がんばれ!ベアーズ

劇場公開日:1976年12月4日

解説・あらすじ

アメリカ西海岸の町を舞台に弱小野球チームの奮闘を描き、続編やテレビシリーズ化もされた青春スポーツコメディ。メガホンをとるのは、「白銀のレーサー」(1969)などスポーツ映画を得意とするマイケル・リッチー監督。かつてマイナーリーグで活躍していたプール清掃員のモリスは、問題児ばかりの少年野球チーム「ベアーズ」のコーチを市議会に依頼される。モリスはチーム強化のため、不良少年のケリーや元恋人の娘アマンダをチームに招き入れ、ベアーズは快進撃をはじめる。

1976年製作/102分/PG12/アメリカ
原題または英題:The Bad News Bears
劇場公開日:1976年12月4日

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映画レビュー

4.5 子ども向けと侮るなかれ

2025年9月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

なんだか急に観たくなり、U-NEXTで検索したら、ちゃんと見放題でラインナップに入っていた。さすが。

テータム・オニールとほぼ同い年なので、公開当時はもちろん子ども目線で観ていたと思うのだが、この年になってみると、様々な目線で色々な見え方ができて面白かった。

例えば、ウォルター・マッソー演じる監督。昔の自分には、単に「愛嬌があるけど、だらしない大人」に見えていたと思うが、アルコール依存症という視点が加わると、ちょっと風景が変わって見える。
休日の過ごし方が話題になる場面では、タバコと酒の他に依存先がないことが伝わってくるし、アマンダが、母との仲を取り持とうとしたら急に激昂する場面では、今の自分をまず自分自身が肯定できてない苛立ちをアマンダにぶつけて、余計に惨めになる悲哀が感じられた。それだけ、彼にとっての野球は重く、プロとしての挫折も大きかったのだろう。だから、根は子どもたち思いの、資質も兼ね備えた指導者なのに、決勝戦に向けては、自己実現である勝ちに対して、あんなにムキになってしまったのだと思った。

ベアーズの構成メンバーの多様性も、昔の自分では、きっとわかっていなかった。
ちょっと居丈高な白人のチームメイトに対する「このチームでは、お前がマイノリティだからな」というセリフの切れ味。半世紀前の映画とは思えないほどだった。

そして、子どもたちの純粋さと柔軟さ。
勝ちは大事。
でも、自分の守備範囲のボールまで取られた時の屈辱感は、経験した者でないと実感できないかもしれないが、経験者としては、一生忘れることができないくらいの出来事なのだ。(自分にはそういう実体験あり)
それなのに、ベアーズのメンバーたちの結び付きといったら。
運動神経抜群のケリーに対して、ノーは態度で示すが、決して切り捨てず、仲間としてちゃんと受け入れる。(素晴らしい👍)
そして、ケリーも、監督からの指示と言い訳することなく納める「大人の振る舞い」が泣ける。

結局、その子どもたちの姿勢に、監督は気持ちを入れ替えるのだが、結末も、少しだけほろ苦と希望とを混ぜ合わせたところに着地させて、憎いくらいの後味。

子ども向けのお手軽映画なんて思ってた自分が恥ずかしい。

現代に至ってもなお取り沙汰される、スポーツ指導と体罰の関係や、普遍的な大人の都合と子どもの気持ちの齟齬の問題など、今見ても、全然古くない。
逆にコンプラ関係からすると、こんなに子どもに喫煙させたり、バイク乗らせたりして大丈夫なの⁈というぶっ飛び方をしていて、ビックリもする。
改めて、今観ることで味わい深さを感じる作品だった。

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共感した! 6件)
sow_miya

5.0 誰が何と言おうと満点5.0

2025年9月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

楽しい

何となく子供向けハチャメチャコメディー映画と思っている人でも、じっくり観て欲しい。人として大切なものは何かを描いた映画。ちゃんと見れば分かる、文句なしの傑作です!

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共感した! 3件)
ブロディー署長

4.0 さすがテイタム・オニール!

2025年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

興奮

幸せ

飲んだくれや素人がスポーツチームの監督や指導者になって成功していくという設定はよくあるけれどこの話が走りなのかなあ。
とんでもない弱小チームが飲んだくれ(腹が立つくらい、はっきり言ってアル中)の雇い監督で勝てっこないけれどアマンダが入ることチームは変わっていき不良壮年ケリーが入って少しまともなチームになっていく。
おんなじようなキャラはいなくそれぞれが思い思いのチーム愛が見え隠れし感動する。
接戦なのに下手くそにも出場機会を与えた監督もよかったし、下手くその偶然かも知れないけれどファインプレーは盛り上がった。
ぼろ負けで試合放棄のチームが最後は負けたけれど一致団結を成し遂げた結果、そこには成長の後と満足感が漂っていました。
今でも色あせない映画と思います。

ところで見ているときは気がつかなかったのですがビック・モローが出ていました。
幼少の頃、かかさず見ていたコンバットの主人公です。
それだけでも見る価値があるけれど、できたら監督役で出てほしかったなあ。

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共感した! 7件)
♪エルトン シン

3.5 121 テータムのツンデレ満開!

2024年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1976年公開
なんでカルメン?
弱小チームを一人のヒーロー(今作はヒロイン)が
立て直す古典的ストーリー。
ワタシはボクシングと野球は絶対リアルに表現
することは無理と思っているので極力見ないが
カットをうまく編集することでわざとらしさを
あまり感じずなかなかの出来。
特にテータムの変化球はどうやって撮ったんですか?
昨今のインチキデジタルなら可能だが
当時のアナログ技術でここまで見せるのは凄い!
ウオルターマッソーのちゃらんぽらんコーチも良い。
70点
初鑑賞 1977年2月20日 梅田スカラ座

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NWFchamp1973

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