「細部を楽しみましょう」三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 gsacraさんの映画レビュー(感想・評価)
細部を楽しみましょう
本作のウリは、「バイオハザード」の監督が作ったとの売り言葉から感じられる通り、スローモーションを活用したアクションと、「三銃士」の時代とはかけ離れたスペシャルテクノロジーの数々、というのが一般的でしょう。
しかし私は全く別のものを楽しみました。それは、フランス王宮の広間(謁見の間か何かなんでしょうか?)の飾り付け。
広~~い床に欧州地図が描かれており、かつフランス、イングランドなど各国にそれぞれの軍勢・勢力をあらわす像たちが置かれています。あるシーンでは壁際に片づけられたり、次のシーンではまた戻されて並べられていたり・・・国王のためならこの程度の対応は簡単にやるんだろうな~と感嘆。
ただ、国王陛下は現在の情勢など全く気にとめておらず、置物の合間を華麗に歩き回りながらファッションの話題に夢中という、面白い表現ですね。
また、集団でのチャンバラシーンも楽しめました。特に相手を「刺す」動作が多いのは日本刀を使ったそれとは違った趣きで見入っておりました。
これで、ダルタニアンがもうちょっと田舎臭くないか頭が良いか性格が大人で、三銃士の出番がもう少しそれぞれに用意されていて、ミラ・ジョボビッチの眉毛が薄ければもっと楽しめたと思います。
もしくは、予告編で流した以外にも目を見張るアクションシーンとか派手なシーンがあればそれでも良かったですね。
残念ですが、'93の「三銃士」(クリス・オドネル、チャーリー・シーン、キーファー・サザーランドの)が圧倒的に上でした。
まあ、予告編を見た際に予想した程度の満足度だったので、ハズレではないですよ。
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