冷たい熱帯魚のレビュー・感想・評価
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暴力と欲望の渦に呑み込まれる凡人の結末
目下、炬燵からの脱出に難航しているマ王です😑
勿論だが寒さもあるんだけど真相は愛猫がお腹の上から退いてくれないのが大きい🤣
仕事ばかりで滅多にマ王邸にいないもんだから甘えたくて仕方無いのよね❤️
と思ってたんだけど近所の野良猫さんと窓越しに会ってる様子に、退屈はしてなさそうだ、と一安心するマ王😁
この野良猫さん、マ王がエサをあげてるのは秘密にしてくれ㊙️
そんな猫には優しいマ王がチョイスしたのは園子温監督のR18問題作「冷たい熱帯魚」です✨
噂には聞いてたけど全編通して徹底的に安心を与えない暴力と金とエロスが詰め込まれた内容にマ王は大満足してます😆
実際に起こった事件にインスパイアされて製作したらしいけど(元ネタは有名な埼玉愛犬家連続殺人事件)園子温監督は家賃3部作の第1弾として本作を手掛けた😬
余談だが「恋の罪 」( 東電OL殺人事件をモチーフ)「愛なき森で叫べ 」(北九州監禁殺人事件をモチーフ)と続いていくらしい😳
まぁ観る人を選ぶ映画と言ってもいい🥸
当然R18だからして性描写が露骨なのもあるが、殺人シーンがリアルに描かれてるのが拒絶反応になると思われる←マ王は平気
いやね、SEXや血みどろが映画のレイティングを上げてるのではないのよ😅
この映画の本質は暴力や欲望に向けて躊躇しない人間をまるで正常者のように投射してるトコが問題だと感じたワケだわ☹️
アレは意図的にやってるね、園子温💨
R18なのを逆手に取って脚本も俳優も演出も総じて無茶をやらしている😖
車がアクセルをベタ踏みして下り坂を走るように、限界を越えて速度を上げながら車自身は叫ぶ悲鳴を我慢している😶
そして最後は······
といった感じなのよ😐
最後の、人生ってのは痛いんだよ、というセリフすらも台無しにするラストシーンは観客に痛みを共有させる為に用意されてると確信してます🫡
要は人間てのは弱いのさ。
水みたいに低い方にしか流れんのよ。
でも一度でも低い方に流れたら後戻りは出来ない。
その場に留まる為に踏ん張るか若しくは、もっと低い方へと流されるか。
本作は流され続けて地面より低い土の底に辿り着いても、まだ流れを止めれない人間の現実を描いてます。
いや、コレが本当の人間なのかもしれないね。
恋愛も親兄弟も赤の他人にも、酒やタバコやギャンブルとか、それこそ犯罪そのものにだって、我々は自分の価値を正当化し自分の利益や快楽しか追求出来ない生き物なのかもしれん。
おっ、だったら観る価値あるかも♪と勘違いしてはアカンよ✋
マ王がレビューに書いてる、悪いポジションの映画、の現在第1位と言えば、鑑賞は一筋縄ではいかない、と勘付いてほしい🫵
注意喚起として本レビューを書いてますが、闇バイトに手を出すような考えの方や精神的に不安定な方とかにはオススメしません💀
鑑賞はくれぐれも自己責任でお願いします🙇
久々の劇薬映画を鑑賞したので今夜は早めに寝るとしようか😴
映画館での鑑賞オススメ度☆☆☆☆☆
エロ度★★★☆☆
殺人度★★★★☆
園!
死んだ魚の眼をしてる・・・
初見の時に受けたイマイチって感じ、やっぱり今回もぬぐえなかった。エロい部分もグロい部分も盛りだくさんの映画だから、好きな事は好きなんだけど、ドキドキ感って言うか、魅せられるっていうほどの作品じゃないんだよね。
でんでんさんの一人舞台って感じがしないでもない。透明化と言って、ヒトを切り刻む(ていうか粉々?)様はグロいんだけど、なんか現実味がない。
理由的に弱い気がするような・・・。 まぁ、その理由の薄いところでの凶行ってことで恐怖心をあおるってのもあるのかもしれない。
一見無作為に見えて、実はメチャクチャ計画的な殺害。それをあの能天気そうなオヤジでんでんが?そのアンバランスがこの映画の魅力かもしれないんだけど・・・。
その影に隠れた吹越さんの壊れっぷりってのも、ある意味、見応えありました。最後は切なかったけどね。
圧倒的な暴力を押し付ける映画だと感じます。見る人を選ぶ作品ですね。
面白いとは思いますが、人には勧めません。
ご飯が食べられません。
高く評価できる?
鑑賞後、レビューを少しチェックして、この映画がどんな価値をもっているか考えてみた。浮かんできたのは、でんでんの村田役のような因子を持った園子温監督が究極まで暴力・エロを映画表現として追求したように見えたということ。そうでもなければ、こんな映画は撮れない。
普通の人間は、上手く行かないことも、「それが人生さ」と受け入れて日々生きている。お互いの気持ちや慣習、思い出などを大切にしている。そんなしがらみを一切取っ払って、人間としてやってはいけないというリミッターを外して生きると、村田のような人間になる。獣以下になるということだ。そんなものを見せて、どうというのだ。生の戦場を映画で見せるのと同じだ。極限の状況になれば、人間、確かに何をするかわからない。でも、それは人間性の崩壊、生命としての生存本能で生じるものだ。そして、それを計画的に行うようできるのが人間の狂気なのだ。本当にあった事件を基にしているといっても、それを脚色して、更にエログロ映画として表現するのは、悪趣味、露悪家、性格がねじれているとしか思えない。自分の悪趣味を誇っているだけだ。
社本が、最初の殺人を目にした時、逃げようとして何故逃げなかったのか。警察に密告しなかったのかも十分な説明がない。(保護を願い出れば、3人以上殺しているから死刑なはず。事件は短期間で行われ洗脳されているほどではない。)いつでも逃れるチャンスはあった。今までの上手く行かない人生、妻や娘に対する遺恨があったにせよ、急遽殺人鬼に変貌?愛も憎しみも感じていた人たちをいきなり殺す・殺そうとするのも意味不明。
人間の深さを描いているのではなく、どこまでエログロを振りきった映画を撮れるかを追求したように見えた。
なかなか良いオチを考えるなあ!
グロ描写は個人の耐性が大きく関わるし、胸糞悪いストーリーについては事件が実際に起きて、その内容からするとこの映画の評価には影響しない。
前半の不穏ながら退屈な雰囲気から後半に畳み掛ける主演吹越満の覚醒!からのDVフルスロットルで現実をぶち壊す!展開には画面に釘付けになった。
実際の事件通りにするとエンタメとは程遠い結末に至ることは分かりきっており、本作はそこを大きく脚色しまくった結果、スプラッター要素強めなスリラーになっていて楽しめる。またエロ描写も飽きさせない要素の一つ。
終盤橋での恐ろしいながら感情全開の夫婦と社本の3人の掛け合いには笑ってしまった。また、村田の人間の本質を観る眼には心動かされるものもある。
とにかく、でんでんの恐怖と演技を超えた怪演は素晴らしい。
この映画を構成する"胸糞エログロ"の要素によほど拒否感が無ければ観てもいい映画と思う。
気持ち悪いと胸糞が詰まった作品。
気になっていたものの、勇気が出ず。これ系見るのってちょっとテンションがいる。
先日ようやくネトフリ鑑賞。想像通りのエログロ映画。
映画ができたときその時代にすぐ見れたらよかったな。
女性のメイクやファッションにすごく時代を感じちゃって気になっちゃった。
女優さん、今時代に合ったメイクしたらすごくきれいな人なんだろうな~と思った。
皆さんの演技は圧巻。もうそういう人が存在してる。演技だと思えないほど。
そういえばこの映画ってハッピーが一個もない。
見終わったあとに気持ち悪いな…という感想しか出てこない。
新しく切り替えがしにくいほど後味が気持ち悪い。
自分はホラーもサスペンスもよく見るほうだと思うけどこれはなんか全体的に気持ち悪いってすごく思う。
ストーリーもよくわからなかった。
こういう脅されて生きている人ってこの時代、けっこういたと思う。
今は時代的に減ってると思うけど、脅しに屈しないで通報すべきだと思う。
冷たい家庭の表現として冷凍食品が出るけど、冷凍食品はこのころよりかなり進化しています。
共働き家庭が増えたので、世の中の保護者は作る時間があまりないと思います。
現代、冷凍食品は愛がないとか冷たいとかそういう表現は違和感がある時代になった。
冷凍食品は便利でおいしい。いいイメージであってほしい。
消し方を具体的に説明しているので大丈夫?って心配になっちゃう。
ただ、すごい体力とか広い場所とかたくさんの道具とか必要だと思うから簡単には真似できないと思うけど…。
お金もかかるし、週末がつぶれるし、すっごい疲れると思う。
憎い人を消す作業をする時間があったら自分ならお酒でも買ってネトフリ鑑賞するなァ。
トラウマになるだけ。
気持ち悪い。
2回観たいとは思え無い。
物語はとてもカオスで面白く、迫力があった。 でも終始怖くてトラウマ...
犬から熱帯魚
最低だけど気になっちゃう
いやぁ最低なお話しですね。
狂ってますね。
でもなんか気になっちゃうんですよね。
刺激が欲しい方におすすめ。グロ注意。
この監督好きかもしれないって気づき始めたのですが
なんだか女優に枕営業もちかけたみたいですね。
本性を露わにした人間の怖さ
毒にも薬にもなる巡り合いと選択から産まれる悲喜劇。
内容は、埼玉愛犬家殺人事件を元ネタとした園子温監督の独自解釈作品。舞台は静岡県にある熱帯魚店の店主・社本を中心に反抗期の娘と後妻の家庭不和とその家庭を獲物として狙った熱帯魚店経営の村田夫妻が巻き起こす連続行方不明事件の真相を覗き見ると共に、監督の現代社会に投げ掛ける疑問をテーマにした作品。好きな言葉は『コイツで58人目だ。要は慣れなんだよ!』殺人も日常の村田夫妻に違和感と戸惑いを感じる場面。『愛してるよ』社本がひたすら後妻に告げる場面は自分の気持ちを確認する様で観ていて痛い。愛していないと言っている様に聞こえる。好きなシーンは、やはり手ブレで臨場感を出してる焦燥感と日常生活の一部としての作業を楽しくこなしている辺りの表現は臨場感あり凄かったと感じます。物語は村田夫妻に出会う1/19〜1/31までの約二週間の出来事で構成されるスピードとボディを透明にする🫥技術とスピードと日常を表現する役者の生々しさには目を見張るものがありました。キチンとトラウマになる幼児期の体験『親父がよ頭イカれて此処に閉じ篭ってたんだよ。俺も小さい時から此処に閉じ込められて酷い目にあっちまった…』村田の原風景が伝わってくる様で寂しかった。『丸くてツルツルした地球🌏なんかこの世にねぇんだよ!あるのはゴツゴツした地球だ🌏!』村田の言葉に社本の願望が重なり最後の結末に収束するあたりメッセージ性が強く出過ぎて嫌われる作品かもわかりませんが、自分としては非常にリアルでその場に居合わせたかの様な描写と『This is based on a story』との表記の様にこういうもんだよなと違う現実に引き込まれました。現実の結末は垂れ込みからの逮捕なので実話と違いますが監督の伝えたい事と物語の終わりを決める所は悩んだと思います。村田も自分の小さな頃に社本が似ているビクビク、オドオドの姿を見る度に自分を重ね合わせたんだろうなぁ。『お前だって最強になれるんだよ!』の言葉は『どうせ、お前も悪人だろ?!』と自分で自分の過去を清算しているようで全員が加害者であり被害者なんだと感じました。村田は自分の理解者と技術を伝えたかっただけなんだろう純粋にただそれだけで生きた証を残したかった。この事が忌の際『痛いお尻痛い。お父さん痛いよ。お母さん早く助けて。お父さん、ごめんなさい』に繋がるのは苦しかったし少し笑える。でも最後にエンドロールに星空と丸い地球🌏が見えたことにより社本の救いと一切の事件が闇の中に関わった人間が亡くなり、まだこれから連鎖の如く続いていく予感と共に幸せな結末は、全て死後裁かれたのであろうと感じる面白い作品です。
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