「東洋人の心の奥底にある「深遠さ」?」ブンミおじさんの森 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
東洋人の心の奥底にある「深遠さ」?
生者と死者・ヒトと猿との霊魂が混交して、違和感を感じないような森の深遠さを背景として、ブンミおじさんの霊魂が森に還元されてる様子を描いた一本に見受けられました。評論子には。
欧米の狩猟民族とは異なり、農耕民族として山野の自然の中で命を繋いできた東洋人には、どこかに、ブンミおじさんの森のような深遠な世界が心の奥底に深く深く沈んでいるのかも知れません。
その記憶を呼び覚ましてくれるような一本…。
それが本作を通じて表現されているアピチャッポン・ウィーラセタクン 監督の価値観(死生観?)なのだろうと思いました。
その意味では、充分に佳作と評することができると思います。評論子は。
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