「いつまでもコンティニューしていたい映画。」スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
いつまでもコンティニューしていたい映画。
この映画の監督、エドガー・ライトというお方。近年稀に見る才人ですね。
本当に、何つーか、得難い存在。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』にしろ『ホット・ファズ』にしろ。
彼の作品を鑑賞する度、実感することがあります。
“この人の映画は、この人にしか撮れない”
誇張とかじゃなくて。本当、独創的で面白いんですよ。理屈抜きに。掛け値なしに。
誰でも撮れるってのとは違う。純度100%エドガー・ライト映画(他作品のオマージュはありますよ?)。
それなのにですよ!!
本当に本当に、ここ日本では扱いが不当なんですよね!!
知名度皆無。認知度低い。門前払いの一歩手前。
熱心な映画ファンの署名活動を経て、やっとこさ公開なんてのも在ったし……いやいやいやいや!!!!
こんな理不尽は無いですよ??
観れば誰もが口を揃えて面白い!と絶賛する、彼の作品。
もういい加減にしませんか?もう充分でしょう?
一部の映画ファンでの盛り上がりも(イベントにしても)、飽くまで映画ファンでの盛り上がり!それじゃあダメなんです!
もうそろそろ!本腰入れて!日本の配給会社さんは、彼の映画を気合入れて宣伝しましょうよ!マジで勿体ない!
あ、前置き長くなりました。
で、本作スコピルです。
本当良く出来てると思います。ちょっと常人じゃ思いつかない作風(原作はあれど)。
素敵なバカ映画。
バカという単語を褒め言葉に使うと、大概はイコールでボンクラ映画扱いされる危うさもあるんですけども。
ここで使うバカは、ジャンルとしてのバカというか。
クレイジーの部類でバカというか。
カテゴリーのバカというか。
……あ?
ああ…そうか。だからボンクラなのかorz
いやいや!ボンクラでもいい!面白いんだから!
ああ!もうメンドクセエな!
兎に角です!是非、エドガー・ライト!スコピル!一度、体験してみてください!