「こんな映画があってもいい。」ALWAYS 三丁目の夕日’64 あふろざむらいさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな映画があってもいい。
34.4億円。第二作よりは売り上げが落ちたが、それでも第一作よりは売り上げている。
前作は1954年が舞台で、今回は10年後の1964年が舞台になる。
世の中はオリンピックで盛り上がっている。
世の中は浮かれているが、作家の茶川は人気が落ちてきて、緑沼という新人作家が人気を得ている。茶川は葛藤する。そして、彼の父親が危篤になる。勘当同然で家を飛び出してきた茶川は、いやいやながら父親に会いにいく。そして、意外な事実を知ることになる。
他に、「鈴木オート」で住み込みで働いている六子が恋に落ちる物語が展開する。
いつもながら、善人ばかりが登場して、ずぶずぶのメロドラマを展開する。陳腐なのだが、観ているうちにそれが心地よくなってくるのが不思議だ。世の中は悪い人ばかりなので、こういう世の中があってもいいなと思う。
世の中がオリンピックに沸いて、人々がみな上を目指している時代に、大切なのは金や出世だけだろうか、と問う。
こういうきれいごとばかりの映画があってもいいのかもしれない、という気分にさせてくれる作品。
コメントする