のぼうの城のレビュー・感想・評価
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思っていたのと少し違った
予告編からのぼうの魅力や知力だけで戦局を乗り越えていくのかと
思いきや、まるで関羽や張飛ばりのスーパー武将たちの個人技で勝利する面もあり、その分リアリティが欠けてしまい拍子抜けに。
石田光成が自ら城に乗り込んで開城条件について話すシーンでは、のぼうを尊敬に値するリーダーとして認め、また勝利者といえど奢らず改めるところは改めると約束する点など、かっこよかった。
「よい戦であった」という言葉もよかった。
あと野村萬斎、佐藤浩市は絵になるね。
※小学生の子どもたちと観たのですが、なんのことやら良くわからんようでした。
無勢が多勢を撃ち破る快感、とか、本当の才能を開花させてゆく主人公の...
無勢が多勢を撃ち破る快感、とか、本当の才能を開花させてゆく主人公の姿、とか、ちょっと切ない恋心、とか、認めあう男同士のやり取り、とか色んなものが描かれていて、本当に面白かったです。男のロマンを感じられました。
間違いなく、本年一番の映画だと感じました。
最近、製作者側の自己満足的に凝りすぎて意味不明な映画が多い中、シンプルにストーリーが明確で一般の方々に優しくて安心な作品でした。
これはもう一度観たい、と思わせる映画でした。
史実の忍城戦をユニークに描く
字幕を付けて観ました。言葉遣いに知性を感じました。水攻めシーン及び戦のシーンは意外と本格的で迫力がありました。
キャストの中では野村萬斎さんが一番魅力的でした。甲斐姫を演じた榮倉奈々さんも良いキャラでした。
土足しない民度の高さを感じる場面もありました。
約400年前に本当に起こった話であるということです。
エンドクレジット中の現代の映像が、今作の実在した人物や事柄の信憑性を高めているようではあります。勝手ながら私は学校で教わる歴史を信じていません。約400年ではなく、もっと最近なのではないか、と思っています。
資料があまりない(つまり実在したという証拠があまりない?)とはいえ、想像でも仮説でも良いので、戦国時代の武器防具や衣服の生産、馬や家畜の世話、食事と排泄、建築に関することなどの映像を見てみたいです。
何故負けなかった?
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でくのぼう(のぼう)が治める城があって、石田光成に攻められる。
圧倒的に戦力差があったがが、のぼうが色々策を施して最後まで防ぎ切る。
結局上からの命令で開城する。
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うーん、計略もあんまりなるほどと思わんかった。
結局たまたま策が当たり、運だけで凌いだだけでは?
結構長く感じた。
野村萬斎と上地雄輔を好きになる映画
田楽踊りのシーンは狂言師である野村萬斎の持ち味を最大限に活かしていた。銃口越しにあの白塗りの顔の強い眼差しを見てしまった時に思わず引いてしまう感覚がよくわかる。
忍城開城の条件を言い渡すシーンでの独特の発声も凄みを感じた。
上地雄輔さん演じる石田三成も知将ぶりがよく出ていて、上地雄輔さんのイメージが変わった。この二人の横顔が映るシーンがとてもきれいでした。
エンタメ。
前提として
・この当時の歴史史料は未読。
・原作は未読。
・犬童監督の他作品は未視聴。
・樋口監督の作品だと『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』を視聴済。
歴史はエンタメになりうることを実感。
序盤は説明やら言葉の難しさ(訛りとか人名、地名など)で入りづらかったものの、"のぼう"こと長親が出てきてからは途端に分かりやすくなった。
すごく簡単にまとめると、傍から見たらバカみたいなやつが、圧倒的な兵力を前に知略で城・民を守る話。
まず、各キャラクターの味付けが分かりやすい。
長親は武士っぽくはないが、人に好かれやすく、知略に長けている。
甲斐姫は男勝りな女性だが、長親に対しての恋心は乙女そのもの。
逆に敵役の石田三成は野心あふれ、戦い甲斐のある敵を求める大将。
この三人だけでもかなり分かりやすく描かれているのだが、他のキャラクターも大勢ながら、非常に分かりやすい。そのうえ魅力的。みんなそれぞれ長所も短所も描かれている。どれも愛されるキャラクターになりうるレベル。誰が主役なのかは分かりづらいけど。
さらに、時代描写も一個一個丁寧。どこまで史実に忠実なのかは分からないが、相当こだわっていると感じた。
そして一番大事なのが、エンタメ性を持たせたところである。
他の時代劇でも行われているのかもしれないが、闘いのアクション性、知能を活かした戦略バトル、恋愛やすれ違い、時折挟まるクスッと笑えるシーンなど、
これらが詰めて大規模な時代劇を成立させるのは、なかなか難しいと思う。かなりエンタメと時代劇のバランスが取れた作品。
一部CGは気になったけどね!
歴史の勉強の入門編としても良いのではないだろうか。
余談だが、終盤のあるシーンで3.11の復興を彷彿とさせるシーンがあった。
時期が時期なので、その意味合いも兼ねているのかもしれない。
そんな、エンタメ時代劇。観れて良かった作品。
のぼう様が言うんじゃしょうがねぇや
Huluで久しぶりに2回目の鑑賞。
原作は既読です。
この面白さ、比類が無い。のぼう様(成田長親)役に野村萬斎氏を配した時点で本作の勝利は確約されたも同然です。
飄々としているように見えて内に硬い意志を秘めるのぼう様を時にコミカルに、時に力強く体現した演技が絶品でした。
「のぼう様が言うんじゃしょうがねぇや」と力を貸してくれる百姓たちへの人望や人を惹きつける魅力を見習いたい。
上映時間が144分と長尺の部類に入るのにテンポが良くて無駄が一切無く、物語に没入出来るエンタメ感が素晴らしい。
アクションや特撮も迫力満点。何故映画館に観に行かなかったのかと悔やまれるシーンの数々に興奮し手に汗握りました。
大谷吉継
山田孝之の頬まで生えてる髭は自前
石田三成演じる上地雄輔は普段のイメージとは全く違う役だったが、意外にも演技がうまくかっこよかった
大谷吉継はセリフや目立つ場面がなかったが存在感がすごかった
主人公の成田長親演じる野村萬斎の演技がコミカルで似合っていた
船の上で踊った踊りが歌舞伎役者だから味が出ていてよかった
意外にグロいところもあり
コメディチックで面白かった
手段が目的になってしまった迷宮組曲的な作品。
内容は史実に基づく室町時代末期戦国時代の関八州の忍城攻略戦を人物描写豊かに描く歴史スペクタクル作品。印象に残った言葉は、『おっとうだょ。』芦田愛菜の存在感ある言葉が耳に残りました。今では塀の中や墓のなかや役者を辞められた方など時間の経過をつぶさに感じます。印象的な場面は、馬が🐎サラブレッドで凄い筋肉だったなぁと違和感を覚えた事です。全体的にキャストミスな感じがします。しかし原作を忠実に映像として端折る事なく再現しようとする事で肝心な人間関係の心の機微や緊張感が伝わらず残念な纏まりになってます。この無謀な戦の圧倒的な劣勢による絶望感や坂東武者の荒くれた心意気が伝わらず、のぼう様の恋心と百姓を思う浅い気持ち等、肝心要の部分まで蔑ろにされ、創作田楽としての野村萬斎映画になった様に感じました。石田堤と同じでお金はかかってるのに安易に決壊しそうな映画でした。
組織のリーダーや経営者におすすめの映画です。
野村萬斎の凄さを知った映画です。
戦力面において劣勢の状態から、どのようにして戦況を引っ繰り返すのか、試行錯誤しながら乗り越えていく様は、見応えがあります。
「のぼうの城」で、個人的に一番の注目ポイントは、「心理面のかけひき」です。
戦況を引っ繰り返したメインの策は、「人の心理」を活用しています。
序盤では、のぼう様(野村萬斎)として親しまれる主人公が、何もできない気分感情で動く人として描かれていますが、中盤からクライマックスにかけては、あたかも別人かのように、心理戦に持ち込んで戦況を見事に引っ繰り返すストーリー展開になっています。
いち個人から組織のトップとして、立ち位置を変えるとともに、物事の選択の基準も変化させていくところには、学びが多いです。
組織全体の勝ちを優先するために、個人の感情を飲み込む。
映画ではありますが、見事な結末です。
CGにちょっと違和感はあったけど、キャストも個性的でのぼう様と忍城...
CGにちょっと違和感はあったけど、キャストも個性的でのぼう様と忍城の家臣たちのやり取りがよかった。
のぼう様のように民を想い、民から尊敬され慕われる、そんなトップがこの現在に多くいたらどんなにいいだろうと思う。
のぼう様を演じた野村萬斎はさすがでした。
エンドロールに現代の風景が新鮮!
気になってたけど見ないままいつの間にか時間が経ってしまい。。ようやく見ました。
最後にメインの人物達がそれぞれこの戦いのあとどう過ごしたのか、の後日譚だけならよくありますが、城の跡はあるのか無いのか、現代の様子を見せているのは映画なのに大河ドラマのようで新鮮でした!
あの凄い堤の一部だけでも残っているとは石田三成恐るべし、と思い。(いや、豊臣方はお金使いすぎだろう、とツッコミたくなりました。戦い始まってから即座に堤防作らせるとかスケールが違いすぎる!)
でも堤防作らせるに至る戦いがあってのことなので、なるほどそうやって500vs2万の軍勢でもかなりの抵抗を見せた、というのが分かり、また懐かしい俳優さんもいて良かったです。
タイトルの「のぼう」の意味、知らなかったんですが本編を見て分かりました!
姫をすんなり秀吉の元に行かせたのは、秀吉の側室ともなれば少なくとも今よりも良い暮らしが出来るし、姫が商人やら農夫とかにも転職出来ないだろうから、「姫らしい長い裾の綺麗な着物を着て一応無事に暮らせること」を優先したのかな、と思いました。
史実でも本当に田楽を舞ったのかは分かりませんが、うつけと呼ばれる君主は信長とか天璋院篤姫の夫の徳川将軍とか時々居て、たいていうつけのフリをして敵を欺いていることが多いから、この城代もそういう、本当はキレものだったのかな?と思いました。
そして歌や踊りで敵味方みんなつられてコールアンドレスポンスさせちゃうなんてこの城代、アーティストじゃん!って思いました。
この田楽があるので、他の役者さんだと速攻で覚えても上手く出来ないだろうから、だから野村萬斎さんなんだな、と納得しました。
姫の榮倉奈々ちゃんが家臣達をぶんぶん投げ飛ばす強い姫様で、カッコ良かったです!
ワルくはない
一度だけでなく、忘れたころにまた観たくなる映画。配役、佐藤浩市、平岳大、山田孝之などいい味出てる。(前田吟はウザい)
残念なのは今どきの映画、関ヶ原もそうだけど、この手のストーリーにヒロインは不要。間がワルくなる。
東日本大震災の影響で津波をイメージするため公開さえも一年遅れてしまった映画
北条攻めも楽勝だと思われていた関白豊臣秀吉による天下統一。北条の支城である忍城(おしじょう)が唯一抵抗し続けたという史実。当初は小田原へと援軍として赴いた城主の弟である“のぼう様”成田長親(野村)も兄の意向により開場する意志だったが、石田三成(上池雄輔)の使者の横暴さに腹を立て、ひるがえして戦う意志を示す。
開戦直後は、佐藤浩市演ずる正木丹波守利英と山口智充演じる柴崎和泉守の豪快な戦いぶりにより石田軍を退けるものの、次なる攻撃は水攻め。その圧倒的なスペクタクル映像により見る者を惹きつける。2万の軍勢に対し守るは500人という大差。しかし、まるでバカ殿様のようなのぼう様を慕う農民たちの士気も徐々に下がり、田んぼを埋められてしまった怒りは侍たちに向けられる。そこで成親は夜中に敵と味方が見守る中、水上にて田楽踊りを始めてしまうのだ。引きつけておいて、水路を壊すのかと思っていたが、堤防はそんなに簡単に壊せるものじゃない。彼はみずから撃たれることによって士気を取り戻そうとしていたのだ。
敵に下った農民たちも堤防を壊し、水は引いて勝敗がわからなくなった頃、小田原城が落ちてしまったと伝えられ、平和的開場へと向かうのだった。
負け戦だと自分を恥じた三成が後年関ヶ原合戦を指揮するなどというオチもついたが、終わってみると何を言いたかった映画なのかわからなくなってしまった。平和を訴える?石田軍=圧倒的な軍事力を持つアメリカ?などと考えてもみたが、結局はバカか天才かつかみどころのない殿様を描こうとしていただけだった。
完全に役を履き違えている
ストーリーは面白いと思うんだが、映画としては5流以下。
どうせなら舞台作品にしてしまった方が良いくらい。
映画の場合、歌舞伎や能楽的な役者が演じると、なんかムカついてくるんだよね。
映画、歌舞伎、能楽、それぞれ良さがあるし、すきな人はそれぞれの良さを楽しみに鑑賞する。
無理矢理他の世界に独特の文化をねじ込んで欲しくないんだよ。
まあ、監督が5流以下の作品なんだろうな。
出だしの市村のインパクトは良かった!!
寡兵で大軍を撃退するという最高のプロットですが、この木偶の坊で本当に大丈夫か!?と言う気持ちに全くならなかったですし、ただのお仕事映画だと思います。出だしの市村正親による秀吉のインパクトがありました(が、秀吉が攻めてくる訳ではないので本当に最初だけでした)。大谷吉継は、この時はまだ病気では無かったのでしょうか。パワハラによる圧政ではなく心から慕われた上司だから堅牢な城になった、という現実にも応用できる分かり易い展開を期待しましたが、そうでもなく何となく撃退して、映画の終了時間が来たから終わりと言う感じでした。皆が終始わめいた挙句、勝手に満足してエピローグもダラダラと長いです。合戦シーンは昔の会社の運動会の様でした。題材的には「バーフバリ」のように豪華かつ興奮できそうなのに勿体ないです。
影の主役、石田三成の性格。
配役として損な役回りなのですが、石田三成役の上地雄輔が、とてもいい。
功績を挙げさせてやろうという親心の上司(豊臣秀吉)に報いようとして、もちろん自分も功績を挙げたいという気持ちが先走って、同僚の気持ちを読めず、のちに破滅していく石田三成の生涯を、ほんのわずかの時間で、観る者に予見させる演技でした。
その水攻めの堤がなぜ決壊したのか、映画と史実がどう違うのか、近日中に石田堤や忍城跡のある行田市に行ってみたいと思える仕上がりになっていました。
BS-TBS版鑑賞。歴史のお勉強、それなりに面白い。 「のぼう」っ...
BS-TBS版鑑賞。歴史のお勉強、それなりに面白い。
「のぼう」ってでくの坊ってことか。
私見としてはキャスティングが軽すぎる。歴史大作ってのは重厚さが必要。本作にはそれがない。芦田愛菜が1番良かった。(笑)
全般的におちゃらけを目指しているようにすら感じる。それならそれで徹底して欲しい。上映時間が長すぎる。
史実に基づくらしい。田楽踊りは違うと思いますけど(笑)
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