「決められた運命と戦え」アジャストメント 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
決められた運命と戦え
有望されていた若手政治家デヴィッドたったが、選挙で敗北。
しかし、ダンサーのエリースと出会い、お互い惹かれ合う。
そんなデヴィッドの前に、謎の男たちが現れる。
彼らは“運命調整局”のエージェントで、人の運命を自在に操り、世を調和させる組織。
デヴィッドはエリースと引き離されてしまうが、その運命に抗う。
普通のサスペンスかと思いきや、SFで少々味付け。
人の運命を操作する題材と“運命調整局”の設定が面白く、「ブレードランナー」「トータル・リコール」の原作者フィリップ・K・ディックならではのユニークなアイデアが光る。
運命は操作されるのではなく自ら切り開くものという普遍的なメッセージが、ラブストーリーと絡められ、分かり易く描かれている点も好感。
何故デヴィッドとエリースは引き離されられなければいけないのか?
“運命調整局”の目的とは?
決められたバラ色の運命か、先行き分からなくても自分で選ぶ運命か…デヴィッドはエリースと共に、運命に向かって走る。
娯楽要素も充分のSFラブ・サスペンス。
それにしても、ボーン・シリーズの影響か、マット・デイモンは自らの運命と戦う役柄が板についたなぁ…。
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