「全ては子供たちの笑顔の為に」僕たちは世界を変えることができない。 But, We wanna build a school in Cambodia. 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
全ては子供たちの笑顔の為に
いくら実話とは言え、向井理や松坂桃李らイケメン俳優共演なので、よくある青春ドラマかと思ったら、これがなかなか良かった。
カンボジアの子供たちの為に学校を建てようとする大学生たちの奮闘劇。
勿論、ベタな展開もある。
物足りない毎日を送る主人公がたまたま“カンボジアに学校を”というパンフレットを見て思い立つ動機。
スポンサーが不正で捕まる。
偽善者呼ばわり。
大学の単位も危うい。
失恋。
仲間割れ。
挫折。
…などなど。
また、資金を集める為にクラブでイベントを開くなど、今時でチャラい。
しかし、彼らが実際にカンボジアに赴き、そこでの体験は真に迫っていた。
HIV、内戦、虐殺…カンボジアの現状と悲惨な歴史を知る。子供たちも満足に教育を受けられない。
ガイドのプティさんが両親について語るシーンは目頭が熱くなる。(このプティさんの人柄がとてもいい)
目の当たりにして、浮ついた考えが物の見事に打ち砕かれ、初めて、責任が重くのしかかる。
動機なんて単純でいい。
文句しか言えない奴には言わしておけばいい。
いっぱい挫折して、いっぱい悩め悩め、若者よ。
全ては子供たちの笑顔の為に。
僕たちは世界を変える事は出来ない。
でも、何かは出来る筈だ。
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