は300円だったな~とか1000円だなとか思うのですが、久々!1800円の価値ありです。
いや~なんといっても、キャストがまず最高!
007のダニエル・クレイグね!
どんだけそそんねん!超しぶい!超かっこいい!
私、あまり俳優がらみで作品を追いかけたりしないのですが、ちょっと追いかけたくなりました。
そして、この作品で初めて知りました。ルーニー・マーラー。
彼女、超魅力的☆ルーニーさんが魅力的なのか、リスベットが魅力的なのか☆えぇ、そうです。二人の魅力が合わさってもんのすごいことになっているんです。
う~ん、きわどいシーン、目をつぶるような過激シーンも何度かありますが、意味のあるシーンです。
ルーニーさん超体当たり演技。尊敬しますし、将来がとても楽しみな女優さんです。
この作品は、ミステリー的要素もあり、ラブストーリーもあり、女性ヒーローもの的要素もあり、すりらー的な要素もあるのかなと思います。
欲張っているようで欲張った感のない、大満足の作品です。
音楽と最初のイントロの映像も良かったですね。
あれも意味があるんですよ~
結構長いです。
途中トイレに行きたいが、続きが気になるので行けない!という感じ!
トイレはすましておいてくださいね☆
悲しきヒロイン、リスベットの物語
大抵の映画のオープニングというのは、流れる風景をバックに、粛々と音楽が流れ、スタッフ&キャストの名前が点々と出てくるもの...観客がゆるやかにその映画の中に入っていくようなものが多いと思うんですが、この作品のオープニングは凄いですね!
オープニングとして完全に独立しているというか、良い表現が思いつかないんですけど、TVドラマとかのオープニングみたいです。おどろおどろしいイメージ映像ですが曲が素晴らしく、これは文句なしにかっこいいと思います。
このオープニングによって、観客の期待感の増大&作品に引き込むという目論み(?)はほぼ成功と言えるでしょう。
私は、原作本&スウェーデン版映画は見たことがありません。
昔(40年前)、或る富豪一家に関係する「ハリエットの失踪」という未解決事件があり、その真相を解明しようとするサスペンスストーリーです。
感想としては、事件の真相については、それほどでもなかったかなぁという印象です。「誰も予想できないような驚きの結末」とか「とてつもない傑作ミステリー」のようなものは無かったと思います。
そこのところはドラマ「相棒」の2時間スペシャルとかの方が、勝ってるかも。
事件に関わっている「ヴァンゲル家」の面々が○○の父○○、○○の叔父○○、○○の妹○○、○○の兄○○...だのと、人数が多くてなかなか覚えられず、これを理解するにはもう何度か見てみる必要がありそうです。事前予習をしてから見ることをお勧めします。
ストーリーが進むにつれ、40年前のハリエット失踪事件の謎を追いかけていたのが、途中でとんでもない猟奇的連続殺人事件の真相に近づいていきます。
それでもって、その連続殺人事件の犯人との対決の一部始終は、悪くはなかったんですけど、決着のつき方が少々あっさり気味、という感じがしました。もう少しいろいろあればなぁ…と(^ ^;)。
サスペンス映画なのにミステリー要素は普通レベル...ではこの作品の魅力って何なのでしょう?
それは、やっぱり主演の2人、とりわけヒロインの方にその要因があると思います。
だいたい、映画のポスターからして、ダニエル・クレイグの正面写真と、やけに浮世離れして見えるモヒカン頭の美女。至ってシンプルな構成&モノクロ写真なのに、インパクトは大きい。
ヒロインのリスベット・サランデルは、序盤は「他人と関わる事を極力避け、孤独を飼い慣らしている孤高の天才」といった感じです。
彼女は美人なのですが、わざと近寄りがたい異様な容姿を作り上げ、他人を警戒し、「敵」と見なした者には、肉体的&精神的に容赦なく痛めつけます。
途中でリスベットの後見人になる肥満体の弁護士は、彼女を「一般社会に溶け込めない精神障害者」と見下して、強引に猥褻行為を行います。それによって彼女の逆鱗に触れてしまい、3倍・・・いや5倍返しとも言えるような地獄の苦しみを味わう事になります・・・。
(序盤にその強烈な痛いシーンがあるので、そのインパクトが強すぎて、そのあとの事件の謎解きの緊張感とかの印象が薄くなってしまったのかも知れません)
しかし、そんなリスベットがミカエルと事件の捜査に乗り出し、時には一緒に、時には別行動を取りながら、事件の謎を追う過程で、徐々に彼女はミカエルに対して心を開き、信頼を置き、仕事のパートナー以上に親密な間柄になります。
そして終盤では、完全に「恋する女」になっているのがよく分かります。
捜査が終了し、彼女の態度は明らかに最初とは変わっています。
もともとの後見人だった弁護士さん。
途中で脳出血で倒れ、その後遺症でろくに会話もできない状態になってしまいますが、この弁護士さんとリスベットは強い信頼関係を築いていた事が窺い知れます。
チェス盤を挟んで、彼女はその弁護士さんに「今まで迷惑ばかりかけてごめん。私、友達ができた」と話しかけます。和やかに、どこか嬉しそうな表情で。
おそらく彼女にとっては数少ない、完全に打ち解けた間柄の、全面的信頼を寄せる人物であったと思います。
そんな人が、会話もできず意思の疎通もままならない状態になってしまった事を考えると、ひどく彼女が可哀想に思えて仕方ありません。
そして決定打になるのはラストシーン。ミカエルに思いを寄せつつも、その気持ちが報われない事を思い知らされる。
ミカエルは自分の居場所(家族のもと)へと戻って行き、リスベットは一人取り残され、結局また、孤独な日常に引き戻される。
彼女もきっと心のどこかでは、そうなる事を予想していたと思います。でもそれと同時に、ミカエル同様、自分にも居場所を持ち、孤独から抜け出したいと、もしかしたら思っているのかも知れません。
少々飛躍しすぎかも知れませんが、映画を見終わってからそう考え、とても悲しくなりました。
・・・なんとも、切ないではありませんか。
徹底して凶暴な一面と、卓越したスキルを持ち、そして頭脳明晰な切れ者。
単に反社会的なアウトローではないし、好きこのんで孤独な環境に身を置いている訳でもない。
かなり斬新なヒロイン像。リスベットが主人公と言っても過言ではないと思います。
ミステリー云々より、このヒロインを見るだけでも、価値がある、と思う次第です。
ファイトクラブ並のファーストインパクト
オリジナルより洗練されてる
大好物のフィンチャー監督作品だけあって、リメイク決定時から超楽しみにしてました。
とにかくオープニングからしびれる格好良さ!ファイトクラブのオープニングに通じる感じで、ファイトクラブでは細胞だったのが、今作では悪夢に変わった感じ。
とにかく全体的にオリジナルよりエッジが効いて洗練された作品。オリジナルから変更された部分は賛否両論あるかと思いますが、ルーニーマーラの役作りと変更部分の効果でラストはより切なくて悲しいし、ストーリーもよりわかりやすくなってます。
あと贅沢かもしれないけど最近のフィンチャー監督作品は完璧さ故に、まとまった感(あくまでもフィンチャー監督作としては)があるのも事実。
次作はまた革新的な冒険をして欲しいです!
どうやら続編は、フィンチャーが監督しないみたいだけど、続編の監督はハードルあがり過ぎて大変だと思います…
リメイクでオリジナルに肩を並べる作品は初めて
コロンビア・ピクチャーズのマークが普段と違って、どんよりした色調で投影される。
オリジナル(2009年スウェーデン)のメインテーマは、コーラスを使った印象的な曲だった。それにどう対抗するのかと思っていたら、なんとレッド・ツェッペリンをカバーしたカレン・Oによる『移民の歌』。なまじオリジナルを使わず、既存の曲からインパクトのある楽曲を選択したのは、ある意味正解といえる。さらに色をつけたら「007」のタイトルバックにもなりそうな、黒が基調のビジュアルが素晴らしく、さながらミュージックビデオのようだ。これだけで、デヴィッド・フィンチャー監督の本気度が伝わってくる。
しかも舞台をアメリカに持って来なかったのがいい。事件の根底にあるものなど、「ミレニアム」シリーズを描く上でスウェーデンを出てしまったら別物になってしまう。
ミカエル役のダニエル・クレイグのシャープなマスクはオリジナルになかった魅力だ。オリジナルでは、ミカエルがノオミ・ラパス演じるリスベットに完全に食われていた。
そのリスベットこそが、今回のリメイク版の仕上がりを左右する重要なポイントだが、まずオリジナルを超えられないだろうという予測がいい意味で大はずれ。ルーニー・マーラの体当たりの演技はもちろんだが、そこはかとなく漂う清潔感と知性が、どんなにいたぶられるシーンでも汚く見えない。
逆をいえば、オリジナルが纏(まと)っていたどす黒い闇は薄れてしまった。この点は賛否両論あることだろう。このリメイク版は、カメラワークやカット割り、照明および音響に至るまで洗練されていて、品よくまとめられたという印象だ。
また、よく見知った俳優が多いため、複雑な人物相関が判りやすい。オリジナルより5分長いだけだが、事件の究明が丁寧に描かれ、推理の過程も解りやすくなった。
リスベットのスイスでの単独行動は、オリジナルでは結果だけだったが、その経過が詳細に語られる。ここは監督がルーニー・マーラの容姿を活かしたサービス・ショットといえる。その前の「殺していい?」の台詞もキマっていて、次作でのリスベットの活躍を楽しみにさせるあたり、心憎い演出だ。
ひょっとしたら次回のポスターでは、ルーニー・マーラが正面を向いて、ダニエル・クレイグが横を向いているかも知れない。
適度なスピード感を持ったストーリー展開と、分かりやすくまとめられた圧倒的な情報量、オリジナルに勝るとも劣らない俳優陣といい、リメイクでオリジナルに肩を並べる作品を初めて観た。
音の使い方が絶妙
原作本は未読、スウェーデン版映画「ミレニアム」3部作は鑑賞済みで本作を観ました。
まず気がついたのは音の使い方がすごく良いということ。オープニングの「移民の歌」にグッときたし、「ソーシャル・ネットワーク」同様、BGM、息づかい、ドアの音、その他些細な音にまで神経が行き届いている感じで、作品に立体感をもたらしている。それはまるで音が創る3D感。
スウェーデン版より本作のほうがキレイでスマートな作品になってますね。スウェーデン版のリズベットはもっと尖ってて閉じたイメージ(そうなってしまう過去を続編で明かしていく訳ですけど)、恋心も素直に表せない女なのに対して、本作は女性らしさがある。それと犯人の残忍さもスウェーデン版のほうがありました。決定的に違うのはラストシーンです。完全に恋する女性ですよね(相手がジェームズ・ボンドじゃ仕方ないか)。しかも「ソーシャル・ネットワーク」と同じく成就しない虚無感のうちにエンディング。本作にハリウッド・リメイクのプライドを感じましたが、どうしても初めに観たスウェーデン版リズベットの愛を知らず、人間不信なイメージが強すぎて、本作のリズベットには馴染めなかったけど、映画自体はとても良い作品なので、これを観た後でスウェーデン版と見比べても面白いのではないでしょうか。
監督がデヴィッド・フィンチャーで良かった!
スウェーデン発のベストセラー小説の、本国スウェーデンに続きハリウッドで映画化した話題作。
スウェーデン版は、特異な登場人物と横溝正史作品を思わせる濃密な内容で、これぞミステリー!と太鼓判を押したくなるほど面白かった。
なので、ハリウッドリメイクの話を聞いた時、何でいちいちリメイクなんか…と正直思った。
しかし、監督がデヴィッド・フィンチャーと聞いて、期待に変わった。
「セブン」「ゾディアック」を手掛けたフィンチャーなら、下手な映画にはしないだろう。
その期待は見事に裏切られる事はなかった。
「ソーシャル・ネットワーク」に続くスタイリッシュな演出、映像、編集、トレント・レズナー&アッティカス・ロスによるクールな音楽(タイトルバック!)で、フィンチャー印炸裂の作品に生まれ変わっていた。
同じ脚本を2人の監督に渡して同じ作品に仕上がる事はないのも確かに頷ける。
ストーリーについては今さら触れる事もないだろう。
元々が面白い作品なのだから。
ベテラン脚本家スティーヴン・ザイリアンの手腕が光っていた。
この作品の大きな見所の一つは、ヒロインのリスベット。
今回この、全身ピアスにドラゴンのタトゥー、天才ハッカーにして複雑な内面を持つ難役に挑んだのは、新星ルーニー・マーラ。
リメイク版「エルム街の悪夢」やフィンチャーの前作「ソーシャル・ネットワーク」に出演していたが、清楚だった以前の役柄と比べると、その変貌は驚くべき。
でも正直、スウェーデン版のノオミ・ラパスと比べるとインパクト不足か…。(アカデミー主演女優ノミネートも意外)
だが、その体当たり演技は素晴らしい事に変わりないし、またハリウッドから楽しみな逸材が誕生した瞬間だ。
デヴィッド・フィンチャー作品の好きな人、ミステリー映画の好きな人、久々に見応えのある作品を見たい人なら、見て絶対損しないオススメの作品。
この濃密ミステリーをぜひ劇場で!
推理ものとして秀作。
今年最高かもね
2人の主人公のキャラクター作りや設定が非常によく
どっぷり世界観にはまれました。
名作セヴンと違いますが なんとなく似てます
気になったところでセックス描写がきつかった 抑えていると思えるが
前情報なしに鑑賞した俺には衝撃だったぞ
見る方はそのへんを理解してご覧下さい。
グロはいいんだが セックスとなるとねぇ~ 一緒に見に行ったのが親子なら恥ずかしいよねw
謎解きは 謎解きが好きな方なら大体犯人と行方が途中でわかると思います。
2人の主人公のかっこ良さ 安心してみられるダニエル クレイグの演技
そして世界観がすごく成功した映画だと思います。
是非 観に行ってくだされ
テンポの速さに驚愕…
まずこの作品はテンポの速さが凄すぎるの一言。
158分という長い時間が、あっという間。100分に感じたほど。
早くもアカデミー賞5部門ノミネートされてるみたいですね。納得。
序盤は、とにかく場面展開が速いのでハマりづらい人もいるかも…。自分はそうでした…。
だけど中盤からは場面展開も少し遅くなり速くなっても慣れが生じてストーリーに引き込まれておもしろかったです。
リスベット役がオリジナルよりも可愛いらしく女の子らしい。リスベットという役をうまく演じていたと思います。ルーニー・マーラ、今後、注目されるかもしれないですね。
だけど、原作は読んでないですが、自分的にはオリジナルの方が好きです。
あと切ないラストは、切ないっちゃ切ないんですが、登場人物が多くミカエルとリスベットの描写が少し薄く感じました。それに唐突に終わった感じがして中途半端な終わり方にも感じました。
もう少しひねった終わり方をしてほしかったです。
だけども本当にテンポはびっくりするほど速く、あっという間なのでぜひ劇場でご鑑賞ください。
ずっと浸っていたい映像世界
あー!!!!もう今日ほどデヴィッド・フィンチャー監督作品を愛し続けてきて良かったと思えた日はないです!!!!
『セブン』のファーストインプレッションから常に彼の映画から衝撃を受け続けてきて、毎回脳天に稲妻落とされて、毎回興奮して、毎作品最良だと思ってるんで、今回もその思いが更新されたってだけなんですがw
実は正直白状しますと、何でフィンチャー御大はこの作品をチョイスしたの?と、発表聞いてからずっとモヤモヤ感抱いてたんです。
原作は読んでないですが、スウェーデン版の映画三部作は観ていて、確かに重厚で緻密な物語だな、とは感じていて。
でも何で?
何で焼き直しするの?筋書きもオチも知られてるのに!?というある種の御大への“疑念”というか“不信感”?
そんなモヤモヤ抱えたまま幾月を過ごし、暫くして予告動画がポンとアップされました。
期待せず何気に拝見しました…こう、なんつーか…疑念も不信感も彼方へ消え去りました。もう“期待”に胸膨らんでいました。予告映像に取り憑かれました。
これぞ、フィンチャーマジックと思いました。(つかオレが現金?)
と、あらゆる期待と葛藤を抱きつつ、やっと本編公開封切を迎えました。
いやもうね、うん、もう、ホント素晴らしいの一言に尽きます。
関係ないんですね。物語の流れとかオチとか展開とか。
デヴィッド・フィンチャーの映像世界に落とし込んでしまうと、そんなこと関係ない。瑣末。
彼の映像が持つ魔力に惹き込まれてしまう。
埋没してしまう。
ダニエル・クレイグのエレガントな中年男の所作。
ルーニー・マーラの飄々とした力強さ、得体の知れなさ。
観る側に意識させないながら、その実、美しく巧みな映像群。シークエンスの連続性。
どれも一級品。ずっと浸っていたい。
惜しむらくは、物語運びを分かり易く時間制約からの弊害?で軽妙なテンポ感に仕上げてしまったこと。
158分じゃ(自分には)明らかに時間足りてないけど、一般観客層を飽きさせない為にはギリギリの時間配分だったんでしょうけども。
個人的には四時間でも五時間でも観ていたかった映像空間だったので。
まそれだけこの映画が素晴らしいって証拠なんですけども。
いやはや、のめり込みました。この映像世界に。
是非、残りの2、3も、御大に撮っていただけることを切に願っております。
大傑作!!!!!!
デビット・フィンチャー流儀!!
至近距離で生のルーニー・マーラを目撃。精霊のような可憐さの変わりようの落差はノオミ・ラパス以上のものすごさ。
2年前のオリジナルの熱狂的なファンだった小地蔵からすれば、本作はハリウッドリメイクのスケール感を感じさせるものの、作品の重要なディティールを敢えて無視して飛ばしているところが気になります。デヴィッド・フィンチャー監督の作風が好きになれないのも、登場人物に余りフォーカスしないで、傍観者的にカメラが追うスタイルなんです。 それだと、どうしてもストーリーが説明不足で解りづらくなるのですね。「ソーシャル・ネットワーク」でも途中から爆睡してしまいました。
さすがに本作では、ダニエル・クレイグの渋い演技とルーニー・マーラーの全裸のベットシーンも厭わない体当たりの演技で、最後まで眠らずに楽しめました。ただそれも2年前にオリジナルを見ていて、筋をあらまし掴んでいるから楽しめたのだと思います。初めて見る人には、ちょっとオリジナルを見て予習しておかない分かりにくいのではないかと心配です。
オリジナルの良さは、簡潔なエピソードをてきぱきとつないで物語が進行してゆくのは小気味が良いところ。それでも1作目のミカエルとリスベットが出会うまでのふたりの捜査活動がパラレルで展開するところは、どうなっていくのか分かりづらかったのです。 本作では、オリジナル以上に出会うまでが長くなっています。初めて見る人には、このパラレルな進展が理解に苦しみそうです。
ストーリーの紹介は、オリジナルのレビューと重複するので省略します。ぜひ小地蔵のオリジナルのレビューも参考にして下さい。
ここではオリジナルと違う点を突っ込みたいと思います。
まず本作は3部作の1作目として、シリーズのイントロの役割も担っています。「女性虐待」が重要なテーマとなっている本シリーズでは、リスベットと父親の関係も、テーマに関わる要素として欠かせません。なかでもオリジナル1作目の最後に突如描かれるリスベットが実の父親にガソリンを浴びせ放火してしまうシーンは、2作目に繋がる重要なものでした。それを丸ごとカットしてしまうのは疑問です。リスベットが男性を嫌悪し、人間不信にすらなってしまった原因については、やはり1作目から暗示すべきだと思うのです。
またリスベットとミカエルの関係にも異議あり!です。ミカエルが抱える事件解明に協力するようになったリスベットは、ミカエルの出張先で共に寝泊まりして調査活動に当たっていました。そして突如ミカエルにのしかかるようにリスベットが求めるところまではオリジナルと一緒です。しかしその後オリジナルでは、ミカエルが求めると手痛いしっぺ返しを喰らわすのですね。以後ふたりは男女の仲を超越して、同志的な深いつながりで、事件の深淵に迫っていくのです。リスベットの孤独な心を理解していたミカエルの優しさがいいんですね。それを何ですか!(`へ´)フンッ。本作では、エッチしまくりというのはいただけませんね。その分、ミカエルとミレニアム編集長の不倫関係が希薄になってしまいました。
ただ本作にもいいところはあって、珍しくクリスマスプレゼントを用意して、ミカエルのところに訪問しようと、リスベットらしくない行動をおこしたら、あいにく「先客」がいたのです。嫉妬したリスベットは、静かにプレゼントを投げ捨てて立ち去るところは彼女らしくて良かったです。クレイグ版ミカエルは、より色男度アップなんですね。
また1作目の見どころの一つ。リスベットが後見人の弁護士から性的虐待を受けるシーンと復讐するシーンでは、オリジナルの方がよりえぐかったです。
えぐい演出がカットされたところは、後半の連続少女殺人事件にも違いがはっきりします。オリジナルでは、ひとりひとりの事件のあらましを克明に紹介していきますが、
本作はサラリとしか触れられませんでした。やはり丁寧に触れた方が、ミステリーの緊迫感が違ってくるところですね。
事件といえば、そもそもの少女ハリエットの失踪事件の描き方にも疑問があります。なぜか本作では、ハリエットの存在が最後に確認されたスウェーデン北部のヘーデビー島が密室状態にあったことを紹介しません。一本の橋を封鎖されたら、どこにも行けないはずなのに、忽然と消えてしまった謎をミカエルが解明するところが、ミステリーのキモに当たるはずなのにです。
他にも、リスベットが調査のための変装をこなしていくところや、実は一流企業のOLだったことなど彼女の意外な一面を次々明かしていくところがオリジナルの興味深いところでした。そういったオリジナルシリーズの重要ポイントが省略されているところは、演出上疑問に思うのです。
それでもやっぱりグレイグはかっこいいし、説得力をもって不屈のミカエルを演じきっておりました。また試写会では至近距離で生のルーニー・マーラを目撃できました。あの精霊のような可憐な女性が、リスベットのような魔性の女に変われるのだろうか!その変わりようの落差はオリジナルのノオミ・ラパス以上のものすごさと太鼓判を押しときます。その辺がアカデミーノミネートの理由でしょう。それでもあの独特のリスベットの雰囲気は、ノオミ・ラパスが一枚上手だと小地蔵は押したいですね。
原作を読み、もう一度映画館で是非とも見直しても更に楽しめそうな久々の良作
ディヴィット・フィンチャー監督なら、どうこの世界的なベストセラーを仕上げるのだろうか、とても興味があった!そして全くその期待が裏切られる事は無かった!!!
私は不勉強で、残念な事にスティーグ・ラーソンの世界的なベストセラーも読んでいないばかりか、このハリウッド版リメイクと言うこの作品を見るまでは、オリジナル映画であるスウェーデン映画版も観ていないので、あくまでも今回の作品を単体映画として自分が観て感じた印象しか書けないのだが、久し振りに映画としてとても楽しめる作品に出会えた気がしている。
この監督は独自の映像感覚を持っているためか、もう映画のファーストシーンが写し出されると、これは、きっと面白い展開を楽しめるに違いないと大きな期待の予感が胸に溢れて出て来るのが解り、あっと言う間に、D・フィンチャーの世界へと引きずり込まれる自分を発見したし、そしてその世界に自然に身を任せる事が出来た。映画ファンにはとっても満足出来る新たな映画作品の一つが生れたと言える。
しかし、映画の途中では、かなりエグイシーンも展開するために暴力的なシーン及び、肉体的痛みを見せ付けられるのが苦手な人は、覚悟を決めて観る事をお勧めするし、出来る事なら、映画を観る前に食事を済ませて置く事も併せてお薦めしたい!
映画観賞後は、食欲・体力共に減退するのは確かだ!されど『セブン』を観た方や、あの映画のテイストを評価出来る人には、更なる面白さをプラスした作品として絶対満足出来る映画だと思う。
本来、私は暴力的なシーンや、サスペンスなどで残忍な映像が出ると生理的に反発してその映画は、普通受け付けないタイプの人間であり、したがってホラー映画や、サスペンス映画は避ける傾向が強いのだが、しかしそこに人間の本質に迫る真実の欠片や何か人の共通認識現れが流れて描かれている場合は、例外だ。
『ソーシャルネットワーク』や『セブン』『ファイトクラブ』『ソディアック』が好きな人は絶対失望する事は無いと想像する。
主演のD・クレイグが渋いし、クリストファー・プラマーそしてライト・ヨリックなど俳優陣がベテラン揃いで素晴らしい上に、この作品で、アカデミー主演候補と一躍躍り出たルーニー・マーラーのナイーブなガラスの様な危険で危うくそれでいて繊細な役処を見事に体当たりで演じているのも見所の大きな要素でもある。
原作には、かなり細かく人物のイメージが描かれているとの事で、ルーニー自身リスベットを演じきるのに苦労は無く自然に役になりきる事が可能だったと記者会見で話していたが、なるほど頷ける。その名に有る通りに、ドラゴンタトゥーのその謎のハッカーのイメージは自分の中では、『シザーハンス』を想い起こさせた。何故なら、その醜い容姿とは裏腹に、そこに隠された、一人の人間の奥深く底に横たわるその女の生い立ちの悲しみが、ドラゴンタトゥーと言うその恐い表情とは逆に徐々に明らかにされて行く悲しみのストーリー、その女の生き様に共感を覚えずにはいられなかった、衝撃の極上サスペンス!
しびれた
堪能しました!
"ハイリー・スタイリッシュ"という言葉はこういう作品のためにあるのだろう。
複雑に入り組んだストーリーライン、重厚なキャスト陣、語りすぎない脚本、凍てつくスウェーデンの空気に呼応するようにクールでありながら、どこか官能的なトレント・レズナーの音楽、全体的に抑えられた色調と、その中に輝くルーニー・マーラの白い肌。視覚的にも聴覚的にも楽しめた。
物語の展開はスピーディーで、クライマックスに向かう緊張感も素晴らしい。2時間半があっという間だった。
半端でない暴力とセックス、大富豪と家族たちの愛憎はまさに現代のギリシャ悲劇だ。甘ったるい感情を突き放すような演出、ストイックで格調の高ささえ感じさせる雰囲気が包み込む。
ルーニー・マーラは、ITを使いこなしバイクにまたがりバイセクシャルという新しいヒロインを現出してみせた。トリニティや草薙素子に通じるアクション・ヒロインの系譜とも言えるが、彼女のか細い肉体からは悲しみと絶望と爆発せんばかりのエネルギーを皮膚の下に押さえ込んでいるのが透けて見えそうだ。
この映画の中ではメイン(ヴァンゲル一族の謎を追うミカエルの物語)とサブ(リスベットの物語)のストーリーが重層的に進行していくが、マルティンが最後に放った「危険だと思うのに、なぜ人はわざわざ罠にはまりに来るのか」というセリフは、そのままリスベットの行動にも当てはまる。天才的な能力を持ちながらも一方で無防備で、簡単に大人の罠にはまってしまう。
氷のように心を閉ざしても不変の純真さが見え隠れする彼女は魅力的で、ミカエルに対してわずかずつ柔軟になっていく表情がとてもいい。
孤独な魂たちに救済を与え、安堵とほろ苦さを残しながら映画は終わる。
昨年の「ゴースト・ライター」も素晴らしかったが、こういった映画を大画面で見ると、やはり1800円を払っても劇場に足を運ぶ価値があると思えてしまう。
ちなみに試写会場の有楽町日劇は大劇場のため画面が暗いという印象があり、しばらく足が遠のいていたが、最新のデジタル設備導入により驚くほど明るく鮮明な画質と音で鑑賞する事ができた。
この作品の硬質な触感が4Kデジタル画面を通じて、より観客に伝わる事をフィンチャーは多分に意識しているのだろう。
新しい映画の可能性を感じさせる作品。
倫理的に問題のある箇所は何もないと感じたが、、、<R15>修正中ということで、公開版をまた見に行こうと思う。
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