劇場公開日 2011年10月22日

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「荒唐無稽を荒唐無稽のままに」カウボーイ&エイリアン ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0荒唐無稽を荒唐無稽のままに

2011年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

この映画、自分は好きですねえ。

在り得ない展開を大真面目に、まるで週刊少年漫画誌的(原作コミックあるんですねw)な強引路線で以って、西部劇&SFコンセプト、インパクトから物語を起こしましたみたいなムリヤリ感。
一見ミスマッチな要素、その組み合わせに臆することなく、荒唐無稽を荒唐無稽のままに、且つコメディ要素は入れず、飽くまでシリアス方向でストーリーをゴリ押してるとでもいいましょうか。

んまあ、本当、ゴリ押しなんですよね。

エイリアンが頭良さそうで実際そうでもないし、謎の美女の正体も「はあ!?」な物語展開が続く中、ダニエル・クレイグとハリソン・フォードが燻銀の渋さで牽引してくれるので、そこら辺が上手く拮抗していまして。
衝撃的真実が明かされる中盤から終盤に掛けてなんか、明らかにトホホ(エイリアンの真の目的、例の武器を手に入れる経緯 等)で、如何にも週刊連載モノの後付け設定感、軽いやっつけ臭まで漂って来るんですけども、そこもダニエル&ハリソンのニヒル演技で押し通してるというか。

何か、この映画のそういったムリヤリ感が好きなんですよね。
アクションだって「戦車VS竹槍」的な展開が胸を熱くさせるし、何だかんだ云ってもキャラクターの掘り下げ方が丁寧で、感情移入させてくれるし。

いやあ、滾りましたよ。満足です。

ロロ・トマシ