ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人

劇場公開日:

ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人

解説

ニューヨークの小さなアパートで暮らすアート収集家夫婦を追ったドキュメンタリー。郵便局員のハーブと図書館司書のドロシー夫妻は、自分たちの給料で買える値段であること、そしてアパートに収まるサイズであることを条件に、約30年間で2000点以上ものアート作品を収集してきた。そのコレクションには名だたるアーティストたちの無名時代の作品が多数含まれており、ある日、アメリカ国立美術館から寄贈の依頼が舞い込む。

2008年製作/87分/アメリカ
原題または英題:Herb & Dorothy
配給:ファイン・ライン・メディア、NPO TSUMUGU
劇場公開日:2010年11月13日

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映画レビュー

3.5【ハーブ&ドロシー夫妻が慎ましい生活の中、多くの無名の芸術家から買い集めた多数のミニマルアートを愛でる姿と寄贈する理由が素晴しい。お二人のお顔の表情が、豊かである事が印象的な作品でもある。】

2024年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

ー 老齢のアート界に衝撃を与えた素人ミニマルアート収集家夫妻・ハーブ&ドロシーの仲の良さそうな事。そして、小さなアパートメントに収蔵、掲示されていた2000点以上のアート作品の寄贈の理由に唸ったドキュメンタリー作品。ー ■郵便局員のハーブと図書館司書のドロシー夫妻は、  1.自分たちの給料で買える値段であること  2.1LDKのアパートに収まるサイズであること    を基準に、2000点以上もの現代アート作品を収集してきた。 ◆感想 ・2人が無名作家たちと会話しながら買い求めたミニマルアートについて語る時の嬉しそうな顔。 ・そんな二人が、2000点もの収集品を売れば、可なりのお金になるのに、寄贈する理由が良い。寄贈先はナショナル・アートギャラリー。  理由は、ナショナル・アートギャラリーは美術品を”売らないから。” ー 昔、日本の大企業の名誉会長が、ゴッホとルノワールの2作品を244億円で買い、”死んだら棺桶に入れてくれ。”と言った事を思い出す。   あれは、日本人としては恥ずかしかったなあ。- <アートコレクターと言うと、大金持ちのする事と思っていたが、その概念を気持ちよく粉砕してくれたドキュメンタリー映画。  ハーブ&ドロシーさんのお顔の表情が、豊かである事が印象的な作品でもある。>

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NOBU

3.5とてもよかった

2018年10月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

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吉泉知彦

4.0もっとアートを身近に暮らしたい。 アートって本当はそういうものだっ...

2016年9月4日
iPhoneアプリから投稿

もっとアートを身近に暮らしたい。 アートって本当はそういうものだって。 そしてヴォーゲル夫妻の仲の良さが素敵でした。

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ふう

3.5ひたすら美を追求した貧乏な美術収集の巨人

2016年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

総合70点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )  ミューラー・グッゲンハイム・大原孫三郎といった、美術が好きで収集しているのはたいていお金持ちである。高価な美術品を買い保存するのは通常はお金がないと出来ないことだから当然である。  だがこの夫婦は低所得者でありながら美術に没頭して画廊と芸術家を訪問し、自分の審美眼だけで優れた近代美術を見極め、まだ世間に認められ高騰する前に買い集めて自分のアパートを美術品でいっぱいにした。投資のためではなく、ただただ好きで集めたトラック数台分におよぶ彼らの莫大な価値のある膨大な量の美術品は、今はアメリカの美術館に保存される。現在では近代美術界における有名人となった2人の、ひたすら純粋に自らの内側から湧き出る美を追求する姿勢が伝わってくる。  その記録映像は真実であるために、美術が好きな私には見応えがあった。映像の撮り方にも時々芸術性があって楽しめた。もっと芸術家に接近しどうやって信頼を得たり価格交渉をするのかについての描写があれば良かったが、それは繊細な部分であるのでやむを得ないのだろう。価格についての話は一切なかった。

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Cape God

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