クロッシングのレビュー・感想・評価
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ブルックリンの警察官
ブルックリンの3人の警察官最後を綴った物語
どいつもこいつも悲しい最後です。
全体的に暗いトーンです。
グラントリノと同じトーンかもしれません。
途中予想に反して、あまり悪徳警官がでてこなかったのが
救いでした。
普通の人生が一番ですね。。
三人の子供と双子を身籠った奥さんを養い家を購入する事で希望を見出そうとしている麻薬捜査官(イーサン・ホーク)。
争いごとを避け続けて7日後に定年なのに犯罪地域で新人教育を任されてしまった巡査(リチャード・ギア)。
黒人マフィアでボス(ウェズリー・スナイプス)の右腕として働きボスの人柄に惹かれていく潜入捜査官(ドン・チードル)。
この3人のエピソードをランダムに追いながらやがてラストに同じ場所へ微妙に「クロッシング」していく男達の物語です。
イーサン・ホークは麻薬捜査官なので突入する時以外は私服なのですが、背中にタトゥ―がドンとあったり言葉使いや目つきもそーとー悪いので初めはチンピラだと思う事間違いなしです。
リチャード・ギアは唯一濡れ場のある有り難い存在です。女性ファンは過去に比べるとたるみきった身体を目の当たりにする事になるのである意味お薦め出来ません。
そして、何と言ってもドン・チードル!一番頑張っているのに一番報われていない存在です。30~40代の男性で自分の仕事とダブらせて観てしまう方も多いのでは・・。潜入先のボスが自分を一番評価して認めてくれているという皮肉ぶりも何とも言えません。。
そのボス、ウェズリー・スナイプスの存在感と格好良さは際立っておりスーツ姿がまた似合う!超かっこいいです。
あと、エレン・バーキンも少し出てきますがかなりヒステリックでむかつく女上司でアメリカ社会を皮肉った様な役です。マジで殴りたくなりますよ。
要するに・・
①自分を待っていてくれる家族はいるがお金が無い。
②仕事の悩みもなくお金に不自由もしていないが孤独。
③リッチな生活はしているが仕事と家庭でトラブルが絶えない。
の3人なワケですよ!それぞれが。
あなたならどの人生は良いですか?もしくは当てはまりますか?
私は普通で十分です。。
こんな3人が同じ場所へ向かった行くんですよ。
クライムムービー好きなら堪らない展開です。
ただ、もう少し3人を絡ませて欲しかったです!
本当にただ「クロッシング」しているだけで直接的にお互いの人生には絡みません。そこがもっと厚みを増せばより強度のある映画になったと思います。
でも全体的にはまとまった作りにはなっているので、このジャンルでは久々に「観て良かった」と思えました。
という訳で、警官になってみたいし犯罪にも手を染めてみたいというよくばり野郎は今すぐ「DVD」で借りて観る事をオススメします。
ザッピング感の妙味
うわあ、ここまで?ここまでなの?というヘビー感。
ただただ、目の前のスクリーンで起こる出来事に固唾を呑む。
というか、ブルックリンで働く警察官て、ここまで過酷で見返りの少ない職業なんですかね?
本当、圧倒されたというか、この展開に圧巻というか…。
ラストまでストレート、一直線に楽しませて頂きました。
まあ、楽しんでは居るんですがw
三人の刑事を主人公に据えて、巧みなザッピング感で話を切り替えていくストーリー展開。
織り交ぜていくし、微妙に交差していく。
話の決着、着地点が皆目見当も付かぬまま、重い展開はひたすら続く。
クライマックスでやっと話の全貌―「ああ、こうするのか、貴方達は」という腑の落とし方。
三者三様に用意されたやり切れない結末。
いやあ、凄かったなあ。
ま多少、強引というか、ラストへ向けての都合で無理矢理ストーリーを繋げてってない?て感じる部分もありましたが…映画全体を包む重厚感に有無を言わせぬ説得力を持たされて、まあ、そこは突っ込んでも仕方ないか、という。
なかなか良い映画を観たな、という充足感を得られました。
良かったです。
終始重厚なトーンで描かれる物語。
以下twitter(@skydog_gang)への投稿に加筆――
娼婦に恋する仕事に情熱を失った定年間近の男、自分が潜入する麻薬組織のリーダーに恩を感じる男、病床の妻の為に押収した金の横領を画策する男――3人の警官が辿る運命を重厚に綴る一本。
ラストに畳み掛けるように起こる悲劇と、そしてほんの少しの救済は圧巻。
尚、「クロス」する事が目的の映画ではないのでこの邦題は酷い。
暗い映画でした・・・
リチャード・ギア、ドン・チードル、イーサン・ホークの3人の出演者に惹かれてみたのですが、原題は、「Brooklyn's Finest」(ブルックリンの警官たち)
直訳より、「クロッシング」のほうがいいのかもしれませんが、どうも昨年の韓国映画と同じタイトルなので、どうなんでしょう。タイトルをつけるのもむずかしいですね。
3人の警察官がそれぞれの心に悩みを抱えている、というアメリカものにしては、暗い映画でした。
3人が出ているのは、もちろん知ってましたが、ウェズリー・スナイプスが出演していることのほうが私にはびっくりでした。結構日本でも有名なはずなのに、映画を観るまでは出ていると思ってもいませんでした。
それに、エレン・バーキンまでも。
3人の出演者だけで充分に人を呼べると思ったからなんでしょうか。
ラストのリチャード・ギアの表情がなんともいえなかったです。
(ネタバレになってしまうので、詳しくは書けませんが)彼はこれからどうするのだろうか、と思わせるラストでした。
クロスしていないよ。
邦題が「クロッシング」だったので、いつかクロスするのだろうな~、と思っていたけど、クロスなし。
ニアミスはあったけどね。
「クラッシュ」のように、主要登場人物が絡み合ってくるのかなと期待したので、残念だった。
もうすぐ定年退職の刑事、潜入捜査官、子だくさんで困っている刑事の1週間の物語。
良いのだけど、何だか、邦題に騙された感じで、イマイチになってしまった。
クロスしないよと思って見ると良かったのかも。
全体に、重苦しい雰囲気があるので、気分爽快になる映画ではない。
でも、さすがの俳優陣。
リチャード・ギアのやるせなさ。
ドン・チードルの人情味。
イーサン・ホークのギリギリ感。
ウエズリー・スナイプスの存在感。
ウィル・パットンの日和見主義。
NYPDって、大変ね。
「クラッシュ」と「トレーニング・デイ」を合わせて、ちょっと中途半端にしたカンジでした。
銃は危険だ
銃社会アメリカ。乱射事件が多い。
カナダの銃所持率も高いが、アメリカほど銃の事件は
多くないそうだ。
差別・貧困など社会情勢の差なのだろうか。
いずれにしろ銃で撃たれれば痛いし、死ぬ。
マグナム44を使えばスプラッター映画になる。
でも、ダーティーハリーはそうならない。
映画はフィクションだからリアリティーを追求する。
でも、リアルだけが映画ではない。
悪徳警官ではトレーニングディ。
物語がひとつに収束していく仕掛けはクラッシュがいい。
ドン・チードルはホテル・ルワンダの印象が強く、
人を殺すように見えない。
ウェズリー・スナイプスはまたハーフ・ヴァンパイアを
やってほしい。
シロと クロと グレイ
シロ(正義)と クロ(悪)と、グレイ(どちらにも当てはまる部分)。
人間 誰しも持っていて、それをどう解釈して・どう対処して 生きていくのか。 家族愛と 友情と 自己愛。 どこまで 守って・どこで 割り切ればいいのか…
テーマは かなり深いところにある気がしました。 激しいクライム(犯罪)ムービーですが、個人的には よい映画だと思います。
以前 『クラッシュ』という映画を観ましたが、少し似ていると思います。 リチャード・ギア、ドン・チードル、イーサン・ホーク、三人の視点から織り成すストーリー。 三人が交差するシーンは あまりにさりげなく、でも一瞬 息を止めてしまうような 衝撃がありました。エンディングも(この一連のストーリーを振り返って)考えさせられます。この“後味の悪さ”がこの映画の良さなのかも。。ここもすごくグレイ。
リチャード・ギア、警察官の ユニフォーム姿で出るシーンがありますが めっちゃセクシー。 還暦過ぎて これだけのスタイルを維持できるなんて すごい!感心しました。 もちろん演技も 素晴らしいです。
ドン・チードル、『オーシャンズ・シリーズ』の名わき役ですが 今回は存在感があって 彼の心の葛藤が とても伝わってくる演技でした。
イーサン・ホーク、ちょっと怖かったです。。でもそこは やはり演技なので、評価 高いと思います。
そのほか、ウェスリー・スナイプスや、ウィル・パットン(『アルマゲドン』で いい役してた彼です)など わきを固めていて 良かったです。 『オーシャンズ13』に出てた エレン・バーキン、たった2年で こんなに老けるなんて ビックリ! 気の強いエージェント役でしたけど、セリフは力強くても 迫力に欠けてました、残念。 シワ顔も、残念。。
☆イケメン☆もいましたよ! 新米警官役の ローガン・マーシャルグリーン(マリサ・トメイと 交際中らしいです、ショートヘアが キュート☆)と、こちらも 新米警官役の ジェシー・ウィリアムス(『旅するジーンズと19歳の旅立ち』で ヌード・モデルもやってた彼です、目がキレイ☆)。 どちらも短い出演シーンですが、リチャード先輩の胸を借りて がんばってました。
スコアは (ストーリー重視で)4.5でもよかったのですが、出血など グラフィックな(生々しい)シーンが多かったので 4.0にしました。
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