劇場公開日 2011年10月28日

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「ダルタニアンの活躍と、空飛ぶ帆船による空中戦が楽しい」三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ダルタニアンの活躍と、空飛ぶ帆船による空中戦が楽しい

2011年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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お馴染みアレクサンドル・デュマの「三銃士」を、SFチックに創作した冒険活劇。「バイオハザード」のポール・W・S・アンダーソンが監督というだけあって、大胆なアクションが多く、ミラ・ジョヴォヴィッチの出番も多い。3Dも最近の作品の中では効果的だ。

片田舎から剣一本でパリにやってきたダルタニアンを「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のローガン・ラーマンが演じる。まだ19歳、たった1年しか経っていないのに、だいぶ顔立ちが変わり、気が強く無鉄砲なダルタニアンを好演している。
この作品では、伝説の勇者・三銃士も、ダルタニアンのお守り役に過ぎない。
逆に、三銃士が中年の魅力に溢れ、ジョヴォヴィッチとのバランスも塩梅がいいぐらいだ。

そのジョヴォヴィッチだが、中世のドレスに身を包んではいるものの「バイオハザード」のアリス顔負けのアクションを披露する。ただ、今作のジョヴォヴィッチはちょっぴりお茶目な悪女。

ルイ13世をからかうように翻弄するオーランド・ブルームの悪役ぶりもなかなかいい。ただ、真の悪役はフランス王室内にいて、クリストフ・ヴァルツが狡猾なリシュリュー枢機卿を、マッツ・ミケルセンが剣の達人で非情なロシュフォール隊長を演じており、どちらも役にぴったりだ。

ルイ13世とアンヌ王妃の役者も魅力的で、少し役者の顔ぶれが多すぎる気がするが、なんとか散漫にならずにまとめてある。
若さ溢れる快活なダルタニアンの活躍と、空飛ぶ帆船による空中戦が楽しい。
残念なのは、ほとんどの見せ場を予告篇でやってしまっていること。

音楽が「パイレーツ・オブ・カリビアン」と曲の組み立てもアレンジもそっくり。エンドロールで確認したが、音楽を担当したのはハンス・ジマーではなかった。それにしても似ている。

マスター@だんだん