ウェイバック 脱出6500kmのレビュー・感想・評価
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実話ベースのフィクション
第二次世界大戦下スパイ容疑で逮捕されシベリアの労働収容所へ送られたポーランド人のヤヌシュ。仲間を連れて脱走し逃走劇が始まる。
極寒のシベリアからバイカル湖を経てモンゴルへ。広大な砂漠を渡り中国へ入りチベットへ。そしてヒマラヤを超えてインドへ。まぁ長い長い6500kmってことで実話らしいけど、ほぼほぼフィクションだろうなぁと印象。
シベリアの寒さと砂漠の暑さが対照的で徐々に仲間も脱落。その部分が長くて行程の半分を最後30分くらいでまとめちゃったもんだから、ラストが取って付けたようになってしまっている。コリン・ファレルが出ていたソ連・モンゴルの国境までが見せ場だった感じで、後から調べたらコリン・ファレルは途中降板らしい、だから後半ダラ~っとしちゃったんだなと納得。
真実は壮絶だったんだろうと言うのは 簡単に想像出来るんだけど、 演...
They had survivede 4000 mile walk to freedom.
人を動かす原動力
過酷な脱走劇をメインとしている。
雪のシベリアからモンゴルに入り
砂漠を越え、中国へ。チベットへ入り
インドへと逃れた。
当時の情勢としてはモンゴルに
入ってもソ連とお友達なのでダメ。
果てしない砂漠を越えれる保証もない。
砂漠を越えても中国内は日本と戦争中。
それでなくても、蒋介石と毛沢東で
内戦状態で不安定。
唯一チベットは独立を維持していたため
安息の地だったことがわかります。
が、チベットも1950年には中国人民解放軍に
占領されてしまうので、ヤヌシュ達が
逃げていた時代はギリギリ迎え入れてくれる
最後の世代だったのかもしれません。
ポーランドも民主化して40年しか
経っていないことに驚きました。
本当に奇跡の連続で出来た物語。
極限環境
自由への過酷な道のり…
ソ連収容所からの脱走後も長い長い命がけの逃避行。生まれも育ちも違う仲間がいて、1人では到底歩ききれなかったかも知れない。しかし、1人また1人と死んでいく。本作は実話を元に映画化されたようだが、調べると実話ではないとの怪しい話もある。しかし、そんなことどうでも良くなるほど、良かった。仲間と過ごすうちに性格も変わり、助け合う。なぜ、生きるのか、それは自分を売った妻を赦すため。ラストも良かったし、俳優陣が良かった。
信じられない
食料も水も寝床も無く、更に極寒の山から灼熱の砂漠まで地球の地獄の寄せ集めみたいな旅。更に驚くべきはヤヌシュ以外はモチベーションを維持するような明確な目的が無いように見受けられること。ですがイリーナが自分の本名を言いながら命尽きたことから、具体的に何したいではなく、ただ自由に生きたいという最も根源的な欲望が原動力になっているんですね。
自分の日常生活でも納得できなかったり理不尽だなって感じることはありますが、この作品を観た後では自分の器の小ささに、、、です。恐れ入りました。
あと旅を人生と捉えるならイリーナの存在ってとってもいいですね。日常生活って波乱万丈っていうわけじゃなく平穏っていうか淡々としてて、それが自由で幸せなことなんですけど、一人で歩くとなると何ていうか長いですよね。
ファンタジーな逃走劇。
モンゴルに入って門の梁にスターリンとホルローギーン・チョイバルサンの絵が書かれている。
多分、モンゴルと言えば、この人だから出てくると思ったら、いきなりで驚いた。
さて、モンゴルを越境して中国へ入る事を万里の長城で表している。がしかし、登場する長城は北京付近の万里の長城と思われる。また、事実だから仕方ないが越境した後、なぜアッサムやビルマへ向かわなかったかが疑問だ。ラサへ行き、そこから世界で3番目に高いカンチェンジュンガの東を通って、インドのダージリンに抜けたのだろうが、ピンポイントとしか言いようがない。しかも、険しい。
この逃走劇は事実なのだろうが、別に援助する者がいたと推測する。そうでなければ、極寒のシベリアからバイカル湖へ出る事すら出来ないし、いくつもある乾燥地帯を抜けて、ほぼ世界一高い峠を超えて、ブータン、シッキムをさけて、ピンポイントでインドに入る事は不可能だと思う。
一体、何日かかったのだろうか?
1日に20km歩けたとしても、一年はかかる。途中ロシアを越境する時に汽車が登場するが、なぜ使わなかったのかやはり、疑問に感じる。
さて、実は三年前の正月にウランバートルからウラン・ウデ、イルクーツクを経由して、バイカル湖へ行った事があるが、−30℃の極寒の地。住んでいる人もギリヤーク族でロシア人(白人)はイルクーツクだけだった。多分バイカル湖の東側を通ったと考えられるが、西側だとイルクーツクを必ず通らねばならないが、モンゴルへ抜けるなら、そちらの方が容易である。
従って、援助する者がいなければ、この冒険の様な旅は終われない。また、途中の苦労話は全部フィクションでなければならない。
しかし、それを差し引いても偉大なる逃走劇だとは思うが、ポーランドの社会主義者からの脱却へ話を発展させるべきではなかったと感じる。イデオロギーを語るべきではない。冒険活劇でなければならない。
また、バイカル湖とは言って無いが、バイカル湖に限った事では無いが、その辺にあるダム止めの貯水池まるだしだった。リアリティに欠ける。極寒の地がいきなり夏になっているし。カッコウは5月に鳴き出すので、時間経過が出鱈目。
過酷な旅の恐怖
ただ歩くだけなのに・・・
シベリアの強制収容所に収監された主人公達が、脱走してインドを目指す物語。
エド・ハリス、コリン・ファレルが脇を固める作品ですね。実話をベースにしたお話ですが、その「実話」に疑義もがあるようなのが残念なところ。それでも映画の完成度は高かったと思います。
暴力と圧政の収容所、極寒のシベリア、楽しく希望に満ちたバイカル湖、失望のモンゴル、酷暑のゴビ砂漠、チベット・・・そして・・・。
寒さ、暑さ、飢え、渇き・・・喜び、絶望。多くの試練があり、その過酷さが画面上からもダイレクトに伝わってきます。また、上手にメリハリを付けられていて2時間14分の長時間を長く感じることはありませんでした。
異端のヴォルカとイリーナが入り、チーム内のトラブル等も要所にインサート出来たかことも、アクセントとして良かったと思います。
主人公のモチベーションの源を素敵ですね。拷問で自分を裏切った妻。自分を責めているであろう妻に「許している」と伝えたい。こんな素敵な動機がありますか?
正直5を付けても良い、と思った作品でしたが、唯一の弱点は2回観る映画ではないかな・・・というところ。私的評価は4.5にしました。
たんたんと話が進む
彼等が追い求めたもの
シベリアのグラグ
1939年のポーランドは西からナチス、東からソ連に占領されていた。この映画はあるポーランド人、スラヴオミール ラヴィッツの回顧録『The Long Walk 』という本の映画化。戦争犯罪者としてロシアに捕らえられてシベリアに送られた(1940年)ポーランド人、ヤニュシュ(Jim Sturgess )がソ連のシベリアのグラグ(Gulag )という強制労働収容所(スターリンの時、最盛期で50以上収容所があったらしい)の一つから逃亡する。このグループは共産党から逃れ(一人をのぞいて)、自由を求めて6400Kmも歩いてインドのシッキムSIKKIM (前はネパール:ダージリンの近く)まで歩いて行く話。
当時は第2時世界大戦だったので、中国は日本に占領されていて、毛沢東、スターリンの世界で、連合国(インドはイギリス領)に逃れるしか方法がなかったのではないか。(米国人スミス(Ed Harris)はチベットの僧の援助で米国にむかえるらしいが。)他の人は米国人ではないから米国には行きたくなかったから、イギリスに援助を求めたのかもしれない。
収容所から自然の脅威に挑戦するかのように、ソ連のバイカル湖まで抜けて、モンゴルに入ってホルローギーン・チョイバルサンの肖像を見て(khorloogiin choibalsan と red star)中国、チベット(ラサ)まで行くが、全ての国が共産圏で英国インドまで行けば、政治難民として、自由になれると思い、シッキムSikkim ダージリンまで歩く。そこで、パスポートやビザなしで入国できる。
灼熱のゴビ砂漠、猛吹雪、ヒマラヤなどで、自然は過酷であるが、仲間との絆、助け合い、それに、モンゴル、ダージリンなどの人々の暖かさが、過酷な道中に希望を与えた。ソ連に占領されたポーランドでは戦争犯罪人であっても、山を越え谷を越えたインドでは戦犯ではないし、過酷な旅先でも戦犯でなく、水先案内人で、旅を成し遂げ自由を獲得したリーダーだ。それに、ロシア人犯罪者でスターリンを啓蒙しているヴァルカ(Colin Frawell) ですら、少しすつ人になって変わっていく(人間の心を持っていく)のがみられる。彼だけが、ソ連の国境線でそのごのウランバートルulan bator へ向かう旅に参加しなかった。それはスターリン崇拝者だから。
それぞれの国の芸術家、エンジニア、宣教師、など(ルーマニア、ロシア、ラトビア、ポーランド、アメリカなど)の戦争犯罪者や囚人が国境を超えて助け合いながら人として結びついていくシーンもいい。それに、ヤニュシュはスミスに『Kindness, That can kill you here.』と収容所でいわれても、砂漠でもスミスに対して哀れみを見せた。優しい人はどこでも、どんな時でも人に優しくできる。それをこの映画で感じた。
この映画でソ連の収容所の共通言語として英語が使われている。果たしてそうだったのだろうか。アメリカ人のスミス(エンジニア)以外、芸術方面に長けている人たちだし、フランス語??ロシアに密接につながっている国々が多いから?ロシア語??
1929年の大恐慌の時、米国人はロシアのシベリアに出稼ぎにいったとは知らなかった。
We walk. 過酷!
一人で勝手に「シアーシャ・ローナン強力月間」、第七回は「ウェイ・バック」です。うーん、シアーシャは印象的でしたが、途中出場の途中退場でしたね。残念!
しかし、6500kmを歩くって半端ないですね。ちょっと検索してみたのですが、東京から6500km歩くとインドに到達できるようです。歩いてインドかぁ。遠すぎて想像も付かん!
エド・ハリスも渋くて良かったのですが、何よりコリン・ファレルがチンピラ役を好演しています。コリン・ファレルってチンピラ似合うよなぁ。
第二次世界大戦があったからとはいえ、シベリアからインドまで歩いたって物凄い事だと思います。過酷な事でも強い意志でやり遂げたヤヌシュ。やっぱり強い意志って大事ですね!
さて、1ヶ月で7作品シアーシャ・ローナンの出演作を観てきた訳ですが、最後に観たのが本作ってのも微妙な結果でした。でも、シアーシャ・ローナンが出演選ぶ映画ってちょっと暗めな作品が多いですね。まだまだこれからなんでいつか笑顔に溢れたシアーシャを観れる事を期待しています。
エドハリスかっこいいよー!
お国からの脱出劇をリアルに描いた作品。
どんどん仲間が衰弱して死んでいく度に涙してしまいます。
どの地についてもとりあえず水の調達方法に苦しむのを見るのは、映画だとわかっていても一緒に苦しくなります。
楽しみかたが違うんでしょうが、色々な国に行ったような気分になれるかも?
とりあえず一番じじいのエドハリスが生き残ったのには衝撃でした。(笑)
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