電人ザボーガーのレビュー・感想・評価
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オリジナルを越えた?「電人ザボーガー」!
面白い!
自分は、ザボーガーにそれほどの愛着は持ってませんが、この作品からはその熱い想いがヒシヒシと感じられました。当時、流行りのリメイクとか、昔懐かしの登場人物を現代に蘇らせるとか・・・。
でも、大概の作品はその取り上げ方が雑だった気がします。出せば良いってもんじゃない。
今でこそ、「シン・ウルトラマン」等の愛ある作品が出来て、嬉しい限りですが、当時は・・・。
そんな意味では、このザボーガー、本当に最高の蘇らせ方だったと思います。
CGでの変身?(バイクからロボットに変わるところ)シーンなんてかっこよすぎ、明らかにオリジナルを越えてます!
そして、いきなり最後の話で申し訳ないですが、エンディングに登場人物たちのオリジナル映像を入れるなんてホンっと感動すら思えました。
作品としては、二部構成で、テレビ放映時のリメイクとなる青年期とオリジナルとなる20年後の熟年期になってます。
もう、熟年期の方はおふざけの極地ですね。なんせ、板尾さんが演じてましたから。
前編と後編の間にCMインみたいな映像が入るのもお洒落でした。
それでいて、結構考えさせられる部分もあります。不条理な上の意向に従うことが正義と言えるのか?みたいな・・・
おふざけばかりの井口作品には珍しいんじゃないかなって、思っちゃいました。
元々、井口監督の作品って大好きなんです。(「片腕マシンガール」なんて最高傑作だと思ってます)
でも、このザボーガーは井口監督にしては、ちょっとおとなしかったんじゃないかなって気もします。エロさもバカさもグロさも全てがちょっとダウン・・・。まぁ、そこが万人ウケとでも言いましょうか。誰でも安心して見れるっていう感じもします。
ヒーローものだから、そのくらいの方がいいのかな・・・。
だから、自分的にかなり不満なところもありましたが、熟年のヒーローということで、環境が自分に近い想いがこもっていて・・・。
別の意味で感情移入できる面白さもありました。
今回はブルーレイでの鑑賞だったんですが、特典でついていたスピンオフ、こちらもとても面白かった!
自分的にはオリジナル以上に楽しめた一本でした!
グルーヴィーなベースラインだけが気になります
ザボーガーをリアルタイムで観てた世代なので観ました。オリジナル版の常軌を逸したチープさを逆手にとったアプローチ、失笑するしかないしょーもないギャグ、小学生に見せられるかどうか微妙な線の下ネタ、仕事を選ばないタイプの大先輩方によるオーバードライブ気味の熱演、どこにもさっぱり共感出来ない私が悪いんでしょうね。
驚いたのは子門真人が歌ってるオリジナル主題歌のバックで鳴ってる気でも触れたかのように暴れる暴虐無人でグルーヴィーなベースライン。あれを誰がプレイしているのかが気になって眠れません。
青年期の発声が素敵!!
出だしで主人公のコールがいちいち格好良く、傑作の予感がしましたが面白かったです。井口昇・西村喜廣つながりで観ましたが、お二人は原作があった方が輝くのかも知れません。前半の方が好きですが、熟年期の後半があるのも、飽きさせずに深みを出す良い構成だと思います。熟年期が本番でしょうが、いよいよ円熟味!!というよりは主人公に覇気もなく、ひたすら寂しかったです。ジャンルは違いますが、内村光良の「金メダル男」も大人になってからが寂しいので、あまり現実的過ぎるのもどうかと思います。
懐かしいシーンが炸裂(笑)
まさかの特撮映画!?という事で、2部構成で楽しめるベタベタなヒーローアクション物。脇役が意外に豪華なキャスティングでびっくり。ストーリーも展開も特殊効果もベタベタだったけど(笑)楽しいと言うかなんというか、懐かしい気分になった作品なのでした。
正義とは?悪とは?意外に硬質なテーマがある!
1974年~1975年に放送されたTV版「電人ザボーガー」のリブート作品。
オリジナル放送時には小さすぎて観てなくて、再放送でも観たことないんですが、鑑賞後にいろいろ調べたら、オリジナルのメインキャラ総出演なんですね。
いや、思った以上にちゃんとしたテーマがあったんですよ。
「何のための正義のヒーローか?」っていう。
悪の組織Σが政治家達を誘拐して、そのDNAを搾取してロボットを作ろうとしてるんです。
けど、政治家達が全員どうしようもなく悪くて嫌な男達で、Σって人間に騙されて裏切られて傷心のままなくなった人間をサイボーグ化されてて、悲しみを背負ってる。
どっちが悪者なのか?
で、主人公の大門は正義の味方として、やっぱ政治家達を助けなくちゃいけない。
正義って何のためにあるのか?ヒーローって誰のための?っていう葛藤があった。
板尾さん登場してからはコメディ色が更に濃くなりますが、あ、ちゃんとしてる!ってびっくりしました。
あと、ザボーガーってバイクだったんですね。主役の大門が変身するんだとばかり思ってました。しかもAIは搭載してない(途中で自我に目覚めるという設定)から、でっかいインカムで大門が指令を出す。予想外でした。
Σ側のロボットも、ブルドックとトラックの融合「ブルガンダー!」はいいとして、荷台っている?しかもタイヤつき。
頭の赤いライトが弱点!って……、タイヤパンクさせたらどうなるん(笑)?
しかし、空手の特訓中だとはいえ、お地蔵さんを蹴って壊しちゃいけないでしょ(これオリジナルのお約束なんですね)。
いや、これ、予想以上に面白かったっす(笑)
電人ザボーガー!GO‼︎
電人ザボーガーはCSの再放送で子供の頃よく観てた。それが井口昇によってリメイク!
期待してDVDを借りて観たら、面白い!
名作を駄作にリメイクするどっかの馬鹿監督とは違い、良く出来ている。
オリジナルのキャラが、たくさん登場して嬉しかった!
子供の頃、特撮番組を観ていた人にはオススメ!
感動
原作はテレビを数話と画:一峰大二 作:うしおそうじの漫画を読んでいる程度だがとても面白かった。
一見チープっぽいがクライマックスの空中戦などアクションシーンの見せ方がうまいと思った。
エンディングでオリジナルのフッテージが流れるところで泣けた。
チェンジ!ザボーガー!GO!
オリジナルは1974年〜1975年に放送されたTV特撮ヒーロー。正直、知らなかった。
基本となるストーリーは単純。悪の組織“Σ(シグマ)”に父を殺された“秘密警察”所属の大門豊が、父の遺した変形型バイクロボット“ザボーガー”を駆使して戦う。
全編、チープさ全開で堪らない!(笑)
一応、リメイクなのだが、ただのリメイクではなく一捻り加えている所が面白い。
2部構成で、第1部は“青年期”。父の復讐を誓った大門の戦いの始まりからある悲劇の末路まで。第2部は“中年期”。25年後。秘密警察を辞め冴えない中年男となっていた大門が再びΣと対し、立ち上がるまで。
当然、オリジナルでは中年期など描かれない。中年期=ヒーローのその後を描いた事で非常にユニークな構成になった。
先に軽く述べた通り、チープさ全開、つまりナンセンスな笑い満載なのだ。(パロディと言ってもイイくらい)
一応話は真面目に展開。大門の正義の心の葛藤を軸に、悪徳政治家の汚職、大門と悪の組織の女幹部との恋、意外な家族の関係、大門とザボーガーの絆…。
だけど、真面目にやればやるほど滑稽に見えておかしくなってくる。
そして、このチープ感。
ザボーガーや敵キャラクターのデザインが超レトロ(笑)
役者たちの真面目なオーバー演技。青年期の大門は正義感強く暑苦しく、板尾創路演じる中年期は哀愁たっぷり。悪の組織のボスに柄本明、大門の父に竹中直人と無駄に豪華。
演出も音楽も往年の特撮ヒーロー番組を完璧に再現。シャキーン!…なんて効果音、今じゃ何処も使わないでしょ(笑)
CGも多用しているが、CG感丸出しなのが最高。
監督はカルトな作品で知られる井口昇。ツボを抑えた作りを心得ている。
オマージュ愛に満ち溢れ、現代風にシリアスにアレンジされるより、こういう風にユニークにリメイクされた方が作品冥利に尽きるというもの。
この真面目な馬鹿馬鹿しさ万歳!
チェンジ!ザボーガー!GO!
井口昇監督はAV人のです
う~ん。
頭をかかえてしまう映画。
アダルトの要素があるかと思えば意外と最後までない。
おふざけのテンポで好きな人は好きかもしれないが
ほとんどの人は置いてけぼりにされるはず・・・。
よくこの脚本でキャストをそろえたな・・・。
バカバカしいほど、壮大な正義のサーガ
チャチやけど愛くるしいオリジナルの魅力を踏襲しつつ、最新のCG特撮と『魁!クロマティ高校』を手掛けた井口組らしい脱力ギャグをふんだんに盛り込み、唖然とする客を否応無しに引きずり込んでいく。
これでは単なるB級ヒーローを創り直しただけに過ぎないが、今作の大きな特徴は、主人公のサーガ的2部制をを用いている点であろう。
溢れるパワーと正義感で意気揚々と悪の組織『シグマ』を打ち負かす青年期と、敵の術中にハマり、全てを失い堕落している中年期と分かれて繰り出される死闘の歴史は、バカバカしいながらも大河ドラマのスケールを帯びている。
特に心も身体もボロボロのオッサン期を井口組の常連・板尾創路が哀愁たっぷりに演じており、闘い続ける意味を問う構成は、正義について考えさせられ、感慨深い。
2部制の副作用として、ボリュームが膨らみ過ぎて、中盤のダルみがハンパない欠点が生まれたのもB級ムービーらしいが、それを差し引いてもこの2時間はちょっと長過ぎる感あり。
また柄本明演ずるマッドサイエンティストの狂気が全編に渡り強烈な故、脱力ギャグと大量に人が虐殺される血生臭さとの格差に戸惑う事もしばしば。
しかし、佐津川愛美や敵のアメフト軍団etc.女優陣のお色気サービスが小気味良く、ストーリーに立ち込める殺気を中和してくれるのが最大の救いとなっている。
特に大門のライバル兼恋敵ミス・ボーグを体当たりで演じた山崎真実の根性は特筆すべき活躍ぶりであると評しても過言では無い。
あの奇抜なコスチュームをそのまま着こなし、各地の上映キャンペーンに出陣したってぇから、彼女の勇気とバイタリティには脱帽である。
物語に飽きたら、彼女達の色気ある大立ち回りを追いかけてみるのも今作の粋な
楽しみ方ではなかろうか。
では、最後に短歌を一首
『決闘の 前に気になる 血糖値 愛にまたがり 悪を蹴散らせ』
by全竜
オーバー30男子なら‥観ろ!そして泣け('◇')ゞ
竹中直人/山崎真美/柄本明‥
(板尾さんだけ‥嫌いだが‥)
↑脇役勢がガッチリ素晴らしい(^-^)
原作を重視(?)してるのだろう‥
スマートな脚本とは御世辞にも言えないが‥
高度成長期にあった日本なら、こんな描写になるのかな~ヽ('ー`)ノ~?
●実写/忍たま乱太郎は⇒子供映画だ‥
●実写/ヤッターマンは⇒どっちつかずだた‥
そして‥
本作は⇒【子供向け‥特撮】では無い‥
立派な【大人向け邦画】だヽ('ー'#)/
ばかばかしいのが‥一周回って‥また良いかも?
(てか‥
スネや目潰し等‥ザボーガーの攻撃は姑息だ‥)
なんか良く分からんが‥自身がんばらなな?て‥思ったよ‥o(^o^)o
コノ映画の根底に流れる【人間の強欲さ】は‥
ナカナカ目を逸らしてまうな‥
どちらが正義だ?どちらが悪の組織だ?
☆評は‥
DVD250円水準にて‥(^-^)
DVD買う度⇒①★
モ、1回見たい度⇒④☆☆☆☆
オススメ度⇒③♪♪♪
デートで見る度⇒①◎
観る相方】男の‥
いや‥漢の浪漫を語る為‥男子一人で見よう(o^-')b
茶番だ‥
‥コレは茶番だ!
だが‥愛の物語だ~ヽ('ー`)ノ~
■□■□■□■□
映画公開時期が‥
2011春/つまり震災時期‥
アノ時期にコノ映画公開は不謹慎の塊だったろうなヾ(*'-'*)
素晴らしい!!!( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
テレビシリーズが放送されてた頃リアルタイムで観てた世代ではないけど・・・
こんなに原作愛溢れるリメイク映画は観たことない!!!(・∀・)
特撮ヒーローものとしてはあまり高く評価されず、話題になることも少ない作品で、スーパージョッキーとかでネタにされて笑い飛ばされていたけど・・・
制作していたピープロは、資金繰りが厳しい中必死になって番組を作ってた。
軽トラを改造する資金がなくて仕方なく前面だけ改造して登場させた敵キャラのブルガンダー
鷹の形に切り取った紙を頭に着けてた秋月玄。
巨大ロボットを作りながらもテレビシリーズでは暴れることなく終わってしまい・・・
そんな涙ぐましい努力を続けてた。
確かに今から見ればちゃっちいセットで突っ込みどころも満載かも知れないが・・・
井口監督とスタッフはそんなザボーガーを最新技術でかっこよく仕上げ、テレビシリーズの世界観をそっくりそのまま引き継いだ。
ブルガンダーも秋月玄も、ザボーガーのデザインも大門豊の熱さも。
さらに中年になって全てをなくしても、糖尿を患ってぎっくり腰になっても悪と戦えるんだという思いを見事に描き切ってる。
原作レイプ映画ばっかり量産される昨今に一石を投じる素晴らしい映画です。
「チェーンジストローングザボーガー!!GO!!!」
このシーンには心底上がりました(∩´∀`)∩ワーイ
テーマ曲もかっこよくアレンジしてるし、終始上がりっぱなし。
大おすすめです(゚∀゚)
一応リメイク作品だったのですね
日曜朝にやっていそうな、ヒーロー物の作品に、大人向けシーンと板尾さん的お笑いシーンをプラスした感じでしょうか。
笑いは少し予想してましたけど、不覚にも少し泣けるとは・・・
オッサン年代だと主題歌聞くだけでワクワクしてしまうに違いない(*^^*)
テーマが重い
「お前みたいな奴を救わなきゃいけない葛藤が分かるか!」主人公が抱える正義のありかたや、その矛盾が、題材が荒唐無稽な分さらに浮き彫りになっていた。登場人物が全員それぞれの立場を抱えた血の通った人間として描かれている反面、お地蔵さんをけり壊したり戦闘員をバイクで何度も轢くところなどが大変面白かった。欲を言えば後半の板尾がもっと熱血だったら尚よかったな~と思った。それでも充分すぎる傑作!
映画としてのテーマと人間ドラマもちゃんと描けてる…最後は泣けた。
1974年放映、ロボットの顔をしたバイクが変形する特撮テレビドラマ。
エヴァの制作にも関わった大月俊倫が、「片腕マシンガール」などの井口昇監督を起用して37年ぶりに映像化した。
ウルトラマン、仮面ライダーと過去の人気特撮ドラマを現代に蘇らせたものもあるが、演出や音楽までもオリジナルをこれだけ忠実に再現したものはなかった。
第一部青年編の主演を昔のDVDを見て演技の参考にしたという古原靖久が、気合いの入ったお馴染みの絶叫で熱血漢大門を演じ、他の作品でも活躍してて特撮女優といってもいい山崎真実が、冷酷さと秘めた感情を持つ敵方の女サイボーグを熱演してる。
昔ながらのチープな作りの着ぐるみロボットに最新のCG技術を合わせた映像は、妙にリアルさもある。
子供にわかりやすい愛と正義に大人の男としての信念と責務、その狭間で葛藤するのは大門だけでなく命令には忠実だったはずのザボーガーも…。
ギャグ的なコミカルさの中に映画としてのテーマと人間ドラマもちゃんと描けてる。
第二部熟年編では、すべてを失い惨めに生きる47歳の大門を板尾創路が演じる。
強大となった悪のサイボーグ組織シグマの最終的な野望の前に、大門は再び熱い心を取り戻し、新しい絆をつくることができるのか。笑って最後は泣けた。
上映館は少ないですが、DVDが出たらお薦め。
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