「よき戦にござった」のぼうの城 タニーさんの映画レビュー(感想・評価)
よき戦にござった
クリックして本文を読む
野村萬斎さんがいい。荒唐無稽なキャラでも野村萬斎ならしょうがねえ!と農民たちのように引きつけられてしまった。
戦国時代の侍を『300』のスパルタンのように超越的な存在として描くのかなーと思ったけど、けっこう現代的な科白まわしでしゃべるので白けてしまった。
成田長親が農民の妻を手篭めにした家臣の家族を丸め込むくだりや農民が武器を隠し持っていたところは科白で処理するだけでなく1カットでも画で見せてほしいと思った。お姫様が武芸に秀でているという設定はあんまり生かされないので自分も戦に打って出ようとするとかそういうシーンがあればどうだったかと思った。
史実ならではのちょっと苦味のあるラストがよかった。エンドクレジットで埼玉県・行田市の忍城付近の現在いの映像が出てくるところもグッときた。
コメントする