アジャストメントのレビュー・感想・評価
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マットデイモンカッコよい!
運命とは何か
運命のどこでもドア
「ラブコメ」としてなら少しは観られる。
逆に、SFとか、ロマンスもの、ドラマとしては
全くなってない。むしろダメ。
ツッコミどころ多すぎて
もはや言葉を失ってしまいました。
2つの点だけ言わせて。
1つ目は、たぶんテーマとしては
「世界を悪い方向に導くとしても、
運命に抗って愛を選ぶのか。」
だと思うんです。
で、大統領ってのは分かりましたが
”それでどうなる”が語られてないので
観客としても彼女を選ぶ以外
考えられないんです。
例えば「第三次世界大戦が起こる未来」を
映像的に見せて、世界の人口が半分になったとしても
彼女を選ぶのか。とかね。それがないから一択。
だから、あの”帽子軍団”が悪い奴らにしか見えない。
2つ目は、
”「彼女を選ぶと不幸になる」というのはウソだ”
という告白。
え?えぇ⁉ウソなの?ウソはだめでしょ。
なんじゃそりゃ!ですよ。
ちゃんと明かされてませんが、帽子軍団は
人外ですよね?人ならざるものですよね?
例えば天使のような。人を導く存在でしょ?
なんだかいろいろ能力使えるっぽいのですが、
なんか途中からどんな能力かウヤムヤ。
帽子軍団のダメっぷりがコメディのように描かれ、
もう運命の修正が効かない分岐点が”キス”って!
中2か?おまえらは。
いくら天使といえど、
組織に属している限り上司の命令は絶対で、
自分たちの行いは善なのか悪なのかの
判断もつかないまま職務を全うしている。
という皮肉。を、言いたかった映画のかな?
どっちにせよダメだな。
派手さはなくても引き込まれる作品
SF・ラブ・ストーリー
『ジェイソン・ボーン』シリーズを初めとして、今や肉体派アクションスターとしての揺るぎない地位を築いた、マット・デイモンが主演の10年程前のラブ・ストーリー。本作ではそうした激しいアクションは一切封印し、議員候補でありながら、トイレで偶然出会った一人の女性を追い求める、一途な男を演じている。
そのマットのお相手は、ダンサー役の若き頃のエミリー・ブラント。こちらも『クワイエット・プレイス』や『ボーダーライン』では、強い女のイメージがすっかり定着してきたが、本作の様に恋する美しい女性を演じるエミリーもとても魅力的で、個人的にも大好きな女優である。
本作では、未来を予知でき、運命を操ることができる謎の組織のエージェント達が2人に関り始め、SF的な要素も深まっていく。その組織は、何故か2人の恋愛を妨害しようと、何度か2人が別れる運命を企てるが、その都度2人は再会し、愛を確かめ合っていく。その妨害理由は、マットが議員候補ということからも、途中からは何となく推測できた。
また、エージェントの帽子を被ると、周りのドアが、美術館やスタジアム、自由の女神のリバティー島に倉庫…等、いろいろな所に繋がる、『どこでもドア』の様なドアが出現する。そのドアを利用して、マットとエミリーが手を取り合ってエージェント達の追撃から逃げるシーンが、本作のクライマックス・シーン。最後に追い詰められた2人の運命は…?
正直、もっと派手なアクションやエージェントとの激しいバトルもあるのかと思った分、やや拍子抜け。しかし、組織によって事前に定められていた運命をも変えてしまう、2人の愛の強さをテーマに、大人の男女のラブ・ストーリーは、何とも微笑ましい作品となっていた。
議長=神=そこらじゅうにいる
『ブレードランナー』のフィリップ・K・ディック 原作
【恋愛映画にSFサスペンス要素をちょい足しした映画】
・2011年公開のアメリカのSFサスペンス映画。
・アメリカ合衆国議会の上院議員候補である主人公のデヴィッドが、ダンサーのエリースと運命的な出会いをするも、古くから世の中の調和・バランスを保つために人々の行動を調整してきた「運命調査局」という集団の「調整」によって引き裂かれようとする2人。そんな2人(主に主人公)が運命と調整に逆らって恋愛を成就させよう という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・マットデイモン主演のサスペンス映画
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[物語]
・この映画を観る前にどういうテンションで見るかが重要でした。私は「マットデイモンさん」×「SFサスペンス」=さも壮大なドンチャカ映画だろう!というイメージで鑑賞。が、、、実際は「壮大な恋愛映画」。ギャップに…笑 物語の設定も惜しい感じがしてなりません。古くから人類の調和を保つために「調整」をしている集団がいる。理解はできるのですが、パンチが足りないと言いますか、趣旨は仰々しい割にやってることは地味と言いますか。
・ただ、自身の日常生活に置き換えてみると、普段何気なく起こっている偶然的な出来事は実は運命のために調整されているかもしれない、と想起させてくれる部分はSFとして面白いワクワクを与えてくれました。
[演出]
・ドアを開けると時空間移動のように全く違う場所に移動できるという物語は、本で読んだら面白そうですが、映像で表現するのがなかなか難しい気がしました。画でみるとこれまた地味なんですよね。笑 また、ガラス張りの(向こう側が見えてしまう)ドアでは時空間移動できないんかーーい、と突っ込んでしまったり。もう少し「魅せる」工夫が出来そうな余地のある演出に感じました。
[映像]
・SFサスペンスと銘打っていますが、特に際立って感じた部分のない、割と地味目な映像でした。むしろ、ドンチャカが少ないので、「やたらドンチャカばっかしているのは苦手。できれば物語をゆっくり楽しみたい」という方にとっては、愉しめるSF作品かもしれません。
[音楽]
・際立って感じたことはありませんでした。
[演技・配役]
・際立って感じたことはありませんでした。
[全体]
・期待値を高く持って観てしまったので鑑賞後の評価がどうしても低くなってしまいました。が、何も考えずにふと付けたら、「この2人の恋愛はどうなっていくんだろうか」と素直に受け入れられる気がします。その冷静さで判断したら、「運命」「恋愛」「たられば」の3点セットでほどほどに面白く観れる映画かもしれません。そうですね、「恋愛」という主軸の中にSFサスペンス要素が多少加わった映画、といったらしっくりくるでしょうか。その視点なら面白く観れると思います。やはり、映画は先入観無しで見ていくのが面白いですね。ありがとうございました。
#映画 #アジャストメント #THE-ADJUSTMENT-BUREAU #2011年製作 #恋愛 #SF #サスペンス #ジョージ・ノルフィ監督 #原作モノ #フィリップ・K・ディック #調整班 #マット・デイモン #エミリー・ブラント #これは恋愛映画にSFサスペンス要素をちょびっと足した映画です
#全体3.3 #物語3.2 #演出3.2 #演技3.4 #配役3.5 #映像3.2 #音楽3.0
どこでもドアだらけ、
運命の人への執念
男子トイレで出会った女性とその場で恋に落ちてキス。なかなか印象的な出会いだが、彼女に運命を感じてしまうのもわかる。なんせエミリー・ブラントだし。調整局が運命の逸脱を認めないために、彼女との交流を妨げてしまうのだが、すこからのデビッドの執念がなかなかすごかった。あそこまで一途に思い続けるのはすごい。
だから運命を調整するエージェントとの争いよりも、運命の人を追いかけた男の純粋な思いの方が印象に残る映画だった。それでも調整局から逃げて、追いかけてのシーンはなかなか面白い。ドアを開けると意外な場所につながってるのはなかなか見どころがあった。マット・デイモン主演というだけで観ることにした本作。悪くはない。
そして実は一番驚いたのがエンドロール。ディックの短編が原作だったのか!
謎の組織が人の運命を決める世界。 主人公の男性は将来大統領になって...
運命を調整しているって言われた場面から大体の展開が予想できてしまう...
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