やがて来たる者へのレビュー・感想・評価
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悲惨な戦争を描いた作品。
とにかく、悲惨な戦争を描いた作品。最初から最後まで、悲惨。その中で唯一、少女が見る幻想だけが、少女と共に、ファンタジーに描かれていて、それだけが救い。悲惨な物語の映画ではあるが、監督の映像美で見せ続けさせてくれる。
最初から最後まで
何も面白いとこのない映画でした。
見なければよかった。
映画としてはありえない、捕虜の殺し方です。
ドイツの士官が捕虜を殺すときに、
妻に似ているからと生かしてその子供と連れて行くのですが、
治療中にうるさいからとその子供を殺すシーンが、腹立たしく、
なぜ助けたのかわけがわかりませんでした。
そのほかにも、助かった、耳の聞こえなくなった、中年男性も、
いきなり兵士の前に飛び出して自殺?見たいな事もするし
全編にわたりクソつまらなかった。
不条理の中の希望
少しだけ歴史を知っていたい。ドイツとイタリアとでは第二次世界大戦に対する自国の歴史認識が異なる。イタリアはムッソリーニ率いるファシスト党がドイツと同盟を組んでいたが、国内において1943年頃には既に反ファシスト勢力(パルチザン)が出現していた。両国の同盟関係はイタリアの各地で形骸化していたのである。主人公の少女マルティーナはそんなイタリアの自然豊かな一地方に暮らしている。弟の死というショックを契機に喋れなくなったものの、卓越した観察力で大人の世界を見つめながら育った。1944年「マルザボットの虐殺」として知られるドイツ兵による一般人の殺害が起こる。かつて不可抗力によって弟を亡くしたマルティーナは、今度はナチスドイツという人為的な理由によって家族のみならず共同体までも失ってしまう。生まれたばかりの弟を抱きかかえて文字通り懸命に生きるとき、マルティーナは言葉を取り戻す。2011年3.11以降、日本が経験したことと映画の構造とは驚くほどに類似する。主人公が意味のある言葉を取り戻して「やがて来たる者」すなわち未来に生きる者に何を語ることが出来るか。68年前のイタリアで起こったことは、形を変えて現在の日本において進行中である。
国際Dシネマ映画祭2010
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2010の長編部門、
最優秀作品賞に選ばれた作品です。
応募作品648本中、13作品が期間中上映され
その中の最優秀作品賞なのでそのうち劇場公開も
あるかもしれませんので見ておいて損はないと思います。
長編部門は3作品鑑賞しましたが、どれもレベルが
高かったので来年も参加したいです。
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