「エンドロールに現代の風景が新鮮!」のぼうの城 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
エンドロールに現代の風景が新鮮!
気になってたけど見ないままいつの間にか時間が経ってしまい。。ようやく見ました。
最後にメインの人物達がそれぞれこの戦いのあとどう過ごしたのか、の後日譚だけならよくありますが、城の跡はあるのか無いのか、現代の様子を見せているのは映画なのに大河ドラマのようで新鮮でした!
あの凄い堤の一部だけでも残っているとは石田三成恐るべし、と思い。(いや、豊臣方はお金使いすぎだろう、とツッコミたくなりました。戦い始まってから即座に堤防作らせるとかスケールが違いすぎる!)
でも堤防作らせるに至る戦いがあってのことなので、なるほどそうやって500vs2万の軍勢でもかなりの抵抗を見せた、というのが分かり、また懐かしい俳優さんもいて良かったです。
タイトルの「のぼう」の意味、知らなかったんですが本編を見て分かりました!
姫をすんなり秀吉の元に行かせたのは、秀吉の側室ともなれば少なくとも今よりも良い暮らしが出来るし、姫が商人やら農夫とかにも転職出来ないだろうから、「姫らしい長い裾の綺麗な着物を着て一応無事に暮らせること」を優先したのかな、と思いました。
史実でも本当に田楽を舞ったのかは分かりませんが、うつけと呼ばれる君主は信長とか天璋院篤姫の夫の徳川将軍とか時々居て、たいていうつけのフリをして敵を欺いていることが多いから、この城代もそういう、本当はキレものだったのかな?と思いました。
そして歌や踊りで敵味方みんなつられてコールアンドレスポンスさせちゃうなんてこの城代、アーティストじゃん!って思いました。
この田楽があるので、他の役者さんだと速攻で覚えても上手く出来ないだろうから、だから野村萬斎さんなんだな、と納得しました。
姫の榮倉奈々ちゃんが家臣達をぶんぶん投げ飛ばす強い姫様で、カッコ良かったです!