ベストセラー

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ベストセラー

解説

韓国の鬼才イ・ジョンホ監督が、「TSUNAMI ツナミ」のオム・ジョンファを主演に描くサスペンス・スリラー。国民的ベストセラー作家として名をはせてきたヒスは、発表した新作小説に盗作の疑いをかけられ、一瞬にして名声を失ってしまう。スランプに陥ったヒスは、娘ヨニとともに人里離れた山奥の別荘を訪ねるが、ヨニはそこで正体不明の存在と交流するようになる。ヒスはその奇妙な体験を小説にして再起するが、その物語は10年前に発売されたある小説と全く同じ内容だった……。

2010年製作/117分/PG12/韓国
原題:Bestseller
配給:イーネット・フロンティア
劇場公開日:2010年12月4日

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映画レビュー

5.0新たなホラーキャラクターの誕生です

2011年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

怖い

興奮

「ミザリー」のキャシーベイツ、「シャイニング」のジャックニコルソンと肩を並べる奇怪なホラーキャラクターが誕生した!
あのおデブなお兄さんの人物造形がほんとに巧みで感心した。
いろんな感情がうごめいていて、次の瞬間何をするのか分からない怖さがある。それでいて愛嬌があり憎めない。
邪気と無邪気を行き来するああいうキャラクターはいままで見た事がない。
狂っている、というわけでもなく、我々も何かの拍子で抑えていたものが吹き出し、
ああなってしまうのではないかという危機感すら抱かせる。

前半を見てなめていたら後半がやばかった。後半釘付けになる。
この映画は「こわい」にまつわる様々な要素が詰まってる!
幽霊もの→ミステリー→サイコサスペンス→ソリッドシチュエーションスリラー→○○○
と映画のジャンルがどんどん変わっていき飽きさせない。
「まだ終わらせない」の連続でお腹いっぱい大満足!
いろんな映画をミックスしていると言えばそうだけど、それより作り手の「映画愛」「映画熱」
がひしひし伝わってきてもうパクリがどうののチンケな議論がどうでもよくなる「凄み」がある。

「母なる証明」でも思ったが、今の韓国映画は「親の狂気、親の子狂い」映画のトップランナーだ。
この映画も、親となった人間の抱える危うさ、危険をこれでもかというくらい思い知らされる。

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