英国王のスピーチのレビュー・感想・評価
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逃げずに向き合う辛さ
平和の危機に瀕している国家を背負って役割を果たすには、自らの吃音が最大のネック。王権対象者教育を受けていないのに突如王とされてしまった相当のプレッシャーと直らぬ吃音の狭間で、不安と苛立ちに押し潰されそうになりながらも、逃げずにコンプレックスに立ち向かおうとする姿に引き込まれた。コリンファースは、頼りなさげでも骨がある役が似合う。言語系のハードルを克服しようとする役柄は、ラブアクチュアリーとも繋がっていると思った。
ヘレナボダムカーターはアリスインワンダーランドの女王役とは異なり、大胆さと優しさで夫をフォローする、全く違う性格の王妃。夫のために医者でもない平民のセラピストを探し当て、出向いて治療の交渉。絶大な支持を誇るエリザベス2世はこのご両親の血を引いていると思うと感慨深かった。
ウォリスの嫌われようがわからず調べてみると、ただ離婚歴があり浪費家なだけでなく、イギリス王室に避けられたことに目をつけたヒトラーの思惑で言い寄られ、ナチス政権のスパイをしていた可能性もあるらしい。
王室の世間体を気にする風潮から、利き手や足を矯正されたりしているうちに、吃音になってしまったとは皮肉だった。
機嫌を取ってくれるスタッフばかりの中で、身分が違っても対等に率直に接してくれる、ライオネルという心の拠り所があった上での今のイギリスなのね。
史実なのにテーマ性があって楽しめる作品だった。
上手い映画!
努力
主人公は国王という責任ある地位に就きながらも、重要な職務の一つであるスピーチが上手くできない。
過去のトラウマと戦いながら言語聴覚士とともにスピーチに挑む姿は感動的だった。
いい話だった
いい話。
地味だけどイイ話でした。
この作品の主人公ジョージ6世に共感できる人は多いと思う。
自分の実力を越えたことを期待されるプレッシャを経験したことある人なら。仕事でのプレゼンとか、何かリーダーやらなきゃいけなくなったとか。
主人公目線のカメラアングルが上手くてスピーチシーンでの緊張感・臨場感がすごい。
主人公が、ある時点から完全に吃音を克服した!てわけじゃなく、結局最後までスピーチ苦手ぽいのは変わらないのですが。。
それがまたドラマ仕立てあげた感がなくリアリティありました。
結局何か苦手を克服する特効薬って無くて、逃げずに立ち向かって経験積むしかない。
その経験値が自信につながってくんだと感じました。
ドキュメントの面白さ
人は与えられた役割があるということ
I habe a voice.
このセリフが印象的だった。腹の底から訴えるこの言葉に、すべてが詰まっているように思った。
映画でのジョージ六世に対し、大変失礼ながら王の威厳は感じなかった。身近な、親しみの沸く面立ちの、根暗な男性。心の寄る辺もなく自信をもたない彼が、重い役割を与えられそのプレッシャーに過度なストレスを感じて吃音を患ってしまっている。それを、支える友情の物語だ。
人生で出会うべき映画の一つだ
『英国王のスピーチ』
普通
国王だって人間だ
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