「負け戦とは、勝ち戦とは…」のぼうの城 浮雲さんの映画レビュー(感想・評価)
負け戦とは、勝ち戦とは…
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「七人の侍」勘兵衛の台詞『負け戦だった』、
「レッドクリフ」周瑜の台詞『勝者は居ない』、
この二つの台詞は全く同じ意味だと解釈しています。
むしろジョン・ウー監督のオマージュではないかと思ったほど。
真偽は解りませんが…。
そして「のぼうの城」、この映画にも勝者は居ません。何故か敗者も居ません。
上地雄輔演じる石田三成が上機嫌に叫びます、「完敗だ」と。
しかし彼は史実では勝者です。
唯一堕ちなかった城だと言われ忍城の武将たちは歓喜の雄叫びをあげます。
しかし彼らは史実では敗者です。
超えることがタブーのような黒澤映画を、一人の"でくのぼう"がひょいと超えてしまったように思います。
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