「結構奥が深い」アジャストメント ピノコさんの映画レビュー(感想・評価)
結構奥が深い
マット・デイモンが主演なので観に行きました。
ディックの「調整班」が原案と言われていますが、
設定も登場人物もむしろH・G・ウエルズの
「The door in the wall」(塀についたドア)の方が近く
この2作を巧みにミックスした作りになっています。
ウエルズの主人公は、行きたいと思いつつも
ドアの向こうの世界へ行くことができなかったのですが
ディックはむしろ行くことに肯定的です。
この映画がディックの「調整班」を原案にしていると言っているのは
それがあるからなんでしょう。
向こうの世界に行く、つまり自分の内面に降りていくということを
なかなかうまく表現しているファンタジックで楽しい映画だと思います。
女優さんもきれいだけど、何と言っても
マット・デイモンの無垢な表情がいい!
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