劇場公開日 2012年3月1日

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「映画撮影の再現シーンがすごくおもしろかった・・・」ヒューゴの不思議な発明 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0映画撮影の再現シーンがすごくおもしろかった・・・

2012年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

遅ればせながら3D字幕で観た。特にファースト・シーンのパリの俯瞰映像から駅の構内をなめるようにカメラがとらえる映像が見事だった。駅の裏側の時計のシーンも奥行きが感じられてよかった。観る前は、スコセッシがどうして児童書をしかも3Dで撮ったのか不思議でならなかったが、観て納得。インタビューで語っていたが、自分の娘に観せられる映画を撮りたかったのと、この映画の内容なんだなと思った。映画への愛が満ちあふれている。スコセッシの映画は暴力的なものが多いけれど、この映画だったら娘さんが観ても大丈夫。それにスコセッシといえば、監督として優れているだけでなく、映画のことも大学で教えていたくらい、詳しい人! だったら、当然だよな。でも、この映画のタイトルも「マリリン」同様、よくない。原作本のタイトル「ユーゴの不思議な発明」に引きずられたのかもしれないが、「ヒューゴのからくり人形」とかにできなかったのかな。発明なんてしてないじゃん。おかしい。勉強不足で、私はこの映画関係者のことはよく知らなかったが、知りたくなって、鑑賞後、ネットや本でいろいろ調べたりした。すごい人だ。みなし子だって、人を勇気づけられることはできる。それから、いろいろな登場人物がグランドホテル形式とまではいかないにしても、きちんと描かれている点も好感が持てた。

瑞