劇場公開日 2011年4月29日

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「ポップでカラフルで超ギーク!な底抜けラブアクションコメディ」スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 浮遊きびなごさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ポップでカラフルで超ギーク!な底抜けラブアクションコメディ

2011年6月19日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

エドガー・ライト監督、期待の新作!
……期待してる人がどれだけいるかは謎ですが。

いや〜しかし、面白かった!
ブッ飛びすぎ!!

ギーク(オタク)な主人公スコット・ピルグリムが、
理想の女の子ラモーナを彼女にするべく、
次々と襲い来るラモーナの“邪悪な元カレ”達を
倒してゆくという物語。

先日の『エンジェルウォーズ』と同様に
ギークな要素だらけの本作だが、映画のベクトルはまるで逆。
ギャグを前面に押し出し、満載のVFXもポップでカラフル。
暗さや小難しさがまったく無い、
キュートで超ノー天気なラブアクションコメディ。

冒頭、ユニバーサルのロゴがファミコンみたいな
ピコピコ音声&ドット画で登場する所からもうやりたい放題で、
『SW』『ゼルダの伝説』等のパロディ満載だったり、
擬音やら相手を殴った時の衝撃やらがマンガチックに画面を飛び交ったり、
荒唐無稽でド迫力のVFXアクションが平然と始まったり……

TVゲームやマンガにあまり馴染みのない方には
『……へ?』なシーンばっかりなんだろうなあ。
かくいう自分は小学生の頃に友達とスーファミで
遊びまくった世代なので割かしドンピシャだが、
ここまでやりたい放題だと観てるこっちが
ミョーな気恥ずかしさを覚える(笑)。

さてさて映像もさることながら、キャラも強烈なヤツだらけ!
中でも最初の元カレ、パテルは……
なぜ踊る。
なぜ歌う。
なぜボリウッド。
なぜ空を飛べる。
なぜ火球を出せる。
ゴーストガールズって何だ。
結局何もしないじゃないかガールズ。
あといちいちポージングしながら話すのは何とかならんか。
そもそもお前、その髪型はどうなんだ。

他にも
自分のスタントマン(多いし似てない)に戦いを任せるアクション俳優とか
菜食主義を貫く事で超能力を会得した男(もう訳が分からん)とか
続々登場する元カレ軍団は濃すぎる連中ばっか。

他の脇役キャラも皆面白いんだけど、
紹介するには字数が足りない……。
1人挙げるなら、スコットの彼女ナイブズですねぇ。
ラモーナが登場してから暴走機関車と化してゆく彼女が面白すぎ。
窓ガラスに張り付く姿には戦慄(爆)。

う〜、ここまで書いててナンですが、ホント文章にし難い映画だなあ。
このブッ飛び具合はやっぱし観ないと分からないね!
(と、自分の文章力の無さをタナに上げてみる)
まだ劇場で観られる方は是非是非!

<2011/5/14鑑賞>

浮遊きびなご