君に届けのレビュー・感想・評価
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爽やか
原作ファンのため、期待はせずに観に行きました。作中に流れる雰囲気や、キャストの皆さんの細かい演技など、原作をイメージして作られたのがわかりました。最初は風早君を三浦春馬が演じる事に抵抗が多少ありましたが、風早君は恐らく誰がやってもなにかしらのクレームはつくかもと思います。でも笑顔はとっっっても爽やかでした。多部未華子ちゃんはとても爽子を丁寧に演じていた印象です。ちづやあやねの演技も泣けました。あとはやっぱり、2時間位の中で爽子と風早君が付き合う、という所まで持っていってしまうのはいささか急ぎすぎの感は否めません。爽子の誕生日まで位で2人が見つめ合って終わっても私はよかったのではと思いました。
急ぎすぎな部分を抜かせば、原作から感じる胸がキュンとなるような甘酸っぱい感覚やドキドキは感じられましたし、雰囲気もよかったので、観に行ってよかったです。
好感の持てる爽やかな作品
恥ずかしながらアニメ版を見ていたので、今回の実写映画化には、期待半分、不安半分だったが、初々しさや瑞々しさは損なわれてはおらず、思いのほか悪くはなかった。これもひとえに、繊細で透明感のある作品を得意とする熊澤尚人監督の力量だろう。
爽子に多部未華子をキャスティングしたのはナイス。大抵こういう役、ガ○キー辺りがキャスティングされる所だが、多部未華子が演じた事で新鮮味があった。オリジナルの雰囲気とはちょっと違うかもしれないが、彼女なりの爽子像が出てたと思うし、可愛いらしかった。
三浦春馬の風早は、ベタなキャスティングやな〜と思ったが、やっぱり彼しかいないかな。
蓮佛美沙子、桐谷美玲ら若手俳優もフレッシュに好演していた。flumpoolの主題歌も作品世界に合っていた。
だが、少し展開が早く、エピソードを詰め込み過ぎなのが残念。くるみとのやり取りや千鶴の失恋などがあっさりし過ぎていた。もう少し心情を細やかに描いて欲しかった。それが、本作の魅力の一つはず。
漫画の映画化なので、不満点があるのは致し方ないが、それでも好感は持てた。昨今、若者向けの恋愛モノは、どちらかが死ぬとか悲恋が主流だが、本作のようなハッピーエンドもあっていい。ヒロインの名前通り、爽やかな作品に仕上がった。
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